Rk-92 サベージ
Rk-92 サベージは『フルメタル・パニックシリーズ』の登場メカ。
Rk-92 サベージ | |
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外国語表記 | Rk-92 Savage |
登場作品 | |
初登場SRW | スーパーロボット大戦J |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | アーム・スレイブ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | Rk-92 |
全高 | 8.1 m |
重量 | 12.5 t |
動力 |
ガスタービンエンジンクリモフ ゴーリキー・モータープラント1300hp |
最大作戦行動時間 | 230時間 |
最高走行速度 | 130 km/h |
ジャンプ力 | 20 m |
設計 | リャカ設計局 |
乗員人数 | 1名 |
概要
ソ連製の第二世代アーム・スレイブ。東側諸国における主力機体。カエルが直立したような外観。相良宗介がその生涯で最初に搭乗したAS(正確にはこちらは初期型のRk-91だが)でもあり、原作本編においても度々この機体を使用している。
ASとしての性能は低く、東側の工業技術の遅れから電子戦装備もお粗末なものだが、にも関わらず戦場では未だ現役であり、『ASのベストセラー』とまで絶賛されている。その理由は、機械的な信頼性の圧倒的な高さにある。戦場の環境がどれほど過酷でも、粗悪な燃料しかなくても、ろくに整備が行えなくてもとにかく動き、動けば戦える、というマシンとしての頑丈さが最大の強みであり、乗り手からの評価は一様に高い。故障の事例はほぼなく、生産コストも低く、まさに量産型の鑑と言える。それゆえ、中国や北朝鮮の共産諸国やゲリラも使用しており、中にはコピー機まで存在する。兵器としての信頼性をもっとも重視する相良宗介もこの機体を好んでおり、両足の駆動部を破壊された本機で万全の機体を二機破壊すると言う芸当までやってのけている。
そんなサベージの最大の問題は他機に比べ低い性能、ではなくあまりにも兵器として(特にコストパフォーマンスが)優秀すぎたことである。後述の「Rk-02 セプター」という第三世代の後継機が開発・販売された際にそれが顕著に現れている。セプターが開発された時点で既に米露並びに欧州各国、日本等の先進国では第三世代ASが運用もしくは開発段階にある(具体的には、ロシアは既に他社製のシャドウ、アメリカはM9、日本はアメリカのM9を買えという圧力に加えて自前のレイヴン)のだが、その他の諸国、有り体に言えば『ASの需要が高い第三世界諸国』は「(値段が高い)セプターを買うくらいなら(値段が安い)サベージを大量に配備したほうがいい」という認識で一致していた。大量に生産されたお陰でアフターマーケットが盛んなことも後押ししている。さらに、この時期すでに輸出用のZy-99M(所謂モンキーモデル)がロールアウトしていたこともあって、金銭的に余裕があり第三世代機が必要な国はZy-99Mを購入。配備開始時にソ連が崩壊した挙句、サベージの輸出先である第三世界では高性能機を運用できる環境(特に維持費)がない、というジレンマにより『アナザー』の時期にも未だ現役である。
作中では専らやられ役だが、宗介も使用した他、エピソードによっては主役を務める事もあった。要するに『ガンダムシリーズ』におけるザクの立ち位置なのだが、優秀すぎて後継機が出ても現役という点ではスコープドッグに近い。 また、「ソ連製」「超信頼性」「安価」といった本機の性質は、実在する武器であるAK-47カラシニコフ自動小銃[1]、や、戦闘機であるMiG-21[2]を連想させる内容でもある。このほかに、スクウェアエニックス社のロボットSLGとして名高いフロントミッションシリーズには「カエル型でロシア製で生存性・信頼性重視の設計」という共通点の多いテラーンシリーズが存在する[3]。
ちなみにサベージ(野蛮人)と言う名前はNATOによる別称(コードネーム)であり本来のペットネームはリーヴェニ(Ливень:暴風)である。
登場作品と操縦者
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 据え置き機初登場。そんなに強くはない。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 続投。また、今回はクロスボウも登場。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- アマルガムの傭兵やテロリストの戦力として登場する。主に名有りではセイナ、名無しでは傭兵が搭乗する。
- スーパーロボット大戦W
- アマルガムやユーラシア連邦の戦力として登場する。購入して自軍に加えることも可能だが、性能は低く趣味の機体の域を出ない。ちなみにだが、宗介を乗せることは不可能。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 通常版とクロスボウが登場。通常版はやはりザコ敵として登場するが、登場頻度は高くない。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド3から登場するエネミーユニット。テロリストが乗っている。
装備・機能
下記の武装以外にも一般的なAS用武装が使用可能。原作では40mmライフルや57mm散弾砲を使用した事がある。
武装・必殺武器
- 14.5mm機関砲
- 頭部に二門装備される本機唯一の固定武装で「ちょっとした大砲」と評されることもある。
- ロギノフBK-540 37mmライフル
- 本機の主兵装として用いられる、AK-47をASサイズに拡大した形状のライフル。威力は十分あり、M9クラスの機体でも直撃させればダメージを与えることは出来る。
- 単分子カッター
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- S
関連機体
- Rk-91 サベージ
- 作中で主に登場するサベージの前モデルとなる機種。動力源はガスタービンではなくディーゼルエンジン。遮光器土偶を思わせるセンサーを有するアシンメトリーな頭部とバツ印状のモールドが排された肩・膝装甲が外見的な特徴となっている。一般機としては未登場。
- Rk-92M サベージ(ラシッド王家仕様)
- 『フルメタル・パニック!アナザー』(SRW未参戦)にて登場した中東のラシッド王国の王家が所有する機体。装甲がクロームメッキになっている他、高名なデザイナーによって宝石や金をちりばめられた儀礼用の機体だが、中身は普通のサベージなのである程度は戦闘も可能。見た目は完全に『カエルの王子様』である。
- Rk-96bis スーパーサベージ
- 『フルメタル・パニック!アナザー』(SRW未参戦)にて登場した全面改修モデルで、サベージ2とも言われる。頭部やセンサー回りの保護用に襟状の装甲が追加されている。性能は向上したが、高い整備性とお手頃価額(?)が大好評で第三国などで使用されている。SRW未登場。
- Rk-02 セプター
- 『フルメタル・パニック!アナザー』(SRW未参戦)にて登場したサベージの流れを汲む第3世代AS。サベージの後継機に相応しい性能と「カデューカ兵装システム」と呼ばれる下腕部の武装アタッチメントシステムによる柔軟な武装運用能力を持つ…のだが、これを設計したメーカーの最大の顧客はサベージを運用している国々であり、その国々はというとサベージで十分なので余り売れ行きは芳しくない。前世代機の普及によって後継機が普及しないという点ではスコープドッグと似たようなことになっている。こちらもSRW未登場。
- Rk-96 サベージ
- 西側諸国のASとくらべて貧弱であったRk-92の電子兵装を強化したモデル。前述したRk-96bisのベースとなった。こちらもSRW未登場。
- サベージ (クロスボウ)
- 「燃えるワン・マン・フォース」で登場した初期型Rk-91。かなめの行方を追って行動していた宗介が、行き先で出会った非合法トーナメントのチームから借り受ける形で出場した。カスタマイズされたOSと宗介の経験からトーナメントは圧勝、ミスリル仕様のM9相手にも勝利した。その後、満身創痍でM6やサベージ等10機あまりを相手にし、最終的に動かなくなったものの全てを撃破。ナミの調整があったとはいえ、頑丈さによる信頼性の高さを改めて証明して見せた。宗介が搭乗した際にカラーリングが変更されたが、ある人物にはこれがフランスで放映されたアニメ作品「ゴールドラック」に見えたらしい。
- M6 ブッシュネル
- 同時期に使用されている、米国製のAS。悪環境での信頼性では上だが、運動性、電子装備などは劣る。
脚注
- ↑ 後継であるAN-94アバカンがあるが、「旋盤があれば作れる」とまで言われるシンプルな作りや、それに伴うどんな状況でも作動する、壊れても変えがすぐに手に入るため、シリーズのAKM、AK-74共々AN-94より多く使われている。
- ↑ 後継機(MiG-29)や高性能機のモンキーモデル(Su-27)があるにも関わらず、運用コストのせいで前者は使われず、お金のある第三国は後者を採用し、残りはMiG-21を使い続ける…という所まで同様である。
- ↑ テラーンは「暴君」という意味のロシア語であり、サベージの「野蛮人」という名称と似たベクトルの名前である。原作者の賀東招二氏はあるあとがきで「M9などの主役ASのデザインはATやヴァンツァー(フロントミッションシリーズの人型兵器の総称)などで表現されているミリタリーテイストからあえて離れたものにした」と語っており、テラーンシリーズのことは既知であると思われる。設定には細かな相違点もあり、パクりではなくオマージュの範疇であろう。
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