貂蝉キュベレイ(ChosenQubeley)
- 登場作品:SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors
- 声優:恒松あゆみ
- 種族:三璃紗人
- 性別:女
- 二つ名:麗しき女将軍
- 所属:呂布隊
- 演者:キュベレイ
呂布隊の紅一点。
呂布隊の一員らしく優れた戦闘力を持つ女傑。呂布の唯一の理解者であり、彼を愛し、親しみを込め、字の「奉先」で呼ぶ。
官渡の戦いにおいて、曹操の攻撃から呂布を庇って散った。
旧シリーズの『BB戦士三国伝』では風雲豪傑編において董卓から呂布を庇って戦死した。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦UX
- 初参戦作品で声優の恒松あゆみ氏も今作がスパロボシリーズ初出演となる(恒松氏は本作以前から参戦している『機動戦士ガンダム00』シリーズにマリナ・イスマイール役で出演しているが、音声収録は行われなかった)。
- 第7話(JUDAルート)にて初登場し、その後は大体呂布とPUを組んで登場する。しかし、呂布とステータスに開きがある上にオールキャンセラーがない(=ディスィーブのナーブクラックが効かない)ため、まとめて倒す際はダメージ調整に注意が必要。最終回では魂の状態ながらもUXに加勢した。
- 呂布同様に隠し要素の条件を満たせば第45話より呂布と共に味方に参戦し、カリ・ユガとの戦いの後、UXを元の世界に戻すための力の1つとなる。
- 味方ユニットとしても複数の特殊効果が付いている胡蝶乱舞が目玉…なのだが、特殊効果はディスィーブやプリテンダーがいるので対抗は厳しい。
- 中断メッセージにも登場し、そこでも『戦神決闘編』の最終巻巻末のおまけ漫画を基にした宣伝をしたり、ファンの間である意味伝説となった「あのシーン」に因んだとんでもない台詞が飛び出したりと、なかなか面白い姿を披露してくれる。
- ちなみに恒松氏がUXで久々に貂蝉を演じた感想は「わーお!」だったらしい。
装備・機能
武装・必殺武器
- 胡蝶扇(こちょうせん)
- 鮮やかな牡丹が描かれた2本の鉄扇。
- 胡蝶乱舞(こちょうみだれまい)
- 胡蝶扇を持って怪しく舞い、相手を幻惑する技。
- UXでは気力・運動性・照準値ダウンの特殊効果が付いている。呂布から中途半端に離れて食らったプレイヤーも多いのでは?
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- SS
機体ボーナス
- 初期段階:経験値+10% EN+50
第二段階:経験値+15% EN+75 バリア1000
第三段階:経験値+20% EN+100 バリア1250
最終段階:経験値+30% EN+150 バリア1500 照準値+5 - 孫尚香ガーベラと対になっている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
そんなに高くはないので前線に出すのは控えた方がいい。
精神コマンド
サポート向けのラインナップ。
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- 呂布トールギス
- 呂布隊の仲間。彼の唯一の理解者だが、手助けという横槍を入れてしまうこともある。その度に呂布の怒りを買うも、命は奪われないことから、呂布からは仲間として認められている。共に赤兎馬に騎乗することも。天玉鎧を纏った曹操との戦いで共に散った。
- 張遼ゲルググ、高順ヴァイエイト、陳宮メリクリウス
- 呂布隊の仲間。張遼は離反して曹操軍に加わり、高順と陳宮とは天玉鎧を纏った曹操との戦いで同様に散った。
- 董卓ザク
- 1人目の主君。最終決戦で裏切られた際に彼の攻撃から張遼と共に呂布を庇う。
- 袁術ズサ
- 2人目の主君。彼の元に属して曹操軍と交戦した際に、董卓軍時代の同僚だった徐晃が曹操軍に加わったことを知ると彼に皮肉を浴びせた。
- 袁紹バウ
- 3人目の主君。彼との戦いで曹操が天玉鎧が降臨させたことから、呂布は曹操に最大の決戦を挑み、呂布隊最後の戦いとなった。
- 王允ジオング
- 創世記に登場した父親。董卓に人質にとられた後、貂蝉は苦悩した末、自らの手で父を殺害する。
他作品との人間関係
名台詞
- そうだ・・・ 求めたのは・・・
己の魂に殉ずる者だけが 生きた証を手にすることができる
ならばたとえこの身が滅びようとも 聞き続けよう・・・
どこまでも 共に堕ちていこう・・・
奪うがいい 求めるがいい
もっと・・・ もっと!!
私は今・・・ 生きている この地獄の果てで!! - 『BBW創世記』、呂布・貂蝉のエピローグ。
スパロボシリーズの名台詞
- 「わからぬか?魂が求める、女の情念というものが!」
- UX地上ルート7話における、サヤ・クルーガーとの戦闘前会話。
- 「ふ、ふふ…求めたのは、私だ…」
「魂の声に殉ずる者だけが、生きた証を手にすることができる…」
「そう教えてくれたのは、奉先…お前じゃないか…」
「ここにいるぞ、奉先…」
「地獄の果てまで…私はお前の…魂と共に…」 - UX42話にて、呂布を庇った際に「何故きたのか」と呂布に問われて。
メモ
- 貂蝉は小説『三国志演義』に登場する架空の女性(ただし原典である『三国志』には、董卓の侍女が貂蝉のモデルとして伝えられている)。
- 漢王朝の司徒・王允の養女。董卓を討つために、董卓と呂布の仲を引き裂くために美貌を使った計略「美女連環の計」の結果、呂布は董卓を殺害する。
- 実在の人物ではないが楊貴妃・西施・王昭君と並び、古代中国四大美人の一人に数えられる。
- 『演義』では呂布の死後は曹操の後宮に入れられるなどの異説があるが、民間伝承では、華陀が美女の死体を繋ぎ合わせて作った人造人間と言う荒唐無稽なものもある。
- 日本の三国志作品では悲劇的な最期を迎える事が多い。
- これは吉川英治版「三国志」の影響が大きいと言える。
『吉川版』では董卓の死後に自害しており、吉川版を漫画化した『横山光輝版』もこの展開を踏襲している。なお、横山版ではカットされたが吉川版では呂布に「美女連環の計」の事を記した遺書を残しており、これを読んだ呂布は騙された怒りで貂蝉の遺体を井戸に投げ捨ててしまっている。
『蒼天航路』では自ら董卓の死にじかに触れる事を望み、自らの手で直接暗殺を謀るも董卓に阻止され、逆にその豪胆さを気に入られて彼に「妃」として飼われることになるが、後に呂布と通じて共に董卓を討つも、董卓打倒後は醜悪な名誉欲に取り憑かれ良心を失った王允に邪魔者と見なされ用済みと切り捨てられた挙句、董卓軍の兵士たちによって殺害されてしまう。その後、貂蝉を切り捨てた王允も董卓の配下の将である李傕にその下衆なやり口と醜悪な欲望を非難された挙句「首だけで夢でも見てろ」と断罪されて斬首され、無様且つ自業自得な最期を遂げる。
『園田版』では呂布の目の前で李儒(董卓の軍師)に殺害されてしまう(李儒にとっては貂蝉も主君の仇だから、ある意味当然の行為)。直後、李儒は二度も義父を斬った呂布を「人でなし!」「人の皮を被った獣!」と痛烈に罵倒した後に、激昂した呂布に殺害されるが、以後、呂布にとって、この李儒の罵倒の言葉も非常に大きなトラウマとなり、後に呂布は曹操に敗北した際に部下の陣宮にこのトラウマを抉るような台詞で嘲笑され、その際にも激昂して陣宮を殺害している。
最も悲惨な最期だったのがNHKで放送された『人形劇三国志』である。この作品では、貂蝉は呂布だけでなく関羽とも恋仲となり、両者の対決は思想の違いだけでなく貂蝉を巡る愛憎劇となった。結局、呂布は関羽に倒されるが、貂蝉は本当に愛していたのは呂布だったとして自害してしまう。
そして、『UX』に参戦したSDガンダム三国伝でも呂布を庇って死亡する最期となっている。
現在のところ、貂蝉が生存する展開が用意されている作品はコーエーの『三国志シリーズ』、『三国志曹操伝』、『決戦Ⅱ』、『無双シリーズ』などのゲーム作品ぐらいである。
- これは吉川英治版「三国志」の影響が大きいと言える。
余談
- 初期とアニメシリーズとで瞳のデザインが大きく変わっており、初期は少女的な可愛らしい目だったのに対し、アニメシリーズでは演者であるキュベレイのモノアイに似た凛々しい目つきとなっている。
- アニメシリーズにおいては孫尚香と劉備の恋愛描写はカットされたのに対し、貂蝉の恋愛描写はカットされることなく描かれたことからも、貂蝉の呂布への愛は絶対に外せないアイデンティティであることが窺える。
- 放送終了後に発売されたBlu-rayBOXには貂蝉キュベレイのプラモが特典として付いた。
- 『BBW創世記』では呂布との出会いが描かれたが、その際に彼から性的暴行を受けたと思わしきシーンが描かれ話題を呼んだ。そのシーンは「キュベレイプ」と呼ばれるようになる。