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| === 偽りの黒羊 === | | === 偽りの黒羊 === |
− | リアクターは[[アイム・ライアード]]。[[アリエティス]]により運用が可能。'''「現実から逃避する意志」'''によって覚醒し、自身・他者問わず'''「嘘」'''によって活性化する。スフィアが存在していた世界は不明。 | + | リアクターは[[アイム・ライアード]]。[[アリエティス]]により運用が可能。'''「現実から逃避する意志」'''によって覚醒し、自身・他者問わず'''「嘘」'''によって活性化する。スフィアが存在していた世界は不明。再世戦争後期にユーサーが奪取した。 |
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| 同調が進むとリアクターは感情の高ぶりに伴って意味のある事が喋れなくなり、サード・ステージに入ると'''単語としてすら成立しなくなる'''。このためクロウをして「相当なもの」と言わしめたが、この反作用に限れば実は現状一番安全なスフィアだったりする(他のスフィアの反作用が肉体か精神への重大な負荷であるのに対し、このスフィアの反作用は比較的だがある意味非常に軽い上に感情が高ぶらなければ起きない、'''つまり感情の平静を保つこと自体が反作用対策になる'''ため。)。もっとも、最終的に誰も彼に見向きもしなくなれば「嘘」という概念自体が成立しなくなってしまうが。更に同調が進むと「'''真偽の境界の歪曲'''」が可能となり、自らの死を偽り、自身の嘘(=偽物。要は実体を伴った分身)をいくらでも生成できる能力を得ていた(明言されてはいないが恐らくサード・ステージにおけるスフィア・アクトだと思われる)。また、自らの嘘を嘘と認識させなくする力を持つようで、アイムの虚言は機械的な検査では嘘と見做されず、ユーサーも「尽きぬ水瓶」の同調条件からかけ離れた言動を行いつつもそれを嘘だと周囲に認識されていなかった。 | | 同調が進むとリアクターは感情の高ぶりに伴って意味のある事が喋れなくなり、サード・ステージに入ると'''単語としてすら成立しなくなる'''。このためクロウをして「相当なもの」と言わしめたが、この反作用に限れば実は現状一番安全なスフィアだったりする(他のスフィアの反作用が肉体か精神への重大な負荷であるのに対し、このスフィアの反作用は比較的だがある意味非常に軽い上に感情が高ぶらなければ起きない、'''つまり感情の平静を保つこと自体が反作用対策になる'''ため。)。もっとも、最終的に誰も彼に見向きもしなくなれば「嘘」という概念自体が成立しなくなってしまうが。更に同調が進むと「'''真偽の境界の歪曲'''」が可能となり、自らの死を偽り、自身の嘘(=偽物。要は実体を伴った分身)をいくらでも生成できる能力を得ていた(明言されてはいないが恐らくサード・ステージにおけるスフィア・アクトだと思われる)。また、自らの嘘を嘘と認識させなくする力を持つようで、アイムの虚言は機械的な検査では嘘と見做されず、ユーサーも「尽きぬ水瓶」の同調条件からかけ離れた言動を行いつつもそれを嘘だと周囲に認識されていなかった。 |
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| === いがみ合う双子 === | | === いがみ合う双子 === |
− | リアクターは[[ガドライト・メオンサム]]。[[ジェミニア]]により運用が可能。最終的に[[ヒビキ・カミシロ]]がガドライトから奪い取り、[[ジェニオン]]で運用されている。存在していた世界は不明。ジェミナイが存在していた世界にあったことは判明している。 | + | リアクターは[ヒビキ・カミシロ]]。[[ジェニオン]]により運用が可能。元々は[[ガドライト・メオンサム]]が所持し、[[ジェミニア]]で運用されていたが、時獄戦役末期にヒビキが奪取しリアクターとなった。存在していた世界は不明。ジェミナイが存在していた世界にあったことは判明している。 |
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| '''「相反する二つの意志」'''('''より正確には、ある感情の裏にある対極の意志。'''ガドライトの場合は'''「母星を失った憤怒とそれができない自分に対する諦観」'''、ヒビキの場合は'''「運命に屈する絶望とそれを覆す希望」''')によって覚醒・活性化する。同調が進むと、リアクターは活性化に使用される感情のうちマイナス面が増幅されていく。このため、力を引き出すには対極に存在するプラスの感情を自らの意志で無理やりにでも励起させねばならず、「サイデリアルに勝てない」という諦念を増幅されたガドライトは怒りの根源を「ジェミナイの滅亡」から「ジェミナイが滅び、地球が守られる理不尽」へと変えることで強引にスフィアを稼動させていたが、その結果行動が逆恨みからの八つ当たりと化し、引きずられる形で人間性そのものも、かつてとはかけ離れた退廃的なものへと変貌していった(逆に、現役当時の高潔な人格こそが反作用の影響だと考える見方もある)。 | | '''「相反する二つの意志」'''('''より正確には、ある感情の裏にある対極の意志。'''ガドライトの場合は'''「母星を失った憤怒とそれができない自分に対する諦観」'''、ヒビキの場合は'''「運命に屈する絶望とそれを覆す希望」''')によって覚醒・活性化する。同調が進むと、リアクターは活性化に使用される感情のうちマイナス面が増幅されていく。このため、力を引き出すには対極に存在するプラスの感情を自らの意志で無理やりにでも励起させねばならず、「サイデリアルに勝てない」という諦念を増幅されたガドライトは怒りの根源を「ジェミナイの滅亡」から「ジェミナイが滅び、地球が守られる理不尽」へと変えることで強引にスフィアを稼動させていたが、その結果行動が逆恨みからの八つ当たりと化し、引きずられる形で人間性そのものも、かつてとはかけ離れた退廃的なものへと変貌していった(逆に、現役当時の高潔な人格こそが反作用の影響だと考える見方もある)。 |
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| このスフィアには他との根本的な違いとして、'''地球ではない別の星に存在していた'''という点がある。 | | このスフィアには他との根本的な違いとして、'''地球ではない別の星に存在していた'''という点がある。 |
| + | |
| + | 余談の項にあるが、大アルカナをモチーフ・モデルとした設定が組まれているならば、「対立する二極」を意味するこのスフィアは、太極にもっとも近く、同時にもっとも遠いスフィアと言える(太極=太陽のアルカナは「対立する二極の融和・融合」を示すが、いがみ合う双子は「対立する二極の衝突」を力とする)。 |
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| ;双子座(ジェミニ) | | ;双子座(ジェミニ) |
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| === 知りたがる山羊 === | | === 知りたがる山羊 === |
− | リアクターは[[アサキム・ドーウィン]]。[[シュロウガ]]によって運用されている。
| + | リアクターは詳細不明の女性。現在の所有者は[[アサキム・ドーウィン]]。[[シュロウガ]]によって運用されている。 |
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| 覚醒条件および反作用は不明。'''「好奇心」'''によって活性化し、あらゆる嘘を暴き真実を強引に曝す。 | | 覚醒条件および反作用は不明。'''「好奇心」'''によって活性化し、あらゆる嘘を暴き真実を強引に曝す。 |
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| === 尽きぬ水瓶 === | | === 尽きぬ水瓶 === |
− | リアクターは[[ユーサー・インサラウム]]。[[聖王機ジ・インサー]]によって運用が可能。存在していた世界はインサラウム。 | + | リアクターは[[ユーサー・インサラウム]]。[[聖王機ジ・インサー]]によって運用が可能。存在していた世界はインサラウム。再世戦争末期にアサキムが奪取した。 |
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| '''「深く大きな慈愛と、それに伴う何らかの強い感情」'''によって覚醒し、'''「自己犠牲の意志」'''によって活性化する。 | | '''「深く大きな慈愛と、それに伴う何らかの強い感情」'''によって覚醒し、'''「自己犠牲の意志」'''によって活性化する。 |
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| :タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。 | | :タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。 |
| :このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。 | | :このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。 |
− | :「星」のタロットが示す寓意は。正位置が'''「希望」「ひらめき」「願いが叶う」'''、逆位置は'''「失望」「無気力」「高望み」'''。 | + | :「星」のタロットが示す寓意は正位置が'''「希望」「ひらめき」「願いが叶う」'''、逆位置は'''「失望」「無気力」「高望み」'''。 |
− | :そしてそんな正位置の寓話に合わせたかの如く、聖王機ジ・インサーはインサラウムにおいて'''希望'''と幸福の象徴であった。 | + | :そしてそんな寓意に合わせたかの如く、当初のユーサーはその弱気さから'''失望'''され、また自身も'''無気力'''であり、聖王機ジ・インサーはインサラウムにおいて'''希望'''と幸福の象徴であった。 |
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| == 未登場の星座 == | | == 未登場の星座 == |
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| :このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。また、法を記した書物を持たず霊性を司る十字架を携えるなど、教皇が人間を超越した法そのものであると暗示している。 | | :このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。また、法を記した書物を持たず霊性を司る十字架を携えるなど、教皇が人間を超越した法そのものであると暗示している。 |
| :No.5のカードであることを強く意識したデザインをしており、2つの柱とその真下に2人の従者(聖職者)、中央に教皇本人というトランプの5のような並びに固定されている。この3人は、教皇の力が精神・魂・肉体全てに及んでいることを示しているという(あくまで主役は教皇本人で対等ではない)。ちなみに、2人の聖職者は左右対称な点を除けば判を押したかのようにそっくりなデザインをしている。 | | :No.5のカードであることを強く意識したデザインをしており、2つの柱とその真下に2人の従者(聖職者)、中央に教皇本人というトランプの5のような並びに固定されている。この3人は、教皇の力が精神・魂・肉体全てに及んでいることを示しているという(あくまで主役は教皇本人で対等ではない)。ちなみに、2人の聖職者は左右対称な点を除けば判を押したかのようにそっくりなデザインをしている。 |
− | <!--:ちなみに、人造ながら「神の代理人」であるガンエデンの他、「教団を率いる」存在だったラ・ギアスの[[ヨーテンナイ]]もまた、時の牢獄と似た計画を進めていた。前述の通り、教皇のカードは教皇本人以外にも2人の聖職者が描かれており、他のスフィアの例を見る限りスフィア・リアクター以外に2人関係者がいる可能性は十分ありうるので、上記2名は無関係ではないのかも知れない(各人の計画もその最終結果は、ガンエデンは肉体、ヨーテンナイは魂、時の牢獄は精神を除いた他2つを停滞させるものとも取れる)。仮にそうであるなら、2つある「柱」は同じく2つ存在するクロスゲートあるいは塔(調和の塔と[[バラルの園]])を暗示するのだろうか。また、この2人は「'''神の贄に選ばれて人間を超越、敗北後はその隙を突いて力を強奪される。強奪者は敗北後に上位存在による試練だった可能性があることが判明する。'''」というところが一致しており、「そっくりな2人の聖職者」を彷彿とさせる。ちなみに、バラルとは「混沌」を意味し、即ち「調和」の対義語である。さらにはバラル(バベルの塔)をモチーフとするタロット「塔」のデザインは、「[[ユーゼス・ゴッツォ|神への反逆者]]に対する断罪」あるいは「[[カドゥム・ハーカーム|人間的宗教観]]からの解放」を意味するという。狙いすましたかのような符合だが、果たしてどこまで偶然なのだろうか。--> | + | <!--:ちなみに、人造ながら「神の代理人」であるガンエデンの他、「教団を率いる」存在だったラ・ギアスの[[ヨーテンナイ]]もまた、時の牢獄と似た計画を進めていた。前述の通り、教皇のカードは教皇本人以外にも2人の聖職者が描かれており、「傷だらけの獅子」「いがみ合う双子」など他のスフィアの例を見る限り、スフィア・リアクター以外に関係者がいる可能性は十分ありうるので、上記2名は無関係ではないのかも知れない(各人の計画もその最終結果は、ガンエデンは肉体、ヨーテンナイは魂、時の牢獄は精神を除いた他2つを停滞させるものとも取れる)。仮にそうであるなら、2つある「柱」は同じく2つ存在するクロスゲートあるいは塔(調和の塔と[[バラルの園]])を暗示するのだろうか。また、この2人は「'''神の贄に選ばれて人間を超越、敗北後はその隙を突いて力を強奪される。強奪者は敗北後に上位存在による試練だった可能性があることが判明する。'''」というところが一致しており、「そっくりな2人の聖職者」を彷彿とさせる。ちなみに、バラルとは「混沌」を意味し、即ち「調和」の対義語である。さらにはバラル(バベルの塔)をモチーフとするタロット「塔」のデザインは、「[[ユーゼス・ゴッツォ|神への反逆者]]に対する断罪」あるいは「[[カドゥム・ハーカーム|人間的宗教観]]からの解放」を意味するという。狙いすましたかのような符合だが、果たしてどこまで偶然なのだろうか。--> |
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| === 蠍座 === | | === 蠍座 === |
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| :[[ジ・エーデル・ベルナル|ジ・エーデル]]が開発した機体。機体自体が人造のスフィアであり、サード・ステージの事象制御を可能としている。乙女座と獅子座のスフィアを参考にしているが、事象制御に関しては属性に縛られるスフィアよりも自由度が高い。 | | :[[ジ・エーデル・ベルナル|ジ・エーデル]]が開発した機体。機体自体が人造のスフィアであり、サード・ステージの事象制御を可能としている。乙女座と獅子座のスフィアを参考にしているが、事象制御に関しては属性に縛られるスフィアよりも自由度が高い。 |
| ;TS-DEMON | | ;TS-DEMON |
− | :[[ジェニオン]]の動力。「いがみ合う双子」を模したイミテーションであるが、属性をもコピーしており僅かながらオリジナルの持つ「表面化する感情の反転」を備える。ただし、肝心の出力はかなり低くジェ二オンのフルスペックを発揮できない。後に「いがみ合う双子」を奪取し、スフィアの制御機関として機能するようになる。 | + | :[[ジェニオン]]の動力。「いがみ合う双子」を模したイミテーションであるが、属性をもコピーしており僅かながらオリジナルの持つ「表面化する感情の反転」を備える。ただし、あくまで「いがみ合う双子のスフィアから次元力を抽出する」ための機関であったため、単独の出力はかなり低くジェ二オンのフルスペックを発揮できなかった。後に「いがみ合う双子」を奪取し、スフィアの制御機関としての機能を発揮するようになる。 |
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| *ガイオウの台詞に「12の鍵、ソルの記憶…! 全て俺が喰らう!」というものがある。12の鍵=ソルの記憶という意味での発言だとすればスフィアの集合体を指す言葉の一つという事になり、「記憶=意思=心」と解釈すれば「ソル=太極」と考えられる。[[アイム・ライアード]]の台詞「御使いはソルの心を集めて、全ての宇宙を!」にある「ソルの心」も「ソルの記憶」と同じ意味と思われる。なおソルとは[[ラテン語]]で「太陽」を意味し、すなわち「黄道十二星座を統べる存在」であることは考えやすい。また、時獄篇で登場した[[アスクレプス]]は否応なしに、黄道十二星座にあわせて13番目の星座とされることもある「蛇遣い座」を想起させる上、専用曲が「THE SON OF '''SUN'''」と思わせぶりなネーミングである。 | | *ガイオウの台詞に「12の鍵、ソルの記憶…! 全て俺が喰らう!」というものがある。12の鍵=ソルの記憶という意味での発言だとすればスフィアの集合体を指す言葉の一つという事になり、「記憶=意思=心」と解釈すれば「ソル=太極」と考えられる。[[アイム・ライアード]]の台詞「御使いはソルの心を集めて、全ての宇宙を!」にある「ソルの心」も「ソルの記憶」と同じ意味と思われる。なおソルとは[[ラテン語]]で「太陽」を意味し、すなわち「黄道十二星座を統べる存在」であることは考えやすい。また、時獄篇で登場した[[アスクレプス]]は否応なしに、黄道十二星座にあわせて13番目の星座とされることもある「蛇遣い座」を想起させる上、専用曲が「THE SON OF '''SUN'''」と思わせぶりなネーミングである。 |
| **さらに、その乗り手であるアドヴェントは自らを「忘れ去られた最後の一人」と称しており、ますます13番目のスフィアの存在を匂わせている。 | | **さらに、その乗り手であるアドヴェントは自らを「忘れ去られた最後の一人」と称しており、ますます13番目のスフィアの存在を匂わせている。 |
− | **余談であるが、タロットカードの「太陽」のアルカナにおいて、太陽は生命全体、果ては宇宙全体に対して恒常的に生と死の影響を及ぼす存在として描かれる。そして、このアルカナは最終真理たる「世界」に至るまでに人間が接触しうる最後のカードとされる。また、太陽はあらゆる対立する力を結合させる、究極存在であるという。そして、マルセイユ版ではこの加護を受ける人間は、最終章の主人公であるヒビキが持つスフィアと同じく双子、しかも同性ではなく男女であるとされる。ウェイト版では一人だけであるが下半身が隠されており、太陽の暗示を踏まえると「結合して男女を超越した存在」とも取れる。ちなみに、両性具有者は半[[太極|陰陽]]と呼ばれる他、天使や悪魔も両性具有とされる。すなわち、両性具有者は人間として神に最も近い姿である。これがストーリー展開の暗示になっていないといいのであるが。 | + | **余談であるが、太極の代名詞たるタロットカードの「太陽」のアルカナにおいて、太陽は生命全体、果ては宇宙全体に対して恒常的に生と死の影響を及ぼす存在として描かれる。そして、このアルカナは最終真理たる「世界」に至るまでに人間が接触しうる最後のカードとされる。また、太陽はあらゆる対立する力を結合させる、究極存在であるという。そして、マルセイユ版ではこの加護を受ける人間は、最終章の主人公であるヒビキが持つスフィアと同じく双子、しかも同性ではなく男女であるとされる。ウェイト版では一人だけであるが下半身が隠されており、太陽の暗示を踏まえると「結合して男女を超越した存在」とも取れる。ちなみに、両性具有者は半'''[[太極|陰陽]]'''と呼ばれる他、天使や悪魔も両性具有とされる。すなわち、両性具有者は人間として神に最も近い姿である。 |
| == 関連人物 == | | == 関連人物 == |
| ;[[アサキム・ドーウィン]] | | ;[[アサキム・ドーウィン]] |