クラックス・ドゥガチ
クラックス・ドゥガチは『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の登場人物。
クラックス・ドゥガチ | |
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外国語表記 | Klux Dogatie |
登場作品 | |
声優 | |
デザイン | 長谷川裕一 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属 | 木星帝国 |
役職 | 総統 |
概要
木星帝国の総統。
バイオ脳を搭載した10体の人形を操って指示を出している。人形9体は長髪の老人であるが、本体のドゥガチは禿頭で、頭部の至る箇所に太いパイプや管が接続されており、口部には酸素を供給するマスクを付けている。
ベルナデットの母親と結婚したときに「齢80に手が届く老人」だったらしいので、本編では90代半ばには達していると思われる。
元は木星コロニーの発展に生涯を尽くしてきた、ある種の偉大な人物であったが、地球連邦政府と外交関係が持てるところまでに発展させてきたという強烈なプライドを、政略結婚という地球連邦の懐柔と妻になった女性の優しさに抱いた地球への劣等感によって打ち砕かれ、地球の滅亡を企てるようになる。
親善訪問を装って地球圏に侵攻し、多数の核兵器を搭載したジュピトリス9をもって地球そのものを焼き尽くそうとするが、宇宙海賊クロスボーン・バンガードによって阻まれる。
小型核弾頭によってジュピトリス9を轟沈させられたドゥガチは、巨大MA・ディビニダドに搭乗して自ら出撃。7体のコピーの搭乗する7機がMSの大部隊と交戦している隙に、本体はヘリウム積載タンクに偽装した降下カプセルでディビニダドごと地球へ降りるが、それに気づいたトビア・アロナクスと海上で死闘を演じる。ドゥガチ自身は優れたMSパイロットではなかったために戦闘ではトビアに押され気味であったが、狂気と憎しみを力に変え戦い続けた。最後は腕部Iフィールドを全開にしたクロスボーン・ガンダムX3の捨て身の突撃によって、機体は巨大メガ粒子砲からの砲撃を抑え込まれ爆発、破壊された。
炎に包まれ死に行くドゥガチは地球が灼かれる幻想に取り憑かれながら笑い声を上げたが、それを察したキンケドゥ・ナウのクロスボーン・ガンダムX1改によるスクリューウェッブの攻撃で止めを刺され、憎しみに取り憑かれたその生涯に幕を閉じた。
なお、作中でそれらしい描写はないが、ディビニダドにファンネルが搭載されていたからか、ゲーム媒体ではニュータイプとして設定されている場合がある。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。声はGジェネFの永井一郎氏。原作同様に木星帝国の総統として登場し、シャアのネオ・ジオンと組んで地球の破滅を企てることになる。αシリーズでは『第2次α』以前に木星の敵勢力としてジュピトリアンが登場していたが、『α』のバルマー戦役時はジュピトリアンとは一歩離れた立ち位置であったらしい。敵パイロットとしてはエレゴレラを経てディビニダドに搭乗し、最終的には他の人形と共に登場する。
- ちなみに、人形と本物の顔グラフィックが逆になっている[1]。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 声がGジェネの現行シリーズで担当している麦人氏に変更された。
- 原作終了後のため本人は既に死亡しているものの、ガミラスに木星戦役に投入されなかったバイオ脳ユニットとディビニダドが3機預けられており、ゲールが通常ルート50話、困難ルート最終話で最後の切り札として放ってくる。
- バイオ脳とはいえオリジナルがキンケドゥにトドメを刺された際の記憶も有しており、実質本人が生き延びていたのと変わりない。その憎悪と狂気はより膨れ上がっており、通常ルートにおいては娘の存在すらも忘れ去ってしまい、トビアからは「人間以下の存在になっちまった」と断じられた。
- 最期は地球が滅びる様を幻視しつつ散っていくが、困難ルートではデスラーを撃墜するまで放置しているとネバンリンナに葬り去られる。通常ルートで撃墜せずにクリアした場合、真のアルゼナル消滅に伴う空間の歪みに巻き込まれ、機体が爆発し死亡する。
パイロットステータス
原作では「優れたMSパイロットではない」と評されたドゥガチであるが、『第2次α』では地形適応が海を除いて軒並みSであり、ディビニダドのポテンシャルを存分に引き出して襲い掛かって来る。これも彼の狂気と執念が成せる業であろう。
精神コマンド
- 第2次α
- 不屈、ド根性、必中、気合、かく乱、魂
- オリジナル、コピー共に全く同じラインナップ。
- 不屈、ド根性は木星圏を繁栄させてきた忍耐強さを、かく乱はコピー達を囮に使ったことを反映しているのだろうか?
- V
- 根性、努力、不屈、先見、気迫、魂
- どれを取っても木星圏を開拓・繁栄させてきた意地に満ち溢れている。ある意味ドゥガチの人となりを表したかのようなラインナップとなっている。
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次α
- ニュータイプL3、指揮官L4、Eセーブ、気力+ダメージ、底力L7、援護攻撃L3
- 精神コマンド同様、オリジナル、コピー共に全く同じラインナップ。高レベルの指揮官に底力、そして低レベルとは言えニュータイプ技能をも備えている。
- V
- プレッシャーL3、底力L3、気力+(DEF)、気力限界突破L3、援護攻撃L1
- そこそこ強力なラインナップだが、『第2次α』とは違い指揮官とニュータイプ技能を所持していない。
- トビアに糾弾された通り、最早「ただの人間以下」の存在に成り下がってしまったが故であろうか。
小隊長能力(隊長効果)
- MAP兵器無効
- 第2次αでコピー達が所持する能力。これのおかげで彼らを一網打尽にすることが出来ず、原作同様個別に撃墜せざるを得ない。
- 反撃時の攻撃力+20%
- オリジナルのドゥガチが所持しているのはこちら。
固有エースボーナス
- 気力130以上で与ダメージ1.2倍
- 『V』で採用。
人間関係
- 妻
- 地球の良家出身。元々がドゥガチ死後の木星圏を支配する為の見え透いた政略結婚であった[2]事に加え、当人がまるで地球の豊かさを体現したような心優しい女性だったために、ドゥガチは恵まれた土地への嫉妬や木星の不毛さ、引いては自分の無価値さを刺激させられ、地球を滅ぼすという凶行に走った。
- 一方で彼女に対してはむしろ優しい人柄を認めてすらいたこと、そしてその優しい人柄から恨み節や憎しみをぶつけられなかったこともあり、ドゥガチの妻に対する複雑な想いが見て取れる。[3]
- ベルナデット・ブリエット(テテニス・ドゥガチ)
- 実の娘。「医者はそう言っていた」程度の認識しか無く、政略結婚の妻と同じく温厚な性格であることからそれと重ねて憎悪していた一方で、彼女に教えていた地球人の知識がデタラメだったことを責められた際には言葉を詰まらせており、エレゴレラに乗せた際に「生身だったら情に流されていたかもしれない」と考えているなど娘への愛情も抱いていたように見える。木星の重役を含め帝国国民からは人気が高かったことからそれは利用しており、『鋼鉄の七人』では帝国残党がトビアに奪還された後、海賊に殺されたことにして国民の海賊に対する敵意を煽っていた模様。
- トビア・アロナクス
- 彼によってエレゴレラ諸共バイオ脳の1機を破壊され、オリジナルのドゥガチも彼によって引導を渡される。
- キンケドゥ・ナウ(シーブック・アノー)
- 最終的に彼の手で止めを刺される。『V』ではその時の記憶を有しており、彼に対して憎悪を燃やす。
- ザビーネ・シャル
- 寝返った新参者。彼に対し「地球をくれてやっても良い」と発言するが、本当の目的は地球を焼くことだったので、実際のところは地球などどうでもいい、というのが本音だろう。
- カラス
- 部下。理念の共有などはしていないが、木星圏を広げた功績ゆえかカラスはドゥガチを「強者」と見ており忠実で、側近として重用していた模様。
- エウロペ
- SRW未登場。『鋼鉄の七人』に登場したドゥガチの後妻。ドゥガチが彼女をどう思っていたのかは描写されていない。
- フォンセ・カガチ
- 『ゴースト』では、木星船団に所属していた頃の彼の恩人とされ、キゾを預かる。
- キゾ
- SRW未登場。『ゴースト』で登場した内縁の妻と間に生まれた息子で、テテニスの異母兄。生まれた直後に政略結婚となったためにカガチに預けられる。
- その後も息子を思う形でカラスたち工作員も時折送って様子を見ていたが、キゾからはいざとなれば地球圏侵攻の足掛かりにしようとしている事を見抜かれており、生まれた時に受けた仕打ちもあって、嫌悪から己の出生を隠すほどに憎まれていた。
他作品との人間関係
名台詞
- 「――それが?」
- 衛星イオの第8採掘基地に総攻撃を仕掛けてきたクロスボーン・バンガードをまとめて始末する為、基地を爆破するという狂気の沙汰に、「この基地に住む数千人は下らない自国民をも道連れにする気か!?」と狼狽するウモンへの、さも愉快そうに笑いながらの返答。
- 「このわしが生身であったなら、情に流されて止めさせることもできたのかもしれぬが…」
「わしは純粋なドゥガチの思考体であり…ドゥガチが心の奥深くでそう望んでいたのも確かなのだ!」
「―――おまえは…母ににすぎている…」
「わしは討ち滅ぼさねばならぬにおいをひきずりすぎているのだ!」 - テテニスをエレゴレラに乗せた際のモノローグ。地味に「生身だったらテテニスの説得に折れていたかもしれない」と考えており、(少なくともかつては)娘への情はあった模様。ついでに妻へのこだわりが強すぎるのもこの時点で認めている。
- 「貴様の…ものでも…あるまい…!」
- トビアから「ベルナデットは返してもらう」と啖呵を切られて。全然惜しむ気など無い癖にいけしゃあしゃあと吐いてのける。もっとも「家族でもない赤の他人から『返してもらう』と言われるのはおかしい」と言われればそれまでだが。
- ちなみに、ベルナデット自身はこの行為を「わざと自分を逃すためにやったことなのではないか」と解釈していた。[4]
- 「貴様!貴様ごときに何がわかる!わしは……わしはたったひとりで木星圏を大きくしてきたのだぞ!たった……ひとりでだ!何もない世界を!吸う空気でさえ作り出さねばならぬ世界を!70猶予年をかけて人の住処に変えてきたのだぞ!それを……地球連邦は地球の周りでぬくぬくとしていた連中は何をしてくれた!?水を切りつめ、喰い物を切りつめ、欲しいときには何もよこさなかったくせに!ようやくどうにか木星圏が自立できるようになって『国』と言えるほどの力を持てるようになると奴らはわしに政略結婚を申し出おった!」
「齡80歳に手の届く老人に地球の良家の娘をくれてやるからと、これで地球とは親類だから仲良くしましょうと言いおった……。尻尾を振れと言われたのだぞ!わかるか!?この屈辱が!?」 - 最終決戦時にトビアから地球を狙う理由を問われて。早い話が「開拓時は散々こちらからの支援を蹴り続けた癖に、いざ発展したら、連邦が成果を横取りしようとしてきた」という事である。[5]
- 木星圏開拓に生涯を捧げてきた実績は最早ドゥガチの生きる糧であり、人生を賭けた事業だったと言って間違いなかった[6]。それを今更感丸出しで、しかも逆撫でするような形で肯定する対応をされれば地球連邦を恨むのも無理はないだろう。
- しかしそれだけなら「地球を滅ぼす」などと短絡的な行動に走らず、連邦の姿勢云々や木星圏への環境・待遇改善等を主張すればよかったはずだが……彼が凶行に走った理由は連邦への憎悪だけではなかった。
- 「さあ?医者はそうだと保証しておったがな。あるいはあやつが卑しい女であれば、あやつだけ憎んでおればそれで済んだのかも知れん」
「だがあれは優しい女だったのだ。優しさを!豊かな土地で育った者にしか無い自然な心の余裕を見せ付けられるたびに、わしがわし自身をどれほどみじめに思ったか!それはわしの造って来た世界を!わしの全てを否定されるに等しかったのだ。きさまにわかるか?」 - 上記台詞の後、トビアに「だけどベルナデットはその人との間の子なんだろう?」と問われて。
- ここに来て地球滅亡を目論む真意が「地球から政略結婚で来た妻がなまじ妻ができた存在なだけに直接彼女を迫害して憂さ晴らしすることもできず、鬱屈した感情を地球へ向けた」というあまりにも自己本位かつ八つ当たりに等しい理由であり、トビアを愕然とさせた。
- 「だから…わしは滅ぼすのだよ。わしを否定しようとする全てを!そして…世界の全てを木星と同じにしてやるのだよ!」
「そうだとも!真の人類の未来?地球不要論!?そんなものは言葉の飾りだっ!わしが真に願ってやまぬものは唯ひとつ!紅蓮の炎に焼かれて消える地球そのものだーっ!」 - 上記に続きトビアとの戦いの最中ディビニダドに搭載された10基の核ミサイルを斉射しようとした際の台詞。
- ドゥガチの狂気を象徴するシーンであると同時に、「世界滅ぼして木星と同じにする」=「自分が開拓した木星は滅んだ世界と同じ」と断言してしまう自己嫌悪感や、自分の行為が正気の沙汰でないと分かっていても暴走を止められない心の弱さを発露したシーンである。
- そんな彼の心の底に触れたトビアは断言した。ドゥガチは、木星人は怪物などではなく「心の歪んだだけのただの人間」であると。
- 「若造の言うことかああっ!」
- トビアに「心の歪んだだけのただの人間」と言われた際に放った台詞。長谷川氏曰く富野監督の指示で追加された台詞だそうで、「(監督の)本音かなぁ?」との事。『若造が言わないようなことを若造が言わざるを得ないほどの事態』を引き起こした老害が言っていい言葉ではない。
- 『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。
- 「ふはははは……見ろ!ち…地球が燃えるぞ…すべてが消えてゆく。ふ、ふはは…あはははは…」
- X3の自爆に巻き込まれ、コックピット内で炎に包まれながら言った台詞。この後キンケドゥに「たとえ幻でもあなたにそれを見せるわけにはいかない」と言われ、止めを刺された。長谷川氏の作風の都合でグロテスクさは無いものの、止めを刺されるシーンその物は明確に描かれた。
- こちらも『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。
スパロボシリーズの名台詞
- 「そうだ。かつてのメガノイドと同じようにな…」
- 『第2次α』アイビス編第6話「滅びを告げる者」シナリオエンドデモより。意識をバイオ脳ユニットに移し替えたことで、万丈から「人間であることを捨てたのか」と問われて。
- 何気に本作で初めてメガノイドに言及している。後述の台詞と併せ、破嵐創造と何らかの繋がりがあったのかも知れない。
- 「ならば、どうすると言うのだ? 破嵐創造の息子よ!」
- 『第2次α』第33話「少年の向かう未来」に於ける万丈との戦闘前会話。自分の娘すら犠牲にするエゴを糾弾する万丈に対し、彼が憎む父親の名前を挙げて挑発する。
- 「あの時の戦いで破壊したバイオユニットがクラックス・ドゥガチの全てだと思ったら、大間違いだ。そう…。つまりワシは、このワシだけではない!」
- 『V』通常ルート第50話/困難ルート最終話より、ディビニダドに乗って現れた事に驚愕するトビア達に対して。この台詞の直後、更に二機のディビニダドが出現する。
- 「このワシに指図するな」
「だが、絶好の機会に巡り合わせた貴様の強運には感謝しているぞ」
「まさか、この目で地球の最期を見られるとはな」 - 同上。ゲールから命令されるが、彼が従う筈もなかった。とは言えゲールの悪運無くしては到底ここまで辿り着けなかったのも事実であり、一応その点には感謝している模様。
- 「ククク…ガミラスの攻撃で滅びる地球などに未練はないと銀河系を飛び出してはみたが…」
「やはり、その場に出くわせば、心躍るというものだ」
「さあ、海賊とその仲間達よ。絶望するがいい」
「ここで最後の希望であるお前達は倒され、地球は滅びの時を迎えるのだ!」 - 同上。あくまで自分自身の手で地球を滅ぼそうとしたオリジナルのドゥガチとは違い、『V』のバイオ脳達は然程手段に拘ってはいない様に見受けられるが、それでも地球に対する怨念と執着は変わらない。
- 「お前の事は知っているぞ、海賊小僧。地球に降りたドゥガチの最後の記憶はワシにも転送されている」
「あの時の借りを返す…!そして今度こそ、この手で地球を…!」 - 『V』でのトビアとの戦闘前会話より。かつての敗北の恨みを晴らさんと彼に襲い掛かる。この発言からすると、ドゥガチのオリジナルとバイオ脳達は記憶がリンクしていた様である。
- 「娘…?そう言えば、いたな…」
- 上記の台詞の後、通常ルート第50話ではトビアから「目の前でベルナデットがさらわれても何とも思わないのか」と詰られるも、平然とこう言い放った。
- 元より娘への愛情は皆無であったとは言え、地球への憎しみの余り、遂にその存在すら忘れ去ってしまったのだろうか。
- なお、困難ルート最終話ではベルナデットがさらわれる展開が無い為会話の内容が異なるが、どちらにしても「人間以下」と断じられるのは変わらない。
- 「海賊め!地球に降りたドゥガチが最後に見たものはお前の攻撃だった!」
「あの時の借りは、ここで返すぞ!」 - 『V』でのキンケドゥとの戦闘前会話より。トビアと同様にかつての戦いでの恨みを晴らそうとするが、キンケドゥはその執念深さに呆れ返っていた。
- 「フハハ!ハハハハハ!」
「33万6000光年の旅も全ては無駄になる!」
「ワシには見える!三つの地球が滅ぶ様が!」 - 最後のドゥガチを撃墜した際の台詞。かつてのオリジナルと同じく、地球の滅びを幻視して狂喜するが…。
- 「若造の言う事かっ!」
トビア「若造だから言うんだ! もうあんたの時代じゃないんだよ!!」
キンケドゥ「消えろ、ドゥガチ!お前の見た光景は幻だ!」
「ぬ、ぬおおおおおおっ!!」 - 『V』での最期。再び海賊達に引導を渡され、その妄執と共に消え去った。どこかこの人の最期を彷彿とさせる散り際である。
- 「地球が…三つの地球が歪んでいく!」
「それさえ見られれば、ワシは…!」 - 困難ルート最終話より、ドゥガチを残してデスラーを撃墜した際のイベントでの断末魔。
- バースカルを掌握したネバンリンナの攻撃により、三つの地球の滅びを目前にして散っていった。
- なお通常ルート第50話で撃墜せずにクリアした場合も、この台詞と共に死亡する。
搭乗機体
余談
- ドゥガチに初めて声がついた『GGENERATION-F』(2000年)では永井一郎氏が声を担当しており、『第2次α』でもそれに準じている。その後発売された『GGENERATION SPIRITS』(2007年)では何名かのキャラクターがそれまでのシリーズからキャスティングが変更されており、ドゥガチも麦人氏に変更された。以降のゲーム作品では麦人氏で統一されており、『V』ではそれに合わせる形で麦人氏にキャスティング変更されている(永井氏が故人であったことや『V』では麦人氏が他の役でも出演していることも影響していると思われる)。
脚注
- ↑ 厳密にはアイビスルート第6話「滅びを告げる物」のイベントで対面した人形の正体が、原作での本物のドゥガチの顔グラフィックになっている。その為『第2次α』で本物のドゥガチが見られるのはここだけという奇妙な事に(本作では偽物なのだが)。
- ↑ ドゥガチの立場になってみれば地球生まれの若い女との結婚など、老い先短い自分の死後、「元総統の妻」という体裁を盾に連邦が木星を体よく支配する口実にすることは明白であっただろう。
- ↑ 『第2次α』ではそんな彼の心境をベラは「愛ゆえの憎しみ」と表現している。
- ↑ 一応前述の通りかつては娘への愛情があったこともあり、ベルナデットの意見もあながち的外れな考察でもないのだが、この時のドゥガチがそこまで娘を思いやれるだけの感情があったかはわからない。ただし、トビアはベルナデットを気遣ってか「(ドゥガチがどんな人かは分からないが)最も近くにいた人間である君の信じることが一番近いことだと思う」と述べている。
- ↑ ただし、思惑はどうあれ地球連邦の視点からすれば、一年戦争から多くの戦争や事件で疲弊していた地球圏に木星圏を支援をする余裕などそもそもなかった可能性も高い。
- ↑ 事実若い頃のドゥガチは発展途上の木星圏を目に満足気な笑みをたたえている。