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==== 開発初期 ====
 
==== 開発初期 ====
[[ミノフスキー粒子]]の発見により、[[ジャミング機能|レーダーのかく乱]]を人為的に行えるようになったため、有視界戦闘の必要性が高まったことに加え、量の面で圧倒的に上回る[[地球連邦軍]]に対抗するため、全く新しい兵器を必要とした[[ジオン公国軍]]によって搭乗型戦闘用兵器「モビルスーツ」が開発された。ミノフスキー粒子の効果によって[[核融合炉]]の小型化に成功し、それを動力源とする高出力ジェネレーターを搭載している。また、四肢によるAMBACによって高い機動性を獲得し、従来の兵器より圧倒的な性能を誇った。
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[[ミノフスキー粒子]]の発見により、[[ジャミング機能|レーダーのかく乱]]を人為的に行えるようになったため、有視界戦闘の必要性が高まったことに加え、量の面で圧倒的に上回る[[地球連邦軍]]に対抗するため、全く新しい兵器を必要とした[[ジオン公国軍]]によって搭乗型戦闘用兵器「モビルスーツ」が開発された。ミノフスキー粒子の効果によって[[核融合炉]]の小型化に成功し、それを動力源とする高出力ジェネレーターを搭載している。また、四肢によるAMBAC機動によって高い機動性を獲得し、従来の兵器より圧倒的な性能を誇った。
    
==== 次世代機の開発 ====
 
==== 次世代機の開発 ====
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==== 小型化される新世代機 ====
 
==== 小型化される新世代機 ====
マフティー動乱から15年が過ぎた宇宙世紀0120年の時期より、コスト高やメンテナンス性の低下等の事情でモビルスーツが小型化する動きが見られ、『[[コスモ・バビロニア建国戦争|コスモ・バビロニア建国戦争(F91)]]』や『[[ザンスカール戦争|ザンスカール戦争(V)]]』へと続く事になる。
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マフティー動乱から5年程が過ぎた宇宙世紀0110年の時期より、コスト高やメンテナンス性の低下等の事情でモビルスーツが小型化する動きが見られ、『[[コスモ・バビロニア建国戦争|コスモ・バビロニア建国戦争(F91)]]』や『[[ザンスカール戦争|ザンスカール戦争(V)]]』へと続く事になる。ただし熱核融合炉の仕様変更でより高出力を得やすい構造に変更したが撃破時の爆発はより大きくなる様になった。
    
==== 宇宙戦国時代以降 ====
 
==== 宇宙戦国時代以降 ====
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==== 余談 ====
 
==== 余談 ====
モビルスーツの核融合炉は原理上破壊しても核爆発を起こすことは無いのだが、ガンダムシリーズではしばしば大爆発を起こす場面が見られる。これは『[[機動戦士ガンダムNT]]』でヘリウム3が高圧状態でミノフスキー粒子と結合し、臨界反応を起こすためと設定された。また、『NT』入場者特典のコラムペーパーによれば、サイドひとつを壊滅させるほどの大爆発を起こすためには地球圏のミノフスキー粒子発生装置をかき集めても難しいと解説されている。
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モビルスーツの核融合炉は原理上破壊しても核爆発を起こすことは無いのだが、ガンダムシリーズではしばしば大爆発を起こす場面が見られる。これは推進剤への引火爆発や『[[機動戦士ガンダムNT]]』でヘリウム3が高圧状態でミノフスキー粒子と結合し、臨界反応を起こすためと設定された。また、『NT』入場者特典のコラムペーパーによれば、サイドひとつを壊滅させる程の大爆発を起こすためには地球圏のミノフスキー粒子発生装置をかき集めても難しいと解説されている。U.C.110年以降の小型MSでは熱核融合炉の仕様が変更された影響でより高エネルギーの爆発が生じる様になっている。
    
=== [[機動武闘伝Gガンダム|未来世紀]]関連 ===
 
=== [[機動武闘伝Gガンダム|未来世紀]]関連 ===
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=== [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] ===
登場する全てのモビルスーツは、約300年前の厄災戦時に高硬度レアアロイを使用して製造された「フレーム」を元に装甲や武装が組み立てられている。「ガンダム・フレーム」、「グレイズ・フレーム」、「テイワズ・フレーム」、「ヘキサ・フレーム」、「ヴァルキュリア・フレーム」など様々な種類が存在する。
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登場する全てのモビルスーツは、約300年前の厄祭戦時に高硬度レアアロイを使用して製造された「フレーム」を元に装甲や武装が組み立てられている。「ガンダム・フレーム」、「グレイズ・フレーム」、「テイワズ・フレーム」、「ヘキサ・フレーム」、「ヴァルキュリア・フレーム」など様々な種類が存在する。
    
機体の動力源にはエイハブ・リアクターが用いられており、さらにビーム兵器に耐性を持つ特殊装甲のナノラミネートアーマーが採用されているため、生半可な攻撃では損傷すらしない。そのため、敵を確実に撃破するには近接打撃攻撃が必須となっている。ゆえに作中のMSはビーム兵器を装備せず、射撃武器は実体弾を放つライフルやバズーカ、近接武器は実体剣や槍、斧、ハンマー等が使われている<ref>ビーム兵器そのものが存在しないわけではない。</ref>。
 
機体の動力源にはエイハブ・リアクターが用いられており、さらにビーム兵器に耐性を持つ特殊装甲のナノラミネートアーマーが採用されているため、生半可な攻撃では損傷すらしない。そのため、敵を確実に撃破するには近接打撃攻撃が必須となっている。ゆえに作中のMSはビーム兵器を装備せず、射撃武器は実体弾を放つライフルやバズーカ、近接武器は実体剣や槍、斧、ハンマー等が使われている<ref>ビーム兵器そのものが存在しないわけではない。</ref>。
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=== 宇宙世紀 ===
 
=== 宇宙世紀 ===
;[[核融合炉]]
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;[[M&Y式熱核融合炉|核融合炉]]
 
:[[宇宙世紀]]のモビルスーツの主機関。ヘリウム3を燃料とする。
 
:[[宇宙世紀]]のモビルスーツの主機関。ヘリウム3を燃料とする。
 
;第1期モビルスーツ
 
;第1期モビルスーツ
:宇宙世紀において誕生から0120年代まで主に使用されたMS。万能化を目指し、機能の多様化を目指した設計。
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:宇宙世紀において誕生から0120年代まで主に使用された18m級を基準とするMS。万能化を目指し、機能の多様化を目指した設計。
 
:;第1世代モビルスーツ
 
:;第1世代モビルスーツ
 
::第1期モビルスーツの中でも最初期のMS。モノコック構造を特徴とする。一年戦争からグリプス戦役初期までは主力だった。
 
::第1期モビルスーツの中でも最初期のMS。モノコック構造を特徴とする。一年戦争からグリプス戦役初期までは主力だった。
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::宇宙世紀0105年頃に登場し、完全な単独飛行能力を獲得したモビルスーツ。[[ミノフスキークラフト]]を小型化して標準搭載しており、従来のサブフライトシステムやMA形態による飛行を遥かに凌ぐ機動力と安定性を実現しているが、その分、機体は更に大型化しており、生産コストも非常に高い。しかし、間もなく第2期MSの時代になって開発が中止されたため、該当する機体はごく僅かしかない。
 
::宇宙世紀0105年頃に登場し、完全な単独飛行能力を獲得したモビルスーツ。[[ミノフスキークラフト]]を小型化して標準搭載しており、従来のサブフライトシステムやMA形態による飛行を遥かに凌ぐ機動力と安定性を実現しているが、その分、機体は更に大型化しており、生産コストも非常に高い。しかし、間もなく第2期MSの時代になって開発が中止されたため、該当する機体はごく僅かしかない。
 
;第2期モビルスーツ
 
;第2期モビルスーツ
:大型モビルスーツの維持・管理コストの増大が問題となり、宇宙世紀0120年代から普及したMS。機能を全て縮小し、高性能化を目指した設計。新型動力源の採用により、出力面でも従来の第1期モビルスーツを凌ぐ。本区分の特徴の一つである機体の小型化は以前から進められていたが、従来機のままでは性能向上との両立が図れなかったため、新しいタイプの機体の開発が必要になったという経緯がある。しかし、結局モビルスーツの小型化を最初に考案した地球連邦軍はこの区分の機体を主力MSとして実用化することは出来ず、敵勢力がそれを実現するという皮肉な事態になっており、『F91』の時代以降の苦戦に繋がっている。
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:大型モビルスーツの維持・管理コストの増大が問題となり、宇宙世紀0120年代から普及した15m級基準のMS。機能を全て縮小し、高性能化を目指した設計。新型動力源の採用により、出力面でも従来の第1期モビルスーツを凌ぐ。本区分の特徴の一つである機体の小型化は以前から進められていたが、従来機のままでは性能向上との両立が図れなかったため、新しいタイプの機体の開発が必要になったという経緯がある。しかし、結局モビルスーツの小型化を最初に考案した地球連邦軍はこの区分の機体を主力MSとして実用化することは出来ず、敵勢力がそれを実現するという皮肉な事態になっており、『F91』の時代以降の苦戦に繋がっている。
 
;マン・マシーン
 
;マン・マシーン
 
:『ガイア・ギア』(SRW未参戦)における宇宙世紀0200年代以降に活躍する、モビルスーツの進化形。単独の飛行システムやオプションで飛行可能になり、高級機は並の威力なら全属性の攻撃を無効化するIフィールドバリア等を装備するなどあらゆる状況に対し万能化された。
 
:『ガイア・ギア』(SRW未参戦)における宇宙世紀0200年代以降に活躍する、モビルスーツの進化形。単独の飛行システムやオプションで飛行可能になり、高級機は並の威力なら全属性の攻撃を無効化するIフィールドバリア等を装備するなどあらゆる状況に対し万能化された。
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;モノコック構造
 
;モノコック構造
 
:モビルスーツ用語と言う訳ではないが、第一世代のMSを特徴付ける用語としてここに記載する。
 
:モビルスーツ用語と言う訳ではないが、第一世代のMSを特徴付ける用語としてここに記載する。
:外板(MSの場合、装甲材)が機体の構造を支える外骨格の役割を併せ持つ構造で、構造が単純化するために生産コストの低下が可能であること、内部にスペース的余裕が生まれやすいというメリットを持つが、装甲全体に一定以上の強度を持たせなければならない制約上、壊れたら装甲ごと取り替えなければならず、更に関節部などの可動範囲が限定されやすいデメリットがある。
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:外板(MSの場合、装甲材)が機体の構造を支える外骨格の役割を併せ持つ構造で、構造が単純化するために生産コストの低下が可能であること、内部にスペース的余裕が生まれやすいというメリットを持つが、装甲全体に一定以上の強度を持たせなければならない制約上、壊れたら装甲ごと取り替えなければならず、更に関節部などの可動範囲が限定されやすいデメリットがある。また勘違いされ易いがモノコック構造の機体では内装パーツはただ単にセクション毎に積まれているだけで自重を支える事は無い。
 
;ムーバブル・フレーム
 
;ムーバブル・フレーム
:宇宙世紀0080年代に考案されたモビルスーツの基本骨格。
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:宇宙世紀0080年代に考案されたモビルスーツの基本構造。
:上記のモノコック構造で作られたモビルスーツの「関節部などの自由度が低い」と言う問題点を解消するため、装甲とは別に本体を支える骨格を内蔵する事で、装甲を分割したり可動させる構造が可能になり、可動範囲の拡大、ひいては変形機構の進歩にまで繋がった。要するにムーバブル・フレームという「骨格」をベースにしてシリンダやアクチュエータといった「筋肉」、エンジンなどの「内臓」を肉付けしていき、最後に装甲という「皮膚」を被せるという、より人体に近い構造となったのである。今までの装甲とは別に内部フレームを追加で搭載するため、機体重量は単純に増す事になるのだが、この技術の誕生に合わせて材質自体もより軽量なものへの改良が進んでおり、実際は機体の総重量としてはむしろ軽量化している。
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:上記のモノコック構造で作られたモビルスーツの「関節部などの自由度が低い」と言う問題点を解消するため、装甲とは別に本体としてそれのみで自立稼動可能な骨格を内蔵する事で、装甲を分割したりスライド可動させ自重を支えない方式が可能になり、可動範囲の拡大、ひいては変形機構の進歩にまで繋がった。要するにムーバブル・フレームという「シリンダーやアクチュエータといった筋肉や腱などを内蔵した骨格」にスラスターなど内装品を取り付け、最後に装甲を被せるという、より人体に近い構造となったのである。今までのモノコック構造とは異なり内部フレームを追加で搭載するため、機体重量は単純に増す事になるのだが、この技術の誕生に合わせて材質自体もより軽量なものへの改良が進んでおり、実際は機体の総重量としてはむしろ軽量化している。
 
:これの原型と見られるものに[[ヘビーメタル]]のムーバル・フレームがある。
 
:これの原型と見られるものに[[ヘビーメタル]]のムーバル・フレームがある。
 
;リニアシート
 
;リニアシート
:宇宙世紀0080年代に実用化。全天周囲モニターと脱出ポットを合わせ、操縦を快適にさせた。一部の作品で[[強化パーツ]]になっている。
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:宇宙世紀0080年代に実用化。アームと電磁機構でシートを浮かせた状態にする事で衝撃などを吸収しやすくした機構。全天周囲モニターと脱出ポットを合わせ、操縦を快適にさせた。一部の作品で[[強化パーツ]]になっている。
:カメラで撮影した画像をそのまま投影するのではなく、各種センサーなどで拾った画像を元にCGで合成して表示している。そのため、視覚的に見れば明らかに違う物であるダミーバルーンやMEPEを「本物のMSである」とコンピューターが誤認して表示してしまうという不具合も発生している。
   
;[[可変モビルスーツ]]
 
;[[可変モビルスーツ]]
:宇宙世紀0080年代に実用化。人型から変形して特定のフィールドで高速移動する。
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:宇宙世紀0080年代に実用化した可逆変形式MS。人型から特定の形態に変形して特定のフィールドで高速移動する。
 
;サブフライトシステム
 
;サブフライトシステム
:「重力下では単なる陸戦兵器の域を出ない」「航空兵器等に比して活動可能範囲が狭い」というMSの問題点を解消すべく、MSに飛行能力や航続距離を付加するために開発された支援兵器の総称。略称はSFS。一年戦争期に運用されたドダイYS重爆撃機に端を発し、MSを乗せたまま安定して飛行可能な優れたペイロードを有する。ほとんどは全翼機をベースとする。
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:「重力下では単なる陸戦兵器の域を出ない」「航空兵器等に比して活動可能範囲が狭い」というMSの問題点を解消すべく、MSに飛行能力や航続距離を付加するために開発された支援兵器の総称。略称はSFS。一年戦争期に運用されたドダイYS重爆撃機などのMS補佐用途に端を発しグリプス戦争期に定義確立された物でMSを乗せたまま安定して飛行可能な優れたペイロードを有する。ほとんどは全翼機をベースとする。
 
:宇宙世紀0120年代には、MSの飛行能力がほぼ標準化されたこともあって一旦姿を消すが、一方で0130年代には地球~[[月]]を単独航行できる高性能機を[[サナリィ]]が開発している。0150年代には[[ザンスカール帝国]]が「中央にミサイルポッドやビーム砲を付けた空飛ぶ巨大なタイヤの中にMSを載せる」という奇抜な形で再び運用している。
 
:宇宙世紀0120年代には、MSの飛行能力がほぼ標準化されたこともあって一旦姿を消すが、一方で0130年代には地球~[[月]]を単独航行できる高性能機を[[サナリィ]]が開発している。0150年代には[[ザンスカール帝国]]が「中央にミサイルポッドやビーム砲を付けた空飛ぶ巨大なタイヤの中にMSを載せる」という奇抜な形で再び運用している。
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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