デストルーク(Destruke)
スーパーロボット大戦BXに登場する敵組織。謎の機械生命体バルギアスを王と崇め、全ての世界を闘争によって支配することを目論んでいる。
その実態は、バルギアスの圧倒的な力と在り様に心惹かれた者達がディボーティーを筆頭に彼を担ぎ上げて立ち上げた組織であり、バルギアス自身はデストルークそのものにはあまり興味を持っていない。組織の目的もどちらかといえばバルギアス個人の目的であり、ディボーティーがそれを達成するため自ら駒となって行動し、彼女の部下としてやはりバルギアスに心酔する兵士達が従っている、という単純な構造。
戦力そのものは良くも悪くもバルギアスが最大であり、それ以外はディボーティーを含め他を圧倒するほどの力は持たない。そのため、作中ではジャーク帝国や機界31原種、ジオン族などいわゆる「人外」の敵勢力と組んでおり、それもあくまで目的が当面、同じであるだけのかりそめの同盟であった。
世界の境界線の守護者である「次元の守人」ファルセイバーは、全ての世界を闘争に満たそうとするデストルークにとっては最大の邪魔者であり、ゆえにその存在を消し去ろうと幾度も刃を打ち交わしている。
登場作品と扱われ方
- スーパーロボット大戦BX
- 第1話から早速登場し、バルギアスとディボーティーは第4話で早くも顔見せ。セイクリフィスが一般機にも関わらずスペック低下無効を持っているためガオガイガーなどによる弱体化が通用しない……と思いきや、ブルーディスター&クレセディアは持っていないので、ガトリングドライバーを打ち込んでいるとボスが脚止めされて取り巻きだけ突っ込んでくる、という事態が発生する。
- 旧来の敵組織と異なり存在感は薄め。組織としての目的がブライティクスになかなか知れず、版権の敵が「長く戦ってきて和平が難しい」「放置しておくと世界が滅ぶ」「妥協不能の侵略者」「覇権を狙う異世界の王」と大いに目立っているのが拍車をかけている。
- さらに、今までのオリジナル敵に付き物だった「主人公との因縁」がほとんど存在しないことに加え、その役目を担うはずのブルーヴィクターが中盤でリタイアしてしまうのが追い討ちをかけており、総じて「最大の脅威」というより、デストルークそのものは多くいる敵組織の一つに過ぎず、その中で「最大の脅威を招く存在」として警戒されている。