騎士機ラフトクランズ(Raftclans)

共通設定

フューリー達の軍事組織であるフューリア聖騎士団において、各隊を率いる隊長格の騎士が乗る「騎士機」。46億年前の大戦時代からの古い機体であり、時間兵器「ラースエイレム」を搭載している。

古い機体とはいえ、ラースエイレムを使用すれば一方的な攻撃が可能になるほか、基本性能は準騎士が搭乗するヴォルレントを凌ぐほどで、攻守共に非常に優れた機体である。

スーパーロボット大戦J

色はオリジナルがアル=ヴァン機の黒、フー=ルー機のグレイ、ジュア=ム機の紅と3色、レプリカとして主人公用隠しの蒼が確認されている。この他、エ=セルダ・シューンの機体が存在していたが、裏切りが露見した際に追撃に出たアル=ヴァンにより破壊されている。

騎士に与えられたラフトクランズは、ガウ・ラ=フューリアの装置の鍵ともなっている。アル=ヴァン機は『碇(いかり)』、フー=ルー機は『舳先(へさき)』、ジュア=ム機は『艫(とも)』に対応する。エ=セルダ機が何に対応していたのかは不明。

主人公機はグランティードクストウェルベルゼルートでそれぞれゲームをクリアすると、隠しユニットとして青いヴォルレントが使用可能となり、その後継機入手イベントで使用可能となる。パートナーによってFモードの必殺技が変わる。

あくまでも周回ボーナスとして使える[隠しユニット]であり、攻略本などにも主人公機としての裏設定などは存在せず「統夜の父の形見の機体」というのはデマである(なのでステータス画面には敵と違って「騎士機」の冠がついておらず、扱いは他の機体と同じ)。

名前を直訳するとRaft=いかだ、clans=氏族となる。

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ

一部設定に変更が加わり、それに伴いアル=ヴァン・ランクス機はラフトクランズ・アウルンフー=ルー・ムールー機はラフトクランズ・ファウネア等、それぞれの搭乗者に合わせてカラーと頭部のデザインが違う専用機が登場する。また、スタンダートモデルのラフトクランズも登場するが、Jのデザインに最もと近いのは、ラフトクランズ・アウルンである。本作では騎士以外に所属毎の長である「士長」であれば搭乗が許される模様。 なお、カルヴィナとアル=ヴァンの通信によって正式名称が判明するまでは外見の特徴から「ソーン(棘)」というコードネームが付けられている。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
オリジナル敵組織、フューリーの幹部機。主人公機はグランティード、ベルゼルート、クストウェルを全て使用した周回データを読み込む必要があるため、最速でも4周目以降の解禁となる。
敵機体はアル=ヴァン、ジュア=ム、フー=ルー機の三体。耐久力がかなりある上、オルゴン・クラウドによるダメージ軽減と特殊回避のおかげで思ったようにダメージが入らない。「必中」か「直撃」を使いたいところ。
主人公機は隠し機体だけあって機体性能は高く、デフォルト機体の長所を統合させた感じで遠近どちらにもソツなく対応できる。主人公のステータス次第では無双が狙えるほど強い。ただし、オルゴンライフルの弾数が10しかないため、遠距離の継戦能力が低いのが問題。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
前述の通り様々なバリエーション機が登場し、必殺技を持たないスタンダードモデルであるラフトクランズも登場する。序盤では飛行可能にもかかわらず、地形効果を有効に扱うようにに降りており、登場するマップに限って街だったり基地だったりが多いので、思うようにダメージを与えられないどころか、ターン経過でHPまで回復されてしまうので、上手く相手を誘導する必要がある。ただし、ほとんどのステージではいわゆる逃げボスなので、撃墜は難しい。

装備・機能

武装・必殺武器

些細な変更点だが、OGMDでは使用する武器名に中黒が追加されている。

オルゴンキャノン/オルゴン・キャノン
唯一の内蔵武器でマップ兵器。バックパックから迫り上がってきた二門、腹部の一門の高エネルギー砲をまとめて敵にぶつける。
オルゴン・ソード・ライフル
二つある携行武器の一つ。ビーム弾を撃ち出す銃であるが、引っ繰り返してオルゴン結晶の刀身を出力する剣としても使える。
オルゴンライフル/オルゴン・ライフル
ソードライフルを変形させてエネルギー波を撃ち出す。フー=ルー機、主人公機では若干演出が変更されており、正面から発射後すぐさま敵機の後背へ転移。挟み撃ちで再度撃ち込むという高機動戦闘を見せる。
オルゴンライフルFモード
フー=ルー機、カティアサポート主人公機の必殺技。極太のレーザーを発射して敵をオルゴンの結晶の中に閉じこめた後、腹部のオルゴンキャノン発射口に、オルゴンライフルを接続、発射する。Fモード中最長射程だが、1~2に穴がある。能力を考えるとカルヴィナ向け。
オルゴンソード/オルゴン・ソード
ソードライフルの両側面にオルゴンの結晶で刃を造り出し、斬りつける。その形はかなり特異。Jではグラフィックの問題で剣というより大きな斧に見える。アル=ヴァン機、主人公機では飛びかかって斬り付けたあと、横薙ぎで吹き飛ばした敵機を突き刺す。コンボ専用版もある。
OGMDのスタンダード・モデルはこれが最強武器だが、射程1に対応できる通常兵器がこれしかない上に気力制限あり、と『J』での親玉と同じ弱点持ち。
オルゴンソードFモード
アル=ヴァン機、テニアサポート主人公機の必殺技。オルゴンソードを展開、斬艦刀ばりの巨大な結晶状の刀身を発生させて敵に斬りかかり、吹き飛ばした相手に先回りで上を取り、真っ向から両断する(モーションはGBA版の竜巻斬艦刀に近い)。斬りつけた後、刀身が砕けるのが特徴。
威力はFモード中最強。射程は最短の1~3だが、クローのFモードが1~4と考えると大して変わらない。さらにテニアのサポートボーナスが攻撃力強化のため、実際の火力はさらに高くなる。能力的には統夜向け。
展開時も柄の部分が延びないため、柄の部分と剣の部分の比率がGBA版のスレードゲルミルの斬鑑刀より極端であり見た目的には非常にバランスが悪い。
ついでに、オルゴナイトの刀身を出力する際に中心に見えるのはライフルのバレルである。斬り付けた衝撃で砕けるということは相当な負荷と衝撃が刀身にかかっている証拠だが、バレルは大丈夫なのだろうか……。
クローシールド
二つある携行武器の一つ。堅牢な手持ちの盾である他、腕に装着して先端を展開すると近接戦用のクローとしても使える。
オルゴンクロー/オルゴン・クロー
シールドを展開させ、腕に装着する大型のクロー。通常はクローで敵機を握りつぶすモーションだが、ジュア=ム機及び主人公機ではクローで掴んで引きずりまわし、投げた上に追撃を加えるかなり動きのある演出になっている。OGMDにおいては引きずりまわすモーションがラフトクランズの基本戦法になっている為、どんな性格の搭乗者であろうと容赦なく引きずりまわす。
オルゴンクローFモード
Jにおけるジュア=ム機、メルアサポート主人公機の必殺技。クロー展開したシールドを腕に装着、さらに表層にオルゴン・クリスタルを纏わせてクローを大型化し行う高機動戦闘。さらにオルゴン・クリスタル製の多数の分身を引き連れて敵に強襲をかける。射程1~4でFモード最弱の威力。オルゴンソードFモードが射程1~3でFモード最強の威力と考えると、割と不遇な扱い。

特殊能力

剣装備,盾装備,銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。ただしバグの問題でシールド防御は無意味。
オルゴン・クラウド
オルゴンによるバリアを展開し、空間跳躍で攻撃を回避する。
オルゴン・クラウドS
OGMDではこちら。気力130以上で、全属性ダメージを1600軽減し、かつ空間跳躍によって移動時のEN消費と移動コストを無視する。Jにあった分身はラースエイレムとして別能力になった。
何気にバリアは無消費なので、ENを浪費させる手は使えない。
ラースエイレム
OGMDで追加。気力120以上の時、一瞬だけ時間を止めることで攻撃を特殊回避する。ただし、騎士機はシャナ=ミアの許可が下りていないため、ソ=デスの機体はイベントで使ってしまうので実質飾り。
EN回復M/中
ターンごとに最大ENの20%を回復。継戦能力の高さの秘密。

移動タイプ

飛行可能。OGMDでは何気に水中も移動できるが適応はB。

サイズ

L
実は巨大。

機体BGM

「Limit Over」
男主人公時のデフォルトBGM。
「Guardian Angel」
女主人公時のデフォルトBGM。ちなみにスポット参戦時のアル=ヴァン機のBGMにもなる。
「Resolution」 「Powerful Eater」 「Sweet Suite」
各Fモード使用時に限り、選択したサブパイロット別の専用BGMが流れる。機体に設定した戦闘BGMより優先される。これらの曲名はOGMDで判明したもので、JではBGMセレクトからの選択は不可能。なお、左からカティア、テニア、メルアの曲。
「Moon Knights」
フューリー幹部クラスの汎用BGM。条件を満たせば、味方側もBGMセレクトで選曲可能。

関連機体

ラフトクランズ・アウルン
アル=ヴァン・ランクス機。オルゴン・ソードによる剣撃戦闘に最適化された近接戦闘タイプ。
ラフトクランズ・ファウネア
フー=ルー・ムールー機。オルゴン・ライフルによる射撃戦に最適化された遠距離戦闘タイプ。
ズィー=ガディン
「皇帝機」と呼ばれ、宇宙船ガウ・ラ=フューリアの中枢と一体化できる特別な機体。事実上の上位機。
ヴォルレント
準騎士が乗る量産機。
オルゴンエクストラクター(ユニット)