ヴィルデ=ザウ
ヴィルデ=ザウ | |
---|---|
登場作品 | メガゾーン23 |
デザイン | 荒牧伸志 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦D |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | マニューバスレイヴ |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 5.8m |
開発 | MZ軍部 |
所属 | MZ軍部 |
パイロット | 兵士 |
概要編集
『PART II』に登場。地上・宇宙双方での活動に汎用性を有する新型のマニューバスレイヴ。
劇中では、デザルグ軍と交戦する他、主人公・矢作省吾を執拗に追撃するB.D.の配下・白鳥優一郎少尉の搭乗機として活躍する。
機体概要 編集
ガーランドの正式採用型であるGR-2ガーランドの更なる発展型。デザルグ軍に対抗すべく、MZ23の軍事組織であるセンチュリアンは人型機動兵器であるマニューバスレイヴを開発していったが、異文明との接触により驚異的な技術・軍事力・物量を備えていたデザルグ軍の前には、ハーガンやGR-2でも殆ど太刀打ち出来ない状態にあった。これにセンチュリアンが対抗するには、保有する兵器の「質」を向上させるしかなかった結果、より戦闘力に特化する形で開発が行われたのが本機となっている。
重武装化を目指した事で、大きさはガーランドの2倍近くとなっている上に、外見上からはガーランド系の面影が殆ど残っていない為、マニューバスレイヴ形態に特化して開発されたかの様に見えるが、これはマニューバスレイヴ形態の各所に増加装甲の様な外装を纏っている為で、マニューバクラフト形態への変形機構は残されており、外装のパージさえ行えば変形は可能とされている。MZ23内で持てる技術の全てを駆使して開発されただけあって最高レベルの性能を持つ機体であり、全身に備わった高出力のバーニアやスラスターによる高機動性に加え、ガーランドと同じ思考伝達システムも搭載している事で、見た目以上に高い運動性と反応速度も有しており、脚部に備わった反重力システムにより、地上でもホバー走行による高速移動も可能となっている。ただし、当然ながら製造コストが高い上にシステムを制御できる人間も限られてしまう為、センチュリアンでもエースパイロットやB.D.直属の兵士専用機としてしか運用されていない。また、重機動型故の超重量を考慮してか、大型ミサイルを多数装備している00ハーガンと異なり、重量加算の伴わないプラズマ粒子に特化した武装で固められ、両腕の肘に格納されたプラズマサーベルによる格闘戦も可能とし、最大の武器であるプラズマキャノンは背部のジェネレターを腕部に直結させて砲撃を行う。なお、本機をB.D.専用機として更に大幅なカスタマイズを行ったのがザーメ=ザウとなっているが、カスタマイズされたのは外装等のみで、基本設計は共通している。
名前はドイツ語で「野生の豚」の意。ザーメ=ザウ共々、WW2当時におけるドイツ空軍の夜間迎撃戦術を由来としている。
劇中の様相 編集
B.D.の搭乗するハーガンによって省吾の搭乗するガーランドが破壊されてから半年後となる『PART II』にてMZ23の新規の主力機として配備され、センチュリアン第一師団長であるウッズマン大尉の搭乗機はデザルグ軍の戦闘機を数機撃墜する活躍を見せる形でその高性能ぶりを遺憾無く発揮している。だが、それでも圧倒的な物量と戦力を持つデザルグ軍には不利であり、何とか被害を少なくする事しか出来ない状況にあった。
そんな中、暴走族「TRASH」のメンバーを率いて反旗を翻した省吾を追撃すべく、B.D.直属の部下である白鳥も本機に搭乗して追撃。彼が強奪したプロトガーランドを抗戦の末に撃破する事に成功しているのだが、搭乗者がライトニングに入れ替わっていた事で省吾を見失ってしまう事になる。その直後、メガゾーン内に潜入してきたデザルグ軍の自動攻撃弾を相手に必死に奮闘しつつ省吾を探し回るものの、当人を見つけた時には既に機体がまともに動けなくなる程の満身創痍の状況に陥っており、可動限界を迎えて転倒。機体と同様に悲惨な姿となっていた白鳥も事切れた。
終盤では、B.D.の搭乗するザーメ=ザウに複数の機体が同行する形で、何処かへと去る事になっている。
登場作品と操縦者編集
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦D
- 初登場作品。メガゾーン関連シナリオで雑魚として出現。B.D.加入フラグのためには彼を全力で倒す必要があるため、こちらから積極的に仕掛ける余裕は少ない。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
基本的にザーメ=ザウと同一。全ての射撃武器がビーム属性。
特殊能力編集
移動タイプ編集
サイズ編集
- S
対決・名場面編集
- 対プロトガーランド及びデザルグ軍
- かつて上官のB.D.に敗れて姿を消した矢作省吾が武装した暴走族集団である「TRASH」を率いて再び反旗を翻した事で、彼の捕縛の指揮を執る白鳥優一郎は家族への「遺書」を残して自らも出撃。正式採用型のガーランドであるGR-2では対抗出来なかった結果、自らヴィルデ=ザウに搭乗し省吾の駆るプロトガーランドを追い詰めていくが、いつの間にかライトニングと入れ替わっており、それと同時にデザルグ軍の自動攻撃弾が襲撃してきた結果、乱戦の状態で必死に抵抗する。
- その後、ようやく省吾を見つける白鳥であったが、その時にはもはや機体も白鳥自身も満身創痍の状態であった。「矢作…き、貴様ぁ…もう、逃がさん…ぞ…」。その言葉と共に銃を突き付けていた白鳥は、機体と共に崩れ落ち事切れるのだった。