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398 バイト追加 、 2023年9月13日 (水) 19:50
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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| 漢字表記 = [[漢字表記::迫水 真次郎]]
 
| 漢字表記 = [[漢字表記::迫水 真次郎]]
| 外国語表記 = [[外国語表記::Shinjirou Sakomizu]]
   
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|リーンの翼 (OVA)|リーンの翼}}
 
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| 声優 = {{声優|小山力也|SRW=Y}}
 
| 声優 = {{声優|小山力也|SRW=Y}}
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=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
:初登場作品。担当声優の小山力也氏も『[[第2次Z]]』での[[ガイオウ]]役を経て初の版権キャラでのスパロボ参加となる。今作では世界観が未来寄りになっている都合上、時間の流れが原作以上に激しいものとなっており、[[バイストン・ウェル]]で70年ものの時間が経過し、地上では'''200年も経過した'''という設定になっている。
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:初登場作品。担当声優の小山力也氏も『[[第2次Z]]』での[[ガイオウ]]役を経て初の版権キャラでのスパロボ参加となる。今作では世界観が未来寄りになっている都合上、時間の流れが原作以上に激しいものとなっており、[[バイストン・ウェル]]で70年もの時間が経過し、地上では'''200年も経過した'''という設定になっている。
 
:現実であった戦争の生き残りというキャラクター性もほぼ余すところなく再現され、その強烈なキャラクター故、物語の中でも強烈な存在感を誇り、物語を時には熱く、時には哀しく盛り上げる。
 
:現実であった戦争の生き残りというキャラクター性もほぼ余すところなく再現され、その強烈なキャラクター故、物語の中でも強烈な存在感を誇り、物語を時には熱く、時には哀しく盛り上げる。
 
:[[日本]]の有り様を見て絶望する理由の1つは「自分と同じ目線に立てる人間がいなくなってしまった」ことではないかと解釈されているようで、自分と同じく大日本帝国軍に所属していた[[加藤久嵩]]とのやり取りにおいては穏やかな一面を見せていた。原作のラストで過去の怨念や妄執から解放されていることもあり、仲間になる際にはそういった「憑き物」が落ち、[[アルティメット・クロス|UX]]の面々に対して毅然としつつも穏やかな態度を見せている。
 
:[[日本]]の有り様を見て絶望する理由の1つは「自分と同じ目線に立てる人間がいなくなってしまった」ことではないかと解釈されているようで、自分と同じく大日本帝国軍に所属していた[[加藤久嵩]]とのやり取りにおいては穏やかな一面を見せていた。原作のラストで過去の怨念や妄執から解放されていることもあり、仲間になる際にはそういった「憑き物」が落ち、[[アルティメット・クロス|UX]]の面々に対して毅然としつつも穏やかな態度を見せている。
 
:基本的に原作通りの結末を辿るが、特定のフラグを成立させると[[隠し要素/UX|隠しキャラ]]としてリーンの翼の導きで生還し、第3部の[[ヒトマキナ]]との戦いに味方援軍として登場、仲間に加わる。場合によっては[[呂布トールギス|呂布]]もサコミズと同時加入する。エイサップのアッカナナジンとの合体攻撃が非常に強力なので加入すれば以降のボス戦がだいぶ楽になる。
 
:基本的に原作通りの結末を辿るが、特定のフラグを成立させると[[隠し要素/UX|隠しキャラ]]としてリーンの翼の導きで生還し、第3部の[[ヒトマキナ]]との戦いに味方援軍として登場、仲間に加わる。場合によっては[[呂布トールギス|呂布]]もサコミズと同時加入する。エイサップのアッカナナジンとの合体攻撃が非常に強力なので加入すれば以降のボス戦がだいぶ楽になる。
:フラグには最終決戦での[[説得]]も含まれるのだが、'''各参戦作品の主人公キャラから説得可能'''(それどころか、一部ライバルキャラやヒロイン格まで説得できる)という[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]以来の豪華な仕様となっている(版権キャラとしては『[[スーパーロボット大戦L|L]]』で[[張五飛]][[中島宗美|宗美]]への説得が前例として挙げられる)。
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:フラグには最終決戦での[[説得]]も含まれるのだが、'''各参戦作品の主人公キャラから説得可能'''(それどころか、一部ライバルキャラやヒロイン格まで説得できる)という[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]以来の豪華な仕様となっている(版権キャラとしては『[[スーパーロボット大戦L|L]]』の、[[張五飛]][[中島宗美|宗美]]の説得が前例として挙げられる)。
 
:本作においては彼もまた「時空を超える意思」の持ち主らしく、生存時に[[呂布トールギス|呂布]]のフラグが成立していると同時出現。それを示すフレーズを口にする他、リーンの翼によって[[オーラロード]]に消えた際はエイサップと共に「(『[[鉄のラインバレル|ラインバレル]]』の)前世の地球」を見ている。[[カリ・ユガ]]との戦いの後、UXを元の世界に戻すために次元の狭間に残り力の一つとなった。
 
:本作においては彼もまた「時空を超える意思」の持ち主らしく、生存時に[[呂布トールギス|呂布]]のフラグが成立していると同時出現。それを示すフレーズを口にする他、リーンの翼によって[[オーラロード]]に消えた際はエイサップと共に「(『[[鉄のラインバレル|ラインバレル]]』の)前世の地球」を見ている。[[カリ・ユガ]]との戦いの後、UXを元の世界に戻すために次元の狭間に残り力の一つとなった。
 
:なお、『[[聖戦士ダンバイン]]』が前世の[[地球]]での出来事であり、[[ビルバイン]]の補助ロケットがサコミズがかつて乗っていた特攻機・桜花を参考にしている事、『ダンバイン』のバイストン・ウェルにはサコミズが存在しない事と合わせると、「前世の地球におけるサコミズは、初期小説版の展開でアマルガンに殺害されていた」と解釈できるのかもしれない。
 
:なお、『[[聖戦士ダンバイン]]』が前世の[[地球]]での出来事であり、[[ビルバイン]]の補助ロケットがサコミズがかつて乗っていた特攻機・桜花を参考にしている事、『ダンバイン』のバイストン・ウェルにはサコミズが存在しない事と合わせると、「前世の地球におけるサコミズは、初期小説版の展開でアマルガンに殺害されていた」と解釈できるのかもしれない。
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;リンレイ・メラディ
 
;リンレイ・メラディ
 
:キェ国の[[女王]]。女王リンレイとは共に幾多の戦いを潜り抜けることで、将来を約束するような仲となる。
 
:キェ国の[[女王]]。女王リンレイとは共に幾多の戦いを潜り抜けることで、将来を約束するような仲となる。
:小説版ではサコミズを殺したアマルガンの凶刃を向けられた瞬間に彼女の履いていたサンダルに宿ったリーンの翼が炎になって彼を焼き殺した。逆にOVAの前日談になる小説完全版ではアマルガンの凶刃からサコミズをかばって死亡。
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:小説版ではサコミズを殺したアマルガンの凶刃を向けられた瞬間に彼女の履いていたサンダルに宿ったリーンの翼が炎になって彼を焼き殺した。逆にOVAの前日譚になる小説完全版ではアマルガンの凶刃からサコミズをかばって死亡。
 
;蓼科宗一郎
 
;蓼科宗一郎
 
:サコミズと同じ地上人の仲間。長崎の[[核ミサイル|原爆]]によりバイストン・ウェルへ跳ばされた。
 
:サコミズと同じ地上人の仲間。長崎の[[核ミサイル|原爆]]によりバイストン・ウェルへ跳ばされた。
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:サコミズの代名詞とも言える会話で、富野節全開である。素直に認めてしまうところが実直な彼らしい。
 
:サコミズの代名詞とも言える会話で、富野節全開である。素直に認めてしまうところが実直な彼らしい。
 
:よく聞くと「鈴木君'''には'''~やって'''くれ'''」となっており正しい日本語ではなくなっているが、おそらく「鈴木君には~やってもらう」と言おうとしていたのが、勢い余って命令形である「やってくれ」になってしまったのだろう。
 
:よく聞くと「鈴木君'''には'''~やって'''くれ'''」となっており正しい日本語ではなくなっているが、おそらく「鈴木君には~やってもらう」と言おうとしていたのが、勢い余って命令形である「やってくれ」になってしまったのだろう。
:漫画版では、3行目の直前に「フ…」と笑っている。『UX』ではこの漫画版の流れが採用されており、印象的な台詞であるためか、3行目がDVEで取り入れられている。ついでにエイサップの台詞の方は汎用の回避台詞に採用。
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:また「そう'''でもあるが'''」と言っているあたり、甘言によって隙を作る作戦だったのは事実であれど、自分を補佐する第二の聖戦士と見込んで勧誘したい気持ちもまた本心であることがうかがえる。
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:漫画版では、よくぞ見破ったと言わんばかりに3行目の直前で「フ…」と笑っている。『UX』ではこの漫画版の流れが採用されており、印象的な台詞であるためか、3行目がDVEで取り入れられている。ついでにエイサップの台詞の方は汎用の回避台詞に採用。
 
;「見事だよエイサップ君。キャノピーを閉じ、ナナジンの角も折らなかった」<br/>「聖戦士の資格があると見た! ホウジョウの城の婿殿にならんか!」<br/>「仲間共々許すぞ…」
 
;「見事だよエイサップ君。キャノピーを閉じ、ナナジンの角も折らなかった」<br/>「聖戦士の資格があると見た! ホウジョウの城の婿殿にならんか!」<br/>「仲間共々許すぞ…」
 
:上記のさらに後、投げられた際の対応を誉めながら再三の勧誘。「ムコって何よ…」と困惑するエイサップを他所に、[[矢藩朗利|ロウリ]]らの存在を盾にさらに圧をかけている。恐らく全て本音で動いており、素っ頓狂なことを言われても警戒を解かなかった上に、不意打ちに適切に受け身を取れたことで、エイサップという若き聖戦士をさらに認めての発言と思われる。戦闘機で暴れまわったロウリらを人質に取るのも彼らしい抜け目のなさである。
 
:上記のさらに後、投げられた際の対応を誉めながら再三の勧誘。「ムコって何よ…」と困惑するエイサップを他所に、[[矢藩朗利|ロウリ]]らの存在を盾にさらに圧をかけている。恐らく全て本音で動いており、素っ頓狂なことを言われても警戒を解かなかった上に、不意打ちに適切に受け身を取れたことで、エイサップという若き聖戦士をさらに認めての発言と思われる。戦闘機で暴れまわったロウリらを人質に取るのも彼らしい抜け目のなさである。
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;エイサップ「地上界に異質なエネルギーを持ち込むのは危険ですよ」<br/>サコミズ「君は混血なのだろう?」<br/>エイサップ「…はい」<br/>サコミズ「異質なものの組み合わせの真骨頂だ。その君は、自分の存在が危険なものと感じるのかね?」<br/>エイサップ「いえ」
 
;エイサップ「地上界に異質なエネルギーを持ち込むのは危険ですよ」<br/>サコミズ「君は混血なのだろう?」<br/>エイサップ「…はい」<br/>サコミズ「異質なものの組み合わせの真骨頂だ。その君は、自分の存在が危険なものと感じるのかね?」<br/>エイサップ「いえ」
 
:OVA版第3話「地上人のオーラ力」でのやりとり。エイサップは「オーラ力を地上に持ち込むのは危険である」という趣旨で言っているのに、サコミズは「エイサップ自身は危険ではないのか」と(意図的にか天然なのか)話題をすり替えており、'''見事に話が噛み合ってない'''。そもそもエイサップ自身が危険であるかどうかとオーラ力の危険性については全く別の問題である。
 
:OVA版第3話「地上人のオーラ力」でのやりとり。エイサップは「オーラ力を地上に持ち込むのは危険である」という趣旨で言っているのに、サコミズは「エイサップ自身は危険ではないのか」と(意図的にか天然なのか)話題をすり替えており、'''見事に話が噛み合ってない'''。そもそもエイサップ自身が危険であるかどうかとオーラ力の危険性については全く別の問題である。
:なお他のスパロボでは地上界そのものに[[オーラ力]]に勝るとも劣らないエネルギーが数多く存在している。そもそも言うのなら、'''スパロボ自体が異質なものの組み合わせ'''である。
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:なお他のスパロボでは地上界そのものに[[オーラ力]]に勝るとも劣らないエネルギーが数多く存在している。
 
;エイサップ「こ、こんな……こんなことが現実に日本で!」<br />サコミズ「あったのだ! この凄惨な記憶達は、紛れも無い過去の現実! 目を背けてはならぬと、リーンの翼が語っておるのだ!」
 
;エイサップ「こ、こんな……こんなことが現実に日本で!」<br />サコミズ「あったのだ! この凄惨な記憶達は、紛れも無い過去の現実! 目を背けてはならぬと、リーンの翼が語っておるのだ!」
 
:オーラロードを彷徨う中、沖縄戦の映像を垣間見て。かつて国のためと信じて戦争に身を投じた憂国の志士、在りし日の聖戦士は、それこそが現実なのだと若き聖戦士に叫ぶ。
 
:オーラロードを彷徨う中、沖縄戦の映像を垣間見て。かつて国のためと信じて戦争に身を投じた憂国の志士、在りし日の聖戦士は、それこそが現実なのだと若き聖戦士に叫ぶ。
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;桜花
 
;桜花
 
:大日本帝国海軍が太平洋戦争末期に開発したロケット特攻機。昭和20年(1945年)3月、特攻隊員である迫水真次郎(シンジロウ・サコミズ)は、乗機である特攻機・桜花を敵機によって撃破された瞬間に[[バイストン・ウェル]]へと召喚された。『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』においても、イベントシーンで[[エイサップ・鈴木|エイサップ]]達にサコミズ自身が乗っていた特攻機・桜花を見せている。
 
:大日本帝国海軍が太平洋戦争末期に開発したロケット特攻機。昭和20年(1945年)3月、特攻隊員である迫水真次郎(シンジロウ・サコミズ)は、乗機である特攻機・桜花を敵機によって撃破された瞬間に[[バイストン・ウェル]]へと召喚された。『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』においても、イベントシーンで[[エイサップ・鈴木|エイサップ]]達にサコミズ自身が乗っていた特攻機・桜花を見せている。
:数ある特攻兵器の中でも桜花は「航続距離が短すぎる、重過ぎて桜花を吊る母機がまともに飛べない(よってしばしば桜花発進前に母機ごと撃墜されてしまう)、ロケット機なのに当時の米軍戦闘機と大差無い速度である」等、多数の欠陥を抱えていた。何よりも、'''桜花の主武装は1200kgの徹甲爆弾(要するに、爆弾を抱えた機体で「体当たり」をする)のみであり、機銃等の副武装および脱出装置が存在していない'''。そのため、連合国側からは'''「BAKA BOMB(馬鹿爆弾)」'''という酷いコードネームで呼ばれた。ただし、コードネームとは裏腹に当時の米軍は桜花と特攻作戦を(実害よりも心理的な面で)大きな脅威と見なしており、対応マニュアルを前線将兵に配っている(このマニュアルが功を奏したのか、被害は艦隊外周の駆逐艦のみで、空母や戦艦の損害は皆無だった)
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:数ある特攻兵器の中でも桜花は「航続距離が短すぎる、重過ぎて桜花を吊る母機がまともに飛べない(よってしばしば桜花発進前に母機ごと撃墜されてしまう)、ロケット機なのに当時の米軍戦闘機と大差無い速度である」等、多数の欠陥を抱えていた。何よりも、'''桜花の主武装は1200kgの徹甲爆弾(要するに、爆弾を抱えた機体で「体当たり」をする)のみであり、機銃等の副武装および脱出装置が存在していない'''。そのため、連合国側からは'''「BAKA BOMB(馬鹿爆弾)」'''という酷いコードネームで呼ばれた。ただし、コードネームとは裏腹に当時の米軍は桜花と特攻作戦を(実害よりも心理的な面で)大きな脅威と見なしており、対応マニュアルを前線将兵に配っている(このマニュアルが功を奏したのか、被害は艦隊外周の駆逐艦のみで、空母や戦艦の損害は皆無だったが、特攻という戦法自体はある程度の戦果を挙げている)。また『バカ爆弾』という過度に卑下した呼称自体も、特攻の恐怖から目を逸らすためのプロバガンダに近かったとの説もある。
 
:余談だが、『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』の[[パラレルワールド]]にあたる『[[聖戦士ダンバイン]]』では「特攻機・桜花のロケットエンジン部が、[[ビルバイン]]の脚部補助ロケットの参考にされた」という設定が存在する。
 
:余談だが、『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』の[[パラレルワールド]]にあたる『[[聖戦士ダンバイン]]』では「特攻機・桜花のロケットエンジン部が、[[ビルバイン]]の脚部補助ロケットの参考にされた」という設定が存在する。
 
;マリア
 
;マリア
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