一方通行は『とある魔術の電脳戦機』および、原作「とある魔術の禁書目録」の登場人物。
一方通行 | |
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読み | アクセラレータ |
外国語表記 | Accelerator |
登場作品 |
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声優 | 岡本信彦 |
デザイン |
はいむらきよたか(原作小説) 田中雄一(アニメ版) |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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本名 | 不明[1] |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
身長 | 168 cm |
職業 | 高校生 |
所属 | 科学サイド(学園都市) |
概要
通り名と同じベクトル操作の能力「一方通行(アクセラレータ)」を有する。能力レベルは最高の「5」であり、名実共に学園都市最強の能力者として君臨する序列第1位の男。文章上では「ァ・ィ・ゥ・ェ・ォ・ン」がカタカナになる話し方をする。
白い髪に白い肌、赤い目をした痩身のどこか病弱そうな印象を受ける優男。何事にも基本無関心で、気だるそうにしているが、自分に害意を向ける相手には狂気的な笑みを浮かべながら凶暴性を剥き出しにし、情け容赦なく苛烈な制裁を加える。能力の影響によって常に守られており、能力が発現してからはまともに傷を負ったことが一度もなく、現在のやつれた姿もそこに起因したものと自ら推測している。頭脳は学園最強の能力者だけあって優秀無比であり、規則性のない複雑な分子運動の計算や電子顕微鏡を使わなければ不可能なナノレベルの精度を要する作業、スパコン並みの超高速演算などを難なくやってのけてしまう。
元々はごく普通の少年であったが、学園都市で得た能力が絶大であったために周囲の人間を多数傷付ける悲惨な事故を起こして以来、同じようなことになることを恐れて他者を避けるようになってしまった。更にはその後も能力で忌み嫌われたり、暗部の汚れ仕事でたらい回しにされたり、一方通行の力に魅了された研究員らに過酷なモルモット扱いを受けたためにますます歪み、ついには近付く人間に問答無用で敵意を向けるほどにまでなってしまった。その状況に辟易してはいるが、最早どうしようもないと諦めてしまっており、他者を傷付けたくないという恐れと現状への絶望は、徐々に狂気を孕みつつ強者・悪人として周囲に攻撃的に振る舞うことへと繋がっていった。
当初は学園都市側の意向に従い「絶対能力進化実験」に参加、未だ前例がない最高の絶対能力者「レベル6」に自分がなれば、今の状況を打開できるかもしれないと考えてのことであった。その一環として、元の開発計画が凍結されてお払い箱状態になっていた御坂美琴のクローンである「妹達(シスターズ)」を相手に実戦訓練を行い、2万人のシスターズの内実に1万人を殺害、計画進行のために容赦なく始末していった。しかし、その過程でシスターズと邂逅した御坂美琴や上条当麻による介入を受け、美琴は難なく打ち破ったものの、当麻には自慢の絶対防御を無効化され、肉体の脆弱さを突かれる形で肉弾戦に持ち込まれて敗北を喫してしまう。
レベル5がレベル0に敗れるという無残な結果は、絶対能力進化実験を破綻させるだけでなく、一方通行がそれまで築き上げた地位も名誉も全て崩れ去らせるには十二分な衝撃であった。その後は意義を失い研究者にも見放され悶々としていたが、シスターズを巡る事件の中で彼女らの末妹である「打ち止め(ラストオーダー)」と出会い、彼女の人柄に触れたことで知らず知らずの内に心を絆され、「シスターズとラストオーダーを守る」ということに新たな意義を見出すようになる。そして、一度は悪として註された男は、物語のもう一人の主人公として守る戦いのために返り咲くのであった。天使であるエイワスは3種類のヒーローの1つ「過去に大きな過ちを犯し、その罪に苦悩しながらも正しい道を歩もうとする者」と評している。後にスピンオフ作品『とある科学の一方通行』において、正式に主人公を務めることともなった。
一方通行(アクセラレータ)
一方通行を学園都市最強に至らしめたベクトル操作の能力。身体の表面に触れたありとあらゆる力を任意の方向へと変えることが可能で、その対象は物理攻撃から炎・電気・冷気のようなエネルギー、他者の異能まで一方通行の頭脳で演算できるものであれば種類を問わず、通常の方法では誰も一方通行を傷付けることは出来ないのはおろか、下手をすればベクトル操作によって跳ね返された力で攻撃側が自滅しかねないほど。当然ながら攻撃威力の強弱など関係はなく、むしろ一方通行への攻撃が強大であればあるほど、彼に有利に働いてしまう。
普段は重力や酸素といった生存に必要な要素以外を真逆の方向へ受け流す「反射」に設定しており、奇襲攻撃も通用しない。彼の髪や肌が極端に白いのは肌を焼く紫外線等も反射しているせいではないかと自身で推測している。
応用性にも富んでおり、蹴飛ばしたり投げたりした物体をベクトル操作による加速で音速の質量弾と化させたり、足元のベクトル操作で高速移動を行う、風の流れのベクトルを操作して巨大な竜巻を発生させる、手で触れた相手の血液の流れを逆流させて破裂死させるなど、能動的な攻撃においても絶大な威力を発揮し、攻防共において隙が全くない。
しかし、唯一にして最大の要たる反射バリアそのものを無効化してしまう「幻想殺し」を持つ当麻、反射の特性を熟知したうえで逆手に取った離れ業を披露した木原数多、一方通行の演算が及ばない未元物質を生成できる垣根帝督など、能力の相性によっては苦戦を強いられたリ、創意工夫によって無能力者ですらない凡人にも突破されてしまったこともある。
また、この能力の所為で当麻と戦うまではまともな殴り合いのケンカ等した事がない(というよりその必要すらなかった)為、単純な肉弾戦となると極端に弱い。
能力の喪失と再起
後にシスターズを守るための戦いの過程で頭部に銃撃を受けてしまい、名医「冥土帰し(ヘブンキャンセラー)」の執刀により一命は取り留めたものの、脳を損傷し超人的な演算能力を喪失してしまう。その結果、能力を使えなくなってしまうだけでなく、基本的な脳機能にさえ後遺症を患い、言語能力・歩行能力・思考能力を著しく減退させ、廃人同然になるほどの重篤な障害を負ってしまった。そこで冥土帰しの案により、特殊な装置で一方通行の脳をシスターズのミサカネットワークとリンクさせて低下した脳機能を彼女らの代理演算で補い、歩行のみ杖を必要とするようになったものの、何とか以前と同じように行動出来るようになった。能力も代理演算の供給リソースを拡大することで使えるようにはなるが、シスターズや一方通行自身の負担により、全力で戦えるのは最大15分間だけとなってしまった。装置の電力も無限ではなく、電池切れになってネットワークと切れると廃人状態に戻ってしまう。
この弱点の克服の為、暗部によって戦闘訓練を受けて銃器類を扱うようになり、能力以外でも多少は戦えるようになった。
翼
木原との戦いで演算装置のバッテリー切れで追い詰められた際に発生した、本来の能力とは明らかに違う能力。噴射にも似た一対の漆黒の翼で、この状態では演算装置の補助なしでも活動が可能となり、反射とも異なる防御能力に不可視の力による圧倒的な攻撃能力を備え、反射を破った木原はおろか、レベル5のナンバー2である垣根さえも一方的に叩きのめせるほどの力を発揮する。しかし、一方通行が追い詰められて感情が高ぶった状態でしか発現せず、半ば暴走状態になってしまう。異能の力である為、当麻の幻想殺しで打ち消される点は変わらない。
当麻との二度目の戦いの後は守るべき者を守りたい意思を確固たるものとしたことで暴走せずにコントロールできるようになり、二対四枚の白い翼に変化した。更に旧約の最終盤で完全な純白の翼となった。
インデックスには「本質は違うが天使と酷似した力」、木原には「新たな制御領域の拡大(クリアランス)の取得」、アレイスターには「AIM拡散力場のベクトルを操作している」とされている。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。バーチャロンとのコラボ小説「とある魔術の電脳戦機」名義で参戦。
パイロットステータス
精神コマンド
人間関係
- 妹達(シスターズ)
- 絶対能力進化実験で殺害していた相手。一人また一人と殺していく過程で罪悪感を振り切っていたが、当麻戦での敗北とラストオーダーとの出会いにより、贖罪の意味を含めて彼女らを守ることを決意する。
- 能力喪失後は彼女らの「ミサカネットワーク」に繋がって支援を得ることで何とか持ち直しており、名実共に一蓮托生の間柄となった。
- 打ち止め(ラストオーダー)
- 守るべき者。彼女との出会いを経て、一方通行はヒーローの一人として生まれ変わることに成功した。
- 番外個体(ミサカワースト)
- 一方通行を抹殺、または精神的苦痛(助けようとした際に彼の目の前で自爆するように細工を施されている)を与えるためだけに造られた存在だが、逆に助けられた事から行動を共にするようになった。
- 上条当麻
- ライバル。彼に敗北を喫したことで自身の存在意義を完全に見失ったが、立ち直る切っ掛けも造った。ただし、改心後も彼に負けたことは気に入らないようで、何時か再戦して実力で倒したいと思っている。反面、彼のヒーローとしての姿には少なからず敬意を抱いている。共通の知人を持ち、共通の敵を相手にすることもしばしば。
- 御坂美琴
- シスターズ絡みで戦った相手。初戦では彼女の攻撃を全く寄せ付けず、無傷で完勝した。改心後もシスターズの悲劇の元凶として(お互いに)余り快く思っていない。
- 冥土帰し(ヘブンキャンセラー)
- 「生きてさえいれば、どれほど重傷であろうが確実に救う」と謳われるほどの腕前を持つ、学園都市有数の名医。脳に障害を患った一方通行を救った恩人。
- 木原数多
- 木原一族の一員。一方通行の能力開発に深く携わっていた研究員の一人。反射バリアによる自動防御機能を逆手に取り、「放ったパンチが反射バリアに触れると同時に拳を引くことで、逆に引き寄せさせて殴る[2]」という離れ業を披露し、一般人の身でありながら一方通行を圧倒した。一方通行の能力開発に携わった者として、その癖から特性まで全て知り尽くしているこの男だからこそ出来た所業であった。
- もっとも、この時の一方通行は能力喪失から持ち直した直後の状態だったため、全盛期の彼相手に同じ手が通用したかどうかは疑問である。
- 黄泉川愛穂
- 改心後にラストオーダーと共に転がり込んだ居候先の家主。警備員(アンチスキル)の一員。一方通行らを快く迎え入れた。
- 月詠小萌
- 黄泉川の旧知。協力者の一人となる。
- 垣根帝督
- 学園都市最強の「レベル5」序列2位の男。能力は存在しない未知のエネルギーや物質を生成して操る「未元物質(ダークマター)」。このため、彼の攻撃は一方通行でも演算し切れず、反射することが出来ない。
他作品との人間関係
- C.C.
- 『X-Ω』にて実験世界へと召喚された際に接触する。
- V.V.
- 『X-Ω』にて対決。なお、「ジジイ」と呼んでいた事から実年齢を知っている様子。
- ジェレミア・ゴットバルト
- 『X-Ω』にてギアスキャンセラーにより能力を無効化されるも、打ち止めの助力もあり辛くも撃退する。
名(迷)台詞
- 「ハッハァ! ンだァその逃げ腰は? 愉快にケツ振りやがって。誘ってンのかァ!?」
- 実戦訓練にて、サディスティックにシスターズの一人を追い詰めていた時の台詞。心の奥底の罪悪感を振り切るための反動もあったとはいえ、当初はこのように残虐かつ狂暴な振る舞いが際立っていた。
- 「分かってンだよ。こンな人間のクズが、今更誰かを助けようなンて思うのはバカバカしいってコトぐらいよォ。全く甘すぎだよな、自分でも虫唾が走る。」
- 多くの人を能力で傷付け、多数の妹達を手に掛け、大罪を背負ったことを自覚する一方通行。しかし、それでも彼は守るもののために戦う。
- 「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」
- 木原数多に対して激甚し、狂気を剥き出しにしながらその名を叫び襲い掛かる際の台詞。恐ろしい台詞のはずが、ネタとして扱われている。
- 一部では先述の木原数多を藤原啓治氏が演じているため、さらに「野ォォォ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」という改変ネタも生まれている。
- 「悪党だ…」
- 裏組織所属後に何者か聞かれた際に使うようになった台詞。贖罪を誓い、時に正義のような行いをしながらも大罪を背負い、裏組織に所属する彼は自らこう名乗る。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「イイぜェ! そういう顔が見たかったンだよ! V.V.クゥゥゥゥゥン!」
- イベント「幻想の中で」にてV.V.率いるKMF部隊との戦いにて。
搭乗機体
- スペシネフ "Rusty Blood"
- 「とある魔術の電脳戦機」において乗り込んだ機体。
余談
脚注
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