ディストーションフィールド
ディストーションフィールド(Distortion Field)
『機動戦艦ナデシコ』に登場する、周囲の空間を歪ませ、攻撃を軽減するバリア。ほとんどの機体が標準装備。
初登場のAでは凶悪な軽減率だったが、最近は他のバリア並みに落ち着いている。
設定ではビーム・グラビティ兵器に特に有効で、グラビティ兵器よりビーム兵器に対する防御力の方が高い。しかし、現時点ではすべてのスパロボで防御力の関係が逆になっているため、ビーム兵器を改造して貫通させるのが一般的。
登場作品
作品 | ビーム兵器 | グラビティ兵器 | その他 | 消費EN |
---|---|---|---|---|
A | 3000以下無効 | 5000以下無効 | 50%軽減 | 20 |
R | 1500以下無効 | 2500以下無効 | 25%軽減 | 20 |
IMPACT / MX | 1500軽減 | 2500軽減 | 1000軽減 | 20 |
J / W | 1500以下無効 | 2500以下無効 | 1000軽減 | 10 |
- スーパーロボット大戦A
- 初登場作品。見る機会の少ないグラビディ攻撃5000までの無効化はともかく、ビーム兵器を3000まで無効化し、それ以外の武器の威力を全て半減させるという、かつてのオーラバリアを越える驚愕の性能で登場。
ビーム攻撃を考えなければ、所持機体は実質HP倍加状態で、簡易版プロトデビルンの様相を呈す。木連兵器が出てきた頃の味方には強力なビーム兵器を持つ機体が少なく、またそれらのビーム兵器でも熱血なしではバッタのフィールドすら貫けないこともある。所持機体数も多いので通常兵器で戦わざるを得ず非常に面倒な敵となるが、戦力が充実してくれば貫くのは容易になり「ビーム兵器で攻撃しないと面倒な敵」程度になる。
それは味方も同じであり、中盤はともかく、終盤の敵であるネオ・ジオンのMS相手では「ディストーションフィールドが役に立つ(by ウリバタケ)」どころか、ビーム攻撃であっけなくフィールドを貫かれ撃沈……もあり得る。しかし防御すれば6000、援護防御ならば最大で12000近くまで防げるので、防御しながらの運用ならばやっていけないこともない(この辺りはむしろかつてのA.T.フィールドか)。また、消費ENが20と多く、ナデシコから離れた状態でフィールド防御を連発しているとすぐにEN切れに陥る点も注意(これはナデシコからEN供給ができないダイテツジン、そしてナデシコ本体にも当てはまる)。
やはりこの作品での性能は強すぎたためか、以後の作品では大きく性能を落とされることに。 - スーパーロボット大戦R
- 携帯機での前作であるAと比べて、すべての設定ダメージ値を半減されての登場。それでも通常兵器のダメージを3/4にしてしまうので厄介だが、今回はビーム兵器持ちのユニットが早い段階で多数揃うこともあって、Aよりもフィールド持ち機への対処には苦労しない。そしてフィールド無効化属性も登場した(エステバリスのフィールドランサー、そして電童・ブルホーンの全武装。敵でこれを持っているのは凰牙・ブルホーンの全武装のみ)。
当然味方の機体のフィールドも抜かれやすくなっており、防御状態でなければまず安心できず、ボス格のビーム兵器だと防御していても抜かれることさえある。相変わらず消費ENが20と多いが、運動性の向上やサイズ補正等の採用でエステバリス自体の被弾率がかなり下がったため、あまり気にならなくなった。 - スーパーロボット大戦J
- 当初と比べると大幅に性能が落ちたが、この時期のスパロボでは相当に強力な部類に入る。モビルスーツ戦やジンシリーズ戦で真価を発揮するが、エステバリスは避けるタイプのため、実質恩恵を受けるのはナデシコのみ。そして装甲が薄めのため抜かれやすい。
- スーパーロボット大戦W
- Jと同じ性能で登場。同様の理由でいささか微妙な性能だが、15段階改造まで行えば鉄壁と化す。敵が持っている場合は恐ろしくタフになるが、レッドフレームやガオガイガーといった貫通攻撃持ちや、アーバレスト、テッカマンブレードのような大火力持ちがゴロゴロいるため対処は楽。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- なんと、ロム兄さんがディストーションフィールドの上に仁王立ちする。