機動戦士ガンダムSEED ASTRAY

2013年3月5日 (火) 15:40時点におけるピンポント (トーク | 投稿記録)による版

概要

  • 「月刊ガンダムエース」(漫画)「月刊少年エース」(漫画)「ザ・スニーカー」(小説)「電撃HOBBY MAGAZINE」(ジオラマストーリー)の4誌で並行して展開された、機動戦士ガンダムSEEDのアナザーストーリー。少年漫画のような熱いノリと時にシリアスありと外伝ながら人気が高いことで知られている。中でも特徴的なのが主人公らが搭乗するアストレイシリーズである。物語の中で成長していく彼らの人間性の高まりと共に改造が加えられていくのがこの作品の特筆するべきところである。
  • ガンダムエース連載のときた洸一版「ASTRAY」は2002年11月号から開始。コミックス全3巻。ストーリーはそのまま続編の「X ASTRAY」(2003年12月号から開始)に続くこちらは全2巻。ロウ、劾双方の物語が描かれている。
  • 少年エース連載の戸田泰成版(ASTRAY R)は2002年12月号から開始。コミック全4巻。時系列では「X ASTRAY」以後の世界まで描かれている。主人公はロウで、劾に関しては当初はヘルメットで顔が見えない・台詞がないといった形で詳細には描かれていなかった。終盤では劾も素顔を出し、活躍の場が多く与えられている。
  • ザ・スニーカー連載の小説「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」は2002年12月号から開始。ストーリーは劾たちサーペントテールがメインで、ロウはブルーフレーム改修場面などで登場する。
  • 電撃ホビーマガジン連載のフォトストーリー「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B」は2002年12月号から開始。模型誌連載らしく各ガンダムの武装バリエーションの展開が中心として描かれている。主に劾たちサーペントテールのミッションを中心としたストーリーになっているが、ロウのレッドフレームやギナのゴールドフレームを中心としたストーリーも描かれている。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ジャンク屋

  • ロウ・ギュール
    • ときた版、戸田版の主人公。熱血漢で曲がった事が嫌。ナチュラルだが8の力もあってアストレイ・レッドフレームを操縦する。
  • 8(ハチ)
    • ロウが持つ非量子コンピュータ。モニターに文字を出して会話をする。作品によっては声もある。
  • 山吹樹里(やまぶき きさと)
    • ロウの仲間。熱狂的なジョージ・グレンのファン。ただし本人はナチュラル。ロウに惚れており、X ASTRAYの続編であるDESTINY ASTRAYで結ばれたようである。
  • プロフェッサー
    • 本名不明なアストレイのお色気担当。ナチュラル。
  • リーアム・ガーフィールド
    • コーディネイター。本編中にナチュラルである双子の兄・シニストと再会する(ゲームでは再現されていない)。
  • キャプテンG.G.ジョージ・グレン
    • 世界初のコーディネイター。保存しておいた脳からバーチャル映像として復活。生前とは違い、「お笑い」を勉強している。

サーペントテール

  • 叢雲劾
    • アストレイBなどの主人公。裏の世界では相当名の知れた人物で、並みのコーディネーターをはるかに凌ぐ技量を持つ。サングラスの下にある目にはある秘密有り。
  • イライジャ・キール
    • サーペントテールメンバー。コーディネイターだが並のナチュラルほどの能力しか持っておらず、度々役に立たない自分を責める事がある。しかし小説版では様々な修羅場をくぐり抜け、DESTINY ASTRAYではなんとミーティア装備のザク・ファントムのパイロットになる。
  • 風花(かざはな)・アジャー
    • 同じサーペントテールのロレッタ・アジャーの娘。かなり幼いがその仕事ぶりは劾はもちろんロウからも信頼されている。X ASTRAYではヒロイン的存在。
  • ロレッタ・アジャー
    • 風花を女手一人で育てるシングルマザー。潜入工作のエキスパート。
  • リード・ウェラー
    • 元連合軍軍人。人脈を生かして情報収集を担当する。

オーブ

その他

  • ケナフ・ルキーニ
    • 情報屋。自分の想定外の動きをするロウに興味を持ち、ちょっかいを出したりその反面助けたりする。脳への糖分補給のため菓子類を常備する。
  • 蘊・奥(うん・のう)
    • グレイブヤードに住む老いた剣術の達人。ロウに剣術を教える。
  • アッシュ・グレイ
    • ザフト軍所属。リジェネレイトガンダムを操り殺人を繰り返す危険人物であり、ASTRAY Rでの最後の敵。

SEED MSVの出身者

  • エドワード・ハレルソン
    • 連合所属。「切り裂きエド」の二つ名を持つ。後にジェーン・ヒューストンと恋仲であった事が分かる。ソードカラミティ、レイダー制式仕様などが主な搭乗機。なお、ASTRAYシリーズでの本来の出番はDESTINY ASTRAYから。
  • ジェーン・ヒューストン
    • 連合所属。「白鯨」の二つ名を持つ。エドとは恋人同士だったが、彼が勝手に軍を抜けた事により、一度は敵同士になるも、デストレイ主人公のジェス・リブルのサポートもあり、寄りを戻す。ディープ・フォビドゥンなどが主な搭乗機。スパロボW未登場。
  • レナ・イメリア
    • 連合所属。元はパイロットで、「乱れ桜」の異名を持つほどの腕前であったが、教官に転向。しかし、教え子達が殺された(本来、アスラン達が奪ったGに乗るはずだった面々が彼女の教え子)ために、再び戦場へと戻る。後にエドも彼女の教え子だった事が判明する。バスターダガー、ソードカラミティ初号機などが主な搭乗機。頬筋から背中にかけて、舞い散る桜の花弁のような痣がある。また、コーディネイターに対して強い憎悪がある。スパロボW未登場。
  • シホ・ハーネンフース
    • ザフト所属。ジュール隊のメンバーだが、元々は技術者。パーソナルマークは鳳仙花。モデルは玉置成実。彼女のみSEED、SEED DESTINYの本編中に登場している。(ただし、台詞はない。また、彼女自体は台詞なしのモブとしてSEEDに出したキャラに設定を加えたものである)
  • ジャン・キャリー
    • 元は連合所属のコーディネイター。後にオーブ所属になる。「煌く凶星『J』」と呼ばれる。
  • ミハイル・コースト
    • ザフト所属。元々は医師であり、異名も「ドクター」である。ジン・ハイマニューバが愛機。どの作品でも勝った試しがない、いわゆる負け犬キャラ。その後DESTINYの時期から医者に復職しており、明らかにこちらの方が活躍している。
  • モーガン・シュバリエ
    • 連合所属。「月下の狂犬」という異名がある。数少ないオッサンキャラであり、高い空間認識能力を持つパイロットでもある。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

アストレイシリーズ

  • アストレイレッドフレーム
    • ヘリオポリスにあったアストレイの2号機。主にOS面の研究に使用された。手に入れた当時としてはMSサイズで小型ビーム兵器を携帯できる機体だったために何度も奪われそうになる。基本武装はビームライフル、ビームサーベル、ガーベラ・ストレート(刀。エネルギーを食うビーム兵器の代わりに装備。そのためかスパロボWではアストレイ系はビームサーベルを使うのにもエネルギーを使う機体になっている)
    • 通常版および下記の換装三形態が登場。
  • アストレイRフレームF(フライトユニット)
    • 背部バックパックを交換し、大気圏内で飛行できるようにしたもの。なお、背部バックパックはM1用の物を譲り受け、改良したものである。
  • アストレイRフレームP(パワーローダー)
    • 150ガーベラを振るために作られた追加の腕のようなもの。そのまま殴る事も可能だが、装備すると機動性が下がる。戸田版のみ登場(150ガーベラ自体はときた版でもリ・ホームに懸架されている場面がちらりと見えるため、パワーローダーも「使われなかった」だけで存在はしている模様)。
  • パワードレッド
    • パワーローダー無しで150ガーベラを振るために開発された腕。開発にはジャン・キャリーも加わっている。これまた、そのまま殴る『赤い一撃(レッドフレイム)』という技があり、スパロボWでは条件をクリアする事で武装に追加される。
  • アストレイブルーフレーム
    • 当初はロウが一番最初に見つけた機体だったが劾により奪取される。しかし依頼人の裏切りに遭い、レッドフレームで駆けつけたロウとこれを退ける。その後はそのままロウから劾へと譲渡された。アストレイの3号機で追加武装の面で研究されていた。
    • 通常版および下記の換装四形態が登場。
  • アストレイBフレームFW(フルウェポン)
    • 長期戦を想定し、EN消費の激しいビーム兵器を廃して実弾系統で武装を固めたブルーフレーム。SRWWではスポット参戦のみ。
  • アストレイBフレームセカンドG
    • ソキウス戦にて中破したBFを改修した形態。こちらは劾のプランを具現化させており、射撃に特化している。素のブルーフレームに近い性能を持っている。Gは劾のG。
  • アストレイBフレームセカンドL
    • ソキウス戦にて中破したBFを改修した形態。ロウの案による改修で、本来レッドフレーム用に考えられていたタクティカル・アームズをブルーフレームに譲っている。LはロウのL。
  • アストレイBFセカンドL・LL(ローエングリンランチャー)
    • アークエンジェルの装備でお馴染みのローエングリンをMSサイズにしたローエングリンランチャー装備のBF。原作では核エンジン搭載ながらもNJCがないために、NJ影響外のところでしか使用できなかったが、Wでは念願のNJCを装備。撃ち放題である。
  • アストレイゴールドフレーム
    • ロンド・ギナ・サハクが乗るアストレイ1号機。この機体は連合製の武器を使用できるようになっている。
  • アストレイゴールドフレーム天 (未完成)
    • 戦闘で破壊された頭部を修復し、ブリッツの右腕を追加した機体。色も白の部分が黒に塗り替えられている。なお、天は「アマツ」と読む。
  • アストレイゴールドフレーム天
    • 天(未完成)を改修した機体。完成版である。右腕が改造され、背部にも装備が追加されている。
  • アストレイゴールドフレーム天ミナ
    • レッドフレームとブルーフレームとの戦闘で損傷した天をさらに改修した機体。天(完成版)と区別する為とパイロットがロンド・ミナ・サハクである事から、こう呼ばれる。スパロボWでは一度だけスポット参戦する(ただし、名称は「ゴールドフレーム天」となっている)。

ZAFTのMS、その他

  • 劾専用ジン
    • BFを手に入れる前のとあるミッションで使用したジン。ミゲルと交戦し、その際に破棄されている。
  • イライジャ専用ジン
    • イライジャが最初に乗っていた機体。頭部のトサカがバスターソードに換装されている事とカラーリング以外に違いはない。
  • イライジャ専用ジン改
    • イライジャの友人であるヴェイアのジンのパーツで修復した機体。性能も少しだけ上がっている。
  • リジェネレイトガンダム
    • ザフト軍が開発した、核エンジンを搭載した機体。イージスが基になっている。予備パーツが多数あり、破壊されても、それを使ってすぐに機体を構成できる。

艦船

SEED-MSVの機動兵器

  • ストライクガンダムI.W.S.P.
    • エール、ランチャー、ソードの全ての要素を使えるように考えられた換装パック。それをストライクに装備させた形態。原作では初期ストライクに付けられた事は一度もなかった。
  • スカイグラスパーI.W.S.P.
    • スカイグラスパーに付けた形態。
  • ストライクルージュI.W.S.P.
    • ストライクルージュに付けた形態。カガリは当初これで出撃するはずだったが技量が足りずにエールで出撃している。なお、その練習風景を見ていたロウにボロクソに言われている。
  • ライトニングストライクガンダム
    • 元々は視聴者からの応募されたものをリファインした物。MSVだが、他機と違って劇中登場はなく(無印最終決戦前にムウが使用していたが、偶発的な戦闘にて破壊されたと言う設定が後付けされている)、知名度は低い。スパロボWで隠し換装パーツとして初登場。
  • ライトニングスカイグラスパー
    • 上記の装備をスカイグラスパーに装備した物。
  • ライトニングストライクルージュ
    • 上記の装備をストライクルージュに装備した物。

主題歌とBGM

初出はPS2ソフト『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E』。 後に『Gジェネレーション』シリーズでも使用されている。

『ジャンク屋:赤い一撃』
『サーペントテール:ミッション開始』

登場作と扱われ方

スーパーロボット大戦W
存在だけなら第1部でも登場。ストーリーが始まるのは第2部冒頭から。本編であるSEEDも参戦しているがお互いの作品がほぼ同時間軸であることから、初参戦のWではSEEDが裏側となりASTRAYが表側となっている(アークエンジェル合流後は同時に再現)。ストーリーはアストレイRおよびXアストレイのラストまでを収録。キャラのグラフィックは植田洋一の設定画がベースと思われるが、アッシュ・グレイだけは明らかにASTRAY Rの戸田絵になっていて物凄い浮きっぷりを見せている。

用語

商品情報

機動戦士ガンダムSEED ASTRAY

角川コミックス・エース 著:ときた洸一、シナリオ:千葉智宏

機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R

角川コミックス・エース 作画:戸田泰成 シナリオ:千葉智宏

小説 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY

角川スニーカー文庫 著:千葉智宏

小説+コミック 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B

メディアワークス B6判209ページ 著:千葉智宏

話題まとめ

資料リンク