差分

7,561 バイト追加 、 2019年12月15日 (日) 19:24
編集の要約なし
28行目: 28行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
炎を自在に操る強力な霊力を駆使する。
+
イタリア人の父とルーマニア人の母との間に産まれたロベリアは、両親と共にトランシルバニアに暮らしていた。なお、母方にはフランス人の血も混じっていたらしい。
   −
その性格及び思考回路は複雑怪奇かつ大胆不敵。
+
両親の詳しい素性は明かされていないが、母はトランシルバニア魔導士協会の一員だったという説がある。同協会はアメリカの南北戦争で猛威を振るった南軍のブードゥー教徒呪殺(マクンバ)部隊の対抗手段として北軍に招かれ、そして敗北したという歴史を持つ。この敗北を切っ掛けに組織は没落、[[魔法|魔術]]を無力化する[[霊子甲冑|人型蒸気]]が[[ヨーロッパ|欧州]]に大量投入された欧州大戦が決定打となり、内部抗争と粛清が勃発した。これがカルリーニ一家が「吸血の一族」として忌み嫌われた末、土地を追われた理由ではないかと考えられている<ref>[[小説#サクラ大戦|小説]]『巴里前夜』2巻でも、可能性を示すのみで断定した記述にはなっていない。</ref>。
 +
 
 +
いずれにしても放浪生活の中でロベリアは両親を失い、ジプシーに拾われ育てられた。彼女は成長するとジプシーからも独立し、生きる為に盗みを繰り返すようになる。炎を自在に操る強力な霊力を駆使し、犯罪者としてのスキルを着実に身に着けながら欧州各地を転々としたロベリアはやがて巴里に腰を落ち着かせ、人々から「巴里の悪魔」と恐れられる大悪党となった。
 +
 
 +
上記の通りロベリアは数々の犯罪に手を染めており、その罪状は窃盗、詐欺、傷害、公共物破損と多岐に渡り、懲役1000年はくだらないと言われている。ただし、殺人事件は一件も起こしていない。時と場合によっては義賊的にも捉えられるロベリアだが、盗んだ金品を他人に分け与えるような真似はしない。趣味趣向も酒と金、[[ギャンブル]]と典型的な悪党のそれであり、[[巴里華撃団]]に入隊した経緯も、働きに応じた減刑と特別報酬というグラン・マの司法取引<ref>なお、拒否した場合は即座に死刑台送りとなる旨の刑執行書を提示されていた。</ref>を承諾した結果である。
 +
 
 +
その性格及び思考回路は複雑怪奇かつ大胆不敵。普通の人間なら素直に喜ぶような言葉でも、ロベリアにとっては馬耳東風である。彼女には実直なだけではないウィットに富んだ対応が求められる。かと言ってふざけすぎると対等な立場として扱われない為、巴里花組隊長の[[大神一郎]]もロベリアとの関係にはかなり苦慮させられた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
72行目: 78行目:  
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[大神一郎]]
 
;[[大神一郎]]
:
+
:上司。隊長として一目を置いているが、実直でありながらどこか抜けた所がある大神の性格には呆れている。
 
;[[エリカ・フォンティーヌ]]
 
;[[エリカ・フォンティーヌ]]
:
+
:同僚。人懐っこく付きまとわれているが、ロベリアも満更でもないらしい。
 
;[[グリシーヌ・ブルーメール]]
 
;[[グリシーヌ・ブルーメール]]
:
+
:同僚。水と油のような関係だが、実力は認めている。
 
;[[コクリコ]]
 
;[[コクリコ]]
:
+
:同僚。
 
;[[北大路花火]]
 
;[[北大路花火]]
:
+
:同僚。
 
;[[グラン・マ]]
 
;[[グラン・マ]]
:
+
:上司。ロベリアの入隊の際に保険として秘密の「契約書」を用意した。炎で契約書ごと燃やすと脅すがグラン・マは動じることなく、ロベリアはその度量に関心している。
 +
;迫水典通
 +
:上司。ロベリアの身柄を確保し入隊交渉の場に立たせる為、グラン・マと共に暗躍した。SRW未登場。
 +
;ジム・エビヤン
 +
:巴里市警の警察官。優秀な警部でありロベリア逮捕に執念を燃やすが、彼女の方が一枚上手。後に、思わぬ形で彼に厄介になる。SRW未登場。
    
== 名(迷)台詞 ==
 
== 名(迷)台詞 ==
 +
;「バカだからか?」
 +
:『3』における大神に対する口癖。隊長としての力量ではなく、男としてのどんくささを指しての台詞。
 +
;「答えはノンだ。アタシはアタシのためにだけ力を使う。」<br/>「ふっ……この巴里がどうなろうと、知ったこっちゃないさ。」
 +
:『3』にて、巴里の平和のために力を貸して欲しいとスカウトに来た大神たちへの返答。
 +
:脱獄を目論みエリカを人質にしながらの台詞であり、実に悪党らしい所業である。だが…。
 +
;エリカ「ロベリアさん、あなたは極悪人ではありません。本当はやさしい真人間なんです。」<br/>ロベリア「バカなことを言うな!アタシのどこを見て、そんな寝ぼけたことを……」<br/>エリカ「あ、話は変わりますが……」<br/>ロベリア「勝手に変えるなっ!」<br/>エリカ「ロベリアさんのどこが真人間かと言いますとね……」<br/>ロベリア「って、話が変わってないだろ!!」
 +
:上記の場面の後に繰り広げられる、エリカの説得とロベリアの受け答えの一部。
 +
:完全にエリカのペースに巻き込まれており、もはや漫才のボケとツッコミ、巴里の悪魔も形無しである。この隙にロベリアは取り押さえられる。
 +
;「いいよ……今晩、アンタの部屋で特別なショーを見せてあげるよ。」
 +
:『3』にて、グラン・マとの司法取引に応じ巴里華撃団に入隊した当日の夜、シャノワールのダンサー「サフィール」としてデビューし歌と踊りを披露した彼女に大神が最高の賛辞を送ると聞ける台詞。
 +
:特別なショーへのお誘いは勿論嘘なのだが、女性としての魅力を使って挑発あるいはからかいを頻繁に行うのもロベリアの特徴の1つ。
 +
:[[シャワーシーン]]においても、「生まれた時はみな裸だ」という理屈で大神がシャワーを浴びてる際に彼女の方からやって来る他、「女は見られてキレイになる」と述べ裸を見ても信頼度は下がらない(むしろ、見ずに出て行こうとすると下がる)。
 +
;「うふっ!サフィールと言いますぅ。よろしくお願いしますネッ!」<br/>「チビはあっちに行きな!ジャマなんだよ!!」
 +
:『3』にて、前者はシャノワールにやって来たエビヤンへの挨拶。後者は「サフィールは本当にロベリアなのか」とコクリコが疑問に感じ、ロベリアとエビヤンとの会話に割って入った際の台詞。
 +
:ロベリアの担当声優である井上喜久子氏の見事な声色の演じ分けが光る場面。
 +
:声色以外は誰がどう見てもロベリアであり、すっかり騙されるエビヤンが滑稽に映る場面でもあるが、名前と服装を変えるだけで案外素性は隠し通せるという事実は『サクラ』においてとある人物が歴史的に証明している。
 +
;「ハァ?なに言ってんだ?変なのは髪型だけかと思ったら頭の中まで変なんだな?」
 +
:『3』にて、怪人ナーデルに対する挑発。
 +
:確かにナーデルは怪人としてはかなり変わっているのだが、髪型は普通のツインテールでありおかしくはない。
 +
:一方、ロベリアは'''寝癖'''のような何とも形容しがたい髪型をしており、実際に外伝四コマでは「ロベリアの髪型の方がおかしい」とネタにされている。
 +
;「女はデートまでに金を使う。男はデートで金を使う。そういうことさ。」
 +
:『3』のデートイベントにて。
 +
:ロベリアの恋愛観を端的に表した台詞。
    
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
31,849

回編集