司馬遷次郎は『鋼鉄ジーグ』および『鋼鉄神ジーグ』の登場人物。
司馬遷次郎 | |
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読み | しば せんじろう |
登場作品 | |
声優 |
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デザイン |
中村一夫(鋼鉄ジーグ) 菊池晃(鋼鉄神ジーグ) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | NPC |
プロフィール | |
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種族 |
地球人(コンピュータに記憶を移植)
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性別 | 男 |
年齢 | 100歳(鋼鉄神ジーグ) |
職業 | 考古学者 |
所属 | ビルドベース |
概要編集
司馬宙の父。
鋼鉄ジーグ編集
第1話でイキマに襲撃されて死亡するが、生前に意識と記憶をコンピュータ(通称「マシーン・ファーザー」)に移し替えており、以後は鋼鉄ジーグをサポートする。マシーン・ファーザーにはディスプレイもはめ込まれており、本人画像が出て来て動く。
職業は考古学なのに息子・宙を勝手にサイボーグに作り変える[1]等、マッドサイエンティストのように見えなくもない。また、科学者でありながら精神論を語る事も非常に多く、しかも理不尽な内容ばかりなので、初見の視聴者には結構エゴイスティックなキャラに映るかもしれない。
鋼鉄神ジーグ編集
安田達矢氏の漫画版『鋼鉄ジーグ』の設定に準拠しているのであれば死亡している(=マシーン・ファーザーが登場している)筈だが、同作では100歳を超えてもなお生存している[2]。
少し体が細くなったが老いてなお健在で、宙や剣児に小言を言う。理不尽な説教も相変わらずで、自分が剣児をジーグに乗せておきながら、「初戦を生き延びたのはジーグの装甲のお陰、つまり自分のお陰だから言うことを聞け」という旨の発言をする。
本作ではギャグキャラとしての要素も加味され、遮光器土偶をベースに若かりし頃の卯月美和をモチーフとした特訓用ハニワ幻神「ミッチー2号」を製作し得意げに自慢するなど、旧作では有り得なかったお茶目な一面も垣間見せるようになった。
登場作品と役柄編集
αシリーズ編集
『鋼鉄ジーグ』設定。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。獅子王凱を助けた後は原作通りイキマに襲われて死亡する。しかし、マシーン・ファーザーに記憶を移していたためそこから宙にアドバイスをする。
- 後半にミケーネ帝国が一時的にビルドベースを占拠するが、マシーン・ファーザーを仮死状態にすることで敵の目をごまかした。
- なお、キャラクター事典には原作におけるワンマンぶりを指摘されているが、本作中ではスパロボ補正故か言動が幾分大人しくなっている。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 前作同様のポジション。後半にマシーン・ファーザーが科学要塞研究所に移設され、兜剣造と共に特攻して死亡する。特攻シーンの演出は必見。
- 最終話「今遥か遠い彼方・・・」&「終焉の銀河」でαナンバーズを守る霊として登場し、ルートによってはそこでまゆみに鋼鉄ジーグの正体が宙であることを明かす。
携帯機シリーズ編集
『鋼鉄神ジーグ』設定。
- スーパーロボット大戦K
- 『鋼鉄神ジーグ』設定では初登場。終盤にはミネルバに乗り込み、前線に姿を現す場面も。
- スーパーロボット大戦L
- 序盤にはミッチー2号のイベントも再現されている。終盤にはGreATにより地球圏制圧の際、グロリアによって他のLOTUSの協力者と共に人質に取られてしまう。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦DD
- 『鋼鉄ジーグ』設定の遷次郎は序章ワールド1より登場。本作では邪魔大王国が現れる前からマシーン・ファーザーとして登場しており、研究の為に家族を捨てたと息子から非難されている。
- 2章Part2からは更に、平行世界の同一人物として『鋼鉄神ジーグ』版が登場。100歳を迎えてなおも現役なあちらの遷次郎にマシーン・ファーザーもかなり驚いていた。…マシーン・ファーザーになっている時点で『鋼鉄ジーグ』版も大概であるが。
人間関係編集
他作品との人間関係編集
ダイナミック系編集
- 兜剣造
- 『αシリーズ』では協力関係。『第3次α』では邪魔大王国との最終決戦において、共に息子達を救う為に特攻して果てる。
- 弓弦之助
- 協力関係。
- 剣鉄也
- 『第2次α』では彼に宙のコーチ役を頼んでいた模様。
- 兜甲児、弓さやか
- TV版、OVA版共に共演。『K』のEDでは彼らに発掘や研究を手伝ってもらっている。
- 宇門源蔵
- 『DD』の期間限定シナリオ(ゲッターノワール・G関連)では協力関係にある。
- 飛鳥了
- 『DD』では考古学者つながりで、彼の父・飛鳥教授の知己という設定になっている。初登場時もビルドベースを訪れた彼との会話シーンである。
スーパー系編集
- 獅子王麗雄
- 協力関係。『第2次α』では帰宅する際、「護衛を付けよう」という彼の進言に「途中で迎えの人間と合流するから大丈夫」と辞退してしまい、迎えにくるはずだった美和と合流する前に邪魔大王国の襲撃を受けて、死亡。
- 「シナリオ上、(司馬博士に悪気があった訳ではないが)他人の厚意を無にしたばかりに…」という今一つ冴えない展開で、逝ってしまう事になる。
- 獅子王凱
- 『第2次α』では彼を助ける。
- 葵霧子
- 『K』では協力関係。
リアル系編集
- カガリ・ユラ・アスハ
- 『K』では協力者。
- ユウナ・ロマ・セイラン
- 『K』では協力者。後半はカガリに代わって、遷次郎を強くバックアップする。
- ミーア・キャンベル
- 『K』の終盤では、彼女と行動を共にする。
- ヘスター・ギャロップ
- 『K』では協力関係。会話の口ぶりから察するに、旧知の仲の可能性が見受けられる。
バンプレストオリジナル編集
名(迷)台詞編集
鋼鉄ジーグ編集
- 「宙! 宙! 戦え! 宙!」
- 通信で宙に対して戦う事を促す。
- しかも、宙が「父さん、俺はどうしたらいいんだ…」と悩んでる最中にも彼の話も聞かずに容赦無く促す。自分勝手過ぎるような気がしないでもない。
- 「宙!形見のペンダントは私とお前のシンボルマークなのだ!立て宙!」
- 第1話でジーグに初ビルドアップし不慣れな為ルゴンにいいようにやられてしまう宙に対して投げかけた台詞。
- ペンダントはただの通信装置であり、あまりにも唐突で正直精神論でもない支離滅裂なアドバイスであるのだが、このような台詞が本編でいくつか散見される。
- 「今だから言おう。宙、お前はサイボーグなのだ」
- 第13話で宙に彼の身体の正体をカミングアウトして。ドサクサに紛れるようにサラっと…それもよりによって戦闘中にバラしてしまう。
- 「今だから」どころか最悪のタイミングではなかろうか…。案の定、直後に宙は大きなショックを受け、動揺する。
- 余談だが、昭和マジンガーシリーズを中心に紹介するムック本『マジンガーZとスーパーロボット』の中では、スーパーロボット大戦シリーズのプロデューサーである寺田貴信氏がインタビューで『鋼鉄ジーグ』について触れた際には、上記の台詞とそれに連なる一連の展開を本作のツッコミ所の一つとして挙げている。後にスパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第826回でも鋼鉄ジーグを解説する際に司馬博士の傍若無人っぷりをこの件も含めて(面白おかしく語ったとフォローもしているが)熱く語っている。
- 「宙! お前は戦いを放棄するつもりなんだな! 構わん! 死にたければ死んでしまえ! お前は自分から『人間の心』を持つことを放棄してるんだ!!」
- 第14話で苦戦する宙に浴びせた罵声。ハニワ幻人を相手に大苦戦を強いられ、必死に抵抗しているというのに、容赦無くこんな罵声を浴びせる。
- 苦戦しているというのに、それを「戦いの放棄」とした挙句「人間の心の放棄」と決めつけるとは、論理が飛躍しすぎている…。いくら何でも理不尽過ぎる暴言である。
- 「宙! 両腕を360度回転させて、羽を合わせるんだ!」
- 第31話で初登場したスカイジーグの変形方法をぶっつけで説明する際の台詞。正確には180度であり、360度では戻ってしまう。
- 「待ちたまえダイリ君、宙は自分で脱出させるんだ。甘えさせてはいかん!」
- 第42話で罠に嵌ったジーグを助けようとするダイリ所長に対して言い放った台詞。これは酷い。
- 「………宙、忘れろ。全てを忘れて死ぬがいい。そしてお前は”死んで生きる”のだ!」
- 宙に遺言同然に送った台詞。「死中に活を求めろ」というニュアンスを遷次郎流に発したものと思われるが、普段の言動が言動なだけに「人間として生きるのをやめて、兵器として生きろ」と聞こえなくもない。
鋼鉄神ジーグ編集
- 「お前がこの大地を守る防人となれ!」
- 第1話より、草薙剣児の初陣に通信で送った言葉。しかし言われた剣児からすれば、ここまで何も知らぬまま魔愚羅に追われ、助けに来てくれたと思われたビルドエンジェルには誘導のためとはいえバルカンで牽制射撃され、養母には謎の高性能バイクを渡され、幼馴染に言われるがままにしたらバイクがロボットになってしまったと、理解の追いつかない展開の連続の果てに何の説明もなしにこの台詞で檄を飛ばされるのだからたまったものではない。50年経っても彼が全く変わっていないことを示した台詞なのだが、剣児は困惑しながらも最終的にはノリノリで戦いを始めていた。
- 「宙は疲れを知らぬ男じゃった」
- 第6話で剣児に宙のことを語って。「疲れを知らぬ」肉体に改造したのは他ならぬ遷次郎自身なのだが、宙は精神性自体もサイボーグ化する前からタフであったため、それを言っているのだろうか。
- 「この姿は…まさしく鋼の神! 鋼鉄神ジーグじゃ!!」
- 最終話より。荒之皇から引きはがされた、新ジーグに似た白き巨人の姿を見て、こう評する。最終話にして唯一、『鋼鉄神ジーグ』の名が作中で出る台詞である。