バーサル騎士ガンダム

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バーサル騎士ガンダム(バーサルナイトガンダム / Versal Knight GUNDAM)

SDガンダム外伝』ジークジオン編の主人公

ラクロア王と騎士団長のみが授与件を持つ、スダドアカの騎士の最高位の称号である「バーサル騎士」(ユニバーサル・センチュリー=宇宙世紀に由来といわれる)の称号を授与された騎士ガンダムの新たな姿。

尚、彼の纏った「白い鎧と二刀流」という装備は後のバーサル騎士GP01やバーサル騎士ウイングガンダムにも受け継がれ、バーサル騎士の象徴ともされた。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。
本作ではブラックドラゴンの魂が宿ったズワウスによって三種の神器のうち炎の剣を奪われ力の盾と霞の鎧を破壊されたため、ウリバタケらメカニックが破損してしまった力の盾と霞の鎧を打ち直して騎士ガンダムの鎧に合わせたこととなっている。
EN・MP回復がL2に上がり、終盤まで消費MPが高くても30なので多少の反撃での消費もある程度回復できるようになった。

装備・機能

武装・必殺武器

装備

バーサルソード
バーサル騎士の称号と共に受領したラクロア王国の宝剣。剣の連撃から肩のショルダーアーマーでシールドバッシュを繰り出す。
バーサルソード投げ
BXで使用。OVA『第一章 ラクロアの勇者』で初登場時にフラウ姫を救った一撃の再現。
電磁ランス
騎士ガンダム時代の電磁スピアと同系統の武器だが、より大型化している。
バーサルソードとこの電磁ランスで両手に武器を構えるスタイルは後に「バーサル騎士」伝統の様式となった。
スーパーガンダムのロングライフルがモチーフ。
『BB戦士』では電磁スピアと違いスプリングギミックは無いが、先端を三叉に開いたり閉じたり出来るギミックが存在し、『レジェンドBB』に引き継がれている。
また、『元祖SDガンダム』でもこのギミックが存在し、『SDX』に引き継がれている。
バーサルアーマー
ファントムサザビーとの戦いで大破した力の盾と霞の鎧、使われなくなったナイトシールドなど、それまでの装備を再利用し融合させる形で鍛冶屋テムに打ち直してもらい完成した新たな鎧。
盾も鎧の一部に組み込まれたため(肩部分のパーツがそれとされる。また、力の盾とナイトシールドの両方を組み込んだため盾が二つになった)、バーサル騎士ガンダムは両手に武器を構えるスタイルとなった。
外観はそれまでの青系統のカラーリングから純白となるなど大きく変容し、両手武器と共にバーサル騎士ガンダムを特徴付けている。
頭部パーツのデザインは『ドラゴンクエストIV』に登場した「天空の兜」がモチーフになっている。

必殺技

連続攻撃
右手に剣、左手にスピアを構えての連続攻撃。
BXでは最初にカードダスの再現を行う。
騎士スペリオルドラゴン
バーサル騎士ガンダムとネオブラックドラゴンが融合する事で降臨したスダ・ドアカワールドの黄金神。
持っている剣は炎の剣とバーサルソードが融合した「ダブルソード」設定では、ダブルソードは2本の剣が1本になったのではなく、2本とも強化された炎の剣に変化しており、もう1本取り出して二刀流も可能。
この技を使うとバーサル騎士ガンダムとネオブラックドラゴンのカットインが入るが、よく見てみると全く同じ人相であることが分かる。また、トドメ演出は爆風の中に佇むバーサル騎士ガンダムのマントに背中合わせに立っているネオブラックドラゴンの幻影が一瞬だけ紛れ込む。
BXでは第44話のイベントで武装として解禁される。バリア貫通サイズ差無視が付いているが、これを使えるまで気力が溜まったということは光の騎士が発動している事でもある為、実質サイズ差無視はあるだけの存在となる。出現時は光の球に包まれた状態で頭から落下してくるが、これはアニメ版において、スペリオルドラゴンが真に覚醒した際の流れである。同様にスペリオルドラゴン時は一言も喋らないこともアニメ版を再現している[1]

特殊能力

剣装備、盾装備
HP回復L2
EN・MP回復L2

移動タイプ

OVA版を元としているため。別媒体では飛行用装備「ナイトフライヤー」装着によりを飛ぶ姿も見せている。

サイズ

SS

パイロットステータス設定の傾向

能力値

格闘・回避・技量に優れるインファイター。文句なしに一線を張れる。

精神コマンド

BX
集中直感正義覚醒
典型的なスピード系攻撃型の構成。「正義」があるのはさすが。

特殊技能(特殊スキル)

BX
光の騎士、騎士、援護攻撃援護防御全体攻撃カウンターインファイト

パイロットBGM

「巨人との戦い」
通常戦闘BGM。
「大決戦」
必殺技(騎士スペリオルドラゴン)使用時のBGM。

人間関係

ジオン族

魔王サタンガンダム
同じ名を持つ宿敵。その正体は分離した武者頑駄無真悪参の悪の心…すなわち騎士ガンダムにとっては己の半身とも言える存在であった。
ネオブラックドラゴン
サタンガンダムの正体であるブラックドラゴンが、奪い取った炎の剣とその力で生み出したドラゴンベビーの肉体を使い転生した姿。

名台詞

「ジークジオン、必ず倒してみせる…」
カードダスでのセリフ。スパロボでも戦闘台詞として採用されている。
「一つだけはっきりわかっている事がある…もうこんな戦いは、終わらせなければならないということだ!」
「これが…答えだったんだ…!」
ネオブラックドラゴン「そんなバカな事があるものか!?」
「貴様が認めようと認めまいと…真実は変えられぬ…!」
自分とネオブラックドラゴンが善と悪に分かれた同一人物だと気付いて。

余談

騎士スペリオルドラゴンについて

ジークジオン編がメディア展開されていた当時の騎士スペリオルドラゴンは、武者頑駄無真悪参が秘宝である銀の楯を盗み出して出奔中に起きた落雷事故によって別次元に飛ばされ精神が分裂、悪の心は雷となりジオン族のドラゴンライダーの竜に降り注いで融合する事で魔王サタンガンダム(ブラックドラゴン)になり、悪の心が抜けて善の心だけになった真悪参は騎士ガンダムに変化。その後両者ともパワーアップしてバーサル騎士ガンダムとネオブラックドラゴンがムーア界での戦いの際に再び融合した事で、神に匹敵する存在「超越の龍」になったという設定だった。

しかし、原作では後付けに次ぐ後付けで、少々ややこしい設定になっている。

古代神と呼ばれる世界創出の力を持つリアル頭身の十二神が存在しており、神々は創出した世界の中で力を行使するには己の核(コア)と融合する操手を必要としている。十二神の1人である黄金神スペリオルカイザーが選んだ操手が、ラクロアにも伝説として残っている勇者ガンダムである。勇者ガンダムは黄金神が課した試練を乗り越えて黄金神の核と融合して、黄金神の核である黄金神スペリオルドラゴン00になって、スダ・ドアカワールドを創出した。しかし、世界を狙う別の古代神バロックガンとの戦いで操手を失い、残された核は、黄金神の意志・ドラゴン・黄金の鎧に分解してしまう。

黄金神の意志は真悪参を次の操手に選ぶが、バロックガンの妨害で真悪参の精神は分裂。善の心は騎士ガンダムに、悪の心は黄金神の核の一部だったドラゴンと融合して魔王サタンガンダム(ブラックドラゴン)になった。

「ムーア界で両者の融合時には、それまで2人を見守っていた黄金神の意志も一緒に融合。こうして、黄金の鎧を欠いている為、まだまだ不完全ではあるものの操手を得た黄金神の核スペリオルドラゴンが再臨した」というのが、現在の原作版スペリオルドラゴンの設定になっている。

脚注

  1. 後の劇場アニメ『聖機兵物語』では喋っている。

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