ニコル・アマルフィ
ニコル・アマルフィ(Nicol Amalfi)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED
- 声優:摩味(TV版)、朴ロ美(スペシャルエディション、スパロボ代役)
- 種族:地球人(コーディネイター)
- 性別:男
- 所属:ザフト、クルーゼ隊
- 階級:なし
- 年齢:15歳
- 生年月日:C.E.56年3月1日
- 星座:魚座
- 趣味:ピアノ演奏
- キャラクターデザイン:平井久司
ザフトのクルーゼ隊所属のモビルスーツパイロットで、ブリッツガンダムに搭乗する。
隊の中では温厚な性格で、血気盛んなイザークやディアッカに軽く見られる事もあるが、アスランとは良き親友同士である。しかし、中盤にてキラのストライクガンダムと交戦してアスランを庇い戦死、メンバーの連合初期Gパイロットで唯一の戦死者となる。故に、アスランの怒りを招いて、トールの戦死へと繋がってしまう。また、彼の死によりそれまで反目していたアスランとイザーク、ディアッカの結束が深まり、強い友情関係で結ばれるようになったのは皮肉としか言いようがない。
劇中でイザークやディアッカはニコルの事を臆病者呼ばわりしていたが、アルテミスの傘をブリッツの「面白い機能」を利用して単独で突破し、攻撃の隙を作った事実からしても決して臆病者ではない。キラのストライクでも物怖じせず、戦闘を行っている。更に敵の戦艦やモビルアーマーを数機撃墜、アークエンジェルも後一歩の所で撃破可能な状態まで迫っている等、明らかにイザークやディアッカ以上に戦果を挙げている。
一方のイザーク達は地球降下以降、砂漠で足を取られ砲台にすらなれない、ザラ隊の連携を乱す等、後半はともかくこの時期には碌な戦果を挙げていない(ストライクにいきなり叩き落されることもざらにあった)。
登場作品と役柄
第3次α、Jでは生存イベントが無く、Wでようやく生存が可能となった。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- セレーナ編だと序盤でスポット参戦するが、以降は原作通りに途中で戦死。最終話でαナンバーズに力を貸す(最終話は名前のみ)。
- スーパーロボット大戦J
- 今回も原作に準じて途中で戦死。
- スーパーロボット大戦W
- 他のSEEDメンバーに漏れず出番は激減し、更には一番目立つアスランを庇っての死亡シーンすらカットされる。ただし、その代わりに初の生存フラグが存在する(むしろ、ニコルやトールの生死を曖昧にするために死亡シーンをカットしたと言える)。生存した場合、トールやキラと仲良くなる。ブリッツガンダムの性能もあり、戦力的にも悪くは無いが、セリフのパターンが若干乏しく、PS装甲を持たない機体に乗っていても「フェイズシフトダウンを狙ったつもりでしょうが…」などと発言する。愛機であるブリッツの特性に反して、SEEDメンバーの中では回避が低めで防御が高めだったりする。仲間にするにはかなり手間がかかるが。ちなみにオーブルートを経由する都合上、マジンガーZの入手と択一になる。現時点では自軍で使用可能な唯一の作品である。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 原作終了後なので死亡済み。中盤のあるイベントでアスランの口から名前のみ登場する。なお、アスランが本作中で担っていたポジションは原作では"ニコル"特尉である。
パイロットステータスの傾向
能力値
名有りの敵としては能力は低い部類。ブリッツの分身とPS装甲・ジャミング機能が多少厄介な程度。 Wでは味方に参入するが、能力は平均レベルの上に射撃・防御が高いと言うブリッツには合わないパターン。乗り換えでライトニングストライクあたりに乗せるのも手。
精神コマンド
- 第3次α・W
- 偵察、ひらめき、集中、信頼、熱血、絆
- どちらかというと補助的な構成。「必中」「直撃」がないため、援護役として使うときは分身持ちに弱くなるのが欠点。最後に習得する絆はアスランに対するものか。この絆はゲーム中では最後まで習得する事が無いというのが、にくい演出になっている。
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次α
- 援護攻撃L3、援護防御L3、シールド防御L6、支援攻撃
- 小隊員にならないので支援攻撃が死んでいるが、他の技能は中々の成長を見せる。援護はなんとLv20の段階で既にL3に到達する早さを持ち、シールド防御もL6と高め。ニコルもクルーゼ隊の一員として確かな実力を持っているのだ。
- W
- シールド防御、撃ち落とし、切り払い、カウンター、コーディネイター、援護攻撃L3、援護防御L3、マルチコンボL2
- コーディネイター補正が強力。防御面が充実しているので、技量と命中を要請して前線に放り込めば囮役も出来る。ただし、その場合劾&ロウのアストレイコンビという対抗馬がいるが。
小隊長能力(隊長効果)
- 第3次α
- クリティカル率+10%
パイロットBGM
人間関係
- ユーリ・アマルフィ
- 父親。プラント最高評議会の一員。穏健派のクライン派だったが、息子の死をきっかけにNJCの提供でフリーダムなどを開発するなどザラ派に転じる。スパロボ未登場。
- ロミナ・アマルフィ
- 母親。息子の訃報を聞いたときピアノの前で泣き崩れた。なお、ニコルは母親に似た容姿となっている。スパロボ未登場。
- ラウ・ル・クルーゼ
- 上司。ニコルは彼の素顔が気になっていた。Wで生存した場合は直接対峙する機会があり、彼に説得を試みている。
- アスラン・ザラ
- 隊の中で最も親しく同時に慕っていた。アスランもそう感じていただけに、ニコルの死には最も衝撃を受け、SEED覚醒への引き金ともなった。死亡後も回想シーンで頻繁に登場する事から、ニコルの存在はアスランにとって如何に大切だったか良く分かる。ピアノのコンクールや飛び魚の群れを一緒に見に行こう等と誘ったり、特に仲が良かった。
- イザーク・ジュール
- ニコル自身の温厚な性格故に当初は強気一辺倒な彼から軽んじられる場面もあったが、自身の死に激する等最終的には仲間と認めていた。
- ディアッカ・エルスマン
- イザーク同様に自身を軽んじていたが、やはり彼も仲間と認めていた。二コルの死後は、彼が部隊内の緩衝材を勤めるシーンもある。
- ミゲル・アイマン
- 先輩。クルーゼの素顔が気になったのは彼とのやり取りが原因である事がドラマCDにて明かされている。
- トール・ケーニヒ
- 原作では全く係わり合いがないが、Wでは彼との出会いがニコルの考えを大きく変え、親しくなる。
- キラ・ヤマト
- 原作では彼に討たれて命を落としてしまったが、Wで生存した場合は彼と親しくなる。
他作品との人間関係
- セレーナ・レシタール
- 第3次αでは一時期同僚だった。共に隠密任務に就く事も。
- ボルフォッグ
- 叢雲劾
- Wではトールと一緒に彼に命を救われる。
名台詞
- 「もともとそちらの兵器でしたね…弱点もよくご存じだ!」
- PS装甲が使えないミラージュコロイド使用中を弾幕で狙われての発言。
- 「向こうのほうに飛び魚の群れが観えますよ。一緒に行きませんか?」
- 台詞としては初代ガンダムのフラミンゴのオマージュと思われるが、ニコルが言うと違和感がない。
- 「アスラン…逃げて…」
「…母さん…僕のピアノ…」 - 劇中での彼の最後の言葉。特技がピアノであり、劇中でもアスランなどに披露している。
スパロボシリーズの名台詞
- 「あきらめないでください、アスラン!」
- Wにて、フラグを満たしている状態でキラがアスランを説得した際に。自らが進むべき道に迷うアスランに何の伏線もなくこの台詞で復活する。アスランだけではなく「君の友人を殺した」と認めたキラも救われた瞬間だろう。
- 「ベッドに横たわって考えました…。僕達は…地球とプラントはどうしてこうなったのかって…」
「そして、トールが教えてくれました。キラとアスランの事を…」
「僕は思いました。こんな戦いを続けてはいけないって」 - Wにて、ディアッカがイザークを説得した際に。結果的にディアッカとニコルがイザークを説得する形になっている。
- 「喜んで、キラ…」
- Wにてキラと対面し、彼に友達になってくれるかと聞かれた際の返答。原作ファンにとっては救われた場面であろう。
- 「少しの偶然が重なり、僕は生きることが出来ました」
「銃を収めてください、クルーゼ隊長! こんな戦いは続けてはいけないんです!」 - 「進んだ道の先」でのクルーゼとの戦闘前会話。説得を試みるもクルーゼには「生き延びた君には死んで行くだけの私の気持ちなどわからんさ」と切り捨てられてしまう。
余談
- TV版終了後に声優の摩味氏が一時渡米して休業(現在は復帰)したため、総集編や一部ゲームなどでは代役として朴ロ美氏が演じており、2012年今現在でも各種メディアで朴ロ美が演じている事が多い。
- なお、雑誌『ガンダムエース』のインタビューにて朴氏はニコル役のオーディションに参加していた事が明かされている。
- 出番は中盤で退場となるが物語終盤、さらには続編のSEED DESTINYにも回想シーンという形で何度も登場している…が、その回想シーンが死亡シーンの流用であり、しかも余りにも多用された事でも有名(尺を稼ぐために多用したとも言われている)。そのため、『ニコルはいつになったら成仏できるのか』とファンの間で話題になった。
- 熱心なファンが確認したところ、TV放送版ではSEEDとDESTINY合わせて28回も回想で死んでいるらしい。彼とタメを張れるのは、何をやらせても日本一の男の親友ぐらいであろう。
- HDリマスター化によって死に方が少し変わった。旧バージョンではキラのシュベルトゲベールによる胴抜きをくらってだが新バージョンでは横に構えているところにコクピットから突っ込んでしまったようになっている。