サヤ・クルーガー
サヤ・クルーガー(Saya Cluguar)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:小林愛
- 種族:エルプスユンデ
- 性別:女
- 別名:エルプスユンデ・サヤ
- 年齢:18歳(外見年齢)
- 所属:アンノウン・エクストライカーズ(アルティメット・クロス)
- 搭乗機:ライラス、オデュッセア(サブパイロット)
- キャラクターデザイン:Chiyoko
スーパーロボット大戦UXのヒロイン。傭兵部隊アンノウン・エクストライカーズの隊長を務めるリチャード・クルーガー少佐の娘。
傭兵のプロだけあって任務には私情を挟まず、常に傭兵としての緊張感を保ち続ける。平時でもクールな言動が目立つが、人間味がないわけではない。
その一方で奔放な父親に振り回されており、一般人を装っての潜入任務などでは無茶苦茶なセンスの持ち主であるリチャードの選んだ服装を着せられて登場し、周囲を呆れさせることもある(一応、おかしいという認識は持っている)。加えてアーニーに次ぐ天然ぶりもそれに拍車をかけている。
実はノーヴル・ディランによって生み出されたエルプスユンデ、つまりは意志を持った鉱石オデュサイトそのもの。その存在理由は、オデュサイトによって無限に加速する意志の力を制御することであり、人造生命として生み出されたのはそのため。しかし、サヤの制御能力は不完全なものであり、オデュサイトに由来するエネルギーを完全に御することは出来なかった。オルフェスの空間跳躍がパイロットに著しい負荷を与えていたのも、実はサヤが不完全な存在であったためである。しかし、リチャードとの死別などを経てその意志を確固たるものにし、レプトン・ベクトラーの完全な制御を可能とした。
登場作品と役柄
パイロットステータス設定の傾向
能力値
その内面の迷いからか、「プロの傭兵」という設定に反してまさかの技量が味方ワースト2という恐るべき低さ(彼女より低いのはロミナ姫)。この値は敵パイロットだと一般兵レベルで、あろう事か加藤機関兵士には序盤から負けている。そのため、序盤ではアルマにミサイルがよく切り払われる光景を見る事になる。
精神コマンド
- UX
- 直感、追風、信頼、祝福、愛
- サポートに向いたラインナップ。追風は使い手が少ない中で最初に習得するので、飛べないオルフェスのサポートを始めとして様々な状況で重宝する。
- 一方で防御系は直感しかないため前線に放り込むのは危険。ライラスが強力な機体なだけにこの構成は評価が分かれるだろう。
特殊スキル
人間関係
- リチャード・クルーガー
- 義父だが、自身が人造人間であることに負い目を感じてか基本的に「少佐」と呼び、サヤがリチャードを「お父さん」と呼んだのは彼の死後であった…
- アニエス・ベルジュ
- リチャードの戦線離脱後、パートナーとなる。彼との出会いが彼女を変革させたといっても過言ではない。
- リチャードの場合と同様に、基本的に「少尉」と呼ぶが、感情的になると「アーニー」と呼ぶ傾向にある。…アーニーの名前が変更可能なせいか、戦闘台詞では一貫して「少尉」と呼ぶが。
- 作中、徐々に関係が深まっていっているのは明らかだが、二人の真面目な性格もあって恋愛に直結する描写は控え目(…なのだが、二人の掛け合いは別の意味に取られかねないものが多い)。
- ノーヴル・ディラン
- 彼女の手によって生み出されたため、母親と言える人物。
- アユル・ディラン
- 同じくノーヴル博士の手によって生み出されたエルプスユンデで、言うなれば妹にあたる。
版権作品との人間関係
リアル系
- アレルヤ・ハプティズム、 ソーマ・ピーリス
- エンディングにて彼らと共に恵まれない子供達のための施設を設立する。
- ミハエル・ブラン
- UX序盤にて、彼の眼鏡を叩き割ろうとした。
スーパー系
名台詞
- 「支援機…? ふふ、戦闘爆撃機と呼んでいただきましょうか!」
- 対ドクター・ウェストの戦闘前会話。「そんな支援機では破壊ロボに勝てない」と言われ、珍しく好戦的な返答をする。
- 「私たちと共に来るか、それとも捕虜としてここに残るか…」
「大切なのは、あなた自身がどうしたいか、ではないのですか…?」 - 「僕に何をしろって言うんですか?」というアーニーに対して。この言葉により彼はかつて同じことを問われた少年のように戦う意思を固める。
- サヤ「ではあなたは、戦場であなたの家族や友人と相対した時…トリガーを引けますか?」
アーニー「!? そ、それは…!」
サヤ「その戸惑いが答えです。あなたは、戦場にいるには優しすぎる…」 - 「決別-ともだち-」にて、アーニーに対して、彼の優しさを認めつつもプロとしての心構えを教える。その直後の戦場でその友人と相対するとは誰も思いもしなかった…。が、更にこの発言が後々ブーメランとなって自身に返ってくる事になるとは皮肉なものである。
- 「う、撃てません…」
「できません…! 私には、少佐は撃てません…!」
「できない…できないんです!」
「う、うぅぅ…うわあああぁぁぁ!」 - 第31話「Final Count」にて、重力炉崩壊を阻止するためにアイアンカイザーごとリチャードの搭乗したライオットBを破壊しろとその当人から命令されるが…。
- 彼女は少佐を失うことを恐れてたのか、撃つことを躊躇し、ついには絶叫してしまう…。その場を見かねたアーニーにより、その役割を引き受け…。
- 「私は、少佐の娘ではありません…」
「粒子加速炉の制御キーとして、オデュサイトに宿らせた『意志』…それが私です…」
「そう、わたしもまたエルプスユンデ…創られた命なんです…!」 - 第31話エンドデモにて、「子供が父親を撃つべきではなかった」と諭すアーニーに己の正体を明かした。サヤは人間ではなく、粒子加速炉を制御するためにオデュサイトに意志を宿した存在――つまり彼女もまた生まれながらにして原罪を背負った者だった。
- 「何もかも私のせいだったんです!」
「私の意志が…命の力が足りないばっかりに、何もかも…!」
「う、うぅぅ…うっ、ううぅぅ! 私が…私のせいで…!」 - エルプスユンデとしての能力・器が未熟だったためにリチャードやアーニーの肉体を蝕み、そしてリチャードを死なせたのではないかと自責の念に駆られながら哀しむサヤ。
- 「わかっています。あなたが覚悟を決めたんですもの。私も覚悟を決めましょう」
「リチャード・クルーガーの娘として、その名に恥じぬ戦いを見せて差し上げます!」 - 第32話「BIG“C"」にて、リチャードを失ってから最初の戦闘でサヤを気遣うアーニーに対して。リチャードの志を継ぎ、未来を変えるために戦う決意を固めたアーニーに、サヤもまたリチャードの娘として再び戦いに身を投じる覚悟を固める。
- 「言ったはずです…私も、覚悟を決めると…」
「今まで、私は…すっと逃げ続けてきたんです…少佐の覚悟も、優しさも…自らの運命すら、受け止められず…だけど…もう迷わない!これが私の運命なら…自らの意志で! この、命の力で!私は、すべてに立ち向かってみせる!」 - 第32話にて、ジンの攻撃からアーニーを庇って。父親として愛情を注いでくれたリチャードの優しさを受け止められなかった事、エルプスユンデである事を受け止められなかった事への苦悩をアーニーに告白し、サヤは自分の運命を受け入れる。
- そして…命の光が輝き、人の意志が目覚める。
- 「私はもう迷わない! この力で、あなたと共に!」
- エンド・オブ・リバース初使用時の台詞。
- 「そうです、少尉…。これは父さんが残してくれた力。私たちの未来の照らす命の輝き!この輝きで、私たちは未来を掴んでみせるッ!」
- オデュッセア合体後初戦闘時の台詞。サヤのリチャードへの呼び方がさらっと「父さん」になっている事に注目。これ以降、サヤはリチャードの事を「お父さん」と呼ぶ事が多くなる。
- 「う、うぅ…うぅぅ、少佐…お父…さん…」
- 第32話終了後の部隊分岐前の会話で、アーニーから「リチャードの想いに応え、『命』を学ぶ事が出来たのだから、リチャードを撃てなかった事を恥じる必要はない」と告げられた際に。その言葉に、サヤは改めて亡き父を偲び、涙するのであった…
- アーニー「これが…!」
サヤ「私たちの決意です!」 - 第二部版ヘルストリンガーの〆台詞。
- (ありがとう、乙姫さん。あなたの意志は、これからもずっと私たちと共に在ります)
(ありがとう、ありがとう。いつか、きっとまた逢いましょう)
(あなたが示してくれた、始まりの未来で…) - 第39話にて乙姫がミールと一体化した事を察して。
- 「それでも残された者が意志を繋げ続けるのであれば、命の輝きは消えません!」
- 第40話におけるサコミズを説得した際の台詞。
- アーニー「サヤ…僕たちの命を重ねるんだ!」
サヤ「感じてください、少尉! 私の…命の鼓動を!」 - 第3部版エンド・オブ・リバースの台詞。…何か色々と誤解を招きかねない。
- サヤ「ここに在るのは、命という名の、意志の輝き!この宇宙に生きとし生ける、全ての命たちよ!集え、始まりのもとに…!」
- 最終話にて(斜線部はDVE)。散っていった命の光と共に、命に目覚めた彼女は、ユガの終焉と言う運命に立ち向かう。
- 「やっぱり、よしましょうか」
「だって…また、夢になるといけませんから」 - EDにて、アーニーに芝浜を聞かせようとしたところ、アーニーが芝浜に聞き覚えがあると発言した際に。この台詞と共に、UXの物語は幕を閉じる事になる(正確にはもう一つ台詞が残っているが)。
- なお、サヤの赤面したアイコンが使われる唯一の場面である。
迷台詞
- 「しぇいしぇい」
「わーい、わーい。ぼんぼやーじ」
「えーん、えーん。ていくみーほーむ、かんとりーろーど」 - 最初期の「演技」中の台詞の数々。どのような調子で言っているのかは謎に包まれている。
- 「よろしくピース」
- 第5話にて、JUDAに収容されたアーニーに対してリチャードと共に落語家のふりをしている時の発言。
- 「よろしくピース。それでは、毎度バカバカしいお噺を…」
- 中断メッセージでも聴ける。もちろんボイス入りであり、リチャードとは対照的に完全にいつもの調子で「よろしくピース」と言い放つサヤを見ることができる。
- 「あなたのロボットは修理して、格納庫に保管されてイルでしょネー傷の手当もシテやったし、とっとと出て行けばイイのにナー」
「出口は開いトルでー」 - 第5話でアーニーを無理やり送り出した際の発言。どことなく現在いる場所を感じさせる発言である。
- (そうなのか?全く理解できない…)
- 同話でリチャードに落語家という設定が必要かと聞いてはぐらかされた際の心の声。勿論彼女以外にも理解できない人は多数居たが…。
- 「同感です。私も激しく不安を感じています」
- 第8話宇宙ルートでフロンティア船団に潜入したはいいが、グルメツアーになってしまっている事を案じた由木に続いて。なんだかんだ言いながら付き合っているのもどうかと思うが、それ以前に、全身メタリックブラックのキャットスーツで言えることではない。もちろん同行しているエイーダからも突っ込まれてしまう。まあ、リチャードが「この服装しかありえない」という理由で着させたが。
- 「黙りなさい! そのメガネ…叩き割って差し上げましょう」
- 同話にて、ランカを無理やり連れ出そうとしている(訳ではなかったが…)ミシェルに対して。この後、彼を袋叩きにしてしまう。
- 「待つぞね!女を泣かせる悪党ども…! おまんら、絶対許さんぜよ!」
「あてぇはスケバン、麻宮サヤ! あ、違った…貴様らに名のる名前はないッ!」 - 第14話日本ルートにて。浩一のみならず、絵美を引き入れようとした道明寺に割り込んでのセリフ…なのだが、セーラー服にヨーヨーという服装に加えて「唸る必殺の一撃」をバックに登場、というカオスな展開に絵美と浩一は混乱して絶句、道明寺は困り果てて彼女に「どちら様でしょう?」と尋ね、エイーダが現れるまでは全員は新手のドッキリか何かと勘違いされてしまう(そのエイーダも申し訳なさそうに浩一に謝っていた)。
- ちなみに4段目の台詞はジョウの仕込みだが、その時の服装はやっぱり少佐のゴリ押しだった。なお、3段目の台詞の元ネタは『スケバン刑事』の麻宮サキ(2代目)であると思われる。
- 「ゆきーの進軍、氷を踏んで…」
- 第16話日本ルートにて阿戸呂村に向かう最中。実在の軍歌「雪の進軍」の歌詞で、リチャードから「雪中行軍で遭難した際にはこれを歌えば元気が出る」と、教えられたらしいが、内容は元気の出る歌詞ではない。
- 「天は…我々を見放したあッ!」
- 遭難しかけた時に。こちらは映画「八甲田山」 のパロディ。
- 「これは隠密行動時のコスチュームです。お気になさらず」
- 23話でアルトから衣装について突っ込まれて。ちなみにそのときの衣装はベレー帽・レオタード・黒マントだった。
- 「わかってはいたんです。あの人の持ってくる衣装は、いつも常識はずれなモノばかり…だけど、それに慣れてしまった私は、自分ではどうすることも出来ず…」
- 第26話にて、リチャードの指示でスクール水着を着て現れた時の台詞。もはや、慣れてしまったために断れなくなっている。エイーダやシズナはサヤに同情していたが、アーニーは「演技」を信じているせいで見当外れの方向に…。
- 「ふふ、ふふふ…そうですね、そうかもしれない」
「ありがとう、アーニー…おかげでなんだか吹っ切れました」
「そうだ! 砂浜で一緒に、大喜利をやりましょう!」 - で、アーニーの余計な天然ボケ発言により、吹っ切れてはいけない方向に吹っ切れてしまった。しかも何故か大喜利をやろうと提案し始めてしまう。何故そうなる。
- 「少尉」ではなく「アーニー」と呼んでいる事から、よっぽど嬉しかったのだろうが…
- 城崎「サヤさん、私に変わって彼に何か言ってあげてください」
「いっぺん死んでみますか?」 - 第27話地上ルートにて、浩一が自分に黙って美海と会ったことに根を持った城崎がサヤと一緒に浩一に集中砲火した。これには浩一も、「ホントにいっぺん死んでますから!」と返すのが精一杯だった。
- サヤが言った台詞は能登氏が城崎と同じく演じた『地獄少女』の閻魔あいの決め台詞からとっている(なお、このネタは前にもあった)。
- 「もちろんです。施設では、落語もできる愉快な先生を目指すのですから」
- EDにてアーニーに「落語の練習はしているのか」と聞かれて。愉快な先生の前提が何かおかしいが、おそらく気にしたら負け。
- 「その手は桑名の焼きハマグリ、ですね」
- 回避時。おいおい。