ウルガルとは、『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』に登場する国家。
概要
正しくは「汎銀河統一帝国ウルガル」。より正式には「銀河渦状腕全域絶対権力統治主権者による悠久なる統一国家」。
超古代文明によって生み出された人類種の一つであり、200万年程前に当時覇権を握っていた第三次統一銀河帝国が滅ぶと共に、150万年程の闘争を勝ち抜き銀河を統一した一族。
超古代文明が残したゲートを利用し、自らの遺伝子を促す事で地球にホモ・サピエンスを誕生させた(同時に、超古代文明人が作り上げた一族のネアンデルタール人はウルガルの遺伝子から生まれたホモ・サピエンスに駆逐されている)。
前世代の統一銀河帝国が遺伝子限界によって滅んだ事を踏まえ、自らが生み出した人類を育み、刈り取る事で自らの遺伝子に取り込み、生き永らえる事を目的として地球に襲い掛かる。その技術力は地球人類とは比較にならない程高度ながらも、独自の宗教観を元に狩りの選定を行う等原始的な文明により構成されている。
母星は「トゴイ」という惑星だが、巨大母艦(移動要塞)を本拠地としている。
所属人物
皇族
ウルガルの長の一族。家族とは遺伝子上の繋がりでしか無く、親情を持たない。ウルガル機は黒の機体を主とするが、皇族は特別に白の機体に搭乗している。
- ガルキエ
- 現皇帝。父ザルヴァをクーデターにより滅ぼしウルガルの支配者となる。ウルガル人の中では厳格で思慮深い性格。
- オーレリア
- 前皇帝ザルヴァの第二妻であり、ジアート、テオーリアの母親。ウルガル機動兵器の開発責任者を務める。妻ではあったが試験管上での遺伝子の交わりでしか無かった為子ども達やザルヴァに対して関心を持たなかったが、ウルガル母艦に来訪した地球人と触れ合い、愛を育んだ事により地球を救うべくテオーリアを本当の娘として愛を以て育て、その使命を託す。本編ではガルキエにより幽閉されている。見た目はテオーリア同様に少女の姿をしている。
- ジアート
- オーレリアの息子である第二皇子(プレ・エグゼス)。容姿端麗だが我が強く欲望のままに生きる事を主義にしている。
- テオーリア
- オーレリアの娘である第二皇女(プレ・エグゼシア)。母オーレリアの愛により地球人と変わらない感性で育てられ、地球を救うべくウルガルから亡命しMJP機関の特別顧問となる。慈悲深い性格だが、遺伝子に刻まれたウルガル人としての貪欲さも内に秘めている。見た目はイズルたちと同じ少女のような姿をしているが、実年齢は50歳を超えている。
- ザルヴァ
- 前皇帝。第一妻を遺伝子が気に入らないという利己的な理由で殺害し、息子ガルキエの反感を買い死亡する。本編未登場。
レガトゥス
皇族に従えるウルガルの軍団長。それぞれの機体はパーソナルカラーを持ち、所属する一般機は各レガトゥスの色に別けられる。
- クレイン
- 子どものような外見と性格を持つ残虐な少年。他者に先を越される事を嫌う。
- ラダ
- 特徴的なオネエ言葉で喋る陰湿な手を好む幹部。
- ルメス
- 皇族に従える氏族の出身で、レガトゥスでありながらジアートの命で動く事もある冷静な男。狩りの本能のままに生きるウルガルの中でも工作に長けている。
- ドルガナ
- レガトゥスを統率する厳格な男。観察眼に優れ戦略面で地球を圧倒する。
- ルティエル
- 全てを美しいか否かで決めるレガトゥスの紅一点。レガトゥス一の個人主義者。
その他
主な運用兵器
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- スーパーロボット大戦30
- 宇宙での主な敵勢力して登場。地球との言語の違いを表現するためか、鉤括弧の部分が()で表記されている。
用語
地球人類とは違うウルガル語を使用する為、独自の単語が説明も無く劇中で飛び交う。
- シカーラ
- 『狩り』を意味する。ウルガル神話に登場する太陽神「アロン・タウル」に捧げる神聖な儀式によって、地球人を標的としたシカーラが執り行われる。
- ラマタ
- 『獲物』を意味する単語であり、シカーラの対象。ジアートは独自のラマタを地球人に見出しており、ヒタチ・イズルを自分のラマタとしている。
- プローディスタ
- 『原生種族』を意味する。遺伝子プローブを行ったウルガルの手を離れ地球で、独自の文明を作り上げた地球人類の事を指す。
- アロン・タウル
- ウルガル神話に登場する神。ウルガルに生命を与えた太陽神であるとされ、アロン・タウルの関心を繋ぐための貢ぎ物としてシカーラは執り行われる。超古代文明人を指す言葉ではないかとされている。
- ダ・キハァン
- 太陽神「アロン・タウル」の分身。ウルガル人最初の人類であり、皇族の先祖とされる。
- タ・へヴァラ
- 『宣託』を意味する。地球への進行もアロン・タウルによるタ・へヴァラによって決定された。
- マナーヴァ
- ウルガル人を指す言葉。自由の化身であるジアートは、遺伝子限界の欠陥に追われるウルガルの現目的から逸脱した意思を持ち、本来の意味でマナーヴァ(自由意志)そのものと評される。