神崎すみれ | |
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読み | かんざき すみれ |
外国語表記 | Sumire Kanzaki |
登場作品 | サクラ大戦 |
声優 | 富沢美智恵 |
デザイン |
藤島康介(原案) 松原秀典 |
異名 | 帝劇のトップスタァ |
種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 女 |
生年月日 | 1907年1月8日 |
年齢 |
16歳(1) 18歳(2) 19歳(3) 20歳(4) |
出身 | 日本・神奈川県横浜 |
身長 | 161 cm |
体重 | 50 kg |
スリーサイズ | B83/W57/H84 |
髪色 | 茶色 |
瞳の色 | 黒色 |
血液型 | B型 |
所属 |
帝国華撃団(1~4) 神崎重工(4以降) |
役職 |
帝国華撃団・花組隊員(1~4) 神崎重工・取締役(4以降) |
概要
『サクラ大戦』シリーズのヒロインの1人。
太正時代の日本有数の財閥である神崎財閥、その基幹企業となる神崎重工の社長を務める神崎重樹と銀幕スタァである神崎雛子との間に産まれた一人娘。帝国華撃団・花組隊員。特技の長刀は神崎家に代々伝わる神崎風塵流免許皆伝の腕前。
帝撃との関わりは古く、世界初の霊子甲冑「桜武」の起動実験にテストパイロットとして参加している。参加した経緯は偶然が重なった結果だが、実験は成功。すみれ自身に霊力が備わっている事と、霊子甲冑の操縦者は霊力を持つ若い女性が適任である事が判明、帝国華撃団・花組の隊員が少女のみで構成される要因となった。その後、すみれの霊力特性に合わせて桜武を改良した丑型霊子甲冑、三色スミレの開発にも参加。帝撃で最初に運用された虎型霊子甲冑の光武は、三色スミレの起動データを基に開発されており、要するにすみれの存在なくして帝撃のその後の成功は有り得なかったのである。この事は本人も誇りに思っている。
上記の経歴故に帝撃の有力な隊員候補だったのだが、財閥の令嬢という立場もあって初期メンバーとはならなかった。ある事件で祖父にして神崎財閥の総帥である神崎忠義との間に軋轢が生まれ、半ば家を飛び出す形で帝撃に入隊した。
花組入隊後、隊長の大神一郎や他の隊員と苦節を共にし帝都防衛の任務にあたるが、自身の霊力低下と神崎家の跡取りとしての立場に期するところがあり、1927年の黄金蒸気事件解決後に引退を発表。帝国華撃団並びに帝国歌劇団を去り、神崎重工の取締役に就いた。ただし、後に発売されたDSソフト『君あるがため』や『歌謡ショウ』と呼ばれる舞台版、更に各種ソーシャルゲームでは「緊急事態」として一時復帰している。
性格は非常にプライドが高く、一言でいえば高飛車。母親が女優という事もあって、こと舞台に関しては、娘役トップとして「帝劇のトップスタァ」を自負している。だが、自らが持って生まれた美貌と才能にかまける事無く、帝劇地下プールで練習用の機雷を浮かべて特訓をしたり、舞台の稽古では台本を完璧に覚えて臨んだりする程の努力家でもある[1]。ただし、自らが努力している姿を他人に見られるのを嫌い、仮に指摘されたとしても素知らぬ顔で振る舞うあまのじゃくな一面がある。
常人とは異なる体質の持ち主らしく、『1』では甘酒を飲んで酔っ払った他、小説ではカレーの食べ過ぎで一時的に肌が黄色になった事がある。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。『4』の直前の時系列という設定だが、ユニットクエスト「久しぶりの帝都と乙女たち」では既にこの時点で後の引退を匂わせていた。だが、イベント「サクラ大戦 帝都遙かなり」では『4』の事件が解決し、尚且つ米田一基が総司令の座を退き巴里から助太刀に来た巴里華撃団が帝都を1度去ったという状況にも関わらず、何事もなかったかのように帝劇に残っており、『4』終了後にすみれが引退しなかったというIFの世界が今回初めて描かれている。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
アビリティ
- 光武二式 (すみれ機)(ディフェンダー)
アビリティ | 効果〈通常〉 | 効果〈アリーナ〉 | 備考 |
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神崎風塵流 | 攻撃力、命中率大アップ、さらに通常攻撃の範囲を拡大する | 通常攻撃で敵のバリア貫通、分身無効 | |
高飛車 | 通常攻撃に中確率特殊燃焼を付与 | 通常攻撃に70%で3ターンの燃焼を1つ付与 | |
神崎財閥の一人娘 | 敵に1回攻撃を当てるごとに攻撃力、命中率アップ | 攻撃力、CRT率35%、命中率120%アップ、行動力800アップ | |
帝劇のトップスタァ | 状態異常の敵に対してダメージ特大アップ | 状態異常の敵に対して、攻撃力150%アップ |
人間関係
- 大神一郎
- 上司。初対面の際にすみれが名前を間違えた為か、基本的に大神の事は階級で呼ぶ。ともすれば典型的なツンデレキャラに見られがちなすみれだが、実は大神に対しては自らの好意を素直に表している場合が殆ど。
- 真宮寺さくら
- 同僚。さくらに対して高圧的な態度を取る事が多いが、実はすみれの方が年下。引退時に娘役トップの座を彼女に託す。
- マリア・タチバナ
- 同僚。他人に突っかかる事が多いすみれだが、彼女に対しては強く出る事がない。漫画版ではマリアに叱られた後、カンナに「怒るとすっげぇ怖い」と告げられ、「それは私もよく存じておりましてよ」と返している。
- アイリス
- 同僚。年齢が離れているものの、同じ上流階級の人間で幼少期を孤独に過ごしたという境遇も重なってか、比較的仲が良い。
- 李紅蘭
- 同僚。すみれが幼少期に霊子甲冑のテストパイロットを務めたこともあって、2人で光武の機体性能について議論した事もある。
- 桐島カンナ
- 同僚。何かにつけて反発しあい、常に口喧嘩が絶えない犬猿の仲。だが、喧嘩する程なんとやらでもある。
- ソレッタ・織姫
- 同僚。高飛車でお嬢様という近い属性を持っている為か、すみれの引退後は『歌謡ショウ』で同じポジションにいた事も。
- レニ・ミルヒシュトラーセ
- 同僚。
- 神崎重樹
- 父。『2』では親ばか気味な描写が目立ったが、TV版では一転して厳格な父親として描かれており、最終回直前のエピソードもすみれと重樹の絆を巡る話となっている。SRW未登場。
- 神崎雛子
- 母。銀幕のトップスタァとして憧れているが、同時に同じ女として複雑な感情を抱いている。小説版『轟華絢爛』のオリジナルエピソードはすみれの雛子に対する思いに焦点が当てられている。SRW未登場。
- 神崎忠義
- 祖父。忠義のワンマンな性格がすみれが花組に入隊する直接的な原因となった。すみれの頑固な部分は彼譲りであり、他人に自分の弱さを見せようとしないのも同じである。SRW未登場。
他作品との人間関係
- ドモン・カッシュ
- 『X-Ω』にて、由里と3人で買い物に行く。そこで服の色を選ばせるが…
名(迷)台詞
- 「おわかり?小川少尉!」
- 初対面の大神に対し、名前を尋ねたにも関わらず思い切り間違えている。
- ゲーム本編では「…大神です」と返されるも、当の本人は「どちらでもいい」と意に介していない様子。
- 漫画版では大神が皮肉で「神崎『つ』みれさん[2]」と返すが、激高して「わたくしは…神崎『す』みれですわ!」と平手打ちを浴びせてしまった上に、「あなただってご自分の名前を間違われたらおいやでしょう、小川少尉!!」とまくしたてている辺り、本人に「間違えている」という自覚はないようだ。
- 舞台版『す・み・れ 神崎すみれ引退記念』では初めて会った時のこのやり取りを再現しており、両者にとって相当印象深い出来事だった事がうかがえる。
- 「わたくしは帝劇のトップスタァ!!!」
- 本人を一番よく表している言葉の一つ。『歌謡ショウ』では舞台の端から端までを走り回りながら「トッ…………プスタァ!!!」と息継ぎなしでセリフを言っており、客席から大きな拍手をもらっている。
- 「まったく、米田のクソじじい!人を見る目がないんだから!」
「このガキャ!」 - 両者とも『1』での台詞。前者は大神と初めて出会った際に、マリアを歌劇団のリーダーに選んだ米田に対する陰口。
- 後者は舞台稽古でさくらに服の裾を踏まれて転び、さくらの事を「粗野でお下品」と罵った結果、今度はワザと服の裾を踏まれて顔面から転倒した後の台詞。
- 上流階級育ちのすみれだが、特に初期の頃は結構乱暴な台詞を吐いている。後者の場合は怒るのも無理はないが。
- 「……白鳥が美しく、そして優雅に水面にういていられるのも……」
「水の下で一生懸命、水をかいているからなのですわ。」 - 『1』にて、地下プールでの水泳の特訓を他の隊員に秘密にする理由を大神に問われた際の返答。
- 美しくある為には努力が必要だがそれを他人が知る必要はないという、帝劇のトップスタァであるすみれらしい台詞。
- 「きゃ~~~っ!!ク、ク、ク、クモぉ~~~!!はひ、はひ、クモ、クモ、……」
「きゃ~~!死ぬ~~!あ~~もう、いや、近くに寄らないで わぁ、いやぁ~~~!!」 - 『1』にて、深川の廃屋を大神とカンナと共に調査していた際、右腕に落ちたクモを見ての反応。
- 直前に怖いものなんてないと豪語していたすみれだが、幼少期の経験からクモだけは苦手。カンナのイベントと対になっており、普段いがみあっている2人が実は似たもの同士である事を伺わせる。
- ゲームですみれを助けるのは大神(プレイヤー)の役割だが、漫画版で彼女を助けるのは意外な(?)人物。
- 「毎日、毎日……戦って!殺して、殺して!殺し続けて!」
「わたくしの手は……もう血でべっとり!!」
「そんな状況で素直でいられて!?普通の女の子みたいになれて!?お花が咲いたって、喜べて!?」
「わたくしをこんなにしたのは誰?あやめさんじゃない!?あなたたちじゃないの!!」 - 『1』ですみれをヒロインに選んでいる場合、敵の2度目の帝劇襲撃後にて。
- 普段、他人に自分の弱さを見せる事を良しとしないすみれが、ショッキングな出来事が重なりその感情を吐露させた。
- そして、華やかな面ばかりクローズアップされがちな『サクラ大戦』が、少女を戦場に送り出す歪な戦争の話である事を嫌でも思い出させる台詞。
- すみれ「おっほっほっ。今日は帝劇のトップスタァ、わたくし神崎すみれの休日についてたっぷりお話を…」
さくら「すみれさん。せっかくなんですけどそんな時間…」
すみれ「蒸気自動車で帝都をドライブ。銀座でお洋服を買ってミルクホールでお茶を頂いて、レストランで優雅なディナー。そして…」
さくら「失礼します!次回サクラ大戦、『華撃団の新隊長』、太正桜に浪漫の嵐!」
すみれ「今度、予告は20分下さいな。」
さくら「えぇ…」 - TV版第3話終了後の次回予告。
- タイトル通り、次のエピソードは大神が花組の隊長に抜擢される経緯が描かれる重要な回なのだが、すみれの大暴走により予告の体をなしてしない。シリアスなTV版における数少ないギャグ要素。
- 尤も、花組メンバーの休日が描かれる話でもあるので、全くの的外れという訳でもない。因みに、20分の次回予告が実現する事は勿論なかった。
搭乗機体
余談
- ナンバリングゲームでは『4』を最後に花組を去るすみれだが、実の所『4』本編ではすみれの引退シーンは描かれていない。これは引退の直接的な理由が、『4』製作中にすみれの担当声優である富沢美智恵氏の『歌謡ショウ』への出演が難しくなった為であり、『4』発売後に『歌謡ショウ』ですみれの引退公演が行われ、ドラマCDとOVAですみれの引退を扱った作品が作られる事でゲームの補完が行われた。その後、富沢氏の事情が変わり『歌謡ショウ』及びライブにおいてすみれが普通に出演可能な状態になったのだが、「霊力低下で霊子甲冑に乗れなくなり実家に戻った」という作品上の引退理由は変えようがない為、概要に書かれている通り『4』以降の時系列でのすみれの登場は全てのメディアで一時復帰という扱いになっていた。前述の通り引退そのものがなくなったのは『X−Ω』が初めてである。