ドバ・アジバ(Doba Ajiba)
バッフ・クラン宇宙軍総司令にして、ハルル&カララ姉妹の実父。サムライの最高位「ハング」の称号を持つ武人である。
大帝ズオウ・バビエル・ガンテが掌握する現政権を打破するべく、「イデ」の力とイデオンを手中に収めんとする。
TV版最終回においてはカララとの再会に至るも、彼女が異星人であるベスの子を宿していた事に激怒。イデの期待を裏切ってソロシップの殲滅を命じたため、最終的なイデの発動を招いた。劇場版の最後では停戦を求める自軍の兵士を一蹴し、射殺された。
劇中では「人の業」を体現するキャラクターとして描かれ、イデも彼を「敵」として示していた。
TV版では僅か3話分の登場に留まったが、彼のキャラクター性は劇場版でより深く掘り下げられる事となる。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。最終決戦となる対バッフ・クランルート「発動」では自軍の主要キャラとの戦闘前会話が多数用意されており、一個人の感情で戦火を拡大させた愚行を徹底的に批難される。敵キャラとしてはDVEも多めである。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
原作最終ボスの能力が高いのは今に始まった事ではないが、ドバはその中でも別格の打たれ強さを誇る。格闘・回避が低い以外はケイサル・エフェスに次ぐトップクラスの能力を誇る。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- 反撃時の攻撃力+20%
- つまり「リベンジ」と同じ効果である。
人間関係
他作品との人間関係
名台詞
- 「人の業か……ふふ……」
- 「全艦で追跡しろ! 宇宙の果ての果てまで追いかけてでも、ロゴ・ダウの異星人の艦を、たたけ!」
- 離脱するソロシップに対する追撃命令。この言葉を聞き、遂にイデは人類を見限る。そして……。第3次αではDVEとなっている。
- 「おお、取ってもらおう! 私はお前を女として育てた覚えはないッ!」
- 「発動篇」における、カララを殺して帰還したハルルとの会話にて。「同じ女としてカララが憎かった」とハルルの垣間見せた女としての弱みには無言で背を向け、「ソロシップを殲滅するために戦いの指揮は取る」とサムライとしての言葉には絞り出すようにこう答えた。
この会話の冒頭でも「女らしい、良い部屋だな?」と発言しており、ハルルが女であることを思い知らずにいられなかったのだろう。 - 「分かるか、俗物。私はそれほど傲慢ではないよ。だから、私の恨みと怒りと悲しみをロゴ・ダウの異星人にぶつけさせてもらう!」
「ハルルが男だったらという悔しみ、カララが異星人の男に寝取られた悔しみ…。この父親の悔しみを、誰が分かってくれるか!」 - 「自分がバッフ・クラン軍の全てを動かしているつもりか」というギンドロ・ジンムへの回答。直前にレーザー銃の背面撃ちでギンドロを射殺した。
- 「もう後戻りは出来ん。イデは発動した!」
- 最終局面にて。第3次αではイベント戦闘の撃墜台詞だが、実はイデオンソードで撃墜されると必ずこれが出る。
搭乗機体
- バイラル・ジン
- バッフ・クラン宇宙軍旗艦。
余談
劇場版プロモーション企画『明るいイデオン』の一環として、『無敵鋼人ダイターン3』のOP曲「カムヒア! ダイターン3」を本作のキャラでパロディ化した『アジバ3』なるMAD作品が、日本サンライズ(現・サンライズ)の公式スタッフの手で作られている。
赤いタキシードに身を包む万丈役のドバ総司令をはじめ、ビューティ=ハルル、レイカ=ギンドロ、コロス=カララ、ドン・ザウサー=べス、ダイターン3=イデオンといった布陣で描かれるOPは爆笑必至の完成度を誇り、現在でも『YouTube』などの動画サイトで鑑賞する事が可能である。
備考
ドバ役を演じた石森達幸氏が2013年6月5日に他界されたため、今後『伝説巨神イデオン』が参戦する際には代役、もしくはライブラリ使用の措置が取られるものと予想される。