ギリシア神話

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ギリシア神話(Greek Mythology)

ギリシア発祥の神話。人間臭い神々と英雄たちの織り成す神話で、歴史上存在した(現在の88以外に抹消されたものも含む)星座の多くが、古代ギリシャ人が神話をモチーフに考え出したもの。

ギリシア神話が取り入れられている作品

バンプレストオリジナル
ギリシア神話に関する名称が多くとられている。
真マジンガー 衝撃! Z編
ゼウスなどが登場。

神々

オリュンポス十二神(Dodekatheon)

オリュンポス山の山頂に住まうと伝えられる12柱の神々。

ゼウス(Zeus)
ギリシア神話の主神にして天空神。そして、オリュンポス十二神をはじめとする神々の王であるため、この神を知っている者は多い。その一方で病的ともいえる女好きで、妻帯者にも関わらず多くの女性と子を成した。その際は動物や他人、果ては雨にまで化けて女性の寝所に侵入する。そんな彼の妻は、よりによって結婚と貞節を司る故か恐ろしく嫉妬深い女神ヘラ。この二人の諍いのとばっちりで事件に発展した例が割とある。
真マジンガー 衝撃! Z編におけるマジンガーZは、ゼウスを由来とする。
アポロン(Apollon)
音楽の神。アポローンとも呼ばれる。よくアポロンを太陽の神とイメージされがちであるが、それはヘリオスと混同したのが原因である。一説ではオルフェウス教の伝説的開祖である詩人オルフェウスの父親と言われている。
その一方で「道路の保護者」としての異名アギュイエウス(Agyieus)、アポロンを象徴する動物である狼を統べる存在アポロン・リュケイオス(Apollon Lykeios)と名乗ったりする。

その他の神々

ヘリオス(Helios)
太陽神で、その名前もギリシャ語で「太陽」を意味する言葉である。天空を翔けるヘリオス神の4頭立て馬車こそが太陽であると信じられていた。
鉄のラインバレルでは衛星兵器ヘリオスが登場する。
バンプレストオリジナルではギリアム・イェーガーが用いた別名の一つ「ヘリオス・オリンパス」がある。
プロメテウス(Prometheus)
ティターンの一柱。人類に「火」を与えて文明を発展させたが、その行いによってゼウスの逆鱗に触れてしまい、カウカーソス山の山頂に張り付けにさせながら毎日再生する肝臓をハゲタカに啄まれる生き地獄を味わうこととなった。
超時空要塞マクロスではマクロスがアームドベースの代わりに攻撃空母プロメテウスとドッキングしている。
バンプレストオリジナルではプロメテウス・エクスペリメントがある。

ティターン(Titan)

天空神ウラノスと大地の女神ガイアの間に生まれた12柱の神々の兄弟姉妹。ゼウスに与しない神々もティターンと称されることも。

人物

オルフェウス(Orpheus)
吟遊詩人。オルペウスとも呼ばれる。文芸の神カリオペーとトラキアの王オイアグロス(名義上の父は太陽神アポロン)の間に生まれているので、半神半人だがそう言った描写は少ない。毒蛇に噛まれて死んでしまった妻エウリュディケーを取り戻すため、冥府に赴いた(ちなみに、新婚だった)。その竪琴の腕を以て、冥府の河の渡し守カロンや番犬ケルベロス、冥府の住人を皆魅了して無事冥王ハーデスの元へ到達。ハーデスの妻ペルセポネーもその哀切の歌に涙したことで説得に成功し、「冥府にいる間エウリュディケーのいる背後を振り向いてはいけない」という条件付きでエウリュディケーの返還を認められた。しかし、冥府脱出直前で振りかえってしまったことで、失敗に終わってしまった。日本神話のイザナギ・イザナミの神話に似ているが、あちらと違ってエウリュディケーは冥府に連れ戻され、以後関わってこない。
その後は輪廻転生を主軸とした教義「オルフェウス教」の開祖となる。しかし、ある時訪れた酩酊の神ディオニュソスを崇めなかったために殺されてしまい、彼の死を偲んだ主神ゼウス(あるいは太陽神アポロン)によって天に挙げられ、琴座となった。開祖とならず入水自殺したという話もあり、こちらは川を流れていた琴をゼウスが天に挙げたという形になる。
バンプレストオリジナルではUXのフラグシップとしてオルフェスが、その支援機として琴座を由来とするライラスが登場する。
オデュッセウス(Odysseus)
ギリシア神話の英雄であり、ホメーロスの叙事詩『オデュッセイア』の主人公。トロイ侵攻に参加した他の英雄たちが腕自慢の豪傑揃いの中で、彼の場合は知能戦を得意とする知将と一線を画している。
バンプレストオリジナルではUXの主人公機の合体形態として、オデュッセアが登場する。

生物、怪物

ペガサス(Pegasus)
翼がある馬で、空を飛ぶことができる。海神ポセイドンと怪物メデューサの間の子。
『テッカマンブレード』ではぺガスが登場する。
ゾイドシリーズではオルディオス(SRW未参戦)というペガサス型ゾイドが存在する。
機動戦士ガンダムではホワイトベースがペガサス級強襲揚陸艦2番艦に分類される。
キマイラ(Chimaira)
ティターン神族のテュポーンと怪物エキドナの間に生まれた怪物。獅子の頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ。「キメラ」とも呼ばれ、転じて合成生物や複数の遺伝情報を持つ生物の代名詞ともなる。
バンプレストオリジナルでは特殊部隊カイメラが登場し、それらの機体もこの怪物から採られている。
ケルベロス(Kerberos)
テュポーンとエキドナの間に生まれた、3つの首を持つ地獄の番犬。強大且つ凶暴だが音楽で眠らされたりヘラクレスに地上へ引きずり出されたりなど攻略される描写も多い。弟に2つ首のオルトロスがいる。
バンプレストオリジナルではサーベラスサーベラス・イグナイトの名前の元になる。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY及び機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZERブラストシルエットの武装やウィザードのモチーフになった。
メドゥーサ(medousa)
「メデューサ」とも。
蛇の頭髪と見た者を石化させる怪物。元は美しい髪を持った美女だったが、「自分の髪はアテナの髪より美しい」と自慢したばかりにアテナの逆鱗に触れてこのような姿となった。
蒼穹のファフナーではファフナーの射撃武装メデューサがある。
ヒュドラ(hydra)
「ハイドラ」「ヒドラ」とも。
テュポーンとエキドナの間に生まれた、9つ頭を持つ毒蛇。1つ首を落としてもそこから2つの首が生えてくるという高い再生能力を持っている。ヘラクレスが2番目の試練としてこの怪物を殺すために戦うが、彼に倒される。
うみへび座(海蛇座、hydra)のうみへびとはこの怪物のことである。
新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT(SRW未参戦)ではハイドラガンダムが登場する。
ゾイドシリーズではジェノザウラーの強化発展型であるジェノハイドラ(SRW未参戦)のモチーフになっている。

道具

アルゴー船(Argo)
イアーソーンがコルキスの黄金の羊の毛皮を求める冒険のために建造された巨大な船。この船を建造した船大工アルゴスの名から採られた。
ヘラクレスをはじめとする英雄たちが乗り込んで活躍したようだ。
バンプレストオリジナルではアイム・ライアードの別名「ハーマル・アルゴー」の元ネタ
アイギス(Aigis)
「イージス」とも。
主神ゼウスが娘の女神アテナに与えた防具(盾とも胸当てとも言われている)。邪悪・災厄を払う魔除けの能力を持ち、後に退治された怪物メドゥーサの首をはめ込んだ。
蒼穹のファフナーでは防御兵装イージスがある。
機動戦士ガンダムSEEDではイージスガンダムが登場する。
バンプレストオリジナルでは地球を防衛する計画イージス計画がある。

黄道十二星座

全てがギリシア神話由来の星座。占星術上では十二宮となる。Zシリーズに登場するスフィアは黄道十二星座に由来する。

牡羊座
ゼウスが贈った神の羊。
牡牛座
ゼウスが変化した牡牛。
双子座
ゼウスの双子の息子カストルとポルックス。
蟹座
化け蟹。英雄ヘラクレスに踏み潰される。
獅子座
ネメアの獅子。怪物エキドナの生んだ尋常ならざるライオンである。
乙女座
ギリシアの女神。どの女神かは諸説ある。
天秤座
正義を計る天秤。
蠍座
英雄オリオンを刺殺した神の使いであるサソリ。
射手座
下半身が馬の亜人ケンタウロスが弓矢を引く姿。
山羊座
ヤギ頭の牧神パーンが下半身を魚に変えた時の姿というのが一般の説。
水瓶座
水がめを持つ美少年、神々の給仕ガニュメデス。
魚座
美の女神アプロディテとその子エロスがそれぞれ魚となった姿。