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== マリュー・ラミアス(Murrue Ramius) ==
+
{{登場人物概要
*[[登場作品]]:機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::Murrue Ramius]]
**[[機動戦士ガンダムSEED]]
+
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
**[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
+
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムSEED}}
*[[声優]]:三石琴乃
+
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムSEED DESTINY}}
*種族:地球人([[ナチュラル]])
+
| 声優 = {{声優|三石琴乃|SRW=Y}}
*性別:女
+
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|平井久司}}
*[[年齢]]:26歳→28歳(DESTINY時)
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第3次スーパーロボット大戦α}}
*身長:170cm
+
| SRWでの分類 = [[パイロット]]<br />[[サブパイロット]]
*体重:63kg→50kg(DESTINY時)
+
}}
*所属:[[地球連合軍]]⇒[[オーブ軍]]
  −
*[[軍階級|階級]]:大尉→少佐([[地球連合軍]]時)⇒三佐→一佐([[オーブ軍]]時)
  −
*キャラクターデザイン:平井久司(シリーズ共通)
      +
{{登場人物概要
 +
| タイトル = プロフィール
 +
| 偽名 = マリア・ベルネス
 +
| 種族 = [[種族::地球人]]([[ナチュラル]])
 +
| 性別 = [[性別::女]]
 +
| 年齢 = [[年齢::26]]歳<br />[[年齢::28]]歳(DESTINY時)
 +
| 身長 = [[身長::170 cm]]
 +
| 体重 = [[体重::63 kg]]<br />[[体重::50 kg]](DESTINY時)
 +
| 所属組織 = {{所属 (人物)|地球連合軍}} ⇒ {{所属 (人物)|オーブ軍}}
 +
| 所属部隊 = {{所属 (人物)|アークエンジェル隊}}
 +
| 階級 = [[階級::大尉]]⇒[[階級::少佐]]([[地球連合軍]]時)<br />[[階級::三佐]]⇒[[階級::一佐]]([[オーブ軍]]時)
 +
}}
 +
'''マリュー・ラミアス'''は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』および『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の登場人物。
 +
 +
== 概要 ==
 
=== [[機動戦士ガンダムSEED]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダムSEED]] ===
[[アークエンジェル]]の艦長。[[ヘリオポリス]]襲撃の混乱の中で技術士官にも関わらず艦長代行となったため、戦略などは[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]と[[ナタル・バジルール|ナタル]]に頼る場面も多かった。基本的に軍人として毅然とした姿勢を見せ、初対面の[[キラ・ヤマト|キラ]]達に威嚇射撃を行う等、若干過激な面も見せてはいるが、本質的には思いやりのある心優しい女性である。それらによって、アークエンジェルクルーの精神的支柱になっていることは事実で、艦長としても次第に成長していく。
+
[[アークエンジェル]]の艦長。
 +
 
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[[ヘリオポリス]]襲撃の混乱の中で技術士官にも関わらず艦長代行となったため、戦略などは[[ムウ・ラ・フラガ]]と[[ナタル・バジルール]]に頼る場面も多かった。
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 +
基本的に軍人として毅然とした姿勢を見せ、初対面の[[キラ・ヤマト]]達に威嚇射撃を行う等、若干過激な面も見せてはいるが、本質的には思いやりのある心優しい女性である。それらによって、アークエンジェルクルーの精神的支柱になっていることは事実で、艦長としても次第に成長していく。
    
軍人とは言え、女性ながらも[[コーディネイター]]の特殊兵士相手にも果敢に戦う豪胆さと身体能力の持ち主で、SEED、SEED DESTINYの両方で、高い[[白兵戦]]能力を披露している。
 
軍人とは言え、女性ながらも[[コーディネイター]]の特殊兵士相手にも果敢に戦う豪胆さと身体能力の持ち主で、SEED、SEED DESTINYの両方で、高い[[白兵戦]]能力を披露している。
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そんな中、マリューは前作で恋仲になり死別したと思っていたムウと、[[ファントムペイン]]の[[指揮官]]である[[ネオ・ロアノーク]]として再会。しかし、彼にはムウとしての記憶が無かった為に、気丈にもムウではないと割り切ろうとしたが、最後まで行動を共にする事になり、最終的には記憶を取り戻した彼がムウ本人であった真実が発覚。決戦を終えた二人は、通信モニター越しで笑い合うのだった。
 
そんな中、マリューは前作で恋仲になり死別したと思っていたムウと、[[ファントムペイン]]の[[指揮官]]である[[ネオ・ロアノーク]]として再会。しかし、彼にはムウとしての記憶が無かった為に、気丈にもムウではないと割り切ろうとしたが、最後まで行動を共にする事になり、最終的には記憶を取り戻した彼がムウ本人であった真実が発覚。決戦を終えた二人は、通信モニター越しで笑い合うのだった。
  −
ちなみに、前作SEEDからDESTINYに続投したキャラクターのパーソナルデータを見るとわかるが、女性を中心に妙に体重減が多い。特にマリューは身長170cmと女性にしては高身長なのに体重が50kgと病的な痩せ方で、BMIで適正体重を計算しても前作の63kgは丁度適正値である。彼女が軍人であり、一般人よりは鍛錬しており筋肉がついているであろう事を加味すれば、さらにもう少し体重があってもおかしくないのだが、設定段階で何か思うところが製作側にあったのだろうか……(もっとも、SEED最終回時に彼女の身に起きた一件を考えれば急激な痩せ方をするのも否めないが……)。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
初登場の[[第3次α]]ではブライトやシナプスといった歴戦のガンダム系艦長の存在故にやや未熟な面が強く、他作品のキャラにサポートされる場面が多かったが、[[J]]以降も序盤こそ艦長として未熟な面はあれど、[[まとめ役]]の艦長として成長していく事になる。
+
初登場の『[[第3次α]]』ではブライトやシナプスといった歴戦のガンダム系艦長の存在故にやや未熟な面が強く、他作品のキャラにサポートされる場面が多かったが、『[[J]]』以降も序盤こそ艦長として未熟な面はあれど、[[まとめ役]]の艦長として成長していく事になる。
    
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
:原作と参加経緯は同じ。[[第3次α]]作中でもブライトやシナプスのような歴戦の艦長と比べると艦長としてはひよっ子扱いで、序盤に[[必中]]が使えず苦戦せざるを得ない状況にそれが現れている。反面、晩成型なので後半は攻撃力面では二人を追い越してくれる。[[葛城ミサト]]と対面した時は[[声優ネタ]]で他人のような気がしないと感じている。
+
:原作と参加経緯は同じ。作中でも[[ブライト・ノア|ブライト]]や[[エイパー・シナプス|シナプス]]のような歴戦の艦長と比べると艦長としてはひよっ子扱いで、序盤に[[必中]]が使えず苦戦せざるを得ない状況にそれが現れている。反面、晩成型なので後半は攻撃力面では二人を追い越してくれる。
 +
:また、[[葛城ミサト]]と対面した時は[[声優ネタ]]で「他人のような気がしない」と感じている。
    
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:セツコ編では度々登場し、キラおよびバルトフェルドと一緒にこちらの邪魔をしてくる。ランド編では何度か[[スポット参戦]]で使用可能で敵としては一度も現れない。後半に仲間になるが、戦力として使うにもやはり微妙。
+
:[[セツコ・オハラ|セツコ]]編では度々登場し、[[キラ・ヤマト|キラ]]および[[アンドリュー・バルトフェルド|バルトフェルド]]と一緒にこちらの邪魔をしてくる。
 +
:[[ランド・トラビス|ランド]]編では何度か[[スポット参戦]]で使用可能で敵としては一度も現れない。後半に仲間になるが、戦力として使うにもやはり微妙。
 +
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
 +
:[[サイデリアル]]のオーブ侵攻の際に[[カガリ・ユラ・アスハ]]の口により名前のみ登場。
    
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
:参加経緯は原作と同様。当初はマリュー&ナタル&学生組で計5人と潤沢なサブパイロット陣がいるが、ストーリーが進むにつれて人数が減って最後は3人となる。とはいえ、どの時期でも[[必中]]持ちがいるため[[第3次α]]よりはかなりマシ。ムウが確実にMIAになってしまうので全スパロボで最も不幸なマリューかもしれない。<br />[[カルヴィナ・クーランジュ]]でパートナーとのEDを迎えた場合、[[ミスマル・ユリカ|ユリカ]]と共にカルヴィナの見送りに来る。
+
:参加経緯は原作と同様。当初はマリュー&[[ナタル・バジルール|ナタル]]&学生組で計5人と潤沢な[[サブパイロット]]陣がいるが、ストーリーが進むにつれて人数が減って最後は3人となる。
 +
:とはいえ、どの時期でも[[必中]]持ちがいるため『[[第3次α]]』よりはかなりマシ。その一方で、[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]が確実にMIAになってしまうので全スパロボで最も不幸なマリューかもしれない。
 +
:[[カルヴィナ・クーランジュ]]でパートナーとのEDを迎えた場合、[[ミスマル・ユリカ|ユリカ]]と共にカルヴィナの見送りに来る。
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
:第2部から登場。初めはスポット参戦で、後半から自軍に参加する。 ……が、その頃には戦力も充実している上、出撃枠をとるので、あまり使われないことが多いと思われる。[[J]]の時と違って、サブパイロットもノイマンのみ。
+
:第2部から登場。初めはスポット参戦で、後半から自軍に参加する。 ……が、その頃には戦力も充実している上、出撃枠をとるので、あまり使われないことが多いと思われる。『J』の時と違って、サブパイロットも[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]のみ。
 
;[[スーパーロボット大戦K]]
 
;[[スーパーロボット大戦K]]
:中盤から登場し、そのまま自軍参入。相変わらずサブパイロットはノイマンだけだが、[[母艦]]扱いになったので出撃枠は取らなくなった。揺れない。[[W]]の[[ホシノ・ルリ|ルリ]]に対抗するかのようにローエングリンで立ち絵[[カットイン]]が出てくる。
+
:中盤から登場し、そのまま自軍参入。相変わらずサブパイロットはノイマンだけだが、[[母艦]]扱いになったので出撃枠は取らなくなった。揺れない。
 +
:『W』の[[ホシノ・ルリ|ルリ]]に対抗するかのようにローエングリンで立ち絵[[カットイン]]が出てくる。
 
;[[スーパーロボット大戦L]]
 
;[[スーパーロボット大戦L]]
:中盤からちょくちょく登場するが、アークエンジェル勢共々NPCとしてのスポット参戦ばかりであり、正式参戦は終盤。弱い訳ではないのだが強くもなく、他の戦艦&艦長と比べると地味。
+
:中盤からちょくちょく登場するが、[[アークエンジェル]]勢共々[[NPC]]としてのスポット参戦ばかりであり、正式参戦は終盤。弱い訳ではないのだが強くもなく、他の戦艦&艦長と比べると地味。
:[[脱力]]や[[応援]]どころか[[信頼]]すら覚えず、完全に自身の戦闘用の精神コマンドオンリーである上、乗艦するアークエンジェルも、足が速い訳でも使いやすいMAP兵器がある訳でも修理・補給装置が付いている訳でも何でもない。それでいて自由出撃なせいで使わなくても全く困らないため、プレイヤーがあえてマリューを使おうとしない限り出番が回ってこない。
+
:[[脱力]]や[[応援]]どころか[[信頼]]すら覚えず、完全に自身の戦闘用の[[精神コマンド]]オンリーである上、乗艦するアークエンジェルも、足が速い訳でも使いやすい[[マップ兵器]]がある訳でも[[修理装置]]や[[補給装置]]が付いている訳でも何でもない。それでいて自由出撃なために使わなくても全く困らないため、プレイヤーがあえてマリューを使おうとしない限り出番が回ってこない。
:なお、アークエンジェルはミネルバに比べると機体ボーナスと[[ラミネート装甲]]の分だけ数値上は硬いが、マリューが[[底力]]を全く覚えないため、自力習得の底力で硬くなるタリア&ミネルバに比べると殆ど差が無いというのも困りもの。
+
:なお、アークエンジェルはミネルバに比べると機体ボーナスと[[ラミネート装甲]]の分だけ数値上は硬いが、マリューが[[底力]]を全く覚えないため、自力習得の底力で硬くなる[[タリア・グラディス|タリア]]&[[ミネルバ]]に比べると殆ど差が無いというのも困りもの。
    
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
58行目: 79行目:  
:
 
:
   −
== パイロットステータスの傾向 ==
+
=== 単独作品 ===
 +
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
 +
:マリューが[[指揮官]]を務める[[アークエンジェル隊]]が[[カイルス|自軍部隊]]の中核となっているので、彼女の出番も必然的に多い。
 +
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 +
:本作でのアークエンジェル隊は[[ティターンズ]]寄りの立場に居たため、アラスカで'''[[エゥーゴ]]に身を寄せた[[キラ・ヤマト|キラ]]と一時敵対する展開がある'''。
 +
:2018年10月のアップデートで戦艦アクション搭載のアークエンジェルが実装され、ボイス付きカットインが追加された。
 +
;[[スーパーロボット大戦DD]]
 +
:『SEED』設定。支援ユニットパーツ。
 +
 
 +
== パイロットステータス ==
 
<!-- === [[能力|能力値]] === -->
 
<!-- === [[能力|能力値]] === -->
   65行目: 95行目:     
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
:[[加速]]、[[鉄壁]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[ド根性]]、[[愛]]
+
:'''[[加速]]、[[鉄壁]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[ド根性]]、[[愛]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
:[[不屈]]、[[集中]]、[[ド根性]]、[[ひらめき]]、[[気合]]、[[愛]]
+
:'''[[不屈]]、[[集中]]、[[ド根性]]、[[ひらめき]]、[[気合]]、[[愛]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦W|W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W|W]]
:[[不屈]]、[[集中]]、[[信頼]]、[[ド根性]]、[[熱血]]、[[愛]]
+
:'''[[不屈]]、[[集中]]、[[信頼]]、[[ド根性]]、[[熱血]]、[[愛]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]、[[スーパーロボット大戦L|L]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]、[[スーパーロボット大戦L|L]]
:[[鉄壁]]、[[必中]]、[[根性]]、[[不屈]]、[[愛]]
+
:'''[[鉄壁]]、[[必中]]、[[根性]]、[[不屈]]、[[愛]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
:[[不屈]]、[[集中]]、[[信頼]]、[[根性]]、[[熱血]]、[[愛]]
+
:'''[[不屈]]、[[集中]]、[[信頼]]、[[根性]]、[[熱血]]、[[愛]]'''
    
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
:[[指揮官|指揮官L4]][[援護攻撃|援護攻撃L3]][[連携攻撃]]
+
:'''[[指揮官]]L4、[[援護攻撃]]L3、[[連携攻撃]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
:[[援護攻撃]]L4、[[連携攻撃]]、[[指揮官]]L4、[[集束攻撃]]、[[ガード]]、[[Eセーブ]]
+
:'''[[援護攻撃]]L4、[[連携攻撃]]、[[指揮官]]L4、[[集束攻撃]]、[[ガード]]、[[Eセーブ]]'''
    
=== [[小隊長能力]](隊長効果) ===
 
=== [[小隊長能力]](隊長効果) ===
 
;獲得経験値+20%
 
;獲得経験値+20%
:[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]での能力。
+
:[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』での能力。
 
;隣接する味方の命中率+10%
 
;隣接する味方の命中率+10%
:[[スーパーロボット大戦Z|Z]]での効果。
+
:[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』での効果。
<!-- == パイロット[[BGM]] == -->
+
 
<!-- ;「曲名」:解説 -->
+
=== 支援効果 ===
 +
;大天使を指揮する艦長
 +
:[[エールストライクガンダム]]([[キラ・ヤマト]])装備時にメイン効果発動。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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==== [[アークエンジェル隊]] ====
 
==== [[アークエンジェル隊]] ====
 
;[[キラ・ヤマト]]
 
;[[キラ・ヤマト]]
:SEED初期は「平和な国の学生」である彼に「戦時下の軍人」の価値観を押し付け、戦闘を強要する。そのことで彼からは当初は不快に思われていたが、マリューが荒事に巻き込んだことを真摯に謝罪した為、信頼を得る。
+
:『SEED』初期は「平和な国の学生」である彼に「戦時下の軍人」の価値観を押し付け、戦闘を強要する。その事で彼からは当初は不快に思われていたが、マリューが荒事に巻き込んだことを真摯に謝罪した為、信頼を得る。
 
;[[ムウ・ラ・フラガ]]
 
;[[ムウ・ラ・フラガ]]
 
:[[メビウス・ゼロ]]のパイロット。マリューにとっては、公私共に支えとなった人物。後に恋人同士になる。
 
:[[メビウス・ゼロ]]のパイロット。マリューにとっては、公私共に支えとなった人物。後に恋人同士になる。
 
;[[フレイ・アルスター]]
 
;[[フレイ・アルスター]]
:[[民間人]]として保護する。後に彼女が軍への入隊を志願したため、部下として生活班へ配属する。しかし、彼女の感情に任せた自分勝手な行動や我儘が原因で起こったトラブルには、マリューも終始頭を痛めていたようである。
+
:[[民間人]]として保護する。後に彼女が軍への入隊を志願したため、部下として生活班へ配属する。
 +
:しかし、フレイの感情に任せた自分勝手な行動や我儘が原因で起こったトラブルには、マリューも終始頭を痛めていたようである。もっとも、フレイがマリュー達よりも遥かに偉い立場の[[大西洋連邦]]事務次官の娘だったという事情もあり、立場上咎めようにも咎められなかったのかもしれない。
 
;[[サイ・アーガイル]]、[[トール・ケーニヒ]]、[[ミリアリア・ハウ]]、[[カズイ・バスカーク]]
 
;[[サイ・アーガイル]]、[[トール・ケーニヒ]]、[[ミリアリア・ハウ]]、[[カズイ・バスカーク]]
:負傷していた所を彼らに手当してもらうが、[[ストライクガンダム|軍の機密事項]]に触れたため、銃を向け恫喝する形で彼らを拘束。後に彼らの志願を受け入れ部下とする。このうち、トールは中盤で戦死。カズイも後半で艦を降り、最後まで残ったのはサイとミリアリアだけだった。
+
:負傷していた所を彼らに手当してもらうが、[[ストライクガンダム|軍の機密事項]]に触れたため、銃を向け恫喝する形で彼らを拘束。後に彼らの志願を受け入れ部下とする。
:[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|DESTINY]]では、戦場カメラマンだったミリアリアが合流し、再び通信士として同行する。
+
:このうち、トールは中盤で戦死。カズイも後半で艦を降り、最後まで残ったのはサイとミリアリアだけだった。
 +
:『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|DESTINY]]』では、戦場カメラマンだったミリアリアが合流し、再び通信士として同行する。
    
==== [[地球連合軍]] ====
 
==== [[地球連合軍]] ====
106行目: 140行目:  
:部下であり、決して悪い関係ではないのだが、主義主張の違いや対照的な性格故に対立しあうこともあり、心ならずも最終的に対決することになる。
 
:部下であり、決して悪い関係ではないのだが、主義主張の違いや対照的な性格故に対立しあうこともあり、心ならずも最終的に対決することになる。
 
;アークエンジェルの艦長
 
;アークエンジェルの艦長
:スパロボ未登場。上官。元々マリューは[[アークエンジェル]]の副長として就任する予定だったのだが、艦長である彼が[[ザフト]]のG強奪作戦による襲撃で戦死したため、生き残った士官の中で一番階級が上だったマリューが艦長に就任した。本来なら技術士官のマリューは艦長代理どころか副長になるのもおかしいのだが。
+
:SRW未登場。上官で階級章を見る限り大佐だった模様。元々マリューは[[アークエンジェル]]の副長として就任する予定だったのだが、艦長である彼が[[ザフト]]のG強奪作戦による襲撃で戦死したため、生き残った士官の中で[[軍階級|階級]]が一番上だったマリューが艦長に就任した。本来ならば技術士官であるマリューは艦長代理どころか副長になるのもおかしいのだが。
 
;[[ジェラード・ガルシア]]
 
;[[ジェラード・ガルシア]]
:宇宙要塞アルテミスに補給に立ち寄った際に、アークエンジェルとストライクを独占せんとする彼によりクルー諸共拿捕されてしまう。
+
:地球連合加盟国のユーラシア連邦軍少将。宇宙要塞アルテミスに補給に立ち寄った際に、アークエンジェルとストライクを独占せんとする彼によりクルー諸共拿捕されてしまう。
 
;デュエイン・ハルバートン
 
;デュエイン・ハルバートン
:地球連合軍第8艦隊司令官。上官かつ教官。
+
:地球連合軍第8艦隊司令官。准将。上官かつ教官。地球連合軍の将官だが、ブルーコスモスの思想に染まらず、コーディネイターにも理解を示す良識を持った軍人。
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
 
:自分達が軍を追われる原因を作った張本人。アークエンジェルと[[ドミニオン]]との最終決戦では彼が放ったローエングリンによって沈められかけ、さらに[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]をもを失ってしまう。最後はローエングリンをドミニオンに叩き込み彼に引導を渡した。
 
:自分達が軍を追われる原因を作った張本人。アークエンジェルと[[ドミニオン]]との最終決戦では彼が放ったローエングリンによって沈められかけ、さらに[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]をもを失ってしまう。最後はローエングリンをドミニオンに叩き込み彼に引導を渡した。
147行目: 181行目:     
==== [[明けの砂漠]] ====
 
==== [[明けの砂漠]] ====
;サイーブ・アシュマン
+
;[[サイーブ・アシュマン]]
:スパロボ未登場。『明けの砂漠』のリーダー。連合軍という事で彼からは快く思われてはいないが、占拠された郷土を解放すべく共同戦線を張った。
+
:『明けの砂漠』のリーダー。連合軍という事で彼からは快く思われてはいないが、占拠された郷土を解放すべく共同戦線を張った。
    
==== その他の民間人 ====
 
==== その他の民間人 ====
166行目: 200行目:  
:彼がカガリと結婚式を挙げようとしていたところを、某映画張りの花嫁強奪を行ってカガリを攫い、彼の面目を丸潰しにして赤っ恥をかかせた。
 
:彼がカガリと結婚式を挙げようとしていたところを、某映画張りの花嫁強奪を行ってカガリを攫い、彼の面目を丸潰しにして赤っ恥をかかせた。
 
;アマギ
 
;アマギ
:スパロボ未登場。オーブ海軍の士官。トダカ一佐の最後の命令に従い、タケノミカヅチ撃沈後は他のクルーを伴ってアークエンジェルに乗艦。CIC指揮官に任命する。
+
:SRW未登場。オーブ海軍の士官。トダカ一佐の最後の命令に従い、タケノミカヅチ撃沈後は他のクルーを伴ってアークエンジェルに乗艦。CIC指揮官に任命する。
 
;イケヤ、ゴウ、ニシザワ
 
;イケヤ、ゴウ、ニシザワ
:スパロボ未登場。オーブ海軍に所属する[[ムラサメ]]のパイロット。タケノミカヅチ撃沈後は、アマギと共にアークエンジェルに移乗してきたので仲間に迎えた。
+
:SRW未登場。オーブ海軍に所属する[[ムラサメ]]のパイロット。タケノミカヅチ撃沈後は、アマギと共にアークエンジェルに移乗してきたので仲間に迎えた。
 
;カリダ・ヤマト、[[マルキオ導師]]
 
;カリダ・ヤマト、[[マルキオ導師]]
 
:[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]締結後は、[[オーブ]]に亡命し共に暮らしていた。
 
:[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]締結後は、[[オーブ]]に亡命し共に暮らしていた。
176行目: 210行目:  
==== 宇宙世紀ガンダムシリーズ ====
 
==== 宇宙世紀ガンダムシリーズ ====
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:[[第3次α]]では、共に部隊のまとめ役としてアシストされる。
+
:[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』では、共に部隊のまとめ役としてアシストされる。
 
;[[シャア・アズナブル]]([[クワトロ・バジーナ]])
 
;[[シャア・アズナブル]]([[クワトロ・バジーナ]])
:[[Z]]では、彼の思想に同調し恥を忍んで、彼が代表を務める[[ZEUTH]]に合流する。
+
:[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では、彼の思想に同調し恥を忍んで、彼が代表を務める[[ZEUTH]]に合流する。
 
:合流した際に、一度はこれまで自分達が行った愚連隊のような行為を彼からも痛烈に批判されるも、後述の台詞で謝罪して和解した。
 
:合流した際に、一度はこれまで自分達が行った愚連隊のような行為を彼からも痛烈に批判されるも、後述の台詞で謝罪して和解した。
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
:第3次αでは新米艦長なマリューをよくリードしてくれる。「本来艦長となる人物の死亡を受けて、その母艦の後任の艦長となった」点がマリューと同じである。
+
:『第3次α』では新米艦長なマリューをよくリードしてくれる。「本来艦長となる人物の死亡を受けて、その母艦の後任の艦長となった」点がマリューと同じである。
 
;[[カミーユ・ビダン]]
 
;[[カミーユ・ビダン]]
:第3次αでは、ブライトから戦力が心許ない理由から彼を預けられる。
+
:『第3次α』では、ブライトから戦力が心許ない理由から彼を預けられる。
:Zでは、増長した[[シン・アスカ|シン]]を叱り付けた言葉を、[[ハリー・オード|ハリー]]を通じて聞かされ、自分達の行いを反省した。
+
:『Z』では、増長した[[シン・アスカ|シン]]を叱り付けた言葉を、[[ハリー・オード|ハリー]]を通じて聞かされ、自分達の行いを反省した。
 
;[[エマ・シーン]]
 
;[[エマ・シーン]]
:第3次αでは、ブライトから戦力が心許ない理由から彼女を預けられる。その後不慣れな艦長職に戸惑い、エマへ何かとアドバイスを求めるが、敢えて突き放すような態度をとられ、毅然とした態度で事態に臨むよう苦言を呈される。
+
:『第3次α』では、ブライトから戦力が心許ない理由から彼女を預けられる。その後不慣れな艦長職に戸惑い、エマへ何かとアドバイスを求めるが、敢えて突き放すような態度をとられ、毅然とした態度で事態に臨むよう苦言を呈される。
 
;[[エイパー・シナプス]]
 
;[[エイパー・シナプス]]
:第3次αで競演。艦長職としての先輩格といえる存在で砂漠ルートでは彼と共に共闘し、艦長として学ぶことが多かったと思われる。
+
:『第3次α』で競演。艦長職としての先輩格といえる存在で砂漠ルートでは彼と共に共闘し、艦長として学ぶことが多かったと思われる。
    
==== アナザーガンダムシリーズ ====
 
==== アナザーガンダムシリーズ ====
 
;[[ヒイロ・ユイ]]
 
;[[ヒイロ・ユイ]]
:[[第3次α]]では、資料すら見ていないのに[[ストライクガンダム|ストライク]]の機能を看破した事に驚愕する。
+
:『第3次α』では、資料すら見ていないのに[[ストライクガンダム|ストライク]]の機能を看破した事に驚愕する。
 
;[[トニヤ・マーム]]
 
;[[トニヤ・マーム]]
:中の人が同じ。[[Z]]では[[声優ネタ|マリューの真似をする]]。
+
:中の人が同じ。『Z』では[[声優ネタ|マリューの真似をする]]。
    
=== リアル系 ===
 
=== リアル系 ===
 
;[[ミスマル・ユリカ]]
 
;[[ミスマル・ユリカ]]
:Jにおける艦長仲間。天性の閃きかつ天然スキルを持つユリカに対し、(一応)軍人の常識をわきまえたマリューはまさに凸凹コンビ。とはいえマリューは割とユリカの才能を信じ切っており、彼女らの突拍子もない行動に一定の理解を示し後付けで理由を提供する事もあった。
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:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』における艦長仲間。天性の閃きかつ天然スキルを持つユリカに対し、(一応)軍人の常識をわきまえたマリューはまさに凸凹コンビ。とはいえマリューは割とユリカの才能を信じ切っており、彼女らの突拍子もない行動に一定の理解を示し後付けで理由を提供する事もあった。
 
;[[スバル・リョーコ]]
 
;[[スバル・リョーコ]]
:Jでは落ち込んでいた彼女を励ました。
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:『J』では落ち込んでいた彼女を励ました。
 
;[[ホシノ・ルリ]]
 
;[[ホシノ・ルリ]]
:Wではとても恥ずかしいところを見られてしまう。
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:『[[スーパーロボット大戦W|W]]』ではとても恥ずかしいところを見られてしまう。
    
=== スーパー系 ===
 
=== スーパー系 ===
 
;[[葛城ミサト]]
 
;[[葛城ミサト]]
:中の人が同じ。すぐに意気投合して友人同士に。少なくとも第3次αの砂漠ルートは、彼女のフォローもあって原作よりも心労は少なかったと思われる。
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:中の人が同じ。すぐに意気投合して友人同士に。少なくとも『第3次α』砂漠ルートは、彼女のフォローもあって原作よりも心労は少なかったと思われる。
 
;[[兜甲児]]、[[剣鉄也]]、[[紅エイジ]]
 
;[[兜甲児]]、[[剣鉄也]]、[[紅エイジ]]
:Zにて彼らに自分達の今までの行いを徹底的に非難される。
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:『Z』にて彼らに自分達の今までの行いを徹底的に非難される。
 
;[[ギャレオン]]
 
;[[ギャレオン]]
:[[第3次α]]では巨大なライオンがいる事にびっくりしどうも馴染めずにいた。
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:『第3次α』では巨大なライオンがいる事にびっくりしどうも馴染めずにいた。
 
;[[超竜神]]
 
;[[超竜神]]
:[[第3次α]]では、[[アークエンジェル]]が亜空間に取り残されそうになったところを、彼の勇気ある行動によって窮地を救われる。
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:『第3次α』では、[[アークエンジェル]]が亜空間に取り残されそうになったところを、彼の勇気ある行動によって窮地を救われる。
 
;[[コルベット]]
 
;[[コルベット]]
:Jでは彼に高圧的な態度で自身の艦長としての力量を問われるなどの叱責をされる事になる。
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:『J』では、彼に高圧的な態度で自身の艦長としての力量を問われるなどの叱責をされる事になる。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== SEED ===
 
=== SEED ===
 +
;「私はマリュー・ラミアス。地球連合軍の将校です。申し訳ないけど、あなた達をこのまま解散させるわけにはいかなくなりました」<br />「事情はどうあれ、軍の重要機密を見てしまったあなた方は、然るべき所と連絡が取れ処置が決定するまで私と行動を共にしていただかざるを得ません」
 +
:第2話より。[[ミゲル・アイマン|ミゲル]]の[[ジン (SEED)|ジン]]を退けた後、フェイズシフトダウンした[[ストライクガンダム|ストライク]]を弄ろうとするカトーゼミの面々に銃を向け、威嚇射撃をしながら。
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;「黙りなさい! 何も知らない子供が!」<br />「中立だと関係無いと言ってさえいれば、今でもまだ無関係でいられる。まさか、本当にそう思っている訳じゃないでしょう?」<br />「ここに地球軍の重要機密があり、あなた達はそれを見た…それが今のあなた達の現実です」
 +
:同上話より。「自分達は軍とは何の関係も無い」と口々に非難する[[トール・ケーニヒ|トール]]達に対して、現実を突きつける。
 
;「回避!」
 
;「回避!」
:敵のビーム弾を見てから、あるいは[[ダリダ・ローラハ・チャンドラII世|チャンドラ]]の報告を聞いてから指示する。物理的には不可能である。<br />[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]が乗ってなかったら[[アークエンジェル]]は序盤で沈み、SEEDの物語は終わっていただろう。このため、マリュー(又はノイマン)は「[[ひらめき]]」を覚えることが多い。ただし、SEED世界の他の艦長も「回避」という指示を出すので、あの世界では普通の指示なのかもしれない。
+
:敵のビーム弾を見てから、あるいは[[ダリダ・ローラハ・チャンドラII世|チャンドラ]]の報告を聞いてから指示する。'''物理的には回避は不可能である'''。
;「あなたなら、きっと良い艦長になるわね」
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:[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]が乗ってなかったら[[アークエンジェル]]は序盤で沈み、『SEED』の物語は終わっていただろう。この為、マリュー(又はノイマン)は「[[ひらめき]]」を覚える事が多い。ただし、SEED世界の他の艦長も「回避」という指示を出すので、[[コズミック・イラ]]世界では普通の指示なのかもしれない。
:軍のあるべき姿を力説した[[ナタル・バジルール|ナタル]]に対してのマリューなりの賛辞であるのだが、この言葉とは裏腹にナタルは[[ドミニオン]]の艦長となってからはマリューの言う『良い艦長』らしき場面は殆どなかった(クルーに身勝手な命令ばかりする[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]がいたりクルーも素人同然だったため周りの環境が最悪だったことも原因だが)。
+
;「自分が器じゃないことは、よく解ってるつもりよ」
 +
;「大丈夫よ。解ってるわ。ナタル。いろいろあったけど、貴方にはほんと、感謝してる。貴方なら、きっと良い艦長になるわね」
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:33話。軍のあるべき姿を力説した[[ナタル・バジルール|ナタル]]に対してのマリューなりの賛辞であるのだが、この言葉とは裏腹にナタルは[[ドミニオン]]の艦長となってからはマリューの言う『良い艦長』らしき場面は殆どなかった(クルーに身勝手な命令ばかりする[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]がいたり、クルーもアークエンジェルの時は状況が状況とはいえ対応が同じ経験の浅い下士官はおろか学生にも劣る素人同然だったため周りの環境が最悪だったことも原因だが)。
 +
:尤も、ナタル自身も果たして自分が『よい艦長』だったかも疑念を抱いていた。DESTINYでも彼女が存命ならば、副長としてマリューをサポートしていただろう。
 +
;「…ザフト軍を誘い込むのが、この戦闘の目的だと言うのなら、本艦は既にその任を果たしたものと判断致します! 尚これは、アークエンジェル艦長マリュー・ラミアスの独断であり、乗員には一切この判断に責任はありません!」
 +
:36話。ムウからアラスカ防衛線の真意を聞かされ愕然とするも、直後に独断として離脱命令を放つ。
 +
:『第3次α』ではこの直後にブライトが代わりとなり離脱命令を発した。
 +
;「現在アークエンジェルは脱走艦であり、我々自身の立場も定かでない状況にあります。オーブのこの事態に際し、我々はどうするべきなのか、命ずる者もなく、また私もあなた方に対し、その権限を持ち得ません。回避不能となれば、明後日0900、戦闘は開始されます。オーブを守るべく、これと戦うべきなのか、そうではないのか。我々は皆、自信で判断せねばなりません。よってこれを機に艦を離れようと思う者は、今より速やかに退艦し、オーブ政府の指示に従って、避難して下さい。私のような頼りない艦長に、ここまで付いてきてくれて…ありがとう」
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:38話。オーブ攻撃前にクルーたちへ向けて退艦の指示と感謝の言葉をかける。部下に向かって頭を下げるという艦長にあるまじき姿だが、それこそが彼女が信頼を勝ち得た証拠でもある。
 
;「少佐は……なぜ戻ってきたのですか? JOSH-Aで……」
 
;「少佐は……なぜ戻ってきたのですか? JOSH-Aで……」
:転属命令を蹴ってまで戻ってきた[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]に対して尋ねた際の台詞。ちなみに、「JOSH-A」とは[[アラスカ基地]]の通称である。
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:同上。転属命令を蹴ってまで戻ってきた[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]に対して尋ねた際の台詞。これに対してムウは「今更聞かれるとは思わなかったぜ」と返し、マリューは理由を察した。
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:ちなみに、「JOSH-A」とは[[アラスカ基地]]の通称である。
 
;「わ、私は…[[モビルアーマー]]乗りは嫌いです…!」
 
;「わ、私は…[[モビルアーマー]]乗りは嫌いです…!」
 
:上記のセリフの後にいきなり([[モビルスーツ]]乗りになった)ムウにキスされた時の一言。そんなこと言っておきながら、彼女自身もまんざらでもなさそうである。
 
:上記のセリフの後にいきなり([[モビルスーツ]]乗りになった)ムウにキスされた時の一言。そんなこと言っておきながら、彼女自身もまんざらでもなさそうである。
 
:実は、マリューは過去にモビルアーマー乗りの男性と交際していた(マリューが懐中に所持しているロケットは、それの思い出の品)。あえて「モビルアーマー乗りは嫌い」と言ったのも、交際するモビルアーマー乗りの男性が戦死してしまうことを恐れたためである。
 
:実は、マリューは過去にモビルアーマー乗りの男性と交際していた(マリューが懐中に所持しているロケットは、それの思い出の品)。あえて「モビルアーマー乗りは嫌い」と言ったのも、交際するモビルアーマー乗りの男性が戦死してしまうことを恐れたためである。
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;「ローエングリン…! 照準…!」
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:49話、ムウを撃墜したドミニオンを睨み付けながら。直後、かつての副官の絶叫と共に陽電子砲が放たれ、自分達を狂わせ続けたブルーコスモスの首魁は爆炎に消える…。
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;「帰って…帰ってくるって言ったのに…」
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:最終話アバン、敵は倒したが帰ってくると約束した恋人は目の前で死に、更にかつての副官を殺めマリューはただ慟哭するしかなかった。だが、続編では…。
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;「ふふ…何よそれ…」
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:高山瑞穂氏による漫画版にて、ムウからサイクロプスの存在を聞かされた際の反応。アニメとは異なり、完全に心を折られている。
    
=== SEED DESTINY ===
 
=== SEED DESTINY ===
;「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアスです。貴艦の申し入れに感謝します、ありがとう。ですが、残念ながらそれを受け入れることはできません! 本艦にはまだ仕事があります! 連合かプラントか、今、また2色になろうとしている世界に、本艦はただ邪魔な色なのかもしれません!ですが、だからこそ今ここで消えるわけにはいかないのです! 願わくば、脱出を許されん事を……」
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;「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアスです。貴艦の申し入れに感謝します、ありがとう。ですが、残念ながらそれを受け入れることはできません! 本艦にはまだ仕事があります! 連合かプラントか、今、また2色になろうとしている世界に、本艦はただ邪魔な色なのかもしれません! ですが、だからこそ今ここで消えるわけにはいかないのです! 願わくば、脱出を許されん事を……」
:[[タリア・グラディス|タリア]]の駆る[[ミネルバ]]と対峙し、自分達を討ちたくないタリアから投降を呼びかけられるマリューであったが、[[地球連合|連合]]か[[プラント]]のどちらかに傾倒したとしても、自分達の信念に反する道になるのを分かっていた為、彼女の誠意に感謝しながらも、マリューはその想いを拒絶する事になった。
+
:[[タリア・グラディス|タリア]]の駆る[[ミネルバ]]と対峙し、自分達を討ちたくないタリアから投降を呼びかけられるマリューであったが、[[地球連合|連合]]か[[プラント]]のどちらかに傾倒したとしても、自分達の信念に反する道になるのを分かっていた為、タリアの誠意に感謝しながらも、マリューはその想いを拒絶する事になった。
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; 「貴方はムウじゃない。ムウじゃないんでしょ!」
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:死んだはずの恋人が全く違う名前で生きており、肉体的なデータでも本人であった。しかし、彼は自分を覚えておらず、再び失う事を恐れた彼女は敢えてムウではないと自分自身にも言い聞かせ、彼の無事を祈って背中を向けた。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;「私達も同じです」<br />「言葉を尽くす事もしないで、ただ信念の名の下で戦っていた事の愚かさをあの方に教えてもらった気がします」
 
;「私達も同じです」<br />「言葉を尽くす事もしないで、ただ信念の名の下で戦っていた事の愚かさをあの方に教えてもらった気がします」
:Zのifルート51話において、[[クライン派]]が白眼視されながらも[[ZEUTH]]に合流した後、[[アーガマ]]のブリーフィングルームで、[[ハリー・オード|ハリー]]から聞かされた[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の言葉と[[タリア・グラディス|タリア]]の進言によって、話し合いをする事になった場面。原作と違い、自分達の愚連隊のような行いを深く反省し、以前に攻撃を加えたZEUTHの面々に頭を下げて謝罪した。
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:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』の第51話ミネルバ一時残留ルート「決別」より。[[クライン派]]が白眼視されながらも[[ZEUTH]]に合流した後、[[アーガマ]]のブリーフィングルームで、[[ハリー・オード|ハリー]]から聞かされた[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の言葉と[[タリア・グラディス|タリア]]の進言によって、話し合いをする事になった場面。原作と違い、自分達の愚連隊のような行いを深く反省し、以前に攻撃を加えたZEUTHの面々に頭を下げて謝罪した。
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== 搭乗機体 ==
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;[[アークエンジェル]]
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:[[アークエンジェル隊]]の旗艦。艦長であるマリューの指揮の元、[[ヤキン・ドゥーエ戦役|二つの]][[第2次連合・プラント大戦|大戦]]を戦い抜いた。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*ネット上では名前をもじって'''魔乳'''と呼ばれる事が多い。なお、『魔乳』とは本来、赤ん坊から出る母乳のような物質の事を指す言葉であり、『巨乳』『爆乳』に類する単語ではない。
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*マリュー・ラミアスは「[[ガンダムシリーズ]]初の[[主人公]]が所属する[[母艦]]の女性艦長」と思われがちだが、実際には[[レアリー・エドベリ]](『F91』)、[[ベラ・ロナ]](『クロスボーン』)に続く「3人目の女性艦長」である。
*彼女は[[ガンダムシリーズ]]初の主人公が所属する母艦の女性艦長と思われがちだが、彼女は実際には3人目である(ガンダムシリーズ初の主人公が所属する母艦の女性艦長は『[[機動戦士ガンダム F91]]』に登場するレアリー・エドベリ(スパロボ未登場)である。こちらも非常時に艦長となっており艦長になった状況が似ている)。
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**とはいえ'''TVアニメシリーズに限って言えば、マリュー・ラミアスは「ガンダムシリーズ初の主人公が所属する母艦の女性艦長」である'''とも言える。
*ゲームボーイアドバンス用ソフト『機動戦士ガンダムSEED 友と君と戦場で。』では、[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]と違って料理が上手である事が判明している。
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**マリューの影響からか、以後のガンダムシリーズ作品では[[タリア・グラディス]](『SEED DESTINY』)、[[スメラギ・李・ノリエガ]](『00』)、[[ナトーラ・エイナス]](『AGE』)等の女性艦長や女性[[指揮官]]の割合も増えてきている。
*マリュー役の三石氏は『ガンダムビルドファイターズ』(未参戦)では、主人公であるイオリ・セイの母親のイオリ・リン子を演じているが、セイの愛機はストライクガンダムを改修したビルドストライクガンダムであることから、三石氏はSEED系以外でもストライクのパイロットを身内に持ったことになる。
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*戦闘中における[[乳揺れ]]シーンが視聴者の印象に強く残った故か、マリューはネット上では名前をもじって'''「[[俗語・俗称|魔乳]]」'''と呼ばれる事が多い。
**なお『ビルドファイターズ』第17話においてイメージ映像ではあるが、マリュー本人もカメオ出演した。
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**なお、「魔乳」とは本来、赤ん坊から出る母乳のような物質の事を指す言葉であり、「巨乳」「爆乳」といった胸の大きさに類する単語ではない。
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*[[ゲームボーイアドバンス]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『機動戦士ガンダムSEED 友と君と戦場で。』では、[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]と違って[[食べ物・料理|料理]]が上手である事が判明している。
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*ちなみに、『SEED』から『SEED DESTINY』に続投したキャラクターのパーソナルデータを見るとわかるが、女性を中心に妙に体重減が多い(5kg増えているミリアリアは数少ない例外)。
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**特にマリューは身長170cmと女性にしては高身長なのに体重が50kgと病的な痩せ方で、BMIで適正体重を計算しても前作の63kgは丁度適正値である。彼女が軍人であり、一般人よりは鍛錬しており筋肉がついているであろう事を加味すれば、さらにもう少し体重があってもおかしくないのだが、設定段階で何か思うところが製作側にあったのだろうか……(もっとも、『SEED』最終回時に彼女の身に起きた一件を考えれば急激な痩せ方をするのも否めないが……)。
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*『[[ガンダムビルドファイターズ]]』第17話においてイメージ映像ではあるが、マリュー本人がカメオ出演している。マリュー役の三石琴乃氏が主人公[[イオリ・セイ]]の母親[[イオリ・リン子]]役でレギュラー出演していたからできた芸当である。
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== 資料リンク ==
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*[[GUNDAM:マリュー・ラミアス]]
    
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}
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