メグミ・レイナード
メグミ・レイナードは『機動戦艦ナデシコ』の登場人物。
メグミ・レイナード | |
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外国語表記 | Megumi Reinard |
登場作品 | |
声優 | 高野直子 |
デザイン | 後藤圭二 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦A |
SRWでの分類 | サブパイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
年齢 |
17歳(TV版) 22歳(劇場版) |
身長 | 155cm |
体重 | 44kg |
スリーサイズ | B78・W56・H84 |
職業 |
通信士(TV版) 声優業(劇場版) |
所属 | ネルガル重工(TV版) |
特技 |
美声 パイロットの免許 |
好きな食べ物 | 高級料理 |
嫌いな食べ物 | ゲテモノ全般 |
概要編集
元声優のナデシコ通信士。実家は農家というごく一般家庭の出身で、声優以前は看護学校にも通っていた経験も持つ。
物語のある時期を境に主人公のテンカワ・アキトと急接近するも、戦争における価値観の相違がすれ違いを生じさせていく。
人物 編集
明るく屈託の無い笑顔を見せる社交的さと、要領が良くちゃっかりとしている今時の女の子らしい性格の持ち主。普段は大人しい方であるが、自分にとって興味のある事(特に好意を寄せているアキト関連)になると積極的な所を見せる事もあり、時に自分の身の危険も顧みない無茶な行動に出てしまう事もしばしば。料理の腕に関しては、ミスマル・ユリカと同様に壊滅的で、身体に良い素材を混ぜれば美味しくなると勘違いしている節がある(後に、ユリカの方はラーメンを作れるようになっている)。
他人への思いやりも持ち合わせている一方、やや空気の読めない配慮に欠けた面もあり、火星に取り残された人々を救えず沈痛な気持ちに沈んでいたユリカへの発言からも、その事が伺われる。また、両親共に健在である等、ナデシコに乗艦するまで特に不幸な境遇や生い立ちを経験していないが故に、戦争やその関係者に関して「自分とは違う世界」と冷めた目で見ている部分があり、それは火星で起きた悲劇を経験した後も変わらずにいた。その結果、当初こそ互いにアキトと傷を舐め合うような形で接近していたものの、次第に「戦争被害者」だった彼と温度差が生じていく事になってしまう。
好きな男性のタイプは「頼られると弱い、人のモノにも弱い」で、アキトは正にそれに合致するタイプであった。
来歴 編集
機動戦艦ナデシコ 編集
地球にて声優業で生活する中、ネルガル重工の火星奪還作戦「スキャパレリプロジェクト」において、機動戦艦ナデシコの通信士としてスカウトされる。
当初は通信士としての職務を淡々とこなしているだけであったが、コロニー「サツキミドリ2号」側との通信のやり取りを行う中、サツキミドリ2号が木星蜥蜴によって破壊されてしまう事態に直面、人々の突然の死を明確に感じ取ったショックを受けていた所で、同じくダイゴウジ・ガイの突然すぎる死に落ち込んでいたアキトと共感し、彼を好きになる。
以降はユリカとは恋敵同士となり、職務で疲労していた所でわざと傷つく物言いをしたり(ホシノ・ルリ曰く『意地悪』)、何かと張り合おうとする展開を見せているのだが、次第に自らとアキトとの戦争に対する認識や価値観の違い対しすれ違いが生じ始め、一度解雇を言い渡されたアキトについていく形でナデシコを降りた際も、木星蜥蜴との戦争から目を背けられなかったアキトは再び戦場に戻る道を選んでしまい、自身もなし崩し的にナデシコに戻っている。
アキトとのすれ違いが決定的となってしまったのは、木星蜥蜴の正体が「木連」…つまりは自分達と同じ「人間」であった事実が発覚した時であった。ハルカ・ミナトと共に、ナデシコに侵入していた木連の兵士である白鳥九十九を庇って木連側に同行した結果、彼や月臣元一朗から木連の成り立ち(ただし、「木連側の視点」による内容)を聞かされたメグミは、木連の人々が「百年前に地球から追放された被害者」と解釈。彼等に感情移入して擁護するようになってしまうのだが、木連の人々の祖先達の追放が地球全体の意思でなければ(あくまでも地球の一部の権力者達の意向によるもの)、事の始まりがどうであれ既に木連の一方的な侵略で多くの地球・火星の人々が虐殺されている以上、メグミやミナトの擁護姿勢は木連の起こした戦争による被害者達の心情を無視した判官贔屓になってしまっていた。対するアキトは、木星蜥蜴の正体が自分達と同じ人間であった上に、自身を含めた火星の人々や、イツキ・カザマ、久美といった木連の犠牲者達を目の当たりにしていた結果、彼等に対する憎悪を尚更抑える事が出来なくなった為、最終的にはメグミがそんなアキトに耐え切れないと決別。彼を巡るヒロインレース最初の脱落者となった。
しかし、それでもナデシコから降りようとまではせず、白鳥ユキナの件でネルガルによってナデシコから追われた後は、木連との徹底抗戦に出ようとする地球側の方針に悩みながらも、ナデシコに戻る事を決意。和平交渉における木連側の裏切りや火星極冠遺跡を巡る戦いと自分なりに向き合いつつ、最後まで通信士としての役目を果たした。
戦後は声優に復帰し、後にアイドルに転身している。TV版と劇場版の「空白の3年間」をつなぐセガサターン専用ゲーム『The blank 3years』によれば、設定年齢は白鳥ユキナと同じになるまでサバを読んでいる(-3歳くらい)らしい。
劇場版編集
国民的アイドルとして火星の後継者のメンバーにも知られていた。かなりスタイルがよくなり、顔のソバカスがなくなっている。
終盤での陽動作戦に参加し、ホウメイガールズやアカツキらと共に火星の後継者のテロを防いだ。
登場作品と役柄編集
COMPACTシリーズ編集
- スーパーロボット大戦IMPACT
- TV版設定で音声初収録。担当声優の高野直子氏は、今作でスパロボ初参加。ナデシコのサブパイロットとして初登録され精神コマンドが使える。最初から努力と応援を使えるので経験値稼ぎがメイン。最後に激励を覚えるが、気合持ちが誰もおらず必要気力の高いナデシコでは自分に使うのもあり。
- 原作と同じ理由で木連を擁護し、「木連の人間は異星人ではない」という理由で戦いを拒否するが、それまでの間異星人ではないネオ・ジオンとはずっと戦闘していたという矛盾点があるため、彼女の言動が詭弁にしか聞こえなかったプレイヤーもいたであろう。ひょっとして、ティターンズ並の地球至上主義者なのだろうか。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦A
- 初登場作品。TV版設定。NPC。クビになったアキトとの同行とすれ違い、九十九を逃がすための脱走と主なイベントは再現されている。
- スーパーロボット大戦R
- TV版と劇場版が混在。NPC。『A』に比べると印象が薄い。
- スーパーロボット大戦J
- TV版設定。ナデシコのサブパイロットとして精神コマンドが使える。努力と幸運を覚えるのでマップ兵器での稼ぎに役立つ。熱血、直撃など戦闘向きのコマンドも負担する。
- スーパーロボット大戦W
- 第1部はTV版設定、第2部では劇場版設定。ハルカ・ミナトやアオイ・ジュンと共に、ナデシコのサブパイロットから外されてしまった。今回、ネルガルが大人しいため、アキトと共に艦を降りるイベントがなく、ユリカと張り合うこともほとんどないのでかなり影が薄い。
- スーパーロボット大戦BX
- TV版設定。音声を新規収録。サブパイロットに復帰した他、多くの原作再現に加えてミナトと共にヴェイガンのコロニー・セカンドムーンへと連れ去られるなど印象は強め。
VXT三部作編集
- スーパーロボット大戦V
- 劇場版設定。原作での出番がカットされた結果、困難ルートEDでの登場のみと扱いが悪い。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦MX
- 劇場版設定。原作どおり、アカツキ・ナガレらと共に「火星の後継者」の虚を突く形で登場し、彼らの鎮圧に貢献した。
パイロットステータス編集
精神コマンド編集
人間関係編集
- テンカワ・アキト
- ガイの死後、互いに人の死でショックを受けていた事をきっかけとして親しくなっていく。だが、自身が彼にとって「逃げ場」でしかなかった事に薄々感づいていたらしく、更に木連の被害者であり同時にその被害者たちを見てきたアキトと木連に対する認識で大きく異なったこともあって、彼と破局する末路となった。
- ミスマル・ユリカ
- 艦長。恋敵になってからは色々と意地悪な態度に出てしまう事も多かった。料理の腕前は同レベル。
- 『The blank 3years』ではユリカがアキトと同棲しているため、互いにペンギンとコアラのオーラを出してピリピリしていた。
- スバル・リョーコ
- 恋敵。料理に関しては少し負けている。
- ホシノ・ルリ
- 同僚。心の奥底で慕っていたユリカに対し酷い一言を言って落ち込ませるメグミを「意地悪」と評し、眉をひそめていた。
- ハルカ・ミナト
- 同僚。九十九を逃がそうとしたメグミを「頼ってくる人に弱いタイプ」と評した。
- 白鳥九十九
- 彼と最初に接触を果たし、ミナトと共に彼をナデシコから逃がした。
- ホウメイガールズ
- 同僚。戦後は商売敵であるが、劇場版では火星の後継者の陽動に協力した。
- ホウメイ、ゴート・ホーリー、ムネタケ・ヨシサダ、秋山源八郎、プロスペクター、アカツキ・ナガレ
- 同僚。劇場版では彼らのバックミュージックに合わせて歌を披露し、火星の後継者たちを困惑させる。
他作品との人間関係編集
名台詞編集
- 「独りじゃないですよ。ウフフ…。ううん。誰だって、甘えちゃいたい時あるもん」
- 第4話「水色宇宙に『ときめき』」より。ガイの死をあまり悲しんでいないナデシコクルーへの憤懣およびパイロットとしての苦悩をぶちまけるアキト。
- そんなアキトの心情に気付いたのは、サツキミドリ2号コロニーの居住民の死を悲しんでいたメグミであった。彼女の言葉に励まされたアキトは0G戦フレームで出撃して、複数のバッタに取りつかれたデビルエステバリスの破壊に成功するのであった。
- 「おめでとう、アキトさん! やったね、アキトさん頑張ったもん!」
- 同上。戦いを終えてナデシコに帰還したアキトの元へ駆け付けて。ガイの死を悲しんでいたアキトとメグミの仲は急接近し、二人は遂に口づけを交わす。
- ちなみに、その光景をユリカは偶然目撃してしまっていた…。
- 「ユリカさん…。私、『逃げ場』で良いですから…」
ユリカ「え…?」
「私、負けません…!」 - 第6話「『運命の選択』みたいな」より。ユリカの前で告げたアキトを巡る宣戦布告…なのだが、火星に取り残された人々を誰よりも救いたいと願っていたアキトでさえ人々を救えなかった事に傷心していた彼女を気遣って責めようとしなかったのに対し、メグミの方はあまりにも空気が読めておらず、木星蜥蜴との戦いを何処か他人事の様にしかとらえられなかった彼女の心象を表してしまっている。しかし、それでもユリカの方は笑顔で応えていた。
- 「あたしじゃダメですか? あたしを守るんじゃダメですか? みんな楽しそう。でものんきに見えます? みんな必死なんです。みんな自分たちの場所で、幸せを守るために一生懸命戦ってるんです。戦争してるから偉いんじゃない。一人の女の子を守って生きるのも、地球を守って生きるのも、同じ戦いでしょう?」
- 第13話「『真実』は一つじゃない」より。ネルガル重工から放逐され、戦闘から離れたところで気もそぞろなアキトに対して。平穏な人生の尊さを訴えるが、アキトの心を翻すことはできなかった。
- 「地球を守る人の方が、戦う人の方が偉いんですか!? やっぱりおかしいよ、こんなのちっともアキトさんらしくないです! 戦争しなくてもいいじゃないですか! 家で二人で、『ゲキガンガー』見ててもいいじゃないですか! その方が、アキトさんらしい! アキトさんらしい…アキトさんらしいです…!」
- 第16話「『僕達の戦争』が始まる」より。木連に対して執拗な攻撃を続け、白鳥九十九との決闘にまで乗り出したアキトに対して諌める。
- しかし、直後に「俺は『ゲキガンガー』を見ている大人じゃなく、ゲキガンガーになれると思ってた…」と返される等、メグミの考えは結局アキトに受け入れられる事はなかった。
- 「前にアキトさんが艦長とあたしを助けてくれた時、あれって…あたしの方が大切だったんじゃなくて艦長が…でもそんな風に考えちゃう自分が許せなくて…わざと…じゃあユリカって…」
アキト「考えすぎだよ…」
「アキトさんがそういう人じゃなかったら好きになってなかった…でも…ごめんなさい…!」 - 16話最後の台詞。別れ話を切り出し、心の奥底にユリカへの想いがある事にも勘づく。こうして、二人は破局を迎えたのであった。
- 「いきなり舞い戻ってきたあたしなんかに、こんな大役して頂いて、プロデューサーさんとか監督さんには感謝してるんですけど…今のナチュラルライチなんか嫌なんです、戦ってばかりで…」
「戦争中だから、ですか? だからってモックーンなんていかにもな名前、敵に付けなくてもいいじゃないですか? こういう時だから、もっと呑気で楽しいアニメが…なんで戦いアニメになっちゃったんです?」 - 第23話「『故郷』と呼べる場所」より、ナデシコから離れ声優業へ帰ってくるも、ナチュラルライチは戦意高揚のプロパガンダ路線になってしまっていた。その後、エリナが現れ自分たちナデシコクルーがネルガルの監視下に置かれている事を知る。自分なりに思い悩み、そしてルリの呼びかけに応じて再びナデシコへと乗り込む事を決める。
迷台詞編集
- 「アキトさん、このスタミナドリンクを飲んで! いったいどうしたんです!? このドクダミみたいな匂いは!?」
- 第10話「『女らしく』がアブナイ」より。ユリカの作った夜食を食べてぶっ倒れたアキトにお手製のスタミナドリンクを飲ませるが…。
- ユリカ「メグミさん! 一体何を入れたの!?」
「え、ドクダミ山椒にシイタケゴボウにレンコン、スッポンとマムシの生き血通しの肝、あと市販のヨードリンクを混ぜ合わせて…」 - 同話、スタミナドリンクを飲んだらさらにぶっ倒れたアキトを見て、ドリンクの材料を答える。まるでどこぞの楠の葉の汁のようなラインナップである。
- なお、その後も懲りずにユリカ共々更なる料理を作ってきてアキトを悶絶とさせるのであった…。
スパロボシリーズの名台詞編集
- 「『予告無き広域攻撃は遠慮願う』…だそうです」
- 『IMPACT』第2部宇宙激震篇第14話「温めの『冷たい方程式』」より。周囲にロンド・ベル隊が居ることを確認せずにグラビティブラストをブッ放したユリカへ、ブライト・ノアからのクレームを読み上げる。
- 「…ロンド・ベルの人たちって、ナデシコに馴染み易そうですよね…」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第4話「白熱の終章」より。ナデシコに温泉が完備されていることを知り、よからぬことを企む兜甲児&ボスを目の当たりにしての感想。
- 「地球圏統一国家はそんなことを望んでないはずです!」
- 『R』第6話ナデシコルート「GEAR戦士電童」に於けるアキトvs月臣元一朗の戦闘前会話より。あくまで木連と戦おうとするアキトを諌めようとして。原作では未だに戦争を「過去の事」と認識しているメグミを際立たせる場面だったが、この流れだと逆にメグミが正しく、アキトが間違っているような描写になっている。意図的だろうか?
- メグミ「私たちのおかげで助かったくせに、なんかあの人やな感じぃ」
さやか「メグミさん、聞こえるわよ」
メグミ「だって聞こえるように言ったんだもん」 - 『J」第7話「崩壊の大地 後編」より。当のナタルはグゥの音も出せなかった。「やな感じぃ」はアニメ『ポケットモンスター』絡みの声優ネタであろうか。
- 「…!」
「久しぶりに食べたけど、これはアキトさんが苦労の末に生み出した、あの特製ラーメンだわ」 - 『V」困難ルートEDより。先述の通り本作における出番はここだけ。立ち絵が描き下ろされている以上はスタッフも忘れていたわけではないだろうが、あんまりである。