ユニコーンとは、西洋の伝承に登場する馬型の霊獣のこと。
概要
通称「一角獣」。額に長い一本角を生やした馬に似た架空の生物のこと。ギリシャ語の「モノケロス」を翻訳した呼び名とされる。
全体的なフォルムは馬に似ているが、蹄は馬と違い二つに割れているとされる。非常に清らかで大人しい性格とされるが、極度の人間嫌いであり、処女以外には心を開かず、その長い角と頑丈な蹄で殺害してしまうとされる。その突撃力はゾウすら一撃で殺すらしい。
ユニコーンの角には清廉な霊力が含まれているとされ、濁った水は漬かれば清水と化し、砕いて飲めば万病に効くとされる。勿論、現実にユニコーンを捕獲した人はおらず、それらはいずれも鯨の一種であるイッカクの牙であったり、あるいはサイの角であったりした。そのため、イッカクやサイの牙や角は何の効果も無いにもかかわらず、これらのありもしない伝承の為に狩られ、絶滅の危機に瀕した。
紋章学においては清らかさや力の象徴とされ、ライオンと並んで描かれることも多い。SRW参戦作品でも、多くはライオンと関係のある機体と対になっている。また、88星座のうち冬の大三角の真ん中には、ユニコーンを模した「いっかくじゅう座」がある。
関連する霊獣
- バイコーン
- ユニコーンに類するとされる羚羊に似た生物。二本の弓状の角を生やしており、男嫌いで非処女や経産婦を好む。
- ペガスス
- ギリシア神話に登場する天馬。羽の生えた馬であり、ユニコーンとは全く違う。しかし、SRW参戦作品も含め翼の生えたユニコーン(通称アリコーン)という題材は古来から好まれており、混同されることが多い。
- 麒麟
- 東洋神話に登場する霊獣。ユニコーンに類するとされる。
ユニコーンが登場する作品
- 聖戦士ダンバイン
- バイストン・ウェルにおける馬に相当する生物として「ユニコン・ウー」が多数登場。なお、普通の馬もいるが数は少ない。
- NG騎士ラムネ&40
- 下記のアッサームが魔法によりユニコーンの姿にされていた。
- GEAR戦士電童 (TV)
- 地球では存在しない生物だが、アルクトスには普通に生息する。ガルファ皇帝により自然が維持されていたため、現在でも個体が確認できる。
ユニコーンがモチーフの機体
やはり「純潔主義」のイメージはカットされ、男性がパイロットであってもその武勇や高潔な心を認められ騎乗する機体が多い。
- トロスD7
- 『マジンガーシリーズ』に登場する、トロイの木馬と一角獣が元になった機械獣。
- 重戦馬ベガルーダ
- 『獣神ライガー』に登場するアリコーン型天馬。ライオンと虎がモデルのライガーが騎乗する。
- アッサーム
- 『NG騎士ラムネ&40』に登場する。ユニコーンとケンタウロスが合わさったような姿。
- ユニコーンドリル
- 『GEAR戦士電童』に登場するデータウェポン。角の部分がドリルとなる。ライオンを模したレオサークルと合体し超獣王輝刃となる。
- ユニコーンガンダム
- 『機動戦士ガンダムUC』の主人公機。絵画「貴婦人と一角獣」の一角獣がモデルであり、純白のユニコーンモードとガンダムタイプのデストロイモードが存在する。
- 二号機であるバンシィも「貴婦人と一角獣」の獅子がモデル。
- 風雲再起 (モビルホース)
- 『機動武闘伝Gガンダム』に登場する駿馬風雲再起が自ら動かす、同じ名前のユニコーン型メカ。翼は無いが飛べる。
- 風雲再起に認められしファイターである東方不敗マスター・アジア、そしてキング・オブ・ハートの名を継いだ主人公ドモン・カッシュもそれぞれのガンダムで騎乗した。
- ケロロロボUC
- 『ケロロ軍曹』に登場する、上記のユニコーンガンダムを模した機体。胴体のほぼ全部が顔なので角が非常に大きい。