概要
バトルストーリーにおいては、現代の技術で再現した「オーガノイドシステム」ではなく、古代遺跡から発掘された「真オーガノイド」を搭載したゾイドとして、ガイロス帝国によって開発された。しかしテストする間も無く実戦配備され、その初戦闘において暴走。敵味方問わず全滅させたのち行方をくらませる。
後にヘリック共和国のアーサー・ボーグマン少佐のブレードライガーとガイロス帝国のリッツ・ルンシュテッド中尉のジェノブレイカーが交戦中にデススティンガーを発見した時は、戦闘ゾイドが失う筈の繁殖力を獲得して自己増殖を行っており、捕食したゾイドのコアを幼生に与えていた。惑星Zi全体の危機と判断した両者は共闘するも、破壊したゾイドの装備を取り込んで自己進化していたデススティンガーは凄まじい戦闘力を発揮し、ブレードライガーとジェノブレイカーの2機を圧倒、Eシールドが破られると背面装甲から多数のビーム砲塔を展開させるなど、アニメ版以上の怪物性を見せつけた。最終的にブレードライガーの特攻で出来た隙をジェノブレイカーが突く形で破壊されるが、アーサー少佐は戦死する。
『ゾイド -ZOIDS-』においては設定が異なり、本来はオリジナルデスザウラーを封印するために古代ゾイド人が用いた二体のサソリ型ゾイドだったが、ヒルツがその二体のゾイドコアを融合させて生み出した。ウルトラザウルスやデスザウラー同様にバトルストーリーでの設定よりはるかに巨大に描写される。ゾイドコアの温度は6000℃と高く、膨大なエネルギーを生み出している。その高出力から発射される荷電粒子砲の威力はクローンデスザウラーのものを上回り、Eシールドはマグマの中の移動すら可能とする。
ヒルツに操られるままヘリック共和国とガイロス帝国の都市を襲撃し、両国に多大な被害をもたらした他、ヒルツの技能も重なり、GFを苦戦させた。共和国軍の切り札ウルトラザウルスのグラビティカノンによって一度は倒されたかに見えたが復活するしぶとさを見せる。その後はゾイドイヴの元に向かうバンのブレードライガーと交戦した後、ゾイドコアにヒルツとアンビエントが融合。そのままオリジナルデスザウラーのゾイドコアと一体化し、本来はデスザウラー封印のための機体がその強化復活に利用されてしまう形となった。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 初登場作品。ヒルツの乗機として第7章で交戦することになる。
装備・機能
武装・必殺武器
- 二連装ショックガン
- 『OE』ではその名の通り「ショック」特性付き。
- ストライクレーザーバイトシザース
- 「引投」「対小型」特性付き。地にしか攻撃できない。
- 強襲突破
- 「強襲突破」特性攻撃。
- 荷電粒子砲
- 直線型のマップ兵器。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- 4Lまたは7
機体BGM
- 「いざなわれる侵略」
- SRWオリジナル曲。
関連機体
- KFD(キラー・フロム・ザ・ダーク)
- バトルストーリーに登場するバリエーション機。オーガノイドシステムを制御するインターフェイスの装備で出力を落として扱いやすくした量産タイプ。戦闘力は試作機の70%程度とされる。扱いやすくなったものの、出力を落としたのが祟って「普通のゾイドより強い」程度の能力しか発揮できず、共和国のロブ基地を襲撃した部隊はライガーゼロを装備した閃光師団によって全滅している。
- デススティンガーZS(ザルカスペシャル)
- ゾイド妄想戦記に登場する機体。ニカイドス島に住む科学者ザルカの手によってリミッターをつけられて運用されている。カラーリングはオリジナルと違い白とワインレッドとなっている。ゲーム『ゾイドインフィニティ』ではボス機体として登場した。
余談
- 月刊コロコロコミックの一般公募で採用された「ブルーマリンスティンガー」という機体を原案としている。ちなみに応募された当該機はヘリック共和国のゾイドという設定だった。
- 2011年に開催された「キャラホビ2011」のコトブキヤのステージにおいて、千葉工業大学の生徒が作製した「実際に稼働する1/72サイズのデススティンガー型ロボット」が披露されている。『ゾイド -ZOIDS-』準拠のため、1/72ながら1mを超える巨体である。ちなみにモルガも作成・披露されている。
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