電脳冒険記ウェブダイバー
『電脳冒険記ウェブダイバー』は、RADIX制作によるテレビアニメ作品。
電脳冒険記ウェブダイバー | |
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総監督 | ネギシヒロシ |
監督 | 岡嶋国敏(第33話 - 第52話)[1] |
シリーズ構成 | 関島眞頼 |
キャラクターデザイン | 高橋成世 |
音楽 | 林有三 |
制作 | RADIX |
放送局 | テレビ東京ほか |
放送期間 | 2001年4月6日 - 2002年3月29日 |
話数 | 全52話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
概要
当時普及を始めたインターネット、そして仮想現実(VR)を主題としたロボットアニメ。本編における登場メカおよび戦闘シーンに3DCGを採用していることが特徴。
タカラ(後のタカラトミー)がスポンサーを務め、テレビと玩具が連携するゲームを内蔵した「プラグイット機能」を有した玩具が発売されており、後番組『爆闘宣言ダイガンダー』(SRW未参戦)に引き継がれている。
ストーリー
西暦2100年、コンピュータネットワーク「ワールドリンク」が発達した世界。ネット上の仮想世界に存在するテーマパーク「マジカルゲート」で遊んでいた子供たちは突如としてデリトロスと呼ばれるプログラムの襲来を受け、仮想空間に閉じ込められてしまう。現実世界に帰還することができた少年・結城ケントは、ゲートの守護者「ウェブナイト」の1人であるグラディオンとシンクロできる能力を有し、世界中の子供達を救う戦いに身を投じるのであった。
登場人物
主人公と仲間達
- 結城ケント
- 本作の主人公。グラディオンのウェブダイバー。
- 有栖川アオイ
- 本作のヒロイン。マジカルゲートを作った有栖川博士の孫娘でケントの幼馴染。
- ジャン・ジャック・ジャカール
- ケントの友人。ガリューンのウェブダイバー。
- 浅羽ナオキ
- ケントの友人。ドラグオンのウェブダイバー。
- 倉知ショウ
- ケントのクラスメイト。ダイタリオンのウェブダイバー。
- 結城カイト
- ケントの弟。デリトロスの侵攻でマジカルゲートに閉じ込められる。その後は救出され、デリトロスがケントたちと異空間に幽閉された後にワイバリオンのウェブダイバーになる。
デリトロス
- リュウト
- デリトロスがケントの戦闘データを元に作ったコピー戦士。残虐な性格。
- ラーダ
- リュウトの従者。デリトロスモンスターの調整役で、自らもウェブダイブすることができる。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
ウェブナイト
- グラディオン
- ウェブナイトのリーダーであり、デリトロスの洗脳を免れた唯一のウェブナイト。蒸気機関車型に変形することが可能で、数多のウェブナイトと合体できる中核的存在でもある。
- ワイバリオン
- グラディオンとの合体を想定された飛竜型ウェブナイト。プロペラ戦闘機に変形する。
- ビクトリーグラディオン
- グラディオンとワイバリオンが合体した姿。
- ジャガオン
- ジャガー型ウェブナイト。
- シャークオン
- サメ型ウェブナイト。
- グリフィオン
- グリフォン型ウェブナイト。
- ガリューン
- 和竜型ウェブナイト。後期ではマスターウェブナイトの一体の設定と改めた。
- フェニクオン
- 不死鳥型ウェブナイト。
- ゴレムオン
- ケルベリオンとオルトリオンの兄弟が合体したゴーレム型ウェブナイト。どちらが基本人格になるかによって頭部が変わる。
- ケルベリオン
- ケルベロス型ウェブナイト。兄。
- オルトリオン
- オルトロス型ウェブナイト。弟。
- ドラグオン
- マスターウェブナイトの一人。西洋龍型。
- ダイタリオン
- マスターウェブナイトの一人。巨人型。
- タイタン
- ダイタリオンの頭部が単独変形した姿。
- ダイタリオンプライム
- ダイタリオンの両腕にペガシオンとライガオンが合体した形態。
- ペガシオン
- ペガサス型ウェブナイト。グラディオンではなくダイタリオンにのみ合体できる機能を持つ。
- ライガオン
- ライオン型ウェブナイト。ペガシオン同様、ダイタリオンにのみ合体可能。
- トリケラオン
- 漫画版のみ登場。トリケラトプス型ウェブナイト。
デリトロス
- デリトロス
- マジカルゲートに襲来した悪性プログラム。
- ダークグラディオン
- グラディオンのコピー機体。
- グラディオン・シフト、グラディオン・スラッシュ、グラディオン・アルト、グラディオン・チルダ
- 終盤に登場したダークグラディオンの量産タイプ。
- ブラックジャガオン、ブラックシャークオン、ブラックグリフィオン、ブラックフェニクオン
- 洗脳時のドラグオンが作り出したウェブナイト達のコピー機体。
- ウェブソルジャー
- デリトロスの尖兵。
- ジェラード
- 外観は赤いウェブソルジャーだが、立ち位置は後述のデリトロスモンスターと同等。グラディオンの最大級の宿敵。
- デリトロスモンスター
- リュウトがダークグラディオン製造前に運用したプログラムモンスター。様々な生物を模した7種のモンスターが登場した。
用語
- マジカルゲート
- 世界中を繋ぐコンピューターネットワーク「ワールドリンク」内に創設された子供向けの電脳テーマパーク。
- ウェブナイト(ウェブナイツ)
- 有栖川博士が開発したマジカルゲートを防衛する13体の自立防衛プログラム。サブタイトル等では「Web騎士」表記も存在する。ウェブナイツはウェブナイト達の総称(複数形)。主に戦闘用のファイターモード、移動用のビークルモード、グラディオンとの合体用のアタックモードに変形(ウェブチェンジ)する機能を持つ。
- パートナーとなる人間「ウェブダイバー」が一体となる(ウェブダイブする)ことで無限の力を発揮する。
- データノイド
- 現実世界にも存在できる肉体を持ったデータ生命体。
- ダイバーランド
- ケント達が暮らす日本の南方にある島。
楽曲
- オープニングテーマ
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- 「DIVER#2100」
- 作詞 - 及川眠子 / 作曲・編曲 - 平間あきひこ / 歌 - R.A.M
- 前期OP。
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- 「SO DIVE!」
- 作詞 - 高取ヒデアキ / 作曲・編曲 - 平間あきひこ / 歌 - R.A.M
- 後期OP。
- エンディングテーマ
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- 「TOGETHER」
- 歌・作詞 - KATSUMI / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 京田誠一
- 前期ED。
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- 「Fighters」
- 作詞 - 及川眼子 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 河野陽吾 / 歌 - 影山ヒロノブ
- 後期ED。
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初参戦作品。2023年1月のショートシナリオイベント「静かなる刻を共に感じて」にて期間限定参戦。同イベントはグラディオン役の杉田智和氏がプロデュースしている。
- 期間限定参戦ではあったが、メインストーリーと関連するシナリオであり、2章Part14のスピンオフとなる。また本編終盤、グラディオン単独でのダークグラディオンとの戦闘中にワールド2に転移するというシナリオのシチュエーション上、『OE』における『ZOIDS新世紀/ZERO』以来となる、初参戦にも関わらず本来の主人公が登場しない参戦となり、グラディオンはパイロット兼任で登場する。
- 2024年2月にショートシナリオ常設により恒常化、それに伴い前例のグリッドマン同様グラディオンのサブパイロットにイベント未登場の結城ケントが追加されることとなった。
余談
- 本作の戦闘シーンは先述の通り3DCGが用いられているが、CG制作スタッフが少数人員によるものであったためクオリティ面では良質とは言い難く、アニメーション的にも殆ど動かない仕様となっている。2Dで制作されたOPは非常に高クオリティであったため、所謂「OP詐欺」の代表例となってしまっている。
- ただし、本編中でも2Dの通常パートでは作画に問題はなく、あくまで本編の3DCGの戦闘パートとOPの落差のみを指し「OP詐欺」と言われている。
- 後に出世した多くの若手声優達が参加した作品であるが、その中でも特にグラディオン役の杉田智和氏と、グリフィオン役などの中村悠一氏の出会いとなった作品としても知られている。
- 中村悠一氏の声優デビュー作とされることもあるが、これについては本人が否定している。
- スポンサードがバンダイナムコグループと競合するタカラ(タカラトミー)であることに加え、戦いの舞台が電脳空間でウェブナイトも自我を持ったプログラム生命体という設定のためにスパロボへの参戦が困難な作品のひとつとされていた。
- 2023年1月8日の『生スパロボチャンネル』でゲストとして呼ばれた杉田智和氏が本作への想いを熱く語っている。
- ウェブダイバー20年記念のBDボックスの特典ドラマCDの収録を行った際にこのテンションと勢いのまま「あの時ウェブダイバーを見てくれていた、好きだった人達に応えるにはどうすればいいか?」と考えた結果、あの時夢に描いていたスパロボ参戦であるという考えに至り、この時の思いがスパロボ参戦に繋がっていったと答えている。
- インタビューの最後に「ウェブダイバーの参戦という事で生スパロボチャンネルにこれて嬉しかったです」と喜びの言葉を残した後、続けて「20年前にぼんやりと版権作品でスーパーロボット大戦に参戦するのにはどうすればと考えて、ウェブダイバーはロボット作品だ!(スパロボに)参戦できるかも!と夢見てた頃の自分、(その夢は)叶うぞ!」と過去の自分に向けてエールを送っていた。
- 先述した後番組『ダイガンダー』とは互いに作品的な繋がりはないが、玩具システムが共通することからファンの間では2作を括って「プラグイットシリーズ」と呼ばれている。
脚注
- ↑ 第32話まではチーフディレクター名義。