ロストバレル

ロストバレル(LOST BARREL)

シャングリラ第三艦橋に封印されていた11体目のマキナ。城崎天児の手によって世界で初めて完成した大型マキナであり、全てのマキナのベースとなった存在。

外見は漆黒のラインバレル、と言った印象だが、肩部などはプロトタイプやヴァーダントに近く、頭部のデザインはラインバレルに近くはあるが、顎が張り出しているなど若干アンバランスな造りになっている。

基本スペックはラインバレルと同等であるが、「マキナ殺し」として開発された同型機とは異なり、修復力・攻撃力はあくまで通常のマキナの域を出ず、オーバーライドも使用不可能。しかし、試作一号機であるがゆえ実験的な部分もかなり多く持っており、一部の性能は浩一そのものとなった現状のラインバレルをもしのぐ。主な武装は両脇にマウントされたビームソード。これはエグゼキューターの原型となった装備である。その本体であるテールスタビライザーには、開発元と思しき「ムラマツエンジニアリング」というローマ字表記が確認できる。 また、人型のマキナ(ヒトマキナ除く)でありながら単独で飛行可能で20巻のイラストに北欧まで辿り着いている光景がある。

経緯は不明ながらシャングリラの第三艦橋に在るハンガーにファクター不在のまま死蔵されていた。これは、真のオーバーライドのトリガーである「全マキナへのファクター生成」を防ぐための手段である。

加藤機関が本格的に動き始めて以降、「マキナ狩り」以降に残ったマキナは久嵩のシャングリラ、当時はまだ「やり直された」世界に転移していなかったラインバレル、富士樹海に転送されたヴァーダント、石神が持ち出した2、島根の黄泉平坂に眠っていたペインキラー、加藤機関が所有していたプリテンダーアパレシオンとマサキのグラン・ネイドル、石神のジュダ、阿戸炉村に座していた宗美のタリスマン、そしてこのロストバレルの12機となっていた。この内プリテンダーは「想像力喪失を防ぐ」ための一環としてキリヤマ重工に譲渡され英治がファクターとなったため、ファクター不在のマキナはロストバレルのみとなっていた。

このため、久嵩はロストバレルを破壊するコトも出来ず(破壊しても「現存するマキナが一機減る」だけ)、シャングリラに封印するしか出来なかった。しかし、後に石神の策によって沢渡をファクターとして起動、ヒトマキナ襲来時に戦線を離脱して消息を絶った。3年後を描いた最終章では、東欧を拠点とする地下組織の戦力となっている模様。

なお正式な名称は存在せず、ラインバレルの存在が確認された後に久嵩によって「ロストバレル」と通称されている。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
ユニットアイコンのみの登場。このため登場するマキナでは唯一戦うコトが出来ない。しかも、原作と違いデウス戦が決着するため、それに伴いこの機体も割を食う形で以後登場しなくなる。
エンディングでは新型サイコギア隊と海動&真上、さらには加藤機関の面々にまで追われている。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
ユニットとして登場。実質的な初登場作品。

装備・機能

武装・必殺武器

ビームソード
確認されている唯一の武器。両脇にある柄は単なる出力機であり、テールスタビライザーが本体である。そのためテールスタビライザーと有線で接続されている。

移動タイプ

「ユダ」での登場時に影があるため、飛行できると思われる。

関連機体

プロトタイプ・ラインバレル
直接の後継機。これに対して改修に改修を重ねた結果が現在のラインバレルである。
ヴァーダント
後継型その2。全体フォルムはこっちの方が似ている。