クラックス・ドゥガチ

2015年5月25日 (月) 09:08時点における126.8.88.130 (トーク)による版

クラックス・ドゥガチ(Klux Dogatie)

木星帝国の総統。

正確な年齢は不明だが、ベルナデットの母親と結婚したときに「齢80に手が届く老人」だったらしいので、本編では90代半ばには達していると思われる。バイオ脳を搭載した10体の人形を操って指示を出している。人形9体は長髪の老人であるが、本体のドゥガチは禿頭で、頭部の至る箇所に太いパイプや管が接続されており、口部には酸素を供給するマスクを付けている。

元は木星コロニーの発展に生涯を尽くしてきた、ある種の偉大な人物であったが、地球連邦政府と外交関係が持てるところまでに発展させてきたという強烈なプライドを、政略結婚という地球連邦の懐柔と妻になった女性の優しさに抱いた地球への劣等感によって打ち砕かれ、地球の滅亡を企てるようになる。

親善訪問を装って地球圏に侵攻し、多数の核兵器を搭載したジュピトリス9をもって地球そのものを焼き尽くそうとするが、宇宙海賊クロスボーン・バンガードによって阻まれる。

小型核弾頭によって、ジュピトリス9を轟沈させられたドゥガチは、巨大MAディビニダドに搭乗して、自ら出撃。7体のコピーの搭乗する7機がMSの大部隊と交戦している隙に、本体の自らはヘリウム積載タンクに偽装した降下カプセルで、ディビニダドごと地球へ降りるが、それに気づいたトビア・アロナクスと死闘を演じ、最後は腕部Iフィールドを全開にしたクロスボーン・ガンダムX3の捨て身の突撃によって、機体は巨大メガ粒子砲からの砲撃を抑え込まれ爆発、破壊された。

炎に包まれ死に行くドゥガチは、地球が灼かれる幻想に取り憑かれながら笑い声を上げたが、それを察したキンケドゥ・ナウクロスボーン・ガンダムX1改によるスクリューウェッブの攻撃で止めを刺され、憎しみに取り憑かれたその生涯に幕を閉じた。

登場作品と役柄

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
原作同様に木星帝国の総統として登場し、シャアネオ・ジオンと組んで地球の破滅を企てることになる。αシリーズでは第2次α以前に木星の敵勢力としてジュピトリアンが登場していたが、αバルマー戦役のときはジュピトリアンとは一歩離れた立ち位置であったらしい。敵パイロットとしてはエレゴレラを経てディビニダドに搭乗し、最終的には他の人形と共に登場する。
ちなみに、人形の顔グラと本物の顔グラが何故か逆になっている。

人間関係

ベルナデット・ブリエットテテニス・ドゥガチ
実の娘。ただし「医者はそう言っていた」程度の認識しか無く、愛情と呼べるものなど欠片も抱いてはいない。
トビア・アロナクス
キンケドゥ・ナウシーブック・アノー
最終的に彼の手で止めを刺される。
ザビーネ・シャル
寝返った新参者。彼に対し「地球をくれてやっても良い」と発言するが、本当の目的は地球を焼くことだったので、実際のところは地球などどうでもいい、というのが本音だろう。
カラス
部下。

他作品との人間関係

シャア・アズナブル
第2次αでは彼と同盟を結び、地球の滅亡を企てる。
フォンセ・カガチ
外伝「クロスボーンガンダムゴースト」では、彼の恩人とされる。

名台詞

「――それが?」
衛星イオの第8採掘基地に総攻撃を仕掛けてきたクロスボーン・バンガードをまとめて始末する為、基地を爆破するという狂気の沙汰に、「この基地に住む数千人は下らない自国民をも道連れにする気か!?」と狼狽するウモンへの、さも愉快そうに笑いながらの返答。
「真の人類の未来? 地球不要論!? そんなものは言葉の飾りだっ! わしが真に願ってやまぬものは唯ひとつ! 紅蓮の炎に焼かれて消える 地球そのものだーっ!」
最終決戦時、トビアとの戦いの最中ディビニダドに搭載された10基の核ミサイルを斉射しようとした際の台詞。ドゥガチの狂気を象徴する台詞と言える。
「若造の言うことかああっ!」
最終決戦時にトビアに「心のゆがんだだけのただの人間」と言われた際に放った台詞。長谷川氏曰く富野監督の指示で追加された台詞だそうで、「(監督の)本音かなぁ?」との事。
「ふはははは……見ろ! ち…地球が燃えるぞ…すべてが消えてゆく ふ ふはは…あはははは…」
X3の自爆に巻き込まれ、コックピット内で炎に包まれながら言った台詞。この後キンケドゥに「たとえ幻でもあなたにそれを見せるわけにはいかない」と言われ、止めを刺された。

搭乗機体

エレゴレラ
ディビニダド

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