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=== DESTINY ===
 
=== DESTINY ===
 
;「戦争はヒーローごっこじゃない!」<br />「力を持つ者なら、その力を自覚しろ!」
 
;「戦争はヒーローごっこじゃない!」<br />「力を持つ者なら、その力を自覚しろ!」
:第16話。[[ファントムペイン]]の戦闘中に偶然、[[地球連合軍|連合基地]]を見つけ、アスランの命令を無視して勝手な行動を取った[[シン・アスカ|シン]]への非難。[[連合兵]]に攻撃される[[民間人]]を助けに向かうだけならここまで咎められる事は無かったかもしれないが、個人的な怒りに任せて基地全体を焼き払ってしまった為にここまでキツく言ってしまったのだろう(ただし、基地側が[[インパルスガンダム|インパルス]]に攻撃したのが先ではあるのだが、あからさまに基地側が戦闘力を喪失しているのにも関わらず、攻撃を停止しなかった事を咎められたと思われる)。
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:第16話。[[ファントムペイン]]の戦闘中に偶然、[[地球連合軍|連合基地]]を見つけ、アスランの命令を無視して勝手な行動を取った[[シン・アスカ|シン]]への非難。[[連合兵]]に攻撃される[[民間人]]を助けに向かうだけならここまで咎められる事は無かったかもしれないが、個人的な怒りに任せて基地全体を焼き払ってしまった為にここまでキツく言ってしまったのだろう<ref>ただし、基地側が[[インパルスガンダム|インパルス]]に攻撃したのが先ではあるのだが、あからさまに基地側が戦闘力を喪失しているのにも関わらず、攻撃を停止しなかった事を咎められたと思われる</ref>。
 
:責任感に欠けた行動に出る部下を叱責するのは上官として当然だが、元々アスランに反感を抱き、助けた民間人に感謝され得意気になっていたシンには、叱責された意味が理解出来ず、逆に反発されてしまった。アスラン自身、自らの言葉に何か思うことがあったのか、『THE EDGE』では、自分達の行動を「ヒーローごっこ」と自嘲していた。
 
:責任感に欠けた行動に出る部下を叱責するのは上官として当然だが、元々アスランに反感を抱き、助けた民間人に感謝され得意気になっていたシンには、叱責された意味が理解出来ず、逆に反発されてしまった。アスラン自身、自らの言葉に何か思うことがあったのか、『THE EDGE』では、自分達の行動を「ヒーローごっこ」と自嘲していた。
:なお、『L』ではアスランが所属している[[LOTUS]]が作中の世間一般で「正義の味方」として扱われていたというのは、この台詞を省みると皮肉とも言えなくはない(尤も、Lには本当に[[イクサー1|正義の]][[早瀬浩一|味方]]がいるが)。
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:なお、『L』ではアスランが所属している[[LOTUS]]が作中の世間一般で「正義の味方」として扱われていたのは、この台詞を省みると皮肉とも言えなくはない<ref>尤も、『L』では'''本当に[[イクサー1|正義の]][[早瀬浩一|味方]]がいる'''のだが。</ref>。
 
;「キラは敵じゃない」
 
;「キラは敵じゃない」
 
:作中ではシンに対して二度言った言葉で、最初は[[フリーダムガンダム|フリーダム]]撃墜の為のシミュレーションを行うシンとレイに対して言うが、[[レイ・ザ・バレル|レイ]]に反論される。
 
:作中ではシンに対して二度言った言葉で、最初は[[フリーダムガンダム|フリーダム]]撃墜の為のシミュレーションを行うシンとレイに対して言うが、[[レイ・ザ・バレル|レイ]]に反論される。
 
:二度目はフリーダム撃墜でアスランが悲嘆に暮れる中でシンがわざわざアスランに近寄って挑発・嘲笑めいた言葉をかけた事に激怒して殴打するが、結局はシンとの対立が最悪の所まで行ってしまう。
 
:二度目はフリーダム撃墜でアスランが悲嘆に暮れる中でシンがわざわざアスランに近寄って挑発・嘲笑めいた言葉をかけた事に激怒して殴打するが、結局はシンとの対立が最悪の所まで行ってしまう。
 
:だが、前者でレイが指摘したようにフリーダム撃墜は軍の命令であり、[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]の死やフリーダムの攻撃で[[ミネルバ]]のクルーに犠牲が出た描写がある事もあいまって他のミネルバのクルーでさえ、[[キラ・ヤマト|キラ]]がアスランの旧知だと認識していても深い事情までは知らない為、フリーダムを敵とみなす状況となっていた。それらの事情を考えれば、シンや[[ミネルバ隊]]の面々に翻意させるのも無理な話で、アスラン自身もこれまでの対立で[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]を失ったことを知るよしもない。また、上官であるアスランを侮蔑したシンに問題があるのは事実だが、アスランにしてもシンと同じく個人的な感情に駆られて軍人としては冷静さを欠いていた印象がある。
 
:だが、前者でレイが指摘したようにフリーダム撃墜は軍の命令であり、[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]の死やフリーダムの攻撃で[[ミネルバ]]のクルーに犠牲が出た描写がある事もあいまって他のミネルバのクルーでさえ、[[キラ・ヤマト|キラ]]がアスランの旧知だと認識していても深い事情までは知らない為、フリーダムを敵とみなす状況となっていた。それらの事情を考えれば、シンや[[ミネルバ隊]]の面々に翻意させるのも無理な話で、アスラン自身もこれまでの対立で[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]を失ったことを知るよしもない。また、上官であるアスランを侮蔑したシンに問題があるのは事実だが、アスランにしてもシンと同じく個人的な感情に駆られて軍人としては冷静さを欠いていた印象がある。
:なお、[[Z]]ではアスランのこの台詞に対し、シンとレイは勿論、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と[[セツコ・オハラ|セツコ]]からも反論されてしまう。
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:[[Z]]』ではアスランのこの台詞に対し、シンとレイは勿論、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と[[セツコ・オハラ|セツコ]]からも反論されてしまう。
 
;「聞けシン! 議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」<br />「だが彼等の言葉はやがて世界の全てを殺す!」
 
;「聞けシン! 議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」<br />「だが彼等の言葉はやがて世界の全てを殺す!」
 
:脱走時のシンとの交戦時に彼を説得した台詞。
 
:脱走時のシンとの交戦時に彼を説得した台詞。
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:デュランダルに戦士という「駒」扱いされた経緯があるため自嘲じみた台詞になってしまっており、アスラン自身も自分は最早戦士でしかないのかと悟り始めている。
 
:デュランダルに戦士という「駒」扱いされた経緯があるため自嘲じみた台詞になってしまっており、アスラン自身も自分は最早戦士でしかないのかと悟り始めている。
 
:小説版ではさらに本人の心情として、地の文で「ここに自分の力があるのに何もしなかったら、誰が許しても自分が自分を認めない」と語られている。カガリが危機に瀕した時もMSに乗っていない自らを悔やんでいた。
 
:小説版ではさらに本人の心情として、地の文で「ここに自分の力があるのに何もしなかったら、誰が許しても自分が自分を認めない」と語られている。カガリが危機に瀕した時もMSに乗っていない自らを悔やんでいた。
:そして、ラクスからは「ジャスティスに乗るのも戦士である事も選ぶのは貴方自身」と答え、同時に例え戦士でも「アスラン・ザラ」という一人の人間であると告げられる。ジャスティスに乗るのはセイバーを見せたデュランダルが「君に出来る事と君が望む事は君自身ががよく分かっているのではないか?」という言葉を肯定する事にも繋がる。だが、MSパイロットとして優れた資質を持っていても自分が選んだ事で、シンを止めようという意志もまた自分の意志。だからこそ、アスランは重傷の身体を押して出撃する。
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:そして、ラクスからは「ジャスティスに乗るのも戦士である事も選ぶのは貴方自身」と答え、同時に例え戦士でも「アスラン・ザラ」という一人の人間であると告げられる。ジャスティスに乗るのはセイバーを見せたデュランダルが「君に出来る事と君が望む事は君自身ががよく分かっているのではないか?」という言葉を肯定する事にも繋がる。だが、MSパイロットとして優れた資質を持っていても自分が選んだ事で、シンを止めようという意志もまた自分の意志<ref>キラもカガリもラクス同様に戦士であっても自分を「アスラン・ザラ」として見てくれるが、デュランダルや彼の世界とそれを盲信する者達は「戦士ではないアスラン・ザラは存在価値がない。不幸」と決めつけられる。それ故、三人の想いはアスランを再起させた。</ref>。だからこそ、アスランは重傷の身体を押して出撃するが<ref>ラクスもメイリンも止めなかったあたり、その意志を理解すると同時に止めても聞かないのを承知しており、そもそもまともに歩けない身体でブリッジでCICに座るという無茶までしたのだから尚更だろう。</ref>、案の定、無理がたたってザフト撤退時に傷が開いて気を失う。
:キラもカガリもラクス同様に戦士であっても自分を「アスラン・ザラ」として見てくれるが、デュランダルや彼の世界とそれを盲信する者達は「戦士ではないアスラン・ザラは存在価値がない。不幸。」と決めつけられる。それ故、三人の想いはアスランを再起させた。ラクスもメイリンも止めなかったあたり、その意志を理解すると同時に止めても聞かないのを承知しているのだろう。そもそも、まともに歩けない身体でブリッジでCICに座るという無茶までしたのだから聞かないだろう。案の定、無理がたたってザフト撤退時に傷が開いて気を失う。
   
:ちなみにこのシーン、アスラン視点で物語が進行する書籍「THE EDGE」では、TV版よりもラクスがインフィニットジャスティスを見せ付けるかのように描かれているのが印象的である。しかし、ラクスに上記の問いかけをせず、自らの意志でインフィニットジャスティスに乗ることを決断する。
 
:ちなみにこのシーン、アスラン視点で物語が進行する書籍「THE EDGE」では、TV版よりもラクスがインフィニットジャスティスを見せ付けるかのように描かれているのが印象的である。しかし、ラクスに上記の問いかけをせず、自らの意志でインフィニットジャスティスに乗ることを決断する。
 
;「お前が欲しかったのは、本当にそんな世界か! 力か!!」
 
;「お前が欲しかったのは、本当にそんな世界か! 力か!!」
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*作中にて額を強調した作画が多かったため、公式特典(一応番外編コメディなのだが)で'''「魅惑のでこっぱち」'''と言われたり、公式ラジオで石田氏自ら'''「アスラン・ヅラ」'''発言されたりした。
 
*作中にて額を強調した作画が多かったため、公式特典(一応番外編コメディなのだが)で'''「魅惑のでこっぱち」'''と言われたり、公式ラジオで石田氏自ら'''「アスラン・ヅラ」'''発言されたりした。
 
**さらにアニメ『銀魂』にて石田氏は、'''「ヅラ」'''とのあだ名で呼ばれるキャラクター「桂小太郎」を演じており、アニメの製作元がサンライズの上、そのキャラは[[ザク]]や[[ガンダム]]に似たロボットに乗ったことがあるので、ネタにされることも(石田氏本人からもガンダム似のロボットに乗る際危惧する発言をしていた)。
 
**さらにアニメ『銀魂』にて石田氏は、'''「ヅラ」'''とのあだ名で呼ばれるキャラクター「桂小太郎」を演じており、アニメの製作元がサンライズの上、そのキャラは[[ザク]]や[[ガンダム]]に似たロボットに乗ったことがあるので、ネタにされることも(石田氏本人からもガンダム似のロボットに乗る際危惧する発言をしていた)。
***同作の長編エピソード「蓮蓬篇」にて頑侍(ガンダムっぽい、というよりほぼそのものの機体。アニメでは頭部部分にモザイクがかけられていた)に乗った時は出撃早々爆破されたが、アスランが機体を[[自爆]]させた事とかけているのか不明。
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***同作の長編エピソード「蓮蓬篇」にて頑侍(ガンダムっぽい、というよりほぼそのものの機体。アニメではそのまま登場するのはマズいので頭部部分にモザイクがかけられていた)に乗った時は出撃早々爆破されたが、アスランが機体を[[自爆]]させた事とかけているのか不明。
 
****ちなみに「蓮逢篇」は主要キャラの声優のほとんどがガンダム作品のいずれかに出ている(その内一人を除いて[[ガンダムタイプ]]に乗っている)。しかも味方の主要人物が[[アムロ・レイ]]を演じた古谷徹氏と敵のボスが[[シャア・アズナブル]]や[[ギルバート・デュランダル]]を演じた池田秀一氏である。
 
****ちなみに「蓮逢篇」は主要キャラの声優のほとんどがガンダム作品のいずれかに出ている(その内一人を除いて[[ガンダムタイプ]]に乗っている)。しかも味方の主要人物が[[アムロ・レイ]]を演じた古谷徹氏と敵のボスが[[シャア・アズナブル]]や[[ギルバート・デュランダル]]を演じた池田秀一氏である。
*自機を失った回数が非常に多く、「一度でもガンダムと名の付くMSに乗ったキャラクター」としてはトップ記録保持者である。しかも大半が木っ端微塵になっている。SEED、DESTINYの2作だけでも、イージス、ジャスティスを自爆で、セイバー、グフイグナイテッドを被撃墜で失っており、ザクウォーリアも大気圏突入した際に損壊している。2作品に登場し乗り換えの多い副主人公・ライバルポジションの悲哀か。
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*自機を失った回数が非常に多く、「一度でもガンダムと名の付くMSに乗ったキャラクター」としてはトップ記録保持者である。しかも大半が木っ端微塵になっている。SEED、DESTINYの2作だけでも、イージス、ジャスティスを自爆で、セイバー、グフイグナイテッドを被撃墜で失っており、ザクウォーリアも大気圏突入した際に損壊している。2作品に登場し乗り換えの多い副主人公・ライバルポジションの悲哀か。
**後の『00』シリーズでは[[刹那・F・セイエイ]]がエクシアを3回、ダブルオーライザーを2回大破させてほぼ同等の記録保持者になったが、エクシアは2回、ダブルオーは1回修復されているという違いがある。
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**後の『00』シリーズでは[[刹那・F・セイエイ]]がエクシアを3回、ダブルオーライザーを2回大破させてほぼ同等の記録保持者になったが、エクシアは2回、ダブルオーは1回修復されているという違いがある。
 
***一応、[[GN-X]]もガンダムタイプであるとするなら、ガンダム乗りというくくりでは『00』シリーズの[[パトリック・コーラサワー]]の大破回数のほうが多くなる。
 
***一応、[[GN-X]]もガンダムタイプであるとするなら、ガンダム乗りというくくりでは『00』シリーズの[[パトリック・コーラサワー]]の大破回数のほうが多くなる。
 
*上述の通り様々な女性から好意を寄せられた為、4コマ[[漫画]]「SEED Club」では女性陣との[[三角関係|修羅場]]が散々ネタになった。また、腹黒な[[キラ・ヤマト|キラ]]と[[ラクス・クライン|ラクス]]に[[シン・アスカ|シン]]共々振り回される。
 
*上述の通り様々な女性から好意を寄せられた為、4コマ[[漫画]]「SEED Club」では女性陣との[[三角関係|修羅場]]が散々ネタになった。また、腹黒な[[キラ・ヤマト|キラ]]と[[ラクス・クライン|ラクス]]に[[シン・アスカ|シン]]共々振り回される。
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== 商品情報 ==
 
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== 脚注 ==
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<references />
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
 
*[[GUNDAM:アスラン・ザラ]]
 
*[[GUNDAM:アスラン・ザラ]]
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