カンタム・ロボ | |
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登場作品 | クレヨンしんちゃん |
声優 | 大滝進矢(カンタム) |
デザイン | 西村博之 |
分類 | ヒューマロボノイド |
装甲材質 | セラミック、亜鉛合金[1] |
所属 | 秘密結社ミッドナイト → フリー |
パイロット |
概要
劇中劇『超電導カンタム・ロボ』に登場するヒューマロボノイド。
地球征服を企む秘密結社ミッドナイトから地球を守るために現れ、東山村に住む少年、山田ジョンをパートナーに戦いを開始。最初はジョンに召喚されて戦っていたが、第8話「立て!カンタムロボ」において、等身大のカンタムが操縦していたことが判明。以降は、ジョンも操縦に加わり、2人で動かすようになる。
分離機構を備えており、上半身と下半身が一度分離し入れ替わる形で再合体する「正常合体」を果たすことで赤いカラーリングが特徴の超カンタム・ロボへとパワーアップ出来る。さらには、超カンタムのフルパワーモード、超超カンタム・ロボにもなれるが、負担が大きく、戦闘を行った直後は動けなくなるデメリットもある。
映画『雲黒斎の野望』や『逆襲のロボとーちゃん』では、その後の『カンタム・ロボ』も描かれ、カンタムの息子のカンタムJrが青年になったジョンと共に、カンタムロボを操縦して、新たな敵と戦っていた。
番外編や映画版などで、野原しんのすけと共に戦う際は、アクション仮面とぶりぶりざえもんと共に登場するが、しんのすけたちに合わせる為、等身大カンタムに戦闘用の巨大カンタムの力を持つ状態で登場することが多い。尚、アクション仮面とぶりぶりざえもんは単独で登場することも多いのに対し、カンタムは単独で登場することはほぼない。
映画『雲黒斎の野望』では現実世界において、しんのすけの想像力が具現化されて登場。野原家が乗り込み、雲黒城と戦った。なお、あくまでしんのすけのイメージによるものか細部の形状や武装は実際のカンタムとはかなり異なっており、コントローラーのコマンド入力で必殺技を発動させ、動力はネズミ3匹でコンピューターはシロと、無茶苦茶な機体となっている。
カンタム
カンタム・ロボのパイロットである等身大ヒューマロボノイド。
彼らヒューマロボノイドは自分の姿を模した巨大ロボの中で暮らしている。尚、等身大カンタムには翼は付いていない。
カンタムも元はミッドナイトの一員だったが、結社のやり方に疑問を覚え、地球側に付いた。それにより同胞たちに加えて、兄を初めとした親族とも戦うことになる。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2016年4月限定で、スーパーロボット大戦シリーズと同じ25周年記念と映画最新作公開記念に因んだゲスト参戦。
- 本作品では、宇宙を暗黒に包もうとする宇宙魔人の封印された隕石を追って地球にやってきた異星人が、しんのすけのオモチャのカンタム・ロボに憑依しているという設定。
- タクトはアニメを見ていたようで、カンタム・ロボの事を知っていた。
- ユニット的にはレアリティSRおよびSSRのシューター。期間限定ユニットの例に漏れずレアリティに対して能力が低めでコストが安い。クリティカル発生率上昇のアビリティを多く持ち、手数によりダメージを稼ぐ。反面、一撃必殺の威力が出せないため、文字通り後方支援型。
装備・機能
以下はカンタム・ロボのもの。
武装・必殺武器
- カンタムパンチ
- いわゆるロケットパンチ。両腕同時ではなく片腕を射出してやや遅れてもう片腕を射出することが多い。
- カンタムビーム
- 指先から放つビーム。
- 『X-Ω』では必殺スキルに設定されており、原作20話「燃えよ友情の炎」でカイザムの放ったカイザムミサイルを撃ち落とす時のモーションが採用されている。
- カンタムゴットウィンド
- 分離させた下半身で敵に体当たりを仕掛ける技。見た目はVガンダムのボトムアタック(但し射出した下半身は再度戻ってくる)。原作第8話「立てカンタムロボ」にて使用され、カンタムパンチで牽制した後のトドメの一撃として放たれた。
- カンタムブーメラン
- 背中のウイングを外して投げつける。原作ではOPムービーで使用が確認されるも、本編中では未使用。
- ぶりぶりパンチ
- 映画『雲黒斎の野望』で使用した武装その1。カンタム・ロボの右腕をぶりぶりざえもんに変形させて殴る。
- みさえパンチ
- 映画『雲黒斎の野望』で使用した武装その2。カンタムパンチでみさえの得意技である「グリグリ」を仕掛けるが、あまり効果は無かった。
- アクションビームガン
- 映画『雲黒斎の野望』で使用した武装その3。両腕を合体させた巨大ビーム砲。発射されたビームからはアクション仮面も飛び出す。ただし、「三人が同時にコマンド入力を成功させる必要がある」という難易度が高い技である。
- カンタムハリセン(ハリセンアタック)
- 超カンタムの必殺技。「いい加減にしろ!」の掛け声で敵を一刀両断する。原作8話では後者の名称で、20話では前者の名称で呼称された。
- カンタム超電導アンマ
- 超超カンタムの必殺技。下半身から錐揉み状に回転しつつ相手の股間に突撃しそのまま標的を粉々にする。モーションとしてはコン・バトラーVの超電磁スピンをあらゆる意味で下半身側から行うと言えばわかりやすい。
特殊能力
名台詞
以下はカンタムのもの。
- 「でも難しい問題だね。機械なら緩んだネジを締め直せばいいけれど、人間の心はそうは簡単にはいかないからね」
- 医師曰く「既に治っているはずだが本人の歩こうとする意志がないといけない」という状況の友人をなんとか歩けるようにしたいと悩むジョンに対して。ロボットとという立ち位置も踏まえてシニカルに呟く。
- この台詞に限らず、カンタムには皮肉めいた言動が散見されている。
- 「機械が感傷的になっちゃおかしいかい?僕は結果的には自分を育ててくれた世界を裏切り、かつての同法たちを殺してきたんだ」
- 最終決戦へ向かう最中、ジョンに対して今まで一緒に戦ってきたことへの感謝を述べた際にジョンから突っ込まれての返答。腹の中ではかつての同胞を殺してきたことに罪悪感を覚えていたことを吐露する。更にこの後カンタムに対し「相手は人間じゃなくてロボットだ」と叫んでしまうジョンもあり、ロボットアニメの最終決戦前にしては極めて鬱屈なやり取りが交わされることになる。
- 「僕は・・・僕がここまで戦ってこれたのは自分1人の力ではないことをわかっているつもりです。だからこそ!僕はミッドナイトのやり方では何も解決できないと、新たな憎しみを作り出すだけだと言いたいんです!」
- 最終決戦で兄や従兄弟達と対峙して。兄であるカイザムから「もう1度ミッドナイトに戻ってこないか」と問われての返答。あくまでミッドナイトのやり方を否定するカンタムではあるが、ストーリーの背後要因が断片的にしか掴めないのが惜しい。
- 「パワーアップをしていくだけの殺し合いは、もうたくさんだ!! そこからは何も生まれない!!」
- クライマックスにおける名言。玩具会社がスポンサーとして付いているアニメ及び特撮作品全てに当てはまる皮肉全開の台詞である。同時に男の子のロマンをブチ壊しにしかねない発言でもあるが…。
- 尚、同じ劇中劇『アクション仮面フィーバー』でもアクション仮面が「これからは、パワーアップに頼らず、原点に戻って頑張っていきます。目先のことにとらわれて、変わっていくだけでは、何も手に入れることはできないと思うのです」と述べて、フィーバーベルト(強化アイテム)を放棄、元のアクション仮面に戻って鍛えなおすことにしている[2]。
- 「生き残る気さ…」
- ラスボスと共に爆発に巻き込まれながらの最期の台詞。その瞳は諦めとは無縁であった。
迷台詞
- 「すまないジョン君。最終回はアンハッピーエンドになりそうだ」
- 最終決戦で追い詰められて。何の躊躇もなく「最終回」と言ってしまっている。そして何より、この後の展開を見るとハッピーエンドとも言えない結末が待ち構えている事を考えると皮肉である。
- (ジョン「驚いたなぁ、カンタムもやることやってたんだね」)
「いやぁ、照れるなぁ」 - 最終決戦の際、敵首領に追い詰められた矢先シーラ・ロボとカンタムjr.が姿を現した時の迷言。基本的にマジメな作劇に終始する『超電導カンタム・ロボ』においては異質かつ『クレヨンしんちゃん』っぽさを強く残した台詞である。
- 「しんのすけ君、家が壊れるかもしれないけど、カンタムパンチを使ってもいいかい!?」
- 映画『ヘンダーランドの大冒険』より。しんのすけに召喚され、ス・ノーマン・パーと戦うカンタムだが、素手では通じないため、自分の武器を使っていいか尋ねる。確認をとるあたり、正義の味方らしいと言えるが、結局しんのすけが困っているにも関わらず返事を待たずに発射する。尚、共闘中のアクション仮面も同じことをした。
スパロボシリーズでの名(迷)台詞
- 「説明したいのは山々だが、尺の余裕がない。とりあえず、僕に協力してくれないか」
- 『X-Ω』イベント「嵐を呼ぶ!銀河ロボット大決戦」での戦闘前台詞。『クレしん』らしいメタな台詞である。
関連機体
以下はカンタム・ロボのもの。
- 究極カンタム・ロボ
- ギルギロス大統領との最終決戦で超カンタム・ロボと婚約者であるシーラ・ロボが究極極限正常合体した最終形態。
- 超超超超超カンタム・ロボ
- 映画『逆襲のロボとーちゃん』に登場。脚本家つながりで天元突破グレンラガンのごとく無数のカンタム軍団と合体した姿。
余談
- 名前はガンダムのパロディだが、外見及びカラーリングはザブングル及びウォーカー・ギャリアに似ていると言われている。
- ちなみに、後者二つのパイロットであるジロン・アモスとは声優が同じ大滝進矢氏である。
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