アネモネ

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アネモネは『エウレカセブンシリーズ』の登場人物。

アネモネ
外国語表記 Anemone[1]
登場作品

エウレカセブンシリーズ

声優 小清水亜美
榊原良子(劇場版・老人姿)
デザイン 吉田健一
初登場SRW スーパーロボット大戦Z
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人
性別
年齢 15~16歳程度
髪色 ピンク
所属 塔州連邦軍
好きな食べ物 いちごジャム
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概要編集

ニルヴァーシュ type the ENDに乗り込むKLFライダー。

デューイが自身の計画の要とするべく、エウレカの代わりとして作り出した存在。エウレカと同様にニルヴァーシュが感知する流れを読む能力がある。普段は気の強い我儘な少女だが、戦闘時には凶暴で好戦的な顔を見せる。デューイに心酔し、彼に必要とされる事を至上の喜びとしている。しばしば激しい頭痛に見舞われるため薬物の常時投与が必要で、それ無しでは彼女の命すら危ぶまれる。ペットのガリバーを飼っている。好物のいちごジャムはパンに付けたりせず、瓶から直接指で掬い取って舐めるという食べ方をする。

デューイの指示によりドミニクがアネモネの世話をしていたが、アネモネは彼を鬱陶しく思いぞんざいに扱っていた。だがそれでも献身的に接するドミニクに少なからず心を動かされていたようで、彼が造反したときには動揺を隠せなかった。物語終盤、命がけでアネモネを救おうとした彼に心を開き、共に生きる道を選んだ。

ただし、漫画版では彼女を救うためにドミニクがニルヴァーシュ type the ENDに乗り込むが彼は戦死してしまうという悲劇に見舞われる。原作設定では薬剤投与が切れたことで、最終的に発狂死するという救われない結末があったらしいが、現在でもこれが生きているかは不明。

劇場版ではTV版とは設定が非常に異なっており、TV版とは全く違った形で物語上重要なキーパーソンとなる。

彼女の基となったキャラクターの一人は『オーバーマン キングゲイナー』のシンシア・レーン。またアネモネとガリバーの名前は、村上龍の小説『コインロッカー・ベイビーズ』に登場する少女アネモネと、そのペットのワニであるガリバーから取られている。

登場作品と役柄編集

Zシリーズ編集

スーパーロボット大戦Z
初登場作品。担当声優の小清水亜美氏は本作でスパロボ初参加。ランド編を中心となって、エウレカ&レントンを付け狙う。その後は原作通りの流れでドミニクと結ばれ、最終話前半でスポット参戦。
デューイから見捨てられた際の台詞も収録されているが、味方になった時の穏やかな台詞は無し。
なお、見捨てられた状態でもバスクード・クライシス等のカットインは通常時と同じかつ、リフテクニックやガグンドゥーラも発動してくるので弱体化しているわけではない。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
本編ではなかったシンシアとの友情が描かれている。お互いバザー品の取り合いや、自身を想ってくれる人についてなど。アネモネの方がやや気が張っていたが。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
劇場版の老人アネモネがNPC扱いで登場。原作で若返っていた場面以降も顔グラフィックに変化はなく、『破界篇』ではまだ姿を消していない。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
第25話「終わらない約束」でNPCとして顔を出した後、「次元震」のエンドデモでガイオウと会話している。今回は自軍と顔を合わせることはない。

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
TV版設定。ニルヴァーシュ type the ENDのパイロットとして使用可能。メインストーリーでは14章から登場。イベントなどで主役格になることも多い。
2019年1月末にはΩスキル搭載のtype the ENDが登場し、演出でボイスが実装された。また、それに合わせて既存のパイロットパーツにもアップデートでボイスが追加された。『エウレカセブン』のキャラクターたちの中ではレントンやエウレカよりも早く、最初にボイスが実装されている。

パイロットステータス編集

精神コマンド編集

Z
集中加速直感直撃熱血
X-Ω
必中加速熱血
パイロットパーツ装備時
追風直感自信

特殊スキル編集

Z
リフテクニックカウンター闘争心気力+命中見切り

隊長効果編集

回避率+10%、クリティカル率+20%
Z』で採用。

人間関係編集

ドミニク・ソレル
アネモネのお世話役。当初はどちらも気持ちが通じ合わなかったが、最後は結ばれる。劇場版でも経緯は異なるものの彼と結ばれる。漫画版のみ、ドミニクが戦死してしまい、結ばれない。
ガリバー
ペット。アネモネ以外が持つと極端に重くなる。
エウレカ
同じニルヴァーシュのパイロットで、彼女を憎悪するも、後に心を分かち合う。劇場版ではアネモネは彼女の先任者であり、彼女とレントンに人類とイマージュの運命を託す。アネモネ曰くエウレカは「美味しそうな子」
レントン・サーストン
コーラリアン内の「ゾーン」で、彼を追い回した。その姿はサメ。のちにエウレカと共に心を分かち合う。劇場版では、彼とエウレカに人類とイマージュの運命を託す。
デューイ・ノヴァク
アネモネを作り出し、その目的の為に利用した。劇場版でもこの点については変わっていない。
コーダ
劇場版では、彼女に「神話の再生方法」が記された本を託す。

他作品との人間関係編集

シンシア・レーン
アネモネの原点となったキャラクター。『ZSPD』では013特命部隊で共闘し、彼女と友人同士になった。第2次Z破界篇では、彼女から老婆となった自身を「可愛いお婆ちゃん」と評されている(別世界のアネモネであるが)。
ジェリド・メサマウアー・ファラオ
『ZSPD』では013特命部隊で共闘。二人ともアネモネの事を心配して色々と面倒を見てくれる。
ネオ・ロアノーク
『ZSPD』では彼の仮面について率直にツッコミを入れドミニクを狼狽させるも、体裁を取り繕う事無く経緯を明かした彼の誠実さを気に入り「隊長」として認める。
アサキム・ドーウィン
第2次Z破界篇』では「幸せを求める権利は誰にでもある」という持論の基、彼に御使いの存在を教える。
ガイオウ
彼の真の使命について知る。
御使い
『第2次Z』では彼らの存在を知っていた。劇場版設定のアネモネはZシリーズ全体の核心に至っている模様だったが、『第3次Z』にエウレカセブンシリーズが参戦しなかったため、有耶無耶なまま終わった。

名台詞編集

「脳みそ溶けちゃえ!」
「ぜーんぶ、溶けちゃえ!!」
the ENDのバスクードクライシスを発射する時に喜びを込めた台詞。アネモネを演じる小清水亜美氏のお気に入りの台詞でもある。

漫画版編集

「ドミニク、私…もっとおいしいのが食べたいの」
注射を打たれ、鼻血を垂らしながら言った台詞。美味しいのとはつまりエウレカのこと。
「ねぇ、アタシと寝たい?」
レントンに対して。勿論意味は理解していない。
「アッハハハハハッ! アンタに何ができんの!? ケーキでも買ってくれるの!?」
「ねぇ、ワタシは何? まがい者って何? スカブが生える身体って何?」
「死になさいよドミニク。アンタを見てると吐き気がするの」
自分の秘密を知っていながらも話さず、中途半端な慰めの言葉をかけたドミニクに対しての怒りの言葉。しかしこの後、互いにとって最悪の出来事が2人を襲う。

スパロボシリーズの名台詞編集

TV版編集

「勝手な事ばっかり!あんた、いい加減にしなよ!」
-中略-
「その上から目線…!いい加減にしなさいよ!」
「人を大事にしないあんたなんかにエウレカを好きにさせはしないんだから!」
Z』最終話(黒歴史エンド回避)より。
身勝手な暴論を振りかざすエーデル・ベルナルに対する批難を含めた台詞。
「あたし、わかっちゃった…。あの子…あたしと一緒だ…」
「あの子もきっと頭が痛くなって、自分で自分の事がどうしようもなくなるんだ…」
「でも、戦う…。戦わなくちゃならないんだ…」
ZSPD』アナザーサイド レコード第3話「逃走」より。
マッコーネル基地内で頭痛に苛まれているフォウの姿を目の当たりにして、彼女が自身と同じく「兵器」として造られた存在で有る事を感じ取り表情を曇らせる。
縋る者の名を口にして必死にセルフ・コントロールに務めようとするアネモネの痛々しい様は、シンシアからの共感を得る事に。

劇場版編集

「もうお休みになったら…。あなたに必要なのは怒りではなく安らぎでなくて?」
第2次Z破界篇』第38話「果たされる約束」より。ヴォダラ宮に訪れたアサキムへ諭すように語り掛けるが、それを黙って受け入れる彼ではなかった。
「もちろんよ…。だから、あなたに伝えましょう」
「イマージュの失われた記憶…。この宇宙の成り立ちと共にあった御使いなる存在を…」
同上。Zシリーズにおいては、イマージュ=『Z』のスカブコーラルの半分であり、その「失われた記憶」は、『Z』における黒歴史に関わる。また「御使い」に関してはガンレオンがその記憶を宿しているなど、多くの伏線が散りばめられている。
「ふふ…あなた達は別の私を知ってるみたいね」
同上。ZEUTHのメンバーと出会った時の台詞。
次元の将…全てを失いながらもあなたは戦い続ける」
「全ての宇宙に真の安らぎが訪れるその日まで…」
第2次Z再世篇』でガイオウを見送った際に。

搭乗機体編集

ニルヴァーシュ type the END

余談編集

  • 2018年10月公開の映画「ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」では主人公に抜擢され、フルネームが「石井・風花・アネモネ」と設定されている。

商品情報編集

脚注編集

  1. CHARACTER、交響詩篇エウレカセブン、2022年2月15日閲覧。