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'''フェーダー・ゾーン'''は『[[わが青春のアルカディア 無限軌道SSX]]』の登場人物。
 
'''フェーダー・ゾーン'''は『[[わが青春のアルカディア 無限軌道SSX]]』の登場人物。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
太陽系連合軍の技師で、艦船の設計・開発を行う眼鏡の青年。通称は「Mr.ゾーン」。かつて[[キャプテンハーロック]]に自身が造り上げた艦を手酷く言われ、失脚した過去を持つ。地球が[[異星人]]のイルミダスに占領された後は、司令官のアムスに雇用され、黒の帽子とスーツ姿でイルミダス軍に身を置く。技術者としての腕は確かであり、[[光子戦闘艦]]などの様々な艦を開発し、アムスの後任となったクルーゲル将軍にも認められたことで、イルミダス第四方面軍の指揮官にまで登り詰める。ハーロックへの恨みを晴らすため、艦隊を動かして[[アルカディア号]]を狙う。
 
太陽系連合軍の技師で、艦船の設計・開発を行う眼鏡の青年。通称は「Mr.ゾーン」。かつて[[キャプテンハーロック]]に自身が造り上げた艦を手酷く言われ、失脚した過去を持つ。地球が[[異星人]]のイルミダスに占領された後は、司令官のアムスに雇用され、黒の帽子とスーツ姿でイルミダス軍に身を置く。技術者としての腕は確かであり、[[光子戦闘艦]]などの様々な艦を開発し、アムスの後任となったクルーゲル将軍にも認められたことで、イルミダス第四方面軍の指揮官にまで登り詰める。ハーロックへの恨みを晴らすため、艦隊を動かして[[アルカディア号]]を狙う。
 +
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物語中盤、[[黄金の女神]]から接触されると、彼女を味方に付けようと企むが、うまくはいかなかった。終盤ではハーロックと共に理想郷アルカディアに招かれ、女神から超エネルギーの「聖ワルキューレの火」を渡されたことに驚喜し、ついに野心を露わにしてイルミダスに反逆する。乗艦を火の力でパワーアップさせると、地球にあるイルミダスの総司令部を破壊。自身を追ってきたアルカディア号とも戦闘に入るが、火の力が弱まってしまったことで敗北、負傷する。最後は艦橋に乗り込んできたハーロックとの会話中に、彼を背後から狙った部下のゲランの銃撃を防いで撃たれ、その場で息を引き取った。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
=== 単独作品 ===
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=== VXT三部作 ===
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
:初登場作品。今作ではハーロック打倒の為UNDに加担し、第50話で聖ワルキューレの火の力を得て最後の戦い臨むも敗北、その際にハーロックとブライトからの説得を受けた事で心境に変化が起き、シナリオエンドデモにて自らの生命と引き換えに[[カギ爪の男の集団]]の目論見を阻止、こんな自分でも地球を救うことが出来た事を満足し事切れた。
+
:初登場作品。原作の敵のイルミダスが登場しないため、[[UND]]の傘下に入る。
 +
:また、その顛末も変更されており、第50話の最終決戦時にハーロックだけでなくブライトからの説得を受けた事で心境に変化が起き、シナリオエンドデモにて自らの生命と引き換えに[[カギ爪の男の集団]]の目論見を阻止して事切れる。彼が同話で使用した聖ワルキューレの火は'''強化パーツ'''として入手できるほか、戦闘台詞も同話限りの(火の力に関連した)特別なものとなっている。
    
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 +
本来は技官だけあり、宿敵のハーロックに比して一段下の能力値。
 +
 +
だが、スキルやエースボーナスは高水準であり、それを補って余りあるものとなっている。
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=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 
:'''[[分析]]、[[先見]]、[[不屈]]、[[必中]]、[[気合]]、[[魂]]'''
 
:'''[[分析]]、[[先見]]、[[不屈]]、[[必中]]、[[気合]]、[[魂]]'''
 +
:分析と先見を兼ね備えており、彼の知性の高さを印象付ける内容となっている。
    
=== [[特殊スキル]] ===
 
=== [[特殊スキル]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T|T]]
 
:'''[[底力]]L6、[[反骨心]]、[[闘争心]]L3、[[ガード]]L3、[[Eセーブ]]L2、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]'''
 
:'''[[底力]]L6、[[反骨心]]、[[闘争心]]L3、[[ガード]]L3、[[Eセーブ]]L2、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]'''
 +
:反骨心に加え、底力とガードの相乗効果で堅牢な守りを誇る。
    
=== [[エースボーナス]] ===
 
=== [[エースボーナス]] ===
 
;最終命中率+20%、敵対する軍勢のフェイズ時に与えるダメージ1.3倍
 
;最終命中率+20%、敵対する軍勢のフェイズ時に与えるダメージ1.3倍
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』で採用。
 
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』で採用。
 +
:上記の守りと反撃時のダメージボーナスに加え、こちらでも反骨心が効果を発揮する。迂闊な対応をするとアルカディア号が轟沈しかねないので注意。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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:アルカディア号乗員の少女。彼女のおもちゃを修理したことがある。
 
:アルカディア号乗員の少女。彼女のおもちゃを修理したことがある。
 
;アムス
 
;アムス
:イルミダスの司令。ゾーンを軍に雇用する。
+
:イルミダスの司令。ゾーンを軍に雇用するも、後に更迭されてしまう。
 
;ゲラン
 
;ゲラン
:イルミダスの副司令。地球人のゾーンを見下す。
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:イルミダスの副司令。地球人のゾーンを見下す。最終的にゾーンと相撃ちになる。
 
;クルーゲル
 
;クルーゲル
:アムスの後任の将軍。ゲランをゾーンの監視役とする。
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:アムスの後任の将軍。ゲランをゾーンの部下兼監視役とする。
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;[[黄金の女神]]
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:理想郷アルカディアの女神。聖ワルキューレの火を託される。
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== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では過去のある一件から、彼も敵視している。
+
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』ではハーロックがゾーンの艦を酷評した席に居合わせており、彼も(言葉は選んだものの)ゾーンの設計に反対したため、ハーロックと同じく敵視している。
 +
;[[ルーディー・ピーシーザルト]]
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:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では彼女の招きに応じて[[UND]]と契約した。
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;[[イーグル・ビジョン]]
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:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では[[UND]]における部下だが、公然と捨て駒扱いした。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「プレアデス星団か。宇宙的距離で言えば地球からそう遠い所じゃない。馬鹿な奴だ」
 
;「プレアデス星団か。宇宙的距離で言えば地球からそう遠い所じゃない。馬鹿な奴だ」
:第1話。イルミダスの地球総司令部で働いていた頃。その独り言を聞いた兵士に蹴られてしまう。
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:第1話。イルミダスの地球総司令部で働いていた頃。アルカディア号発見の報告を聞いて。その独り言を聞いた兵士に蹴られてしまう。
 
;「いかがでしたか司令官。光子戦闘艦の戦いぶりをご覧になったご感想は」
 
;「いかがでしたか司令官。光子戦闘艦の戦いぶりをご覧になったご感想は」
 
:第12話。開発を行った[[光子戦闘艦]]でガオス星の超戦闘艦を葬り去る。
 
:第12話。開発を行った[[光子戦闘艦]]でガオス星の超戦闘艦を葬り去る。
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;「あの時から私は、いつかお前を見返してやろうと機会を狙ってきた」<br/>「そしてその機会を得るためにイルミダスの下で働くことにしたのだ」<br/>ハーロック「愚か者が…それしきの理由で人間の魂を売るとは!」<br/>「フフフフフ…それだけではない」<br/>ハーロック「ではイルミダスと組んで、宇宙を征服しようとでも言うのか!」<br/>「ハハハハッ!私の野望がそんなちっぽけなものだと思うのか!」<br/>「私にはもっともっと大きな夢がある!その夢を叶えるためにもお前を殺す!覚悟しろ…!」
 
;「あの時から私は、いつかお前を見返してやろうと機会を狙ってきた」<br/>「そしてその機会を得るためにイルミダスの下で働くことにしたのだ」<br/>ハーロック「愚か者が…それしきの理由で人間の魂を売るとは!」<br/>「フフフフフ…それだけではない」<br/>ハーロック「ではイルミダスと組んで、宇宙を征服しようとでも言うのか!」<br/>「ハハハハッ!私の野望がそんなちっぽけなものだと思うのか!」<br/>「私にはもっともっと大きな夢がある!その夢を叶えるためにもお前を殺す!覚悟しろ…!」
 
:同話より。ハーロックを葬り去ると宣言して通信を終えた。
 
:同話より。ハーロックを葬り去ると宣言して通信を終えた。
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;「救助船がもう来ていい時間だが…」
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:第13話。レスト星に取り残されたゾーンだが、この時点で彼はイルミダスに見捨てられていた。
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;「ハーロックか…貴様に助けて貰おうとは思わん!」<br/>ハーロック「その声はMr.ゾーン!」
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:同話より。無線基地のロケットで星を脱出しようとするも、事故で打ち上げができなくなるが、黄金の女神に助けられる。
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;「ところで司令官、私に第四方面軍を預けてもらえませんか」<br/>「イルミダス軍が全滅してもかまわないというのなら、別にいいですがね」
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:第14話。クルーゲル将軍達に女神の情報を伝え、第四方面軍を寄越せと恫喝する。
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;ハーロック「どうしてお前がそこに?」<br/>「わけあって艦隊を預けられてな、この方面の指揮を執ることになった」<br/>ハーロック「お前が指揮官に?それで就任の挨拶に来たというわけか」
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:同話より。ウェーブ星にて対面したハーロックに、出世したことを明かす。
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;「流石だなハーロック、いずれまた会おう」
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:第15話。死の海の星でハーロックにしてやられた際に。
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;「くっそぉ…!なんということだ。一瞬にして17隻も失うとは」<br/>「計られたな、ハーロックに…!」
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:第16話。異次元トンネルを利用したハーロックの策に敗れる。
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;「てっきりこの星に奴らの補給基地でもあるのかと思ったが」<br/>「だが面白くなった。アルカディア号が手強いのはあの二人がコンビを組んでいるからだ」<br/>「だとしたら、あいつを葬ればハーロックは片腕をもがれたも同然…!」
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:第17話。グランド星に取り残されたトチローを発見し、彼の命を狙う。
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;「いや、私は戦闘では勝ちました。ただ彼らの友情の深さを少々はかり間違えただけだ…それだけのことだ」
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:第18話。エメラルダスを罠に嵌めるも、トチローの必死の救援で逃げられてしまった。
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;「あの無法者を倒すにはマイコン惑星こそふさわしい武器。そのためにもマイコン惑星の位置を知りたいのです」
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:第19話。女神と会話し、ハーロック打倒にマイコン惑星を利用しようと画策する。
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;「ハーロック達をアルカディアへ!?」<br/>女神「友情、という心の回路が超えられない迷路に火を灯した。私は、ハーロックを星へ迎え入れる」<br/>「待ってください。ハーロックは宇宙の秩序を乱す無法者です!決して、決して心を許してはなりません!」<br/>女神「その言葉を確かめよう。そなたも星へ来なさい」<br/>「いいですとも。喜んで」
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:第21話。女神に理想郷アルカディアへと招かれて。
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;「綺麗事を言うな!お前はアルカディアを見つけてそこに自分の国を作り、ひいては宇宙全体の征服を目論むつもりだろう!」 
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:最終話。女神を前にしてハーロックを罵るものの…。まさに「お前が言うな」である。
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;「これだぁ!これさえあれば俺の夢は叶うぞ!」
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:同話より。聖ワルキューレの火を手に入れ、歓喜しながら走って自分の艦へと戻る。
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;ゲラン「ゾーン!何の真似だ!?」<br/>「今からこの艦の指揮は私が執らせて頂きます」<br/>ゲラン「なっ、何!?…悪い冗談はよせ」<br/>「冗談?とんでもない。私は今までこの機会をずうっと待ち続けてきたのです」<br/>「この聖ワルキューレの火と呼ばれる超粒子の火さえあれば、イルミダスを殲滅し、全宇宙を手に入れることも可能なのですよ」
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:同話より。同志を集めて艦を制圧し、イルミダス人クルーを拘束して地球へ向かう。
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;「来たな。聖ワルキューレの火の威力を見せてやる。あの程度の艦隊なぞ、わが一艦の砲撃で十分だ。フフフハハハハ…!」
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:同話より。イルミダス地球総司令部に降伏勧告を行い、迎撃艦隊を火の力で強化された乗艦で殲滅する。
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;「くそぉ…全宇宙を支配していつか貴様を俺の前に跪かせてやりたかった…!今となってはそれも空しい夢だな…」<br/>「さあ、撃てハーロック!この命、今更なんの未練もない。早く撃ち殺せ!」
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:同話より。火の力が弱まり、乗艦は大破。崩壊した艦橋に乗り込んできたハーロックと対面して。
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;ハーロック「何故死に急ぐ!?お前もそれだけ素晴らしい科学技術を持っているなら、それを地球再建に役立てたらどうだ!」<br/>「何!?本気でそんなことを言ってるのか!?」<br/>ハーロック「そうだ!本気だ!」<br/>「しかし俺は、俺はずっと貴様の命を狙い続けてきた男だぞ」<br/>「何故殺そうとせん…?何故だ!?」
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:同話より。驚いたことにハーロックはゾーンを許し、手を取り合おうと説得され、流石のゾーンも動揺してしまう。
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;ハーロック「ゾーン!ゾーン!しっかりしろ!お前は俺を…!」<br/>「やっぱり、俺みたいな奴は…ここまでの人生…ッ!!」
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:同話より。最期の台詞。ハーロックを狙ったゲランを射殺するが自身も銃撃を受け、ゾーンは事切れた。
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== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
;「その名を聞くと胸がざわめくな、ガンダム!」
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;「所詮…虚しい夢だったか…」
:対[[ガンダムタイプ]]の[[特殊戦闘台詞]]。その理由はやはり[[声優ネタ|声]][[アムロ・レイ|だろうか?]]
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:第50話限定の撃墜台詞。聖ワルキューレの火まで利用しても勝利は掴めなかった。
;「勝負だ!アムロ・レイ」
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;「だが俺は…つまらんプライドに振り回され、取り返しのつかない事をしてきた…」<br/>「そんな俺でも、最後に地球を救えた…。それで…満足…だ………」
:対[[アムロ・レイ]]の[[特殊戦闘台詞]]
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:『T』第50話「神の見えざる意思」より。[[ミハエル・ギャレット]]が起動した「プリズン・プラネット・デストロイヤー」を聖ワルキューレの火の力で破壊するが、爆発に巻き込まれてその命を落としたゾーン。トチローは彼なりのやり方で罪を償おうとしたんだと語り、ハーロックはその死を惜しんだ。
    
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
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;ゾーン艦
 
;ゾーン艦
 
:イルミダス第四方面軍の旗艦。正式艦名不明。
 
:イルミダス第四方面軍の旗艦。正式艦名不明。
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=== SRWでの搭乗機体 ===
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;[[クラップ級巡洋艦]]
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:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』でMAP上のアイコンで搭乗。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==