ダンクーガノヴァ

2019年5月23日 (木) 14:21時点における (トーク | 投稿記録)による版
ダンクーガノヴァ
外国語表記 Dancouga Nova
登場作品 獣装機攻ダンクーガノヴァ
デザイン 村上克司(オリジナルデザイン)
大張正己(アニメ用クリンナップ)
全高 37.8 m
重量 108.26 t
動力 アブソリュート・アクティブ・フォース・ジェネレーター
合体形態 ダンクーガノヴァ・マックスゴッド
開発者 WILL
パイロット
【メインパイロット】
飛鷹葵
【断空砲の発射】
館華くらら
【ブーストノヴァナックルの制御】
加門朔哉
【断空砲のセットアップ】
ジョニー・バーネット
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概要

4体のヴァリアブル・ビースト・マシン(以降VBM)が超獣合神した姿。

初代の飛行用追加装備「ブースターユニット」にあたるものは無く、単独での飛行は不可能。

合神や必殺技はメインパイロットの飛鷹葵の掛け声によって発動する。断空砲のセットアップ、発射、ブーストノヴァナックルの使用はそれぞれジョニー・バーネット館華くらら加門朔哉が行う。また各VBMの制御は各々の搭乗者が可能なことは初代と同じ。操縦方法は射撃以外は脊髄反射コネクタと葵の動作のトレース。

作中世界におけるあらゆる兵器を凌駕するなど無類の強さを誇るが、主機関「アブソリュート・アクティブ・フォース・ジェネレーター」の出力が通常形態では正しく機体全体に行き渡らず、5分の連続稼働で機内温度が急上昇し機関が暴走するという時間的な制約がある。これを防ぐには「ゴッドビーストモード」への移行が必要である。なお、主機関を停止させれば形としてのダンクーガノヴァ形態を保つことは可能である。

機内には地球の全生物のDNAデータを収めたブラックボックスが搭載されており、ドラゴンズハイヴの真の目的と密接に関係する。それは地球外からの人知を超えた敵(=ムーンWILL)が地球侵攻を開始した際、それによる地球の生命を絶やさぬよう、「生命の種」を戦いながら他の惑星へと脱出させるための、「ノアの箱舟」のような役割を担っている。本来この機体は無人機となることを前提に開発された機体であり、パイロット達は操縦者というよりはAIの思考にバリエーションを持たせるための「教育者」にすぎない。しかし、作中では無人機として自律するまでの成長に至ることはなかった。

「Nova」はラテン語で「新しい」を意味し、同時に形容詞「novus」の女性単数主格形でもあり、女性パイロットの操る新型ダンクーガである本機を的確に表している。

ゴッドビーストモード

合神状態のまま各VBMがアグレッシブ・ビースト・モードになり、全身が黄金に輝く異形の形態。

初代で言うところの野生化状態であり、鉤爪となった手を用いた直接攻撃が主体となる。ジェネレーターの出力を安定して使用するため時間制限がなくなる。

最大の問題は自律行動が優先され、パイロット側からの細かい制御が難しくなること。

構成機体

合体パターンは初代ダンクーガ同様であり、ダンクーガと同じくほぼ全身ノヴァエレファント

ノヴァイーグル
頭部を構成する。パイロットは飛鷹葵
ノヴァライガー
右足を構成する。人型、軽戦車型、ライガー型に変形。パイロットは館華くらら
ノヴァライノス
左足を構成する。人型、軽戦車型、サイ型に変形。パイロットは加門朔哉
ノヴァエレファント
その他全部を構成する。人型、重戦車型、象型に変形。パイロットはジョニー・バーネット

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
声付きでは初参戦。初参戦の『L』の時とは違い、上記の合神の制約が再現されている。このシステムは前作『Z』に登場した、後述のゴッドグラヴィオンと同様のシステムである。合神に必要な気力が130以上なのは同じだが、ゴッドグラヴィオンの限界が3ターン(3分間)だったのに対し、こちらは5ターン(5分間)であるため、若干余裕を持った行動が出来る(描写はされなかったが、5分を超えて合神状態で駆動すると機体が瞬時に爆発する)。
日本ルート・CB追跡ルートのどちらでも第4話に自縦モードで先行登場後、CB投降ルート第5話にてチームDが乗り込んで参戦することとなる。今回は、ゴッドビーストモード無しでも火力は高め(逆にゴッドビーストモードが来ても火力はそこまで増加しない)だが、追加されると野生化も葵に追加されるのでさらに強くなる。なお、ゴッドビーストモード追加からマックスゴッドまでは結構な間が空く。また、ゴッドビーストモード初使用時から制御可能(エイーダが正体を晒す事無く撤退出来ている)。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
最初から本形態で出撃でき、ゴッドビーストモードも使用可能。今回は本機のネーミングが掘り下げられており、上述した「Nova」の意味に準えて、葵が「新世代のダンクーガ」を意味してダンクーガノヴァと呼んでいるようだ。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
ダンクーガノヴァ・マックスゴッドの分離攻撃「ツイン・ゴットビースト」の演出に登場。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦L
初参戦。合神状態のみの登場で、分離出来ない。当然5分間の制限時間の設定はなく、出撃後5ターンしか戦闘できないということはない。第1話を皮切りに数回スポット参戦したのち第12話「放課後の来訪者」で正式参戦。
陸Sのため命中回避が割りと良好だが、移動力が最低値の5しか無い上に飛行不能なので、足の遅さに悩まされる。その上中盤まではスポット参戦ばかりでPUを組めないため、PUでフォローする事もできない。朔哉が加速を持っているので自力フォローは可能ではあるが、敵陣にたどり着くまでに何度も加速するハメになることが多く、SPを圧迫してしまう。
今回は貴重なP属性で1-4の射程を持つゴッドパウンドが使え、遠距離攻撃に必殺武器もあるものの、全体的な攻撃力がゴッドビーストモード追加まではやや抑えめ(しかも追加されたらされたで次のシナリオで合神可能になる)。
ちなみに第1話冒頭などの断空剣解禁前のステージにおいても剣装備扱いとなっているため、葵の切り払い技能が発動することがある。
スーパーロボット大戦UX
今回も合神状態で固定。第1部のクライマックスである「SUPER NOVA」で満を持して参戦。
基本性能はLと同じだが、ミサイルデトネイターが追加され射程ボーナスも付くなどより使いやすくなった。機体の陸適正がAになったが機体ボーナスが陸適応追加になり、1段階強化されれば陸Sになる。加入時点でゴッドビーストまでは解禁されているので火力も十分。
パートナーユニットに関しては、同作品ユニットのR-ダイガンが空適正持ちな上、補給が追加された為、相性は抜群に良い。その強さは合体をためらう程。

装備・機能

武装・必殺武器

ゴッドパウンド / 鉄拳
『L』・『UX』では「ゴッドパウンド」、『第2次Z』では「鉄拳」名義。後者の名称からわかるようにノヴァ版鉄拳。
原作にて敵の心臓部を握りつぶす演出があるが、これは大張氏が参加した『勇者特急マイトガイン』のトライボンバーの必殺技と共通している。
断空剣が必殺技のみなので主力武器としての重要性が増した。移動後射程4はLでは珍しく重宝するが、空中の敵には使用不可能。第2次Zでは自動操縦のダンクーガノヴァはこれしか使えない。

武装

ブーストノヴァナックル
いわゆるロケットパンチ。原作での扱いは悪い。
原作では中盤からの装備だったが『L』ではデフォルト(『第2次Z』では追加装備)。『L』では気力制限なしで空中に使用可能な唯一の武器だがゴッドパウンドより射程が短い。『第2次Z』では射程は長いものの弾数が2しかない。『UX』は『L』と同様の仕様でありつつもミサイルデトネイターが使えるので単純に中間火力といったところ。
これの制御は朔哉が担当している。『第2次Z』では朔哉役の鈴木達央氏による気合いの入りすぎたシャウトが多くのプレイヤーの腹筋を破壊したが、『UX』では落ち着いた叫び方になった[1]。……が、『第3次Z』では両方とも収録されている。
ミサイルデトネイター
腰の左右にランチャーを展開し放つ多連装ミサイル。ノヴァエレファントの装備であるため合神しなくても使用できるし、当然ダンクーガノヴァでも使用できたはずだが、なぜかノヴァエレファント単体以外ではマックスゴッドになるまで使わなかった。ノヴァエレファントの装備なので合体後も制御担当はジョニー。
『L』ではそれが再現されたので使えなかったが、『第2次Z』では使用可能になった。仕様が『L』に近い『UX』でも使用可能。
アブソリュートキャノン
ノヴァエレファントと同じく背面に装備したキャノン砲。断空砲で使用。
腕部キャノン
左右の腕部に装備。手を収納して砲身がせり出す。断空砲で使用。
断空剣
ダンクーガノヴァの切り札とされる武装。比較的早期に封印が解除され使用可能に。初代と異なり「断空斬!」と掛け声を放つ。
大張監督曰く、断空剣は初代ダンクーガが二本所持しており、ダンクーガノヴァが使用しているのはそのうちの一本である。
有射程武器で消費も抑え目なので便利。『L』・『UX』では強敵に使うにはやや威力不足だが、『第2次Z』では必殺武器としても問題なく使える攻撃力となった。

必殺技

断空砲
アブソリュートキャノンとミサイルデトネイター、そして腕部キャノンを展開し、両足のアンカーで機体を固定した上で「断空砲アルティメットフォーメーション!」の掛け声と共に、一斉射する。発射のトリガーはくららが担う。
射程が長いので主に反撃用として用いられるが、EN30と消費がやや大きいため撃ち過ぎに注意。原作では発射後に出力が低下していたが、ゲーム中では問題なく連射可能。
ゴッドビーストモード
ゴッドビーストモードを発動しての連続攻撃。
『L』・『UX』では射程1の必殺技扱い。ただし、『L』では追加が遅く、しかも前述のように追加後すぐにマックスゴッドに合神可能になってしまう。『J』のハイコートボルテッカや『W』のボルテッカクラッシュイントルードに近いポジションである。『UX』ではマックスゴッドの追加が遅い上、合神前の地形適応ボーナスが優秀なためあえて合神させないという選択肢もあるため、この技のお世話になる機会が増えた。
『第2次Z』では射程1~4。追加からマックスゴッドまでの間が長くなっており、しかも使用するとパイロット4人全員の全裸カットインが入るという、性能面以外でもインパクトが強い攻撃となっている。ただしマックスゴッドになったが最後、以降は分離不可能になるため二度と目にすることができなくなる。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。
合神 / 超獣合神
R-ダイガンと共に、ダンクーガノヴァ・マックスゴッドとなる。

移動タイプ

サイズ

M
L

カスタムボーナス

全ての武器の命中+10、CRT+10
第2次Z破界篇
最大EN+100、移動力+1
第2次Z再世篇

機体ボーナス

L
  • 無改造:CRT補正+10 装甲値+100 照準値+5
  • ハーフ改造:CRT補正+20 装甲値+150 照準値+15
  • フル改造:CRT補正+30 装甲値+200 照準値+25
UX
  • 初期段階:CRT補正+10 装甲値+100 地形適応:陸A
  • 第二段階:CRT補正+15 装甲値+125 地形適応:陸S
  • 第三段階:CRT補正+20 装甲値+150 地形適応:陸S
  • 最終段階:CRT補正+30 装甲値+200 地形適応:陸S 射程+1
照準値が地形適応陸に差し替えられ、最終的に射程ボーナスが付く。空適正が付くR-ダイガンと組ませれば地上では無類の強さを発揮する。

機体BGM

「鳥の歌」

対決・名場面

神獣覚醒
R-ダイガンの猛攻に追い詰められ、ダンクーガノヴァは危機に陥る。しかし、チームDの折れない闘志に呼応するかの如くゴッドビーストモードが起動。覚醒を果たしたダンクーガはR-ダイガンを圧倒するが、その有り余る力は留まる所を知らず、コクピットを叩き潰しにかかる。だが、直前に目を覚ましたジョニーが相手パイロットの正体に気付き、咄嗟に機体制御を行ったためにダンクーガが停止、R-ダイガンは即座に撤退した。

スパロボシリーズの名場面

SUPER NOVA
UX第22話「SUPER NOVA」より。ハザードの陰謀により、全世界の敵とされてしまったUX。それでも彼らは加藤機関の衛星兵器を落とすため出撃し、地球連邦軍ザ・ブーム軍の横槍にも耐え、全力で戦う。特にエイーダは獅子奮迅の活躍を見せる。それは、マネージャーであり、大切な人でもある彼の、記憶を失った仲間達の日常を守るため。
だが、それほどの活躍を見せる者を連邦軍が放っておくはずもなく、エイーダの乗るR-ダイガンは集中砲火を受ける。だが、あと一撃で落とされるところまで来ても彼女は諦めなかった。『彼ら』が決して諦めなかったように。その時―「そんなボロボロになるまで戦った子を誰が笑うって言うのよ」通信から聞こえたのは、懐かしい仲間・葵の声。そして―
「超・獣・合・神!!」
そこに現れたのはダンクーガノヴァ。そして、搭乗しているジョニーはエイーダにこう告げる。
「エイーダ…これが、いつも通りに支えてくれるかと聞いた、君への答えだ。君は、僕が支え続ける。これからもずっとね」
そう、葵、ジョニー、くらら、朔哉は記憶を取り戻し、再び戦う道を選んだのだ。
ダンクーガノヴァはエイーダを痛めつけた相手を一蹴し、劣勢だったUXに加勢する。負けている側に味方するのがダンクーガノヴァ、それはいつでも変わらない。だが、これからは違う。UXの一員として世界を救うために戦うのだ。

関連機体

R-ダイガン
兄弟機。合神してダンクーガノヴァ・マックスゴッドになる。
オリジナルダンクーガ
本編においてムーンWILLが搭乗していた(かどうかは実は不明だが)ノヴァのオリジナル機。ただし、ノヴァとも元祖ともかけ離れた鬼神のような姿をしており、関連性があるのかは不明。
ダンクーガ
スパロボファンにはおなじみの機体。200年前に地球をムゲやディラドの脅威から救ったロボット。ダンクーガノヴァは本機をもとに作られた。
ゴッドグラヴィオン
ダンクーガノヴァ同様、大張正己が監督を務める『超重神グラヴィオン』の主役機。合神の時間制限、ロケットパンチ系の武器を発射する際に打ち込むアンカー等の演出、合体(合神)時の合言葉が両方とも「ちょうじゅうがっしん」(ゴッドグラヴィオンは「超合神」、ダンクーガノヴァは「超合神」)である事などに共通点が見られる。

脚注

  1. このためにわざわざジョニー役の秦勇気氏が抑え役として同席していたらしい。

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