エンバローズ

エンバローズ（Emburrows)

シュテドニアス南部で製造された牛頭人身の魔装機。設計・開発にあたってダイオンが参考にされており、メインアームの一本が完全に武装と一体化しているところなどに、その名残を感じられる。

耐久力を高めるというコンセプトから、契約した精霊は風属性ではなく大地系である。

スーパーロボット大戦OGサーガ魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD: ゴリアテに代わる主力量産型魔装機として中盤から出現。黒いマルテナ社仕様のカスタム機も存在する。メインウェポンのパイルストライカーは強力だが、PN 30とMG 20を同時に消費するため、連発して消耗した後しばらく放てなくなることが弱点。

フラクタルキャノン: 右手を添えて固定した左腕部の先端から砲口を迫り出させて、螺旋状に渦巻く光線を発射する。発動時に砲身に収納されたパイルの尖端部が放電発光する。一連の描写から、ザムジードに搭載されたツインフラクチャーはこの武装の小型改良型と推測される。
デュエルナックル: 肘の安定翼を展開した右腕を射出して目標にぶつける。MG消費型の武装であるため、MGさえあれば何発でも撃てるのだが……。
パイルストライカー: 有体に言えば爆裂杭打ち機。手順は少々複雑。まず、左腕の砲口から砲身内に装填済のパイルを全弾（3本）発射して標的を狙撃。次に、魔力の力で1本の棒に連なる形で綺麗に命中した3本のパイルの上に、空になった左腕の砲身を覆い被せて底部のシリンダーを稼動。手首のスリットから解放した衝撃波の力でどんな装甲だろうと撃ち貫く。PNとMGさえあれば連発できるため、充填するパイルは魔力で補っているのだろう。

デュエルナックルの消費MG10に対し、エンバローズのMG回復量は5で固定されている。ひとたびフラクタルキャノンとパイルストライカー撃ち尽くしてしまうと、後はデュエルナックルをひたすら撃つこともできない木偶の坊が残りかねないという有様……。

こういった特性の機体であるため、全滅プレイをするときの介錯の相手にエンバローズを指定すると、残った味方機の自己修復能力次第で千日手に陥ってしまうことがある。