ヒドラー
ヒドラーは『ゲッターロボG』の登場人物。
ヒドラー | |
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登場作品 | |
声優 | 緒方賢一 |
デザイン |
石川賢(原案) 小松原一男(TV版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦A |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(百鬼一族) |
性別 | 男 |
所属 | 百鬼帝国 |
役職 | 戦闘指揮官 |
軍階級 | 元帥 |
概要編集
TV版編集
百鬼帝国の軍事部門の最高責任者。冷酷、狡猾で、目的達成のためには味方を犠牲にすることを意に介しないばかりか、自己の栄達・保身のために有能な味方を姦計で陥れることもある。実はブライ大帝に対して隙あらばその地位を奪おうと考えていた。
名前、風貌ともにアドルフ・ヒットラーに酷似しているが、劇中ではヒトラーとの関連については語られていない。『小学二年生』1975年6月号の記事では、「大人しい中年男性をブライ大帝が改造した」との記述がある。
その卑怯な性格などから勘違いされがちだが、後方指揮だけでなく専用の戦闘機を駆って前線に赴く事もあり、防衛軍の最新戦闘艦シーフォースの強力なバリアを自らのテクニックで突破するなど、パイロットとしての実力は確かなものがある。
最終決戦ではメカ闇虫鬼の爆散から辛くも脱出し、神隼人を捕虜として科学要塞島に連行するという悪運の強さを発揮したが、結果的にはこれが百鬼帝国崩壊の要因と成ってしまう。最期は、隼人が破壊した要塞島の破損箇所から飛び込んできたシャインスパークに直接焼き尽くされる形で、ブライもろとも海の藻屑と化した。
原作漫画版編集
第一作『ゲッターロボ』後半より登場。アニメ版と同様の冷酷、狡猾さを発揮するが、有能な味方を陥れるエピソードは無かった。ジェット要塞と多数の百鬼獣を率いてアンドロメダ病原菌を入手しようとするが、ゲッターチームにより全滅させられた。
登場作品と役柄編集
SRWでは非道な一面や野心家な一面が描写される事は殆ど無く(稀に描写されることはある)、ブライ大帝や百鬼帝国に対して純粋に忠誠心を持っている事が多い。というのもヒドラーと百人衆(正確には百鬼帝国と百人衆)が共演することがSRWは少ないからであり、共演する作品では非道な面も描かれている。
Zシリーズ編集
- スーパーロボット大戦Z
- 弓教授らを人質に光子力研究所に立てこもる、メカ鉄甲鬼を勝手に量産して鉄甲鬼の誇りを踏みにじるといったマイナス面も描かれはしたが、最終的にはグラー博士をアクエリオンの攻撃から庇い、彼を戦場から離脱させるため、百鬼帝国の将来を案じながらメカ要塞鬼で月光号に特攻する。
COMPACTシリーズ編集
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 音声初収録。リメイクによっての追加参戦で、本作ではブライ大帝以外の唯一の構成員となる。初登場時はメカ鉄甲鬼に搭乗する他、終盤は恐竜帝国から押収したと思しきメカザウルス・グダに乗ってくる。決戦時には原作通りに合体百鬼ロボットに乗る。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 名前のみ登場。胡蝶鬼に催眠術をかけて、閉じ込めていた。百鬼帝国滅亡後であり、本人も既に死亡済みだと思われる。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦A
- 初登場作品。本作には百鬼帝国の構成員が多いため、胡蝶鬼、鉄甲鬼、白骨鬼、リサから背かれたりと、人望の無さはシリーズ随一で武蔵の仇になる場合も。声優が同じダンゲル将軍、暗黒大将軍と共闘するステージが存在する。最後は脱出装置が作動せずに死亡するという結末になっている。最初から最後まで一貫してメカ要塞鬼に乗っている。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦MX
- 序盤から割りと出番がある。非道な面は殆ど無く、最期は命がけでマグネイト・テンをニライカナイに釘付けにして戦死。同ステージで戦死する九鬼正義とは大違いの潔い最期である。今回もメカ要塞鬼に乗る。
関連作品編集
- リアルロボットレジメント
- SRWに先んじて、こちらで初出演。原作アニメ同様、鉄甲鬼の一騎打ちに茶々をいれ、挙句に彼を殺してしまった。
パイロットステータス編集
精神コマンド編集
特殊技能(特殊スキル)編集
隊長効果編集
- 小隊移動力+1
- 『Z』で採用。
人間関係編集
- ブライ大帝
- 原作では隙あらば彼の地位を奪おうと考えていたが、漫画版では彼に対して純粋に忠誠を誓っている。SRWでは後者寄りの性格で描かれる事が多い。
- グラー博士
- 百鬼帝国の幹部であり、彼の同僚。原作ではあまり仲は良くなさそうだったが、SRWでは仲の良い副官と言った感じ。
- 鉄甲鬼
- 彼とゲッターロボの、1対1の決闘を妨害した。
- 白骨鬼、リサ
- TV版では、鬼丸教官(SRW未登場)のでっち上げを真に受け、リサを反逆罪で追及した。
- 『A』では、「訓練をさぼって花を愛でていた」との名目でリサを処刑しようとして、母親の白骨鬼が自爆する原因となった。
- 暴竜鬼
- 人間だった頃、百鬼帝国の新宿支部長の後任にスカウトする。
- 牛剣鬼
- 息子・牛餓鬼の死を利用して父親の牛剣鬼をゲッターチームに差し向けるが、牛剣鬼自身もヒドラーの証言を鵜呑みにしてはいなかった模様。
- 牛餓鬼
- 彼の死を都合良く利用するが、単独でゲッターに挑む彼の無謀さを嗜め強く撤退を促すなど、珍しく上官らしい振る舞いも見せてはいた。
- 自雷鬼
- 有能な若き幹部候補生。嘗て彼の父・自雷将軍へ反逆者の濡れ衣を着せ、ギロチン刑に処した事で、自雷鬼からは「影の演出家」として憎まれている。SRW未登場。
- 地虫鬼
- 裏切った彼を投獄した後、彼の任務である「つるべ落とし作戦」を引き継ぐが失敗。腹いせにヒドラーは、彼の銃殺刑を執行する。SRW未登場。
- 神隼人
- TV版の最終決戦で彼を捕虜として連行し百鬼兵への改造を目論むが、脱出した彼に動力室を爆破された事で百鬼帝国は終焉を迎える。また、彼の幼馴染であるイサムをかどわかして暴竜鬼へと改造した張本人でもある。
- 原作漫画版では彼の従兄弟・竜二を利用した。
他作品との人間関係編集
名台詞編集
- 「ゲッターロボの3人は留守だ! このチャンスに一気にゲッター線増幅炉を奪い取る、この手でな」
「ヘッヘッへ…勿論ワシ1人の手柄になる! そしてゆくゆくは、次期大帝の椅子も狙えるというものよ…」 - 第14話で胡蝶鬼の作戦に便乗し、彼女の功績を掠め取るべく新早乙女研究所へと進撃する専用機内で呟いた分不相応な野望。直後に彼女に脅され、渋々引き下がることに。
- 「黙れ! ワシの命令はブライ大帝の命令と思え!!」
- 第16話より。鉄甲鬼の戦いに茶々を入れようとすることを拒んだ兵士への発言。自分の立場を笠に着た横暴な発言である。
- 「奴の甘っちょろいヒューマニズムなんぞに惑わされていては、我ら百鬼帝国の野望は達成されぬわ!」
- 同上。鉄甲鬼への評価。卑劣漢そのものである。
- 「だが、これだけは覚えておけ…ゲッターロボをやっつけずに、おめおめ帰ってきてみろ! 貴様を軍法会議に掛けてやるぞ!」
- 同上。鉄甲鬼からの威嚇射撃を喰らい撤退する寸前、彼へと放った棄て台詞。直前までビビッていた分、権力を盾にする様が滑稽である。
- 「ゲッターロボが殺ったのだ」
「そうだ。しかも3機が合体し、ドラゴンに成り、3倍の力でだ…」
「たった1機の爆撃機を、巨大なゲッターロボが、散々痛め付けた上、焼き殺したのだ!」 - 第35話で牛餓鬼の最期を捏造し、牛剣鬼へと吹き込んだ虚偽の証言。一節一節言葉を区切り、「ゲッターの仕業」である事を強調するヒドラーの言い回しが厭らしい。
- 「よくもメカ闇虫鬼を破壊してくれたな。この償いは貴様自身の手でさせてやるぞ!」
- 最終回でメカ闇虫鬼の崩壊により昏倒した隼人を「捕虜」として捕え、意気揚々と科学要塞島へと帰還するが、この判断が百鬼帝国の終焉を招く事に勝ち戦気分のヒドラーが気付く筈も無かった。
- 「この償いは~」は被弾時(中)の台詞に採用されている。
- 「ブライ大帝様に恐れをなして、早乙女研究所の中で震えているので御座いましょう」
- 浮上した科学要塞島で東京を蹂躙するも、ゲッターが現れない事に物足りなさを感じるブライへ太鼓持ちの如き台詞を吐いて煽てる。
- 「いま、世界を征することが出来るのは、ただ一人…」
- 原作漫画版にて、ブライ大帝から「ゴールは地球を支配するには小者だと思わんか?」と尋ねられての答え。
- 「そのスパイが、ジェット機にチョット細工をしたってわけさ」
- 原作漫画版にて細菌兵器にまつわる事件の背景を語る台詞…なのだが、妙な韻を踏んでいるせいで、今ひとつ緊張感に欠けている。
スパロボシリーズの名台詞編集
- 「何をわけのわからん事を!」
- 『A(AP)』ラミア編スーパー系第1話「アンダーカバー」でのラミアとの戦闘前会話。謎の美女に「新しい任務の為にも消えてもらう!」と言われればこうも返したくなる。
- 「ヒィィィ、脱出を…。バカな、脱出装置が動かない」
「うわぁぁぁぁっっ!」 - 『A(AP)』第29話「地底城強襲」/「地底城直上決戦」での断末魔。
- 「貴様ぁ! 我が百鬼帝国とベガ星人を一緒にするな!!」
- 『MX』第30話(『PORTABLE』では第31話)地上ルート「赤き龍の輝き」に於けるケーンとの戦闘前会話。鬼と宇宙人との共闘体制を「類友」と断じるケーンの揶揄に激昂し思わず本音を叫ぶが、これには流石のズリル長官もキレたようで、ヒドラーは慌てて取り繕う事となる。ちなみに厳密に言えば、ズリルはベガ星人ではなくズリ星人であるが。
- 「こ、これで勝ったと思うなよ、マグネイト・テン…!!」
「一足先に地獄で貴様らを待っておるぞ! ふははははははは!!」 - 『MX』第41話(『PORTABLE』では第42話)「ここより永遠に」に於ける断末魔。TV版ではブライ、グラー共々引導を渡されるが、『MX』では原作漫画版同様、彼らに先んじて地獄に堕ちる事となる。ニライカナイ防衛に手一杯のゲッターチームからは、単なる障害物としてしか認識されない最期であったが、最終決戦への布石を打つ事には成功した。
- 「グラー博士! 必ずや時空制御装置を!!」
「百鬼帝国に栄光あれえぇぇぇぇっ!!」 - 『Z』通常ルート第51話「紅い道」及びザフトルート第48話「楽園の追放者」より。最後の最後に意地を見せ、自ら盾となってグラー博士を守り、時空制御装置の完成を託して散っていった。これまでのシリーズとはまた違った誇り高い最期に感嘆したプレイヤーも少なくなかったとか。