リィル・ゼラバイア
リィル(Leele)
グランナイツの一員で、Gシャドウ及びGeoキャリバーのパイロット。
ゴッドグラヴィオン及び、ソルグラヴィオン操縦時は重力子エネルギーの制御をしている。
クライン・サンドマンによって保護されており、当初はグランナイツのメンバーとも面識はなかった。「サンジェルマン城」の南の塔で生活しており、城の探索を行っていた天空侍斗牙と紅エイジと出会う。性格は極めて大人しく、グランナイツのメンバーとも積極的には関わっていなかったが、性格の明るい城琉菜らとのふれあいを経て、徐々にサンドマン以外の人物にも心を開くようになり、メンバーとも打ち解けていった。
サンドマンと同じく、異星からの漂流者で、保護されたサンドマンの下で長らく庇護下にあったが、その正体はサンドマンの実の娘で本当の名は「リィル・ゼラバイア」(サンドマン自身、彼女のことはただの同胞の生き残りだと思っていた)。その事を斗牙が何の前置きもなく明かしてしまったため、彼女の心は大きな負荷を受けて押し潰されてしまう。その後昏睡状態となり眠り続けるが、やがて自身の出生の秘密が明らかとなり、自らを大切に想ってくれる人達の存在に気付いて目覚める。父へのわだかまりと、自らの立場の重さを乗り越えてグランナイツとして復帰し、最終決戦へと臨む。
ペットとしてフェレットの「ロロット」を飼っている。他人に心を閉ざしていた頃、唯一心を開いていた存在だった。当初は他のグランナイツを「さん」付けで呼んでいたが、物語が進むに従い斗牙と琉菜は呼び捨てにするようになる。
小説版では最終的に全員呼び捨てにしており、完全に対等な関係になった事が伺える。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦Z
- ネタバレになるため、フルネームでも「リィル」名義。序盤に心を閉ざしているところは原作同様だが、今回は原作キャラクラター内で解決するので、この件がストーリーのクロスオーバーなどに関わることはない。原作ではエイジや琉菜とも仲がよいのだが、斗牙との絡みの方が重要なためかほぼカット。戦闘中の掛け合いですら大して絡んでいない。原作ではソルグラヴィオンに乗り換える結構前から斗牙に対して呼び捨て・タメ口だが、何故か今回はソルグラヴィオンに乗り換えてもさん付け・敬語であり、最終戦前でようやく呼び捨て・タメ口になるが戦闘台詞は変わらない。
彼女がいないとゴッドグラヴィオンの「グラヴィティクレッセント」が使用できなくなる。ミヅキと同様に第36話から7話の間離脱し、第44話で復帰。 - 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
- 今回も名義は「リィル」。また、桑島氏は他の役で出演・新録を行っているが、リィルは新録されなかったため、相変わらず戦闘台詞のみ斗牙をさん付けする。前作では琉菜が担当していた幸運が今回リィル担当となっている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
人間関係
- 天空侍斗牙
- グランナイツの一員。リィルの心を傷つけたことで、彼なりに反省していた。海底基地などでの出来事を経て、他の皆が自分に気を遣う中、無心で接してくる彼は特別な存在であり、最終的には好意を抱いた模様。彼女自身は城の中で孤独を感じながら生きてきた事で、同じ立場であった斗牙には元々想う所があったらしいが、エイジや琉菜と違い本格的に絡んだのは2期からである。
- 紅エイジ
- グランナイツの一員。リィルを一番心配しており、斗牙に怒りを爆発させた。リィルにとっては兄の様な存在で、彼が脱走した時は無断で捜しに行った(サンドマンはその行動を喜んでいた)。原作では最後まで「さん」付けだが、小説版では2期の最初から呼び捨てにしている。後にサンドマンとアヤカが結婚した事で叔父・姪の関係になり、小説版では「お兄ちゃん」と呼ぶように(「叔父様」はエイジが拒否した為)。
- 城琉菜
- グランナイツの一員。彼女の明るさでリィルの心を開いた。親友。中の人同士も親友だったりする。
- ミヅキ・立花
- グランナイツの一員。
- エィナ
- グランナイツの一員。
- クライン・サンドマン
- 父親であり、サンドマンの心の弱さから当初は自分が父親という事実を隠していた。地球に漂着して保護された時から強い信頼を寄せており、事実が明らかになるまでは「おじさま」と呼んでいた。事実が明らかになった後は「お父様」と呼び、正真正銘の親子となる。
- ヒューギ・ゼラバイア
- 叔父にあたる。最終的には敵対する立場となるが、彼が妹の忘れ形見であるリィルへの愛情を捨て切れなかった事が、戦いの結末を決める事になる。
- ルフィーラ・ゼラバイア
- リィルの母親だが、既に亡くなっている。
- 紅アヤカ
- サンドマンの現在の恋人。後にリィルの義理の母になる。
- ロロット
- 彼女に連れ添っているフェレット。寄り添う。
他作品との人間関係
スパロボシリーズの名台詞
余談
- リィルのキャラクターの原案となったのは、桑島法子氏がメインヒロインのミスマル・ユリカを演じていた『機動戦艦ナデシコ』のヒロインの一人、ホシノ・ルリである。これはルリの大ファンである大張監督の意向によるもので、大張監督は自身の他の監督作品でも『銀装騎甲オーディアン』(SRW未参戦)ではネル・マクマハウゼン、『獣装機攻ダンクーガノヴァ』ではルゥ・リルリと、ルリをモチーフにしたキャラクターを登場させている。