エーテル / 霊子
あらゆる場所に存在する物質。語源はギリシャ語の「アイテール」。別名「プラーナ」「チャクラ」。生命や魂などの精神エネルギーを司り、このエーテルを体内に浸すことで潜在能力を開花させることができる。全てのエネルギーの源ともされている。
例えば空気にも2種類あり、酸素と二酸化酸素がある。人間は酸素を吸い、二酸化酸素を吐く。植物は二酸化酸素を吸い、酸素を吐く。この人間と植物のバランスにより地球の空気は安定している。
エーテルを自在に操ることが出来れば、あらゆる存在を確立できるという記述もあるなど、理学的な要素より、宗教的な要素が強い。
『スーパーロボット大戦シリーズ』における「サイバスター」の公式サイトによるインスト説明には「エーテル(質量を持たず、絶対座標に対して静止しているエネルギー)を魔術的媒体として推進に利用している。」との記述があり、シリーズとの関係が深い。語源こそ違うが、『Zシリーズ』における「次元力」「原理の力」「オリジン・ロー」本来の意訳はこのエーテルと思われる。
エーテル物理学
エーテル物理学とは『光の媒体』の研究から始まった。近年では「 地球」などの星はどのように「光」を発しているのか。最近の研究では「宇宙」は目に見えない物質『黒の媒体』「ダークマター(暗黒物質)」で構成されている。
エーテルを利用した兵器
- トップをねらえ!
- ガンバスターの必殺技の「スーパーイナズマキック」は、宇宙がエーテルで満たされていることにより衝撃が周囲に伝わり、複数の敵をまとめて倒せる。また、ヱルトリウム級の推進機関は外気のエーテルを吸収し、頭脳のイルカのエスパーに送り込む。頭脳はエーテルを絶え間なく演算処理することで推進する。
- サイバスター
- 推進機関は「エーテルスラスター」と呼ばれており、エルトリウムと同じ原理で無限に存在するエーテルを「ラプラスコンピューター(デモンタイプ)」が絶え間なく演算処理することで推進する。「エーテル通信機」と呼ばれるものもあり、此方はラ・ギアスに充満するエーテルの波を掴み、相手に意思疎通を可能としている。
- パスキューマシン(勇者王ガオガイガーFINAL)
- 物質復元装置「パスキューマシン」は「ダークマター」を供給源とし、あらゆる物質を複製できる。その代償として宇宙を構成するダークマターは減少し、装置で複製された生命体は消滅、そして固体の色素は僅かながら減少している。これを「宇宙収縮現象」とも呼んでいる。
Zシリーズ
『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』で用語が初登場。霊子(エーテル)と呼ばれている。Zシリーズにはサイバスターとの関連が指摘されている「シュロウガ」が登場。
その正体は、宇宙のすべて……人間は言うに及ばず、動植物や物質、エネルギー、果ては原子に至るまで、宇宙すべてに宿る「意志」そのもの。原子の化合で物質が生まれるのは原子の意志であり、太陽が輝くのは太陽の意志であり、空気が流動するのは空気というかそこに含まれる物質の意志であり、生命が死ぬのも生命の意志である。
限界を超えた機体が動いたり、乗り手の気合に応じてバリアを破ったりするのも、乗り手に応えるロボットの意志である。
簡単に言えば、霊子とは、宇宙に在ル全てのモノやコトを、「かくあるべき」と定めている根源の意志である。次元力の本質は、外部からの強制によって霊子を動かし、「かくあるべき」と定められている内容を書き換えることである。
「いがみ合う双子のスフィア」の真の力は、この霊子をリアクターと同調させ、かつそれを周囲に伝播することにある。これは図らずも、多くの世界で提唱されていたマシンとの調和、すなわち「真化融合」を擬似的に起こす力と言える。
この霊子は、Zシリーズの宇宙に存在する二つの力のうち「存在しようとする力」の根源であり、これが理の改変を拒む場合は次元力でも事象制御は出来ない。
大雑把な例えをすれば、霊子によって「かくあるべき」と定められている事象とは、要は会議で決まった結論であり、霊子は参加者である。次元力は参加者=霊子の意見を外から変えることで結果=事象を書き換えるが、参加者の多くが拒否した場合は横紙破りが出来ない。
これは宇宙の大崩壊も同じで、崩壊を導く「消滅しようとする力」は「宇宙がそこにある」という事象の改変を行おうとするが、「存在しようとする力」がある限り果たせない。そこで、「存在しようとする力」の根源たる霊子=会議の参加者を抹殺・消去して減少させることにより、改変を行いやすくするのである。