アマルガン・ルドル
アマルガン・ルドル(Amalgan Rudoru)
原作小説版『リーンの翼』から登場していたキャラクター。聖戦士であった頃にサコミズの盟友として共に戦った。
小説版
元々ツォの国の末裔とも盗賊上がりとも言われるが、民の支持を得るため、滅ぼされたが民から好かれたシィの国の領主の子と偽る。 バイストン・ウェルに召喚されて間もない迫水と偶然遭遇し、ガロウ・ランに襲われていた彼を助ける。最終的に謀反を起こしリンレイを倒す事を考えており、リンレイと敵対することを見据え、リンレイの側につくであろう迫水の力を恐れ、彼を殺害した。しかし迫水が息を引き取る前にリンレイのもう一つのリーンの翼によって一瞬のうちに焼かれた。
新装版では迫水を襲ったアマルガンの凶刃をリンレイが庇う形でその身に受け落命し、同時に迫水は次の舞台となるヘリコンの地へと飛ばされ、残されたアマルガンはただ呆然とするのみであった。失意の中結局自ら国を治める事も出来ぬまま放浪し、老齢に差し掛かった頃サコミズが建国したホウジョウへ向かい、お互いの過去は忘れ再会を喜び合った。しかし老いを知らないサコミズによる周辺国や他部族への強権的な圧政と、いたずらに戦乱を拡げるだけの姿勢を目の当たりにし、再び袂を分かちOVA版に見られる通り反乱軍へと身を寄せる。
なお、こちらでは東京湾での戦いのさなか、反乱軍の戦艦アプロゲネでハイパー化したオウカオーに特攻を掛けるも返り討ちに遭い撃墜され死亡した。
アニメ版
現在はサコミズへの反乱軍の頭目となっている。エイサップとはぐれたリュクスに協力するものの、ホウジョウ軍に捕縛されたことで反乱軍を騙し討ちするための材料とされ、地上へと渡る王の奸計をほぼ成功させてしまう。
それでも冷静さを失わずあくまでサコミズを倒して事態を収めることを最優先とし、地上に被害を出さないよう心がけていた。
漫画版
基本はアニメ版と同じだが、地上に出た際は完全に憎悪に囚われガロウ・ランを思わせるような状態になっている。サコミズのみを狙うのも彼に対する憎しみが原因という印象を受ける。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。仲野氏はこの作品でスパロボ初参加となった。原作ではエイサップから見ると最後まで第三勢力に近い立場だったが、こちらでは早い段階で接触し最後までUXと協力しあう。
機体はやや使いにくいが、パイロットとしては堅実な強さの持ち主。激励を覚え、かつ他は全て普通の戦闘系精神なので気兼ねなく使える激励要員になれる。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
戦術指揮
- 防御力10%上昇、援護行動効果10%上昇、スペック低下無効
パイロットBGM
- 「MY FATE」
- UXで採用。
人間関係
- シンジロウ・サコミズ
- かつて共に戦った同志だが、原作小説・OVA版共に快を分かつ結果に。
- キキ・アッテル、ヘベ・ゲッテル
- 反乱軍の一員。
- エレボス
- OVA版では事態を収拾するべく彼女をエイサップの元へ行かせるが、漫画版ではアマルガンがホウジョウ軍と同じ状態に堕ちたため彼女から見限られる。
他作品との人間関係
- 羽佐間翔子
- UXにてアンノウン・エクストライカーズのメンバーと入れ違いにバイストン・ウェルに転移した彼女の協力を得てホウジョウ軍と戦っていた。
名台詞
OVA版
- 「地上界を巻き込まぬため、体当たりもよしとする!」
- バイストン・ウェルに帰れなくなるという言葉を振り切り、事態を収めるべくオウカオーの早期撃墜を命じた台詞。しかし漫画版では……
漫画版
- 「アマルガンでよいですよ姫様!」
- リュクスから褒められて紅潮しながら。風貌に似合わぬ愛らしい表情が笑いを誘う。この時はお人好しのお爺さんと言った感じだったのだが。
- 「地上人の操り手か!! だが!! 聖戦士の力とは 程遠いわッ!」
- この台詞と共に朗利のシンデンをギム・ゲネンで一蹴する。歴戦の勇士である彼には朗利など、パワーとスピードだけの素人に過ぎなかった。
- 「不倶戴天! 死んでいった我らの血族の者達に報いるためにも 体当たりもよしとする!」
- 漫画版では体当たりの台詞はこうなってしまう。鬼気迫る表情もあり、受ける印象は全く違う。側にいたエレボスはアマルガンと言い争い、最終的に見捨てることになる。
スパロボシリーズの名台詞
- 「いいか。ゲームをやり続ければガロウ・ランへと墜ちる」
「目の疲れが、ゆくゆくは恐怖と怒り、絶望のオーラエナジーと変わるからだ」 - 中断メッセージで尚もゲームをし続けようとするキキを諌める為の忠告。滅茶苦茶な様で筋が通っていなくも無いような気がしないでもない言葉だが、取り敢えずキキを休ませる事には成功している。