日本解放戦線

2024年6月13日 (木) 02:35時点におけるDoradokawakami (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

日本解放戦線(にほんかいほうせんせん)とは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場する軍事組織。

概要編集

日本敗戦後に数多く結成されたエリア11の反ブリタニアレジスタンスの一つ。

戦後、神聖ブリタニア帝国への降伏を良しとしなかった旧日本軍の残党が中心となって結成された組織で、エリア11における武装組織の中でも最大勢力を誇った。 軍の残存勢力であるだけにメンバーは本格的な軍事教練が施され、実戦経験もある事からブリタニアに反発するイレヴン達からも唯一の希望と見做すものを多く、キョウトからも最優先で支援を受けていたため、無頼などのブリタニア軍のKMFに対抗できる戦力をいち早く整えることに成功。更には戦時中ブリタニア軍に唯一黒星を付ける戦いを指揮した英雄・藤堂鏡志朗とその優秀な配下らがメンバーとして在籍している。他のレジスタンス組織を鬱陶しいハエ程度にしか思っていなかったブリタニア軍も、規格外の武力と実力を有する日本解放戦線に対しては最大限の警戒を置いていた。しかし、草壁徐水中佐率いる一隊が河口湖のコンベンションセンターホテルを占拠し、サクラダイト生産国会議の参加者や宿泊客を人質に取る事件を独断で引き起こす等、反ブリタニア強硬派も在籍。組織統制が取れているとは言えない一面もある。

本拠地はナリタ連山。施設の大部分が森林・山岳地帯の地下に建設されており、外見上からは設備が見受けられない様に巧妙にカモフラージュされている要塞規模の施設となっている。森林地帯にはエレベーター式の機体運搬口、山岳各所には移動式の砲台も多数配置されている。

クロヴィス・ラ・ブリタニアが殺害され、「ブリタニアの魔女」ことコーネリア・リ・ブリタニアがエリア11の総督に赴任してくると各地のレジスタンス組織は次々に壊滅状態に追い込まれるようになり、本腰を入れたブリタニアの前には日本解放戦線ですら敵わないという現実を突き付けられることとなる。河口湖ホテルジャック事件後は台頭した黒の騎士団の存在によりキョウトから最優先支援組織とは見做されなくなっていく[1]。ついには本拠地であるナリタ連山の地下要塞を発見されて大規模侵攻を受け、ゼロの策略によって完全な壊滅こそ免れたものの、この戦いによる損失で組織としての体を成せないほどに没落した。その後、資金源のサクラダイトを持ち出して大型タンカーを使用して国外脱出を図ったが、ブリタニア軍には情報が漏れており、海上にて襲撃を受けてしまう。しかし、残党の接収を図ったゼロはこの状況を利用し、彼の策略によってタンカーのサクラダイトを海中から爆破されてしまい、旧上層部が全滅。指導部を失って行き場を失くしかけていた旧解放戦線残党は黒の騎士団に全て吸収されたことにより、完全に消滅した。

小説版では規模は7000人、ナイトメアフレームは40~50台程、多数の戦闘用車両を保有。日本各地に要塞規模の設備を多数保有し、ブリタニアの侵入を阻むなどレジスタンス組織としてはかなりの実力を持つ。構成員が元軍人たちで実戦経験も有する為、文字通り他のレジスタンスとは威も格も違う。 ただし、ルルーシュからは「あの種の連中が政権を再奪取した例は少ない」「そもそも負けた戦前と同じ古い考えで活動して勝てる道理はない」として、「滅びるしかない連中」と酷評されている。

本編での瑣末は上記の通りだが生き残りがいないわけでもなく、『双頭のオズ』では、中華連邦モンゴル州に逃れた残党勢力が盗賊集団と化して現地軍閥と組んでいる姿が書かれている。そのため、保有兵器は日本製と中華連邦製が混ざった雑多な構成となっている。 『奪還のロゼ』でも所属していた一部のメンバーがレジスタンスとなりネオ・ブリタニア帝国と交戦している。

漫画『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』では河口湖ホテルジャック事件をキョウトに独断で引き起こし、黒の騎士団がレジスタンス組織最大勢力になるとキョウトから見捨てられてしまう。襲撃の際には本拠地要塞周辺の監視装置が一斉に断線、ナイトメア隊が出撃するとピンポイントにミサイルが直撃するなど要塞情報をブリタニア側に売られてしまう。 追い詰められて全ナイトメア部隊での自暴自棄の決戦を挑んだが、コーネリア軍に敗北し壊滅した。最後はコーネリアも武人として死地に赴いている日本解放戦線側の武人の心情を汲み取り、敢えてナイトメア部隊での決戦を繰り広げた。

登場作品編集

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。概ね原作に沿った立ち回りで、追い詰められてWLFと手を組んだりもした。
スーパーロボット大戦DD
ワールド3第7話にて登場。こちらもほぼ原作通りの流れ。

人物編集

片瀬帯刀
旧日本軍少将。日本解放戦線のリーダー。今一つ頼りない人物で、「奇跡の藤堂」の紡ぎ出す戦果に頼り切っている節があった。中華連邦への亡命を図るも、ゼロに謀殺される。
藤堂鏡志朗
旧日本軍中佐。日本解放戦線では客分だが、幹部待遇を受けている。ほぼ全ての戦闘指揮を一手に担っており、メンバーらの精神的支柱として組織に無くてはならない人物だった。
四聖剣
旧日本軍時代からの藤堂の配下。藤堂と共に日本解放戦線のトップエースとして活躍した。
草壁徐水
旧日本軍中佐。日本解放戦線の幹部。組織内でもきってのタカ派で、その中心人物でもあった。片瀬の惰弱と藤堂の慎重策に異を唱え、河口湖でのホテルジャック事件を引き起こした。
黒戸剣成
『奪還のロゼ』に登場。レジスタンス組織「七煌星団」のリーダー。
日本解放戦線兵
一般兵。

関連用語編集

キョウト
都の支援組織。当初は彼らの期待を一身に受け、その支援により急速に戦力を増大させた。
黒の騎士団
同じ反ブリタニアレジスタンス。彼らの台頭に注目したキョウトからの支援がおざなりとなり、衰退に拍車を掛ける原因の一つを作った。

脚注編集

  1. キョウトから無頼改を5機受領しているため、有力な支援は継続されてはいる。ただし、最新鋭ナイトメアフレームの紅蓮弐式は黒の騎士団に供給されてしまっているため、キョウトはこの時点で黒の騎士団を優先支援している事が分かる。