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=== 旧ジオン軍の残党 ===
 
=== 旧ジオン軍の残党 ===
一年戦争終結によってジオン公国が降伏し共和制に移行した後も、宇宙や地球圏の各地で旧公国再興を掲げる残党勢力「'''旧ジオン軍'''」や「'''ジオン残党'''」が[[地球連邦政府|地球連邦]]に抵抗。戦力のほとんどは一年戦争からの自軍機・鹵獲機を維持・改修したもので中には共食い整備もするなどかなり切羽詰った状態であるが、[[第2次ネオ・ジオン抗争]]以降は、[[グリプス戦役]]や[[第1次ネオ・ジオン抗争]]において使用されたMSを人員ごと手に入れたり、鹵獲や裏取引等によって入手・運用している。しかし、当時の主力MSと比較すれば旧式ばかりであることは否めない事実であり、[[ワッツ・ステップニー]]曰く「'''動く戦争博物館'''」と揶揄されるほどである。
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一年戦争終結によってジオン公国が降伏し共和制に移行した後も、宇宙や地球圏の各地で旧公国再興を掲げる残党勢力「'''旧ジオン軍'''」や「'''ジオン残党'''」が[[地球連邦政府|地球連邦]]に抵抗。戦力のほとんどは一年戦争からの自軍機・鹵獲機を維持・改修したもので、中には共食い整備もするなどかなり切羽詰った状態であるが、[[第2次ネオ・ジオン抗争]]以降は、[[グリプス戦役]]や[[第1次ネオ・ジオン抗争]]において使用されたMSを人員ごと手に入れたり、鹵獲や裏取引等によって入手・運用している。しかし、当時の主力MSと比較すれば旧式ばかりであることは否めない事実であり、[[ワッツ・ステップニー]]曰く「'''動く戦争博物館'''」と揶揄されるほどである。
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また、一年戦争の後半にて、追い込まれたジオン軍側がモビルスーツを放棄する形で宇宙へ撤退したり、撃破されたMSの残骸が回収されずに多数残っていたのが原因になったのか、終結直後は(連邦軍もだが)相当な数のジオニック・ツイマッド製モビルスーツが野晒しで残されてしまっている。結果、青の部隊やアフリカ解放戦線や海賊といったジオンとは無関係の反連邦テロ組織がそれを回収・修繕・改修を行い、いわゆる第1次ネオ・ジオン抗争の時期には、既に旧式化したものばかりとは言えモビルスーツの力を与えてしまう事になっており、地球内での戦争・紛争をより混迷化させてしまっている。
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一方、残党軍に所属する者達の思想面に関しては統制されているとは言えず、ジオニズムを信奉して狂信的なまでに「ジオンの栄光」に固執している者や、過酷な潜伏・逃亡生活に疲れた事で潜伏先に定住して家庭を持った者もいれば、軍人としての誇りすら失ってただの略奪者やならず者に成り下がってしまった者、戦争や殺戮に飢えているだけの戦争屋紛いの者等と様々であり、残党軍の中でも最大勢力であった[[デラーズ・フリート]]が壊滅してからは、悪化の一途を辿ってしまった模様である。ラプラス戦争の時期に至っては、ジオンの消滅がほぼ決定的になった事で「スペースノイド独立」の望みが完全に断たれ、まともな抵抗活動も出来なくなるまで切り詰められた結果、'''自分の命と引き換えに一人でも多くの[[アースノイド]](軍人も民間人も問わず)を道連れにする'''という無理心中も同然で破壊活動を行う等、死に体の有様となってしまった。
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なお、一年戦争の後半にて、追い込まれたジオン軍側がモビルスーツを放棄する形で宇宙へ撤退したり、撃破されたMSの残骸が回収されずに多数残っていたのが原因で、終結直後は(連邦軍もだが)相当な数のジオニック・ツイマッド製モビルスーツが野晒しで残されてしまった結果、既に旧式化したものばかりとは言えジオンとは無関係の組織、勢力にまでモビルスーツの力を与えてしまう事になっている。「青の部隊」や「アフリカ解放戦線」といった[[テロリスト]]だけでなく、[[海賊]]といった反社会勢力が、それらを回収・修繕・改修を行い使用しており、いわゆる第1次ネオ・ジオン抗争の時期には、地球内での戦争・紛争をより混迷化させてしまっている。
    
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]、[[機動戦士Ζガンダム]]
 
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]、[[機動戦士Ζガンダム]]
:一年戦争終結後からの反連邦活動は、[[デラーズ・フリート]]による[[デラーズ紛争]]を始めとする混乱を地球圏に巻き起こし、結果として上層部が腐敗し始めていた[[地球連邦政府|地球連邦]]内では、「ジオン残党狩り」を名目に結成された[[ティターンズ]]が発言権を強め専横を極めていく要因になっている。その事もありティターンズと敵対する[[エゥーゴ]]や[[カラバ]]に参加する残党勢力も存在した。彼らの協力があったため、カラバは[[ディジェ|アムロ・レイ専用機]]を彼らの感情を刺激しかねない[[ガンダムタイプ]]にする事が出来なかったという話もある。
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:一年戦争終結後からの反連邦活動は、デラーズ・フリートによる[[デラーズ紛争]]を始めとする混乱を地球圏に巻き起こし、結果として上層部が腐敗し始めていた[[地球連邦政府|地球連邦]]内では、「ジオン残党狩り」を名目に結成された[[ティターンズ]]が発言権を強め専横を極めていく要因になっている。その事もありティターンズと敵対する[[エゥーゴ]]や[[カラバ]]に参加する残党勢力も存在した。彼らの協力があったため、カラバは[[ディジェ|アムロ・レイ専用機]]を彼らの感情を刺激しかねない[[ガンダムタイプ]]にする事が出来なかったという話もある。
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
 
: グリプス戦役の中盤以降には、[[シャア・アズナブル]]も一時は滞在していた、ザビ家の遺児である[[ミネバ・ラオ・ザビ]]を神輿にした勢力[[アクシズ]]が参戦する。
 
: グリプス戦役の中盤以降には、[[シャア・アズナブル]]も一時は滞在していた、ザビ家の遺児である[[ミネバ・ラオ・ザビ]]を神輿にした勢力[[アクシズ]]が参戦する。
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
:先の戦役から存続していたアクシズは[[ネオ・ジオン]]と改名し、連邦政府に対して軍事行動を開始した。いわゆる第1次ネオ・ジオン抗争である。地球に潜伏していた一部の残党勢力はネオ・ジオンに合流しているが、一年戦争の時から戦っていたプライドの高い者や[[ギレン・ザビ]]を信奉する者が多くいた為に、ザビ家の遺児であるミネバを傀儡も同然にしている[[ハマーン・カーン]]や、一年戦争後に軍に入隊した者が多いネオ・ジオンそのものに反感を抱いた結果、あまり彼らと足並みを揃えようとはしなかった。この為、ネオ・ジオン側からも、自分達に合流したジオン残党等一部を除いて旧ジオン軍の残党勢の殆どは陽動や敵の戦力を削ぐための捨て駒程度のものとしてしか認識されていなかった。
 
:先の戦役から存続していたアクシズは[[ネオ・ジオン]]と改名し、連邦政府に対して軍事行動を開始した。いわゆる第1次ネオ・ジオン抗争である。地球に潜伏していた一部の残党勢力はネオ・ジオンに合流しているが、一年戦争の時から戦っていたプライドの高い者や[[ギレン・ザビ]]を信奉する者が多くいた為に、ザビ家の遺児であるミネバを傀儡も同然にしている[[ハマーン・カーン]]や、一年戦争後に軍に入隊した者が多いネオ・ジオンそのものに反感を抱いた結果、あまり彼らと足並みを揃えようとはしなかった。この為、ネオ・ジオン側からも、自分達に合流したジオン残党等一部を除いて旧ジオン軍の残党勢の殆どは陽動や敵の戦力を削ぐための捨て駒程度のものとしてしか認識されていなかった。
:ドワッジやディザート・ザクを使用していた[[デザート・ロンメル]]や[[シュツルム・ディアス]]を受領したサトー率いる部隊等がその最たる例である。一方で、ザク・マリナーを受領したエイン、ビーツ、フリン(全員SRW未登場)、ドワッジを使用していたアマサ・ポーラ(SRW未登場)や、[[ジャムル・フィン]]を駆る3D([[ダニー]]、[[デル]]、[[デューン]])の様に、プロの軍人としてネオ・ジオンと波長を合わせようとする者達も存在し、3Dはハマーンの死後にシャア率いる新生ネオ・ジオンに合流したと言われている。さらにネオ・ジオンとの合流を明確に拒否する形で反連邦活動を行っている旧ジオン軍勢力も存在するが、独力で連邦に打撃を与えることは叶わず、いたずらに治安を悪化させ反ジオン感情を高めるだけに終わっている。そのため連邦側はおろかジオン共和国やネオ・ジオンからも傍迷惑な存在であると認識されている。
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:ドワッジやディザート・ザクを使用していた[[デザート・ロンメル]]や[[シュツルム・ディアス]]を受領したサトー率いる部隊等がその最たる例である。一方で、ザク・マリナーを受領したエイン、ビーツ、フリン(全員SRW未登場)、ドワッジを使用していたアマサ・ポーラ(SRW未登場)や、[[ジャムル・フィン]]を駆る3D([[ダニー]]、[[デル]]、[[デューン]])の様に、プロの軍人としてネオ・ジオンと波長を合わせようとする者達も存在し、3Dはハマーンの死後にシャア率いる新生ネオ・ジオンに合流したと言われている。さらにネオ・ジオンとの合流を明確に拒否する形で反連邦活動を行っている旧ジオン軍勢力も存在するが、独力で連邦に打撃を与えることは叶わず、いたずらに治安を悪化させ反ジオン感情を高めるだけに終わっている。その為に連邦側はおろかジオン共和国やネオ・ジオンからも傍迷惑な存在であると認識されている。
 
;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
 
;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
 
:第2次ネオ・ジオン抗争時は、シャア率いるネオ・ジオンにハマーン派ネオ・ジオン残党の一部が合流しているが、旧ジオン軍の合流は確認されていない。
 
:第2次ネオ・ジオン抗争時は、シャア率いるネオ・ジオンにハマーン派ネオ・ジオン残党の一部が合流しているが、旧ジオン軍の合流は確認されていない。