GNドライヴ[Τ](GN Drive Τ[1])ちは、『機動戦士ガンダム00』に登場する機関。Τは「タウ」と読む(ギリシャ文字であり、英字のティーではない)。
概要
「GNドライヴ」の廉価版と言えるシステムであり、通称「擬似太陽炉」。劇中ではこれを解析したイアン・ヴァスティが名付けたが、いつの間にか他の者もそう呼称していた。
基本性能はオリジナルのGNドライヴと同等だが、「TDブランケット」と呼ばれる部品が中枢に使用されていない点が異なる。粒子の生成には電力が必要であるため稼働時間には限界があり、また停止しているドライヴを稼動させるには始動機という別の機器が必要。この為、GN粒子発生機関と言うよりは、電力をGN粒子に変換するコンバーターとしての側面が強い。とはいえGN粒子はそれ自体が単なるエネルギー以上の性質(重量軽減やGNフィールドなど)を持っているため、オリジナルのような無限の稼働時間を得られなくともGN粒子を生成できる意義は大きい。
上述のようにオリジナルのGNドライヴと比べると性能は劣るが、生産の容易さという点ではこちらに優位があり、その生産性を生かして量産機に搭載して高性能化したり、一機に複数のドライヴを搭載する(マルチドライヴと呼称される)ことでガンダムを超える高出力機を造りだすこともできる。発する粒子の色はオリジナルと異なり、初期型は真紅(ただし、調整して色を変える事も出来る)だったが、この粒子を浴びると細胞障害を引き起こす問題が発覚したため、毒性を発しないよう様改良されてオレンジ色の粒子となった。 また、量産の過程で改良も進められており、トランザムシステムの実装、ツインドライヴシステムの搭載など、最終的にはオリジナルと遜色ない性能を持つに至っている。
劇中ではソレスタルビーイングの離反者の手により国連軍に渡り、そのままGN-Xの動力として使用された。 なお、『擬似』と呼ばれているもののGN粒子生成手段として最初に開発されたのはこちらであり、これを改良し、TDブランケットを組み込んだものがGNドライヴである。木星に遺された生産施設にはこのデータが残っており、CB離反組はここからデータを回収してGNドライヴ[Τ]を作り上げた。
擬似太陽炉搭載機
1st
2nd
- GN-X III
- アヘッド
アヘッド・スマルトロン
アヘッド・サキガケ - マスラオ
スサノオ - ガデッサ
ガラッゾ
ガッデス
ガガ - エンプラス
レグナント - アルケーガンダム
- リボーンズガンダム
- バイカル級航宙巡洋艦
- ギアナ級地上戦艦
劇場版
SRWでの扱い
前述のとおり、本来は電力をGN粒子に変換する機構のため稼働時間が有限なのだが、スパロボでは擬似太陽炉搭載機にもEN回復(小)が設定されている(UXに至っては「GNドライヴ[Τ]」がEN15%回復、「GNドライヴ[Τ]MD」がEN20%回復)。挙句の果てに、第2次Z再世篇では「補助GNドライヴ」が登場しており、強化パーツになってしまった(擬似だと明言されていないが、オリジナルは大量生産できない上にこのパーツを擬似太陽炉搭載機が持っている事もあるので擬似と見て間違いないだろうが、そもそも大量生産出来ないものが強化パーツとして登場することもザラなので断言は出来ない)。疑似太陽炉だとすると設定を考えればどちらかと言えばEN消費軽減+運動性上昇(重量軽減)+バリア付与の方が近いのだが。OEでは「補助GNドライヴ」と「擬似太陽炉」の二種類が登場するため、更にややこしくなっている(ただし共通でEN+40で補助の方は回避が、疑似の方はEN回復が付くという差別化が行われているが…)。