アユル・ディラン

アユル・ディラン(Ayulu Dylan)

ノーヴル・ディランによって生み出された人工生命体の少女。オデュサイトを体内に持ち、その力でヴィジャーヤドラウパの粒子加速炉を同期臨界させることができる。ただし、「命」の意味を本当の意味では知らない(=「目覚め」に至っていない)ため、サヤ・クルーガーと異なり完全な同調制御は不可能となっている。ナイア曰く「ノーヴルが作った中でも最低の失敗作」。

「目覚め」へと至るべくジンと共に数々の戦場を駆け抜け、その中でアーニー達と幾度も激突。だが、同期臨界の制御能力の差は如何ともしがたく、ジンに対する負荷も相まって痛み分け状態が続く。最終的にはヨグ=ソトースの門の向こうでUXと最後の対決に臨む。この戦いにおいて、ジンは最悪の場合自らの死を以ってアユルに「死」の側面を刻むつもりだったが、当人はそれ以上に大切な存在であったジンを優先し、オデュッセアの攻撃から彼を庇って落命。死に際に「目覚め」へと至り、命の意味を抱いたまま虚空へと消えて行った。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
野中藍氏は本作でシリーズ初出演。キャラクターとしては第1部の終盤あたりからの登場。常にジンと組んで現れるが、大体の場合スキルパーツを持っているのがこちらなので優先的にターゲットされることが多い。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

ジンよりも一回り下だが、それでも版権ボスなみの能力値を持つ。

特殊技能(特殊スキル)

UX
底力L6、全体攻撃L3、援護攻撃L3、指揮L3、ガード
ジンとは反対に防御型。ドラウパが頑丈なので場合によってはジンより落としにくいことも。

人間関係

ノーヴル・ディラン
生みの親。彼女を「お母さん」と呼ぶ。
ジン・スペンサー
第2部以降のパートナー。サヤにとってのアーニーに対応する存在で、アユルにしてみれば何にも代えがたい存在。基本的に「スペンサー大尉」と呼んでいたが、終盤、告白同前の発言をしてからは「ジン」と呼び捨てするようになっている。
サヤ・クルーガー
同じくノーヴル博士の手によって生み出されたエルプスユンデで、言うなれば姉にあたるため、最終決戦では「お姉さま」と呼ぶ。ちなみに彼女は前のループでの「命」であり、アユルは本編での「命」に当たる。

版権作品との人間関係

真上遼
同じくエルプスユンデ。
エルザ
竜宮島で対峙した時に自分とは何かが違うと感じていた。

名台詞

「そんな命なら、いりません!」
「失いたくないんです、あなたを…」
「あなたと一緒にいたいんです!これからも、ずっと…」
「よ、ようやく…届いた!生が命なら、死もまた命…!」
「ジン、これが…『命』なのね…」
「私の方こそ…。これからも、ずっと一緒にいようね、ジン…」
ナイアが九郎に見せた夢の中で登場した際の台詞。この世界のアユルは、軍人として大成したジンと共に平穏で幸福な生活を送っていた。この直前にUX世界のジンとアユルは死亡していた事を考えると、あまりにも残酷過ぎる夢であったと言える。

迷台詞

「うっ…あ、あああっ!ダメ…そこはっ!」
中断メッセージにて。開幕からいきなり悶えているのに対し、理由をジンが尋ねるが…。
「いえ、実は…お母さんが、戦闘訓練のためにこのゲームをプレイしなさいと…」
そう言われてノーヴルから渡されたゲームはやはりというか何と言うか、スーパーロボット大戦。しかしアユルはこれで「多くの精神を学んだ」と言っているので、結果オーライ…と言えるのか?
(彼女は同じ創られた存在なのに…なにかが、違う…)
UX37話にて九郎との戦闘前会話でエルザを見て。なにか、というか何もかもが違う気が。