堕天翅族とは、『創聖のアクエリオン』における敵勢力。
概要編集
1万2千年以上の昔、アトランディアの地に高度な文明を築いていた種族。頭や背中など、体の一部に羽状器官を有するのが特徴で、人間たちを「翅無し」と呼ぶ。正確には「天翅族」というのが本来の種族名で、「堕天翅族」というのは人間側からの通称。
生命維持には、人間たちを捕獲してその生体エネルギー「プラーナ」を摂取する方法をとる。そのため翅がないだけでなく、原始的な食物連鎖に囚われていることが人間を見下している理由となっている。第17話によれば、口腔を「聖なる口」と称し、「聖なる口は、大気の生を吸い込み、星の言葉を歌うためにある」らしい。
人類より遥かに高度な知覚や特殊能力をもっており、パワーストーン工学を発達させ、「知恵の樹」と呼ばれるコンピューターシステムや、遺伝子操作システム「生命の樹」を作りあげた。これによって単なる突然変異にすぎなかった自分たちの羽を遺伝子操作によって、超感覚や超能力までもを発する特殊器官へと進化させていった。
この自己進化の過程で種族固有の姿かたちを失い、性別の概念も(肉体的には)無いも同然となっていた。そのため、外見上の性別に関わらず受胎・出産が可能だったが、時を経るうちに受胎能力が喪失。滅びを防ぐため一種のコールドスリープ状態となっていたが、大異変により1万2千年の時を経て再び目を醒す。最終話にて、生命の樹と一体化した直後に生命の樹が枯れてしまい、どうなったかは分からない。
所属人物編集
- 頭翅(トーマ)
- 堕天翅族のリーダー格である聖天翅。「天翅」の中で唯一生殖能力を持つ。
- 音翅(オトハ)
- 女性型の音楽翅。現世での頭翅の婚約者。
- 夜翅(ヨハネス)
- 最長老たる老賢翅。「天翅」を生みだした研究チームの一人。
- 両翅(モロハ)
- 戦いを得手とする戦翅にして、その最後の生き残り。
- 練翅(レンシ)
- ケルビム兵を造り出す原型翅。
- 剛翅(ゴウシ)
- ゴリラのような体付きの大柄な怪力翅。双翅の警護役を務める。
- 双翅(フタバ)
- 堕天翅族の最後の子供。
- 智翅(シルハ)
- ライオンの姿をした、英知と情報収集を司る情報翅。2体で1つの個体を成す。双翅の教育係を務めるが、甘やかし気味。
- 詩翅(シリウス)
- DEAVAを裏切ったシリウス・ド・アリシア。
- アポロニアス
- 堕天翅族最強の守護天翅。アポロの前世と目される。天翅族からすると「堕天翅」とは彼を指す言葉。
保有戦力編集
登場作品編集
Zシリーズ編集
- スーパーロボット大戦Z
- 概ね原作通りの展開をなぞるが、本作では一族全員が「呪われし放浪者」であり、封印されたのは1億2000年前、双翅が生存するなど微妙に違いがある。なお、終盤の会話シーンで両翅が自分達を「堕天翅」と呼ぶうっかりミスが。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 堕天翅として登場するのは頭翅のみであるが、トワノ・ミカゲが堕天翅として他の敵勢力からも認識されている。
- また、彼らが御使いに封印されたのがZと違い1億2000万年前になっている。宇宙の大崩壊の設定や、数字の桁を思えば『Z』の方がミスだと思われる。