光武F2(エリカ機)は『サクラ大戦』の登場メカ。初登場は『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』。
光武F2 (エリカ機) | |
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登場作品 | サクラ大戦 |
デザイン | 明貴美加 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 霊子甲冑 |
機種 | 光武F2 |
生産形態 | 専用機 |
全長 | 2592 mm2.592 m <br /> |
重量 | 1127 kg1.127 t <br /> |
動力 | 蒸気併用霊子機関 Oarge F11.bis |
エネルギー |
蒸気 霊力 |
出力 | 956 HP712.889 kW <br /> |
装甲材質 | シルスウス合金 |
原型機 | 光武F (エリカ機) |
開発者 | 巴里華撃団・整備班、李紅蘭 |
所属 | 巴里華撃団・花組 |
パイロット | エリカ・フォンティーヌ |
概要編集
光武F2を搭乗者のエリカ・フォンティーヌの霊力や戦闘スタイルに合わせてカスタマイズした機体。
光武Fの時と同じく、通常戦闘は機関砲による援護射撃、必殺技では味方の回復を得意とする。カラーリングはレッド。特徴的だった十字架状のボディーラインもそのままである。
機関砲はガトリングガンから右腕に固定するガトリングアームに変更、威力や命中精度、射程距離が飛躍的に向上した。左肩のアーマーは右腕との重量バランスを考慮し、大型のものに変更された。外見上の大きな特徴は天使のような羽だが、これは蒸気併用霊子機関の出力を効率的にアップさせる霊子コンバーターであり、飛行を目的にしたものではない。ただし、コンバーター展開時に若干の滑空性を伴い、『4』のバトルパートでは光武二式 (カンナ機)等が持つユニットや障害物を無視して移動可能な特殊能力「ジャンプ」として再現されている。
登場作品と操縦者編集
単独作品編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2017年3月のイベント「永遠の歌に花束を」期間限定参戦。SR・SSRシューター。SSRは2段階限界突破で大器型を入手可能。
- ノーマルモードではパイロットパーツ専用精神コマンド「慈愛」で被ダメージを大幅に軽減しアリーナでは隣接バフで味方を強化するサポート特化型ユニット。原作の必殺技は光武二式 (アイリス機)と同様の純粋な回復技だったが、『X-Ω』ではそれ以外に味方へのバフも含む。フルオート時はHPの残量に関わらず必殺技を使う点に注意。
- 2019年3月の復刻ガシャでアリーナにおける性能が上方修正された。
- スーパーロボット大戦30
- シーズンパス「DLC1」にて追加参戦。
- 機体のサイズがSだが、全ての武器にサイズ差補正無視が付いている。単独での攻撃は全て弾数制かつP武器なので、ENは基本的に合体攻撃に注ぐことになる。
- 光武二式 (大神機)との合体攻撃をこちらから使用する場合、最大射程が7となるが移動後に使用できない。単独の必殺武器が無いこともあり、大物相手は必然的に合体攻撃に頼る形になる。
- 『サクラ大戦』チームを3機とも出すならさくらには桜花放神(マップ)を主体に単騎で暴れてもらい、エリカは大神と共にハレルヤに勤しむ、という運用も一考。
- 特殊コマンド「グラース・オ・スィエル」は1マップ1回しか発動できず、通常の修理や補給はできないため、支援性能は高いわけではない。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
基本装備編集
- ガトリングアーム「ザカリエル」
- 右腕に装着された、3本の銃身の高速回転により毎分2000発を記録する20mm機関砲。専用の装填装置により、迅速に1000発クラスの砲弾を装弾出来る。
- 名前の由来は教皇グレゴリウス1世時代のカトリック教会で七大天使の1人として数えられていた天使から。英語表記ではZachariel。
- 『X-Ω』では「ガトリングアーム」表記で通常攻撃に使用されている。
- 『30』では「ザカリエル」表記。P属性かつ射程2-6と利便性の高い武装だが、気力制限がある実質上の単独必殺技扱いと考えるとやや心もとない。
- 機関銃の威力は更に低いため、Bセーブを育成して極力こちらをメインに立ち回りたい。
- 7.92mm機関銃
- 右の二の腕の部分に設けられた2門の副武装。小回りの利かないガトリングアームの取り回しを補助する役割を果たす。
- 原作では使用している場面が無く、そもそも『蒸気工廠』などの極一部の書籍でしかその設定が書かれていなかった為、存在すら殆ど知られていない武装だった。
- 『30』で「攻撃武装の選択肢が必要」という理由で実際の武装として初採用[1]。「機関銃」表記。射程1-4の基本武装。
- スキル「霊力」で威力が底上げされるとはいえ、元値がビーム・ライフル程度なので気力が溜まっていない時か射程1に踏み込まれた時の反撃、ザカリエルが弾切れした時の補助が主な役割。
必殺技編集
- グラース・オ・スィエル
- エリカの祈りでミカエルが降臨し、範囲内の味方機の耐久値を回復する。技名はフランス語で「加護」という意味。使用前の口上は「この地に使わされし加護の天使よ…光…あれ…」。原作ゲームでは攻撃範囲の形が十字架を模っている。
- 『30』では特殊コマンドとして採用。
- エヴァンジル
- 霊力で範囲内の味方機の耐久値を回復する。技名はフランス語で「福音」という意味。使用前の口上は「光りある言葉を…伝えたい!」。原作ゲームでは攻撃範囲の形が十字架を模っている。
- 『X-Ω』では必殺スキルとして採用。HP回復に加え、攻撃力・命中率・回避率を向上させる効果を持つ。
- フォール・シャティマン
- 十字状に放出した霊力で周囲を攻撃する。技名はフランス語で「狂った罰」という意味。使用前の口上は「神のご加護を!」。シークレットキャラクターとして登場した『V-0』で使用。エリカ唯一の純粋な必殺攻撃。SRW未実装。
合体攻撃編集
- パラディスク・ポルト
- 『3』における大神一郎との通常合体攻撃。
- 平和と正義、そして愛を願う大神とエリカの祈りが奇跡を起こす。技名はフランス語で天国の扉という意味。
- シナリオ構成の関係で、『3』の通常合体攻撃の中ではこの技のみ劇中で最初に使用可能になるのが光武F2搭乗時となっている。SRW未実装。
- ハレルヤ
- 『3』における大神一郎とのヒロイン合体攻撃。
- 天使の羽を携えたエリカが大神の元に舞い降り、大神の背中にも羽が生え2人で天空に飛び立つ。技名は神を褒めたたえよという意味の言葉。原作ゲームでは攻撃範囲の形が巨大なハートを模っている。
- ぶっ飛んだ内容が多いヒロイン合体攻撃だが、破天荒なエリカの性格に反して割と地味目の技。『PXZ2』にも大神&エリカの複数技として採用されているが、こちらはエリカを迎える眩しいまでの笑顔の大神の方を強調した演出となっている。
- 『30』では光武二式 (大神機)との合体攻撃として採用。
特殊能力編集
- HP回復(小)
- グラース・オ・スィエル
- 先述の必殺技を再現した特殊コマンド。全ての味方ユニットのHPを3000回復、SPを20回復する(サブパイロットを含む)。カスタムボーナス適用後はEN30回復も追加。1マップ中に一度しか使用できない。
- SPを補充できるのは有用な能力だが、全ユニット見境なくHPを回復してしまうため、底力に加えてギアスの呪縛やディカアス、異能生存体などといったHP減少前提能力を解除させてしまう欠点にもなりうる。
移動タイプ編集
サイズ編集
- S/1S
カスタムボーナス編集
- 特殊能力「グラース・オ・スィエル」にEN回復+30の効果を付与する。
- 『30』にて採用。あって困る効果ではないが、一番の目玉がSP回復であり、それを上回るような長所ではない。また、1マップ1回の使用制限自体は変わらないため、必然的に有効な場面がかなり限定されるボーナス。
機体BGM編集
- 「檄! 帝国華撃団」
- 『30』で採用。初代『サクラ大戦』のOPテーマ。『30』では『3』の楽曲は未採用のため、この曲が当てられている。
余談編集
- 明貴美加氏は自身がデザインを担当した『サクラ』の機体の中で最も思い入れがあるのは光武F2 (エリカ機)であるとインタビューで答えている[2]。
脚注編集
- ↑ 寺田貴治 (T隊長) Twitter(2021年11月17日)、2021年12月27日閲覧。
- ↑ エンターブレイン『サクラ大戦 15th Anniversary 太正浪漫グラフ』P138より。