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=== 「根源的な災厄」 ===
 
=== 「根源的な災厄」 ===
黒の英知に記されているという「根源的な災厄」だが、この正体は「グレンラガン」の[[スパイラルネメシス]]ではないかと言われている。生命体の根源的な部分に起因し、時空を超えて全ての世界を巻き込み、滅ぼすというスケールの大きさと原因の類似性が推測の根拠だが、これについてはもう一つの候補がある。それは、[[OGシリーズ]]で[[ギリアム・イェーガー|ギリアム]]や[[クォヴレー・ゴードン|クォヴレー]]が言及した「大いなる終焉」である。
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黒の英知に記されているという「根源的な災厄」だが、この正体の正確なところは不明。だが、ヒントは存在する。
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それは、[[OGシリーズ]]で[[ギリアム・イェーガー|ギリアム]]や[[クォヴレー・ゴードン|クォヴレー]]が言及した「大いなる終焉」である。
    
スパロボシリーズにおいて「太極」の単語はZシリーズへの関わりを意味する。OGSでそれを発言したギリアムは、[[シュテルン・ノイレジセイア]]を見て「お前が大いなる終焉を導く因子であるのなら、この戦いは別の意味を持つ」と述べた上で、レジセイアがそれを理解できないのを知ると「ならば、お前は太極へ至るものではない」と断言している。
 
スパロボシリーズにおいて「太極」の単語はZシリーズへの関わりを意味する。OGSでそれを発言したギリアムは、[[シュテルン・ノイレジセイア]]を見て「お前が大いなる終焉を導く因子であるのなら、この戦いは別の意味を持つ」と述べた上で、レジセイアがそれを理解できないのを知ると「ならば、お前は太極へ至るものではない」と断言している。
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これを読み解いてみると、もしレジセイアが「因子」だったならば、それを討滅することは「大いなる終焉=全ての宇宙の終焉」を一歩遠ざけることに繋がる。そして、「太極へ至るものではない」という断言は、裏返すと「大いなる終焉を導く因子を持つ=太極へ至る可能性を持つ」ということになる。
 
これを読み解いてみると、もしレジセイアが「因子」だったならば、それを討滅することは「大いなる終焉=全ての宇宙の終焉」を一歩遠ざけることに繋がる。そして、「太極へ至るものではない」という断言は、裏返すと「大いなる終焉を導く因子を持つ=太極へ至る可能性を持つ」ということになる。
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これらから浮かび上がって来るのはスフィアの存在であり、再世篇におけるシャルルやアイムの言動からするに、「スフィアを持つ者は大いなる終焉を導く存在たりうる」ということになる。スフィアはZシリーズの世界観の根幹にある太極の欠片であるため、それが「終焉」を導く因子であるとすれば、「生命体の根源的な災厄」というフレーズは別の意味を持ってくることになる。また、[[ガイオウ]]が[[スフィア・リアクター]]と対峙した時の戦闘台詞を読み解く限り、「12の鍵=スフィア」と「ソルの記憶」が集まる事を危険視しており、その事を考慮すればスフィアが「終焉」を導く因子である可能性が高い。
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これらから浮かび上がって来るのはスフィアの存在であり、再世篇におけるシャルルやアイムの言動からするに、「スフィアを持つ者は大いなる終焉を導く存在たりうる」ということになる。スフィアはZシリーズの世界観の根幹にある太極の欠片であるため、それが「終焉」を導く因子であるとすれば、「生命体の根源的な災厄」というフレーズは別の意味を持ってくることになる。また、[[ガイオウ]]が[[スフィア・リアクター]]と対峙した時の戦闘台詞を読み解く限り、「12の鍵=スフィア=ソルの記憶」が集まる事を危険視しており、その事を考慮すればスフィアが「終焉」を導く因子である可能性が高い。
    
これを防ぐ方法があるのかないのかは不明だが、シャルルやV.V.、エルガンなどの言動から見るに、「人類が相互理解を実現する」ことが災厄に立ち向かう大きな力となることがわかる。
 
これを防ぐ方法があるのかないのかは不明だが、シャルルやV.V.、エルガンなどの言動から見るに、「人類が相互理解を実現する」ことが災厄に立ち向かう大きな力となることがわかる。
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また、ガイオウの言葉によれば、「遙かな過去に」「遠い次元で」「人類が禁忌を犯した」がゆえに「黙示録の時が訪れ」「人類は最悪の敵に遭遇し」「宇宙は滅びの時を迎えようとした」らしい。次元将はそのために生み出された存在であり、その使命に同調して共に戦ったのがアポロニアスであり、バジュラであり、ミケーネの神々であるという。
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また、ガイオウの言葉によれば、「遙かな過去に」「遠い次元で」「人類が禁忌を犯した」がゆえに「黙示録の時が訪れ」「人類は最悪の敵に遭遇し」「宇宙は滅びの時を迎えようとした」らしい。次元将はそのために生み出された存在であり、その使命に同調して共に戦ったのがアポロニアスであり、バジュラであり、ミケーネの神々であるという。ただ時獄篇の展開を見る限り、あくまで敵を同じくしたゆえの共闘であったらしい(人を軽視するミケーネ神と、人を愛するアポロニアスとでは本来相容れない)。
    
「根源的な災厄」とは、恐らくZシリーズにおいて全ての存在の根幹に位置する太極によって齎される審判のことであろうと思われる。これは、[[αシリーズ]]における[[アカシックレコード]]と[[アポカリュプシス]]の関係に似ている。そして、それを招く一因であろう「禁忌」とは、[[次元力]]を操ること……ひいては'''次元を超えること'''と考えられる。
 
「根源的な災厄」とは、恐らくZシリーズにおいて全ての存在の根幹に位置する太極によって齎される審判のことであろうと思われる。これは、[[αシリーズ]]における[[アカシックレコード]]と[[アポカリュプシス]]の関係に似ている。そして、それを招く一因であろう「禁忌」とは、[[次元力]]を操ること……ひいては'''次元を超えること'''と考えられる。
時獄篇においてはこの「根源的な災厄」が、[[宇宙魔王]]や[[あしゅら男爵]]、[[不動ZEN]]から「神話の果ての終焉」という呼び名で言及されているほか、「獣の血、水の交わり、風の行く先、火の文明、そして太陽の輝き」というフレーズが何度か登場している。ヒビキによると、これはマヤ文明の終末予言の一節「獣の時代、水の時代、風の時代、火の時代、そして太陽の時代」と同じ意味らしい。このうち「獣の血」は[[獣戦機隊]]や[[チームD]]の持つ「野性の力」、「水の交わり」はアクエリオンチームの「エレメント能力」、「風の行く先」はシモンたちの「螺旋の力」、「火の文明」はシン達やガンバスターがそう呼ばれており(特にガンバスターは「火の文明」の産物とされる)、それらが「太陽の輝き=ソルの輝き=太極」へと至る封印の鍵らしい。
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ガドライト達ジェミニスは、旧ZEUTH・旧ZEXISの面々がメモリーとともに失ったそれらの力(ゲーム的にいうとSEEDや野性化など、精神に関連する固有特殊スキル)の覚醒を危惧している。
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また、ガドライトいわく、第3次Zの世界は「時獄」と呼ばれる状況に陥っているらしい。それによれば、新生時空振動の影響により、第3次Zの世界は新多元世紀0001年11月11日で絶対時間が停止するという。一日の流れや四季の経過など、相対的な時間の流れは持続するも、絶対的な時間は変化せず、死も生もない……それこそ[[パラダイムシティ]]と同様の事態に陥り、やがてはゆっくりと滅亡に落ちていく。これが「神」の齎す「枝分かれした二つの獄」の片割れにして「慈悲」たる「エタニティ・フラット」である。これはリモネシアやオーディスなど、大規模な時空崩壊・時空震動の中心点ほどより強く影響が発生する模様。版権作品で言うと、「天元突破グレンラガン」でアンチスパイラルが使った「多元宇宙迷宮」と似たような原理。
 
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また、ガドライトいわく、第3次Zの世界は「時獄」と呼ばれる状況に陥っているらしい。それによれば、新生時空振動の影響により、第3次Zの世界は0001年10月で絶対時間が停止するという。一日の流れや四季の経過など、相対的な時間の流れは持続するも、絶対的な時間は変化せず、死も生もない……それこそ[[パラダイムシティ]]と同様の事態に陥り、やがてはゆっくりと滅亡に落ちていく。これが、ジェミニスの知る「枝分かれした二つの獄」の片割れ、「エタニティ・フラット」である。これはリモネシアやオーディスなど、大規模な時空崩壊・時空震動の中心点ほどより強く影響が発生する模様。版権作品で言うと、「天元突破グレンラガン」でアンチスパイラルが使った「多元宇宙迷宮」と似たような原理。
      
原理的には、完全に他世界と隔絶された次元内における限定的な法則の書き換えによるもの(ぶっちゃけるとαの[[クロスゲート・パラダイム・システム]])。
 
原理的には、完全に他世界と隔絶された次元内における限定的な法則の書き換えによるもの(ぶっちゃけるとαの[[クロスゲート・パラダイム・システム]])。
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実は、新生時空震動どころか大時空震動以前にこの状態に陥った人物が存在し、それが[[メール・ビーター]]である。彼女は一時死亡した際、ランドの叫びに呼応して覚醒した「傷だらけの獅子のスフィア」をその身に取り込んでおり、その結果自身の絶対時間が停止、まったく体が成長しなくなっていた(実質的な影響は髪の毛だけだったが、それでも異常事態には違いない)。メールの場合は「傷だらけの獅子」が分離してガンレオンに戻ったことで時間の経過が一気に戻っている。
 
実は、新生時空震動どころか大時空震動以前にこの状態に陥った人物が存在し、それが[[メール・ビーター]]である。彼女は一時死亡した際、ランドの叫びに呼応して覚醒した「傷だらけの獅子のスフィア」をその身に取り込んでおり、その結果自身の絶対時間が停止、まったく体が成長しなくなっていた(実質的な影響は髪の毛だけだったが、それでも異常事態には違いない)。メールの場合は「傷だらけの獅子」が分離してガンレオンに戻ったことで時間の経過が一気に戻っている。
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また新生時空震動の際、「烙印」を持つ者たちを基点として世界中の人間の記憶が操作されており、その結果旧ZEUTH・旧ZEXISはかつての仲間たちのことを忘れ去り、また獣戦機隊やザンボットチーム、ブルーフィクサー達は「配置換え」の結果第3次Zの世界からいなくなっていた。
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また新生時空震動の際、「烙印」を持つ者たちを基点として世界中の人間の記憶が操作されており(恐らくスフィアの力)、その結果旧ZEUTH・旧ZEXISはかつての仲間たちのことを忘れ去り、また獣戦機隊やザンボットチーム、ブルーフィクサー達は「配置換え」の結果第3次Zの世界の「アオの星」からいなくなっていた。
    
時獄篇最終局面で[[アンチスパイラル]]が語ったところによれば、「根源的な災厄」の正体は、「'''スパイラルネメシスを恐れるナニモノカの怒り'''」である。その「ナニモノカ」は、「太陽の時代を生きる」生命体が進化からシンカ(神化)へ差し掛かるのを感知すると、その宇宙の全てを滅ぼすことでスパイラルネメシスを阻止するという。それこそが「根源的な災厄」の正体であり、「宇宙の生命全ての究極の敵」であり、「神の怒り」である。
 
時獄篇最終局面で[[アンチスパイラル]]が語ったところによれば、「根源的な災厄」の正体は、「'''スパイラルネメシスを恐れるナニモノカの怒り'''」である。その「ナニモノカ」は、「太陽の時代を生きる」生命体が進化からシンカ(神化)へ差し掛かるのを感知すると、その宇宙の全てを滅ぼすことでスパイラルネメシスを阻止するという。それこそが「根源的な災厄」の正体であり、「宇宙の生命全ての究極の敵」であり、「神の怒り」である。
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そして、それこそがアサキムを呪縛し、無限平行世界に干渉を繰り返す「彼ら」であり、Zシリーズ全てを繋ぐ黒幕である。なおカタカナ表記の「シンカ」は、ハーデス神やカヲル、不動ZENが方向性こそ違えど(ミケーネスなどは「偏った」、カヲルとZENは「正しい」)シンカを遂げたとされていることから、おそらくは「神化」と書くと思われる。余談だが、ゲッターロボ・サーガの原作者である石川賢氏の作品でも似たようなフレーズが出てくる。'''道を誤らなければいずれ人類は宇宙を征服し、神と呼ばれる存在を超える力を持つ'''。奇しくも時獄篇では正しい道を進んでいく人々の戦いが描かれ、反して歪んだシンカを経た悪鬼羅刹に等しい者達との戦いが描かれた。
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そして、それこそがアサキムを呪縛し、無限平行世界に干渉を繰り返す「彼ら」であり、サイデリアルに属する者であり、Zシリーズ全てを繋ぐ黒幕である。
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なおカタカナ表記の「シンカ」は、ハーデス神やカヲル、不動ZENが方向性こそ違えど(ミケーネスなどは「偏った」、カヲルとZENは「正しい」)シンカを遂げたとされていることから、おそらくは「神化」と書くと思われる。余談だが、ゲッターロボ・サーガの原作者である石川賢氏の作品でも似たようなフレーズが出てくる。'''道を誤らなければいずれ人類は宇宙を征服し、神と呼ばれる存在を超える力を持つ'''。奇しくも時獄篇では正しい道を進んでいく人々の戦いが描かれ、反して歪んだシンカを経た悪鬼羅刹に等しい者達との戦いが描かれた。
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これを裏付けるように、「正しくシンカした」面々は不動ZEN、渚カヲル、ゼウス神と人の姿を持っており、反対に「歪んだシンカを遂げた」面々はハーデス神、宇宙魔王、ミカゲと程度の差はあれ怪物じみた姿をしている。
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また、「真戦」とは、12000年の周期で死と新生を繰り返す多元世界のループが最後の一周に入ったときに起きる、神と悪魔=高位生命体='''シンカを遂げた者達(神)とバアル(悪魔)'''による次元規模の死闘であり、ループ閉塞時には「シンカ」に至っていない生物は全て滅亡すると言う。
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また、「真戦」とは、12000年の周期で融合・分離・再融合を繰り返す多元世界のループが最後の一周に入ったときに起きる、神と悪魔=高位生命体='''シンカを遂げた者達(神)とバアル(悪魔)'''による次元規模の死闘であり、ループ閉塞時には「シンカ」に至っていない生物は全て滅亡すると言う。
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この宇宙の死と新生の環を繰り返す中で人は少しずつシンカして行き、最終的に「太陽の輝き」を超えることでシンカへと至る。終末予言を示す5つのキーワードは、時獄篇以前に存在した4つの時代のシンボルであり、サイデリアルはエタニティ・フラット構築に当たってこれらの象徴たる力を持った人物たちをアオの星に集めていた。
    
=== 関連用語 ===
 
=== 関連用語 ===
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:根源たる概念にしてルーツ。「陰陽」の二つの要素に分かれている。太極図で「黒=陰」となるため、この「陰」が黒の英知ではないかと言われている。
 
:根源たる概念にしてルーツ。「陰陽」の二つの要素に分かれている。太極図で「黒=陰」となるため、この「陰」が黒の英知ではないかと言われている。
 
;[[スフィア]]
 
;[[スフィア]]
:同様のルーツを持つ存在。これに触れ、その本質に至ったものが黒の英知を垣間見る。
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:「ソルの記憶」「ソルの心」とも呼ばれる、同様のルーツを持つ存在。これに触れ、その本質に至ったものが黒の英知を垣間見る。
;ソルの記憶
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:スフィアの対存在とされる謎の存在。
   
;[[アカシックレコード]]
 
;[[アカシックレコード]]
 
:太極と同一視されている。「黒の英知」とはアカシックレコードのなかでも「触れてはならない忌まわしい未来や過去」と言えるだろう。
 
:太極と同一視されている。「黒の英知」とはアカシックレコードのなかでも「触れてはならない忌まわしい未来や過去」と言えるだろう。
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