クラウディウス
クラウディウスは『機神咆吼デモンベイン』の登場人物。
クラウディウス | |
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外国語表記 | Claudius |
登場作品 | 機神咆吼デモンベイン |
声優 |
今井由香(ゲーム版・SRW) 川上とも子(アニメ版代役[1]) |
デザイン |
Niθ(原作) 橋本秀樹・桜井正明(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属 | ブラックロッジ |
役職 | アンチクロス |
資格 | 魔術師 |
契約魔導書 | セラエノ断章 |
概要
ブラックロッジの幹部「アンチクロス」の一人であり、魔導書「セラエノ断章」を所有する魔術師。
見かけは幼さすら残る少年だが実年齢は不明[2]で、例に漏れず残虐な性格。おまけに非常に短気で口が悪く、やたら早口で罵詈雑言をまくし立てる。
人となりを一言で言えば「口と性格の悪い小癪なクソガキ」だが、アンチクロスの一員だけあり魔術師としての才能は他のメンバーに引けをとらない。
魔術師としては風を操るのに加え、剣玉やベーゴマといった一見武器とは思えないような代物を武器とする。
カリグラと共に「暴君」の追跡にあたる形で戦線に初登場するが、九郎に撃退される。
「C計画」ではアウグストゥス主導の謀反にて、大導師マスターテリオンの抹殺に参加し、その後はクトゥルー内部にて、破壊されたにも関わらず復活したデモンベインにカリグラが戦いを挑むのを見ていたが、カリグラがデモンベインに討ち取られたことで復讐に燃え、デモンベインと覇道財閥を討つためにティベリウス、ティトゥスと共に攻撃に参加する。その後、九郎との白兵戦の末にロードビヤーキーを招喚しデモンベインと戦闘したが、突如現れた謎の人物(ネロ)が駆る鬼械神(ネームレス・ワン)に倒された。
以上の顛末はアルルートの話で、アニメ版及び瑠璃ルートではデモンベインに倒された。ライカルートでは白兵戦の末に九郎に倒されたが、後から来たティベリウスにより魔導書「妖蛆の秘密」の力でゾンビとして蘇生させられ、九郎との白兵戦の末にロードビヤーキーを招喚し追い詰めたが、ハンティング・ホラーを操る彼とメタトロンに倒された。
名前の由来は古代ローマ帝国ユリウス=クラウディウス朝4代目皇帝「クラウディウス」から。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。基本はアニメ版設定。展開が前倒しされてカリグラと共に第26話「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」で初登場する。
- パイロットとしては魔術師スキルによる能力値補正もありかなりの強敵なのだが、中ボスなので乗機にオールキャンセラーがついていないという欠点がある。そのため4戦中2回(第26話、第32話)は他のアンチクロス共々ディスィーブのナーブクラックの餌食にされてしまう事が多く、本来の実力を発揮させてもらえない。ただしロードビヤーキーの火力が高いので、あまり油断しすぎると主力機が一撃で落とされたりすることもあるため要注意。
- …とはいえ、アンチクロスの中では交戦機会が多い上、小癪な言動やそもそもの口数の多さが災いしてか、良くも悪くも大物の風格を持つキャラが多いブラックロッジのネームドの中では小者臭さが非常に顕著。乗機の移動力の高さが逆に仇となり、一人だけ単機で突出して勝手に孤立してくれることも多いので、集中攻撃をかけてさっさと乗機とその減らず口を黙らせよう。
- アニメ版では原作声優の今井由香氏が出産により休業中であったため川上とも子氏が代役を務めていたが、『UX』では川上氏が既に故人ということもあり、今井氏が復帰登板している。今井氏のスパロボシリーズの参加も当作品が初である。
- 本作はアニメ版の結末ではなく、原作のアルルートと同様にネロが駆るネームレス・ワンに倒されている。
パイロットステータス
能力値
格闘・射撃は均等で回避が『UX』の敵の最高値(魔術師補正を加えるとショウの素の値に匹敵する)。作品としてスーパー系であるためか防御もそこそこの数値。
特殊スキル
人間関係
- 大十字九郎
- ブラックロッジ全体の敵。原作アルルートおよびアニメ版では、彼にカリグラを殺され復讐に燃える。
- マスターテリオン
- 主君。「C計画」の際に他のアンチクロスに同調する形で裏切る。その6人がかりのクーデターで彼を陥れた際は「大導師ちゃん」と、敬意ゼロの呼び方で嘲り笑っていた。
- カリグラ
- アンチクロスの同志。喧嘩ばかりしていたが、彼の死に慟哭するなど実は仲が良かったことが伺える。関わりの始まりは、クラウディウスを虐待していた両親を、当時殺人鬼だったカリグラが抹殺したことから始まった。
- アウグストゥス、ウェスパシアヌス、ティトゥス
- アンチクロスの同志。カリグラ以外との絡みは少なく、寄り集まって一緒に主君を裏切った程度。
- ティベリウス
- アンチクロスの同志。普段接点があるわけではないが、原作ライカルートにおいては、白兵戦で九郎に倒された後、後から来た彼の手によりゾンビとして蘇生させられてしまう。
- ネロ
- 脱獄した彼女をカリグラと共に追跡した。原作アルルートおよび『UX』では、九郎とのリベンジ戦の最中に彼女に殺害された。
- ラバン・シュリュズベリイ
- 共に同じ魔導書「セラエノ断章」を所持し、続編『機神飛翔』では本来ありえない「同一の魔導書を持つ者」同士として直接対決する。彼の持つセラエノ断章はアル・アジフのように精霊化しているため、魔導書としての格はあちらの方が上。
- 『UX』では外伝小説にて彼を知っているウェストに、クラウディウスの力は彼の足許にも及ばないと評される。さもありなん。
- 覇道瑠璃
- 原作瑠璃ルートでは彼女がカリグラの仇。白兵戦で彼女と対決する。
他作品との人間関係
名台詞
- 「ただし…」
「ただでは殺さねぇ……!」 - 漫画版第18話。カリグラの死に慟哭し、ひとしきり「殺す」と連呼しきった後。この台詞と共に一旦姿を消すが、後に鬼械神の反応が上空に発生する。
- 「ひゃーっはっはははははっはっはぁあ!」
「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる 殺してやる殺してやる殺してやる!」
「腐れトマト共を真っ赤のぐちゃぐちゃにしてイヌのションベンかけてやる!」
「手足を一本ずつもいでハラワタを鴉のエサにくれてやる!」
「てめえら自身の作ったガラクタでなぁ!!」 - この台詞と共に戦場に帰還する。破損した左腕が巨大で歪な腕に挿げ替えられた、歪んだ姿のデモンベインに搭乗して…。狂気のままに風の魔法で、鬼械神サイズの剣玉で街を破壊し、クラウディウスは怒り狂い、雨に濡れたデモンベインは泣いていた。
- 「なんでなんで! なんでおまえら!!」
「あっ…あんまりじゃ え? あんまりじゃねーかこんなのっ!!」
「あんまりだよおまえら ずりーよ なんで なんでボクだけ」
「カンベンしてくれよ! おまえら! おい! おい!!!」
「た たすけてくれよぉ! カリグラぁぁぁあああああ!!!」 - 漫画版第19話。デモンベインのコックピットに肉薄されながらもまだ余裕を持っていたはずだったのだが、目の前に居た九郎の元に、消滅した筈のアル・アジフが現れ、九郎がマギウス・スタイルになったことで絶望する。自身はカリグラを喪った一方で、九郎の方にだけ、失った筈のものが舞い戻った…あまりにも強烈に帰ってきた因果応報、彼の散々振るった理不尽に対して帰ってきた理不尽を呪いながら、彼もまたカリグラの許に逝った。
スパロボシリーズの名台詞
UX
戦闘前会話
- 「ずいぶん威勢のいいことホザいてるけど、弱い犬ほどよく吠えるってなぁ!」
- 第33話地上ルート「THE CROW」に於けるジョウとの戦闘前会話。先の戦いでアルを仕留めたことで慢心している為か、彼(と、いうよりUX全体)を見下す言動をしているが、その彼に足止めされている間にデモンベインの手によってカリグラを殺されてしまうことに……。
- そもそも、彼自身非常に減らず口が多いため、「弱い犬ほどよく吠える」の言葉はある意味ブーメランになっているとも言える。
- 「居やがったな、薄汚ねえクソ忍者が! てめえは一片も残さねぇくらい、切り刻んでやるッ!」
- 第42話ユニオンルート「リザレクション」に於けるジョウとの戦闘前会話。第33話の時とは一転してジョウに対する憎悪をむき出しにして襲い掛かるが、当のジョウから「お前たちの性根の方が、よっぽど真っ黒だろうが!」と切り捨てられてしまう。
- 薄汚ねえクソ忍者というフレーズに某掲示板で話題となった「汚いなさすが忍者きたない」という文章を思い出したユーザーもいるかもしれない。
- 「よくもボクたちの前におめおめと顔を出せたもんだな!」
「そのガラクタごとズタズタにしてやる!やっちまいな、セラエノ断章!」 - 同上。ウェストとの戦闘前会話。しかし彼からは上記のラバン・シュリュズベリイと対比される。
戦闘台詞
- 「ガラクタもスクラップも変わんねえんだよ!」
- ウェストに対する特殊戦闘台詞。白兵戦では原作でも遭遇したことはあったが、破壊ロボとの対戦カードは何気に『UX』が初。
- 「あはははは! んな攻撃しかできねえゴミが傑作なんだ!」
- 「馬鹿が! ガラクタ使ってよくもやってくれやがったな!?」
- 「てっめええっ! スクラップ行き決定だぁ!」
- ウェストに対する被弾台詞の数々。1行目は小ダメージ、2行目は中ダメージ、3行目は大ダメージの台詞になっている。
- まあ、アンチクロスはそのゴミだかガラクタだかの量産型を兵器として運用しているわけだが。
搭乗機体
余談
- 漫画版では展開が大きく異なり、「C計画」からの登場になるが、覇道財閥の拠点襲撃にカリグラと二人のみで参加。白兵戦の果てにカリグラを失ったことで激昂し、鹵獲・補修していたデモンベインに自ら搭乗し暴れ回るが、九郎に奪還され射殺された。