- 劇中劇:テレビアニメ『THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』(2011年7月7日 - 12月22日放送〈TBSテレビほか〉)第15話より
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦X-Ω(2017年)
概要
正式なタイトルは「劇場版 無尽合体 キサラギ 〜宇宙の果てまでイッテきM@S〜」。TVアニメ版『THE IDOLM@STER』の作中内で、2011年冬に公開された映画。いわゆる劇中劇で、作中の言及からして実写作品ということが推察される。
TVアニメ版『THE IDOLM@STER』という作品自体は、アイドルプロデュースゲーム『THE IDOLM@STER 2』をベースとするアニメ作品で、芸能事務所「765(ナムコ)プロダクション」に所属するアイドル達の活躍を描く内容である。『無尽合体キサラギ』は同アニメの第15話において、765プロのアイドルが総出演する映画という設定で登場したのが初出である。
また、後にボイス付き小説アプリ「ボイノベ」にてキサラギとの出会いから「黒い月」崩壊までのストーリーが展開され、ゲームアプリ『しんぐんデストロ〜イ』コラボにおいては実際にキサラギが存在する世界線が描写された。
なお、アイドルマスターシリーズは全作品パラレルワールドであるという設定が存在し、この設定により今後明言されない限りは同シリーズである『アイドルマスター XENOGLOSSIA』はもちろん、上記のテレビアニメの劇中劇やボイノベ、今回のコラボはそれぞれ別の世界線での出来事ということになる。
スーパーロボット大戦への参戦の経緯
2017年1月に放送された『生スパロボチャンネル』にて、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の参戦を機に、こちらも参戦したことが語られている。
2分とかなり短い劇中劇(というより、正確には予告編)ということで、まともな設定のほとんどが存在せず、主役機であるキサラギの背面の設定画すら存在しないということで、制作にとても苦戦したということが語られている。
ちなみにオオチプロデューサーに『XENOGLOSSIA』の参戦について相談された際は「何言ってんだ」と突っ込んだ寺田プロデューサーだが、『無尽合体キサラギ』の参戦については既に決定した後で知らされたという。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- アミ、マミ
- 双子の主人公。学生であったが亡き父の遺志を継ぎ、突如巨大ロボット「キサラギ」のパイロットとなる。
- ミキ
- 地球防衛軍スペシャルタスクチームのパイロットであり「リッチェーン」を操縦する。
- 三浦アズサ
- アミとマミの学校の女教師。
- ヤヨイ
- アミとマミの学校に転入し、後に地球防衛軍のキサラギ輸送機「ベローチェ・ローダー」のパイロットとなるが実はハルシュタインの手下である。
- ハルシュタイン
- 全宇宙支配を目論む闇の総統。「ハルカイザー」を操縦する。
- エージェントスノー
- ハルシュタインの手下でありイオリの部下。怪ロボットでキサラギと対峙した。
- マコト
- ハルシュタインの手下。
- イオリ
- ハルシュタインの手下。地球攻撃は主にイオリが担当していた。「アズサイズ」を操縦する。
- ヒビキ
- 惑星アニマの巫女。アニマの秘宝である希照石(テラジェム)を守ってきた。家族同然の存在のアニマルロボ達がいる。
- タカネ
- ハルシュタインの手下。手下でありながら対等にハルシュタインと会話する。惑星アニマの侵攻を担当。「ユキドリル」のパイロット。
- アミとマミの祖父
- アミとマミから爺ちゃんと呼ばれる。2人の誕生日に2人を自分の研究室に呼び、キサラギとキラブレを託すがその時点で故人となっている。希煌石(キラジェム)に遺志を残ししばらくの間は青い鳥の姿で登場する。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- キサラギ
- アミとマミが操縦する巨大ロボ。希煌石(キラジェム)の力で動作する。また、周囲の無機物を取り込み武装できる無尽合体の能力を持つ。コードはIMR-765-S。
- 駆動音なのか時折「くっ」という声が聞こえる。胸部は極端なまでに平坦であり、ミサイルを跳ね返すことが出来る。
- スターキサラギ
- キサラギがリッチェーンと飛行怪ロボットと無尽合体した姿。飛行能力とハイパーリッチェーンハンマーをもつ。
- キサラギ (オーバーマスター)
- キサラギがリッチェーン、アズサイズ、ユキドリルと無尽合体した最終形態。
- ベローチェ・ローダー
- 地球防衛軍のキサラギ運搬機。キサラギはこれを掴み、連結されて輸送されることができる。ヤヨイによってベロチョロの略が普及。
- リッチェーン
- ミキが操縦する地球防衛軍のキサラギに似せた巨大ロボ。頭部にチェーンで繋がれた二つの鉄球を装備。飛行能力は無い。コードはIMR-765-N。
- アズサイズ
- イオリが操縦する怪ロボット。頭部のアホ毛状パーツは巨大な鎌になる。胸部はミサイルとして発射できる。
- ユキドリル
- タカネが操縦する両腕に巨大なドリルを装備した怪ロボット。ドリルを用いて穴を掘って埋めることができる。
- ハルカイザー
- ハルシュタインが操縦する怪ロボット。
- アニマルロボ
- ヒビキの所有する動物を模したロボット。
楽曲
- 主題歌
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- 「arcadia」
- 作詞:白瀬彩 / 作曲:上松範康 / 編曲:中山真斗 / 歌:如月千早(CV:今井麻美)
- 『X-Ω』にて採用。参戦記念として再編曲された「arcadia(X-Ω Ver.)」がアプリに実装される。『X-Ω』にて参戦作品楽曲が採用されるのはこれが初となる。
登場作品と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2017年2月開催のイベント「想いを紡ぎ繋ぐ少女達」で参戦。
シリーズ展開
- アニメコンテンツエキスポ2012にて劇場版「無尽合体キサラギ」セットグッズが販売された。パンフレット等も含まれており、これによって一部の設定が判明した。
- 『無尽合体キサラギ』の詳細な内容については、App Store/Google Play向けアプリケーション『ボイノベ』(スマホ用の声付き電子書籍)にて、「アイドルマスター『無尽合体キサラギ』」(前編・後編)というタイトルで配信されていた(2014年10月7日~2015年2月16日)。
- ゲームアプリ『しんぐんデストロ〜イ』にて2014年11月25日~12月7日の期間コラボが行われ、キサラギの戦車形態が公開された。なお『しんぐんデストロ〜イ』はUGSF世界線という、バンダイナムコエンターテインメント作品の一部で使用される共通設定に属する作品であり、このコラボにおいての世界線はキサラギのみならずアイドルマスターとしても唯一のUGSF世界線に属している(前述の通りアイドルマスターは全作品パラレルワールドという設定を持っている)。
余談
- 『無尽合体キサラギ』のパートの制作には、一部『天元突破グレンラガン』のスタッフ(錦織敦史氏ら)が関わっている。