ローズスリー

ローズスリーは『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』の登場メカ

ローズスリー
外国語表記 ROSE THREE[1]
登場作品
デザイン 谷裕司
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 機体
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スペック
開発秘匿名称 88式多用途戦術戦闘兵器B型「スィフト」
分類 AHSMB BOOSTER type(アッシュ 高機動遊撃型)
型式番号 AHSMB-003
全長 30.0 m
動力
主機
コーディエレフMAA-004E型アイオネス転換機
副機
MBA-108A型アイオネス転換機×2
ブースター
MJP標準二段単列III型D式アイオネス機、GDF技研III式改2融合機関
光学装置 88式超深度三次元立体探査測距儀
主計算機 J-M87ZZ×2
MMI JURIA-SYSTEM
開発 MJP機関
所属 MJP機関
パイロット イリエ・タマキ
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概要編集

JURIA-SYSTEMにイリエ・タマキの遺伝子を組み込んだ専用機。多重高加速偏向推進機と重力抑制機を搭載し、惑星間高速艦以上のスピードを出すことができる高機動遊撃型。

各種ブースターに取り付けられた艦隊用動力部を駆使し最大20Gオーバーもの急加速・急停止を行う事が可能。強力なG耐性と極度な動体視力を持つタマキの能力に依存した性能を持つ。[2] 本来はデブリ避け用のバリアが張られていたが、作中の戦いでタマキの突撃癖に合わせてバリア機能を強化し、体当たりに使えるように設定されている。

巨大化したブースター部分を扱うために主計機が2台積まれている他、コックピットも前傾姿勢の新型が専用に開発された。これらの要因によって機体が巨大化したために近接戦闘力は皆無となっている。

全身に取り付けられたブースターユニットは任意にパージが可能だが、本体は火器を一切所持してない。分離した状態は他のコア・モジュールより簡素な作りになっている。分離したブースターを爆薬代わりにして敵に攻撃した事も。

AHSMBでは唯一、単機による大気圏離脱・突入が可能な機体でもある。バリアを展開すると他AHSMBもしがみ付いて一緒に降下する事が出来る。

登場作品と役柄編集

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。2018年11月のイベント「目覚めよ、ヒーロー!」期間限定参戦。SSRブラスター。限界突破を2段階行う事で大器型を取得することが出来る。
2019年8月のイベント「穿て!エーメル」では水着バージョンの大器型SSRシューターが実装された。
スーパーロボット大戦30
最速参戦は宇宙ルート第2話「目指せ、ヒーロー」、もしくは第3話「チームラビッツ出撃」。地上ルートでも序盤のキーミッション「MJPの子供たち」で参戦する。
初出撃時にはゴディニオンのピット艦から5機のアッシュが出撃する場面が原作アニメで再現される。
機体サイズ1Lかつ気力不要・移動後射程4の突撃戦法が非常に強力で、サイズMの同僚やガンダムタイプが並ぶ宇宙スタートの面々の中では一回り火力が高い。
反面合体攻撃以外の武装追加が無いため、後半は突撃を控えての脱力役がベター。
また加入時点で7、CBを合わせれば9かつ自力で加速持ちと自軍でも屈指の移動力を持つ。これを利用し、ゲインメーター系の強化パーツを装備させてマップを反復横跳びさせる稼ぎ役としても有効。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

標準武装編集

88式内蔵式重粒子砲
ブースター両腕部・腰部に装備されている広範囲ビーム砲。高機動で突撃しながらビームを全方位にばら撒く。
『30』では突撃戦法で使用。
89式重粒子投射機メガビームランチャー
ウェポンコンテナを兼ねた背部ブースター先端に装備されたビーム砲。
『X-Ω』では通常攻撃に採用。『30』では上記の粒子砲と共に突撃戦法で乱射する。このビームが当たるか当たらないかでヒット回避の判定が分かれ突撃に移行する。
87式高機動誘導弾マジックワンド
GDF共通規格の誘導ミサイル。ウェポンコンテナ内に装填。マジックワンドとは説明するまでもなく『魔法の杖』という意味。
『30』は「ミサイル」名義で採用。なお、アッシュの各武装はゲーム中で確認できる正式名ではそれぞれ型式なども含めた武装名が記載されているが、この武装は正式名でもミサイルとなっている。
86式巡航対艦誘導弾トライデント
対艦ミサイル。ウェポンコンテナ内に装填。トライデントとは『三叉槍』のこと。
91式複合多弾頭中距離迎撃誘導弾スプリント
多弾頭ミサイル。発射後上下に割れ対象に突き刺さる。ウェポンコンテナ内に装填。
89式対遮蔽物貫通大型誘導弾フォートバスター
ビームドリルを備えた貫通ミサイル。脚部ブースターから射出する。

特筆機能編集

ジュリア・システム
アッシュに搭載されたシステム。搭乗者のDNAを組み込んだAIシステムによって、機体とパイロットをリンクさせ、性能を引き出す。
実はテオーリアによってもたらされたウルガルのテクノロジーが使われており、アッシュが最大級の機密とされる原因の一つ。
フルバーストモード
JURIA-SYSTEMが完全稼働した、文字通り全力を発揮した形態。およびその状態で攻撃を行う。
TV版ではレッドファイブのみが使用したが、劇場版『覚醒する遺伝子』において本機も使用。背面装甲を一部パージし、搭載されたブースターを露出して光学兵器に転用、曲がる光線や巨大な光球を生み出す。
威力は絶大だがタマキには機動との両立が出来ず、パープルツーを介してスルガが射撃の補助を行った。敵の射撃攻撃をビーム迎撃で叩き落すシーンも見られた他、連携による敵皇族機への止めの一撃も担った。
この状態になると、ブースター部分をまるで鳥の羽のように躍動させる動きを見せる。
『30』ではDLC「エキスパンションパック」にて追加される合体攻撃「ラビッツ・フォーメーションプラス」の演出内にて使用する。

必殺技編集

突撃
シールドを発生させての体当たり。敵陣を割って入り突破する際に使う。小型の機体ならそのまま撃墜も可能。
『X-Ω』では必殺スキルとして採用。
突撃戦法
『30』での必殺技。重粒子砲とメガビームランチャーをばら撒いて相手を追い詰め、シールドを発生させて体当たりを行う。開始時にタマキの臀部、体当たり開始時に胸部、体当たり途中で顔のカットインがそれぞれ入る。
気力制限無し、移動後攻撃可能、射程1-4、燃費もそう悪くはないと序盤の宇宙ルートで加入する味方の中では破格の使い勝手を誇り、移動力の高さと合わせ原作通りブースターとしての活躍が可能。
欠点は体当たりを仕掛ける演出だがビーム射撃属性なのでビームor射撃限定バリアの対象になりやすい点。幻晶騎士ヘビーメタルが出るマップでは気をつけたい。

合体攻撃編集

ラビッツ・フォーメーション
チームラビッツのアッシュ6機によるフォーメーション攻撃。
『30』ではキーミッション「アッシュの影」で追加。〆の突撃とカットインは後期OPの再現。
歴代スパロボで見てもラインバレル mode-Cのファイナルフェイズに並ぶ6機ものユニット数を要求される。「30」では未出撃または非隣接状態でも使用可能だが、最大火力を出すには全機フル改造+全機隣接という、高い運用ハードルがある。
『30』では各種アッシュで射程やP属性が変化しており、ローズスリーの場合移動後攻撃可能で射程2~3の射撃武器。射撃武器なので、AOSアップデートで手に入る強化パーツ『イグニッション・ブレイズ』で射程とクリティカル率の両方を補強できる。また、アッシュの中で唯一サイズが大きいため、相手によっては数値以上のダメージを出せる。
ラビッツ・フォーメーションプラス
DLC「エキスパンションパック」にて追加。劇場版仕様の合体攻撃。
劇場版で各アッシュが覚醒し、フルバーストモードを発動させたシーンの再現。ブルーワンは劇中ではホワイトゼロと置き換わっていたが、本作ではブルーワンのフルバーストモードで攻撃するオリジナル描写となっている。
パープルツーがデータを処理・リンクし、ローズスリーを足場にしてゴールドフォーが狙撃。レッドファイブプラス、ブルーワン、ブラックシックスが追撃し、トドメにローズスリーから巨大ビームをゴールドフォーとパープルツーで制御しながら放つ。離脱しようとした敵をブラックシックスが押し留めるシーンも再現されている。

特殊能力編集

防御シールド
バリア。ENを消費し、2000以下の射撃武器のダメージを無効化する。ジュリア・システムによって効果が増加する。
ジュリア・システム
HP30%以下で発動し、運動性が増加。気力上昇に応じて、与ダメージ・クリティカル率・防御シールドの効果が上昇する。
ハーモニック・レベル
戦闘結果に応じてハーモニック・レベルが変動。一定の数値ごとに技量・回避・命中に補正がかかる。ハーモニック・レベルが高いほど効果も高くなる。

移動タイプ編集

サイズ編集

1L
全長30m。本作の基準ではガオガイガー等も1L扱いであり、他のアッシュたちよりも1ランク大きく設定されている。

カスタムボーナス編集

移動力+2、装甲値+200、運動性+20。
30』で採用。移動力が更に跳ね上がり、サイズ分の被弾率増加も防御・回避率両面で補われる。

機体BGM編集

「私は想像する」
前期OP曲。『30』で採用。DLC適用時は原曲となる。
「消えない宙」
劇場版主題歌。『30』で採用。「ラビッツ・フォーメーションプラス」使用時のBGM。

関連機体編集

レッドファイブブルーワンパープルツーゴールドフォー
兄弟機。
ブラックシックス
後継機。
オレンジセブン、シルバーエイト、グリーンナイン、マゼンタテン
劇場版マジェスティックプリンス -覚醒の遺伝子-』に登場する後継機。

余談編集

  • タマキの初期設定が自殺願望がある女の子という物だった為、ブースター装備形態はそれに合わせた機体造形にしている(船頭で前倒れ気味に手を広げている少女のような見た目)。全体的なシルエットは儚い蝶の羽根なのもその初期設定に一役買っていたようだが、それらの設定が消えた為に「突撃癖」という機体特徴だけが残った。
  • コア・モジュールはタマキのグラマーな体型をイメージして描かれており、装飾が簡素で体のラインが見える女の子のようなデザインとなっている。

脚注編集

  1. MECHANIC、アニメ「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」|OFFICIAL SITE、2022年2月12日閲覧。
  2. 同じく凶悪なGがかかる機体として知られるトールギスは、最大で15Gに到達するのだが、この機体に乗ったゼクス・マーキスは、初搭乗時に吐血していた。一方、タマキは20Gオーバーをその身に受けても平然としている。