イーグレット・ウルズ

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イーグレット・ウルズ(Eagret Uruz)

イーグレット・フェフにより生み出された人造人間マシンナリー・チルドレン」の一人で、そのオリジネイターといえる存在。メイガスの目の役割を果たしている。

兄弟と言える存在のアンサズ、スリサズに比べると冷静沈着な印象を与える性格で、チルドレンの中ではリーダー格。メイガスの指示を確実に遂行、プリベンターの監視、アウルゲルミルの整備も任されていた。メイガスを守る為なら、自分の命や兄弟達の命を捨ててもいいと発言している。

新西暦の時代に誕生し、メイガスの指示に従いながら数千年間地下勢力の撃退と地球環境の修復に尽力していた。しかし、後に発生したイノセントとムーンレィスの戦いや、数々の人類の争いにより、地球環境が汚染させられた事で、未だに争いを続け地球を汚染し続ける人類に呆れ果てる。この段階ではまだ人類を完全に見限ってはおらず、新西暦の時代より飛来したプリベンター達には当初「この星を救う存在」と評し、恐竜帝国など、地球全体に対する脅威への対抗力として期待するような言動を取っていた。しかし、地球人類一般については地球汚染を繰り返し続けていることから「旧人類」と呼んで蔑みの対象となっており、そしてプリベンターについても、そのような人類同士の争いを収めることを恐竜帝国との戦いに優先させるとしたことに失望。それに加えてイノセントのカシム・キングが核を放ち再度地球を汚染させた事が引き金となり、「僕達が守る価値も無い」と判断し、メイガスによるプリベンターを含む全人類の抹殺の判断を支持した。ただ、命を捨てスリサズのベルゲルミルを撃退したアーサー・ランクの行動には、人類抹殺の決定後においても敬意を表していた。

アースクレイドルにおける最終決戦にて、スリサズやアンサズを倒したプリベンター達の力を認め、自身も愛機ベルゲルミルで彼等に戦いを挑むが、死闘の末戦死。死の直前、劇中で常に冷静だった彼は始めて感情を剥き出しにし、旧人類に負けた事を驚愕していた。

元々の彼は、自身の能力への自身と他者を見下す姿勢は兄弟2人以上だったようであり、更に、心の底では兄弟達ですら自身に劣る存在として下に見ていたようである。

専用機体のベルゲルミルは銀色(これは設定ミスのようでOGシリーズからは青色に変更された)で、ゲイム・システムを搭載しスピード能力に優れている。

登場作品と役柄

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
最初に出会うチルドレンで、メイガスの案内役を務める。普通の少年姿でいる間はメイガスのお目付け役的な立場を演じている。最終局面では真の姿を現した彼と戦闘することになり、自身の能力値・機体性能・何度も使用する精神コマンド等の諸要因により屈指の強敵としてプリベンターの前に立ちはだかるのだが、実は無視することも可能。チルドレンのリーダー格だけあって、精神コマンドも厄介なものを使用するのだが、3回目の使用時の台詞が何故かスリサズのものになってしまうという何とも言えないバグが発生する。この為、ゲーム中では本来の台詞を参照する事が出来ない。没データではあるが、味方仕様のベルゲルミル(ウルズ、スリサズ、アンサズ機)や黒髪のイーグレット及び味方版ウルズ(愛称はイーグレット)のパイロットデータが存在する。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
今作では生みの親であるフェフも存命であり、アラドが肉体のベースになったという設定が追加された。何故か右肩に突起状の物質が生えている。彼を慕うように調整されているのか、「パパ」と呼ぶ様になり彼の守護を最優先に考えている節が見受けられる。α外伝で最も冷静だった彼だが、OGシリーズでは感情的になる場面が幾つか存在し、他のチルドレン同様暴走しそうな所もあり、リーダーだった彼の威厳はあまり見られなくなった。没データの戦闘台詞も感情的なものが多い。良くも悪くも人間らしくなったとも言えるが。マシンナリー・チルドレンの中で一番強いはずなのだが、なんとイベントでダイゼンガーの「雲耀の太刀」を喰らい、一刀両断されてしまう。直接戦闘する機会はない。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
リメイク版でも同様。PVには彼の戦闘デモが存在したのだが。(相手は不明)一応、没データではあるが、機体データ、パイロットデータ、戦闘用の台詞(キャラクター事典で聴く事が出来る)が存在する。
スーパーロボット大戦OG外伝
直接本編には登場しないが、シャッフルバトラーで彼の勇姿を見る事ができる。ここでしか聞けない貴重な戦闘台詞もあるので興味がある人は挑戦してもらいたい。イベントでゼンガーに斬り捨てられた怨みを晴らそう。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
アンサズ、スリサズと共にアラドの前に登場。が、戦闘は行わずにアースクレイドル戦闘前にフェフと共に姿を消す。今後のOGシリーズの伏線か…?

パイロットステータス設定の傾向

能力値

全能力が非常に高く、α外伝でも上位に食い込む。特殊技能のガッツを発動されると手に負えなくなる。
他のチルドレンに比べると、防御を除く全ての能力値がうわまっている。流石の一言。

精神コマンド

集中 ひらめき 加速 かく乱 再動 (α外伝)
再動を除く他の精神は各チルドレン共通で、5つ目の精神だけは異なり、各チルドレンの個性が設定されている。ウルズの場合、スリサズ、アンサズを指揮する立場のためか、支援向きの再動を習得している。ゲーム中では、これ以外にもド根性必中集中熱血鉄壁気合までも使用する。ちなみに没データのイーグレットは再動の代わりに隠れ身を所持している。プリベンターの面々に姿を偽って接触した彼らしいと言える。

特殊技能(特殊スキル)

ガッツ 指揮官L4 援護L4 (α外伝)
チルドレン共通のガッツを所持しているのでHPが減る度、装甲が徐々に上昇し、一定値を下回ると最終命中率・回避率も大幅に上昇し、彼の高い能力値と合わさってゲーム中屈指の強さ。マシンナリー・チルドレンのリーダー格だけあって他のチルドレンと違い、指揮官、援護が限界LのL4まで上昇する。指揮官で周辺の敵の命中率・回避率が大幅に上昇するため、実に厄介。護衛のベルゲルミルを先に排除しようにも、彼の高レベルの援護で妨害されてしまう。かと言ってウルズを先に倒そうにも、パイロットの自律回路(2体)が援護L2を所持しているのでダメージを与え難い。また、今作では直撃のような便利な精神コマンドが無いため、ゴリ押しが出来ない事も辛い。マップ兵器ならば援護の効果を受けないので∀ガンダムの月光蝶等のマップ兵器で攻撃すると有効。
底力 援護L3 (α外伝)
イーグレット時の技能。変装中のため本来の力を発揮していないようだ。

エースボーナス

「回避率+20%」
OGsでのエースボーナス。直接戦う機会はないが、内部データには設定されている。

搭乗機体

ベルゲルミル
α外伝ではイーグレット(黒髪)として登場した時は白いベルゲルミルに搭乗。正体を現した時は銀色のベルゲルミルに搭乗。OGシリーズでは青色のベルゲルミルに変更された。α外伝のみマシンセルの散布機能を持っているので、ゲーム中では恐竜帝国に汚染された環境の修復・地下勢力が暴走状態で放置した3機のメカギルギルガンを破壊する際に使用した。

パイロットBGM

「THE GATE OF MAGUS」
α外伝におけるアンセスターのデフォルトBGM。マシンナリー・チルドレンは全員このBGM。OGsではウォーダン・ユミルの専用BGMになってしまったので、変わりに汎用のBGMが設定されている。

人間関係

メイガス
アンセスターの指導者としての役割を持つメインコンピュータ。α外伝ではその指示に従っていた。メイガスから特に信頼されており、様々な命令を受けていた。
イーグレット・フェフ
生みの親ではあるが、「あの男」と呼び捨てにし、「所詮は人間」と見下していた。OGシリーズでは一転して「パパ」と呼ぶようになり、フェフを慕っていた。
イーグレット・アンサズ
マシンナリー・チルドレンの一人。
イーグレット・スリサズ
マシンナリー・チルドレンの一人。暴走しがちなスリサズを嗜める場面も。
ゼンガー・ゾンボルト
α外伝では洗脳された彼と共闘するものの、彼の存在自体を危険視しており、最終的に敵対する。OG2では彼に瞬殺されるという悲惨な扱いを受けてしまった。
ウォーダン・ユミル
OGシリーズにおいて共闘する、ゼンガーのクローン。
アラド・バランガ
OGシリーズでは彼の肉体がベースとなった存在。新人類たるべき自身がブーステッド・チルドレンの中でも落ちこぼれである彼から生まれているという事実が許せず、彼を殺害し、自身の出自を葬りさることで新人類としてのアイデンティティーを確かなものにしようとしている。

他作品との人間関係

ジロン・アモス
α外伝のアンソロジーでは自身と同様に新人類として生み出された彼と対決していた。

名台詞

「さて、そろそろイレギュラーと接触し、協力を求めなければならないようだね」「メイガスが言ったとおり、彼らはこの星を救う存在なのだから…」
第21話「地上をこの手に」でバット将軍を撃退したプリベンターの面々が去った後に登場した際の台詞。この時はメイガスと同様に人類にこの星を守護する者して期待していたのだが…。
「僕の名はイーグレット…」
初登場時の台詞。ただし、メイガスは変装中の時にはイーグレットとしか呼んでいないため、彼が本当にウルズがどうかはゲーム中では不明。
「…僕達アンセスターは人間達の歴史や営みに干渉することを極力避けなければならないのです」
イーグレットとして姿を現し、プリベンター達にこの星を救う意思があるかどうか尋ねた際の最後の台詞。だが、彼らは地球の守護よりも人類同士の争いを終結させる事を優先させる道を選んだ。何千年という気の遠くなるような年月を過ごし人類の戦いの歴史を知っている彼らにとって人類同士の戦いを収めることなど出来はしないと思っていたため、ウルズも人類抹殺を決意した。
「僕のいうことが聞けないのか? スリサズ……」
α外伝の第37話より。アーサーの特攻により怒りに駆られて命令を無視しようとしたスリサズに対して。好戦的な性格であるスリサズもウルズには逆らえなかったようである。
「そう。僕達マシンナリーチルドレンの創造者、イーグレット=フェフは…」
「ソフィアが開発した自律型自己修復金属細胞…つまりマシンセルを使って地下勢力を駆逐しようとした」
「そして、戦力として僕達や機動兵器ベルゲルミル、スレードゲルミルがマシンセルによって作られ……」
「フェフ自身もマシンセルを自らの身体に投入することによってヒトとは別の存在になろうとした」
「僕達の創造者はヒトという生き物のぜい弱さや愚かさに嫌気がさしていたようだったからね…」
「そういう行動を取ったのは至極当然のことだろう」
「だが…その時、フェフは愚かな間違いを犯してしまった」
「彼はアンセスターの全てを掌握しようと考え…」
「ソフィア=ネートにマシンセルを投与し、メイガス・システムと融合させて自分の意のまま操ろうとしたんだ」
「だけど、フェフはソフィアに対して特別な感情を抱いていたゼンガーの怒りに触れ、彼によってあえなく死んでしまった」
「…僕達の創造者とはいえ、所詮は人間…あの男には相応しい最期だったのかも知れない」
α外伝の終盤でプレイヤー部隊の面々と対峙した際、様々な大異変により地球が荒廃した後に誕生したアンセスターの経緯や自身の創造主であるフェフが辿った末路について語っていた。フェフに対してもあまりいい感情を持っていなかった。
「この出来損ないの人形が!パパから離れろ!」
OGの「眠れ、地の底に」でウォーダンのスレードゲルミルに猛攻を仕掛けた時の台詞。α外伝の彼からは考えられない台詞。