矢島英明
矢島英明(Hideaki Yajima)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:四宮豪、大原さやか(小学生時)
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 生年月日:2004年8月2日
- 年齢:15歳→18歳(原作漫画版)
- 身長:180 cm
- 体重:62 kg
- 血液型:A型
- 職業:中学3年生
- 所属:加藤機関→JUDA
- 趣味:野球
- 主な搭乗機:アパレシオン
- キャラクターデザイン:下口智裕(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
アパレシオンのファクター。早瀬浩一の指針となった人物。 幼い頃から理沙子に想いを寄せていたが、彼女や浩一のことを考え身を引いていた。
ファクターになったことで思い上がる浩一を自分の責任と思い、止めようとする。拳を交えて本音を語り合うことで分かり合えたが、ハグレマキナ(アパレシオン)の攻撃から彼を庇って死亡。死の直前、浩一に遺した言葉は、彼に大きな影響を与えた。
その後、加藤久嵩の手で蘇生、アパレシオンのファクターとなり、プリテンダーと戦うラインバレルを長距離から援護する。死亡時に千切れた右腕を浩一が持っていたため、蘇生後は義手を装着している。城崎絵美の拉致など一時は浩一と敵対するが、互いに乗機から降りて再び直に拳を交えたことによって自分自身が「どうしたいか」に気付き和解。それ以降はJUDAに入り浩一と共闘する。
原作漫画版では大破したアパレシオンが加藤機関ではなくJUDAに回収されており、復活した矢島は核ミサイル阻止作戦に参加、その後は偵察・奇襲任務に就いている。アニメ版のように新たに得た力を過信することなく、ラインバレル・アマガツ覚醒の事件により落ち込む浩一を立ち直らせ、改めて共に戦う意志を見せる。
生真面目な性格であり、浩一の性格や周囲の状況もあってか苦労人。18話の予告は彼が担当し、一人で思いつめやすいタイプだと言われていたことや皆の将来に不安を感じていることを明かしていた。登場初期は髪型がオールバックだが、蘇生してからは髪を下ろしてロングヘアーになる。ちなみにカラオケではバラード系が得意らしい(理沙子談)。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初参戦作。原作再現が初期から行われるので早々に登場し、エピローグにも出番がある。ちなみに、上記の通り外見変化があるので顔グラフィックが5つと多い(序盤のNPC時、敵時、イベント時の敵版ファクターアイ、味方通常とファクターアイ)。
能力値
アパレシオンに乗るだけあり射撃・命中が高い。ファクターになる前からケンカが強いためか格闘も高いが、残念ながら意味はない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- OPテーマ。
- 「PROUD」
- 挿入歌。専用のBGMでは無いが、浩一との直接対決や29話(Bルート)の増援時に使用される。
人間関係
- 早瀬浩一
- 幼馴染。いじめられていた彼をよく助けていたが、そのことが浩一のコンプレックスであったと同時に、彼が「正義の味方」を目指す切っ掛となっていた。
- 新山理沙子
- 幼馴染。幼い頃から好意を抱いていた。
- 矢島紗季
- 妹。父親がいないため、彼女と母親のために家を建てることが夢(アニメ版では母に楽をさせること)であった。SRW未登場。
- 早瀬美菜
- 浩一の妹であり紗季の友人。矢島に懐いている。SRW未登場。
- 城崎絵美
- 久嵩の指示により拉致を行った際、浩一を戦いに巻き込んでいることや理沙子を悲しませていることを咎める。その後は和解、恋愛関係での利害の一致を抜きにして気遣う。
原作ではアルマに搭乗した彼女とのコンビネーションを見せる。 - 遠藤イズナ
- 彼から浩一の戦う理由に矢島自身が含まれていることを聞き、衝撃を受ける。
- 道明寺誠
- 同級生。矢島の告別式にも参列していた。原作では自分がいない間、浩一を支えていてくれたことを感謝している。
- 中島宗美
- 原作では特務室の仲間。矢島同様、基本的にJUDA社にて待機しているため、防衛時は同時に出撃する。
- 牧吾郎
- 理沙子への気遣いにあまり意味が無いことを指摘される。原作では矢島に軍用の義手を提供する。
- 加藤久嵩
- アパレシオンのファクターとなった矢島を機関に所属させていた。その経緯で最初は味方であったが、後に自らの道を見出した矢島は彼と敵対する。
- ジャック・スミス
- ほとんど関わりは無いが、一応恋敵。『L』では彼から「可憐な少女の学友」と認識されている。
- 沢渡拓郎
- 原作漫画版にて戦闘。矢島のアパレシオンに7体のアルマを一瞬で仕留められ、「前のファクターより使いこなしてる」と言わしめさせる。
- デミトリー・マガロフ
- アニメ、原作共に会話は一切無いが、『L』ではアパレシオンを撤退させるために自爆を決行する。
- 降矢勉
- 一応幼馴染。浩一を虐めていたため因縁があった。復帰後、ふとしたことで殴り飛ばし重傷を負わせてしまう。
他作品との人間関係
リアル系
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 自分が不在の間浩一を守っていてくれたことを感謝し、元の任務に戻るよう伝える。
- 張五飛
- 加藤機関にいる間、浩一の覚悟について彼から聞いていた。
バンプレストオリジナル
名台詞
原作・アニメ共通
- 「お前…最低だな」
- 矢島と理沙子の心配を軽視する浩一に対して。城崎の「あなた、最低です」の矢島ver(?)
- 「大切なのは『どうすればいいか』じゃない…お前が『どうしたいか』だ……」
「折角手に入れた力なら、正しいことに使ってくれ…」 - 死に際に浩一に向けた台詞であり、彼の心に深く刻まれた。
- 「気にするな…昔から、そうだっただろ?」
- アパレシオンの攻撃から浩一の身代わりになったシーンより。直後、アパレシオンに激怒した浩一はラインバレルを呼び出すが…。別の場面でもこの台詞は度々使用される。
アニメ版
- 「傷は男の勲章なんだ!大事なものを守った証なんだぜ!」
- 回想にて、浩一のランドセルを取り返した幼き頃の矢島。理沙子から「昨日のキバイダーの台詞じゃない!」と突っ込まれてしまうも、浩一達には笑顔が戻る。
- 「正義の味方にのぼせ上っていたのは俺の方か……」
- 「届く陽、暴かれる陰」にて、浩一との大喧嘩に敗北して。理沙子に拒絶されるのを恐れるあまり、浩一を言い訳にして逃げ回っていたことをようやく自覚。元々浩一を守ることが当然だと思っており、「正義の代償」前後の責任感に加え、実際にアパレシオンという力を手に入れたことで錯覚を起こしていた。その意味で、この時までの彼は増長していた浩一と同じだったと言える。
- 「ビーム攻撃は防げても、実弾の直撃なら効くだろう!!」
- グラン・ネイドル戦で助っ人に現れた際の台詞。実弾武器を扱うアパレシオンの攻撃は、グラン・ネイドルの防御を破るには最適であった。もっとも、マサキからは「無謀」と評されたが、ラインバレルとのコンビネーションによって損傷を与えることに成功。
- 「浩一、俺も戦わせてくれ!」
「頼む!お前と一緒に戦いたいんだ!」 - 浩一が守られる側から守る側へと成長したことを実感し、共に戦うことを望んだ。
- 「ずっと…好きだった。俺は理沙子のコトが、ずっと…」
理沙子「…でも、ゴメン、私…」
「浩一が好きなんだろ」
理沙子「え…?」
「分かってる。けど、ちゃんと言っておきたかったんだ。お前のことを好きな奴がここにもいた、って。覚えていてくれたら、嬉しい…」 - 第19話にて戦いが終わった後、矢島は理沙子に思いを告白。理沙子は一瞬困惑するが、矢島は理沙子の気持ちを察し『理沙子が好きな奴がもう一人いた事を覚えていてくれればいい』と伝えた。
- 「え…。いや…そんなコトは…」
- 第21話にて「浩一の側に居たいんじゃないか?」と理沙子を気遣い、彼女を側に居させるように促せるが、牧五郎に「今、自分を恰好いいと思っただろ」と言われた際の台詞。珍しく矢島が照れているシーン。
最も直後に「年頃の女の子にはそういうのは通じないよ」とツッコまれてしまうのだが。 - 「たまには俺達にカッコつけさせてくれよ、浩一!」
- 第21話にて。フラッグに桐山率いる迅雷部隊が迫るも、浩一には山下の救出を優先させた。
- 「どうせ一度は失くした命だ……これでみんなを護れるなら、惜しくはない!」
- ファイナルフェイズに際しての呟き。命を失う可能性がある最終作戦に、何の躊躇いもなく力を預けた。
- 「城崎さん、ここはいいよ」
城崎「えっ?」
「今は忙しい時間帯じゃないし、俺一人で大丈夫だから」
城崎「でも、そういうわけには…」
「いいって。それより大事なコトがあるだろ?」 - 第26話にて、リゾート施設となったJUDAで、焼きそばの屋台を任されている城崎に対して。中々進展しない浩一との仲を気遣う。
原作漫画版
- 「浩一を追い込んでしまった俺の代償…――なんて言えば格好はいいけど多分 そんな自分を死んだコトにしたかっただけかもな」
- 第62話『願う亡霊』より。JUDAに保管されていた自分の右腕を、自分自身で埋葬した理由。道明寺からは「アンタも相当面白いヤツだね」「さすが早瀬が憧れていただけはある」と賞賛された。
- 「自分だけが裏切られたと思って勝手に腐りやがって!!」
「お前のその態度や行動も誰かを裏切っていると――何故気付かない!!!」
「お前の守った人達まで勝手に意味の無いモノにするな!!」 - 第63話『いちばん泣いた日』にて、お互いの機体から飛び出しての殴り合いをしながらの言葉
ラインバレルの暴走や矢島の生存に自棄になり今までの自分の行動を「意味が無い」「自分の所為じゃない」と断ずる浩一を叱咤すると共に、今まで彼が為した事を肯定する言葉。 - 「浩一…これからも俺はお前がピンチになれば迷わず助けようとするだろう」
「でも、今のお前はもう守られるだけの人間じゃない」
「だからさ――俺がピンチの時はお前も俺を守ってくれよ」 - 壮絶な殴り合いの末、矢島は自分がファクターとして蘇生してしまってから長い間ただ怯えていた事、アパレシオンのコックピットに閉じこもりながら浩一のしてきた事を見た事を独白。そして自分の思いを素直に認め、かつての様に一方的に守るだけでなく、仲間として共に助け合い、戦って行きたいと言う思いを口にした。『L』ではこの台詞を取り入れている。
- 「なれよ、正義の味方に」
「浩一らしくていいと思うぞ」 - 回想、そして復帰後の和解場面より。「正義の味方」を目指す浩一への肯定。
- 「ああ――ただいま」
- 浩一の「生きててくれて……本当にありがとう」と言う言葉への返答。
- 浩一「全く…ナイスな展開だよ…行くぞ矢島」
「!行くってお前――」
浩一「ゴチャゴチャ説明するよりも――この方が手っ取り早い」
「はぁ~…まぁそれもそうだな」
浩一「来いラインバレル!!」
「アパレシオン!!」 - 理沙子への隠し事を弁解しようとするも加藤機関が襲来。そこでファクターであることを明かす方が分かりやすいと、マキナの同時召喚を行う。
- 「浩一も森次さんも居ない時に…全くナイスじゃない展開だな」
- 加藤機関のJUDA奇襲に対して。矢島、宗美以外の特務室メンバーがおらず、浩一の口癖を口走る。
- 「社長が死んだって言うのになんでアンタは平気な顔してられるんだよ!!社長はアンタの仲間だったんだろう!?」
- 石神を失いながらも平然としている加藤に対して、珍しく声を荒げる。勿論、加藤も内心では辛いのだが…。その後は加藤のことを新たな司令と認めている。
- 「こちらから狙えるヤツは全て片付けた」
「残りの死に損ないは任せたぞ」 - アメリカでのヒトマキナ戦にて。窮地に立たされたパラディン部隊に代わり、城崎とのコンビネーションによってヒトマキナを殲滅する。
迷台詞
- 「お前は長崎で俺との約束を守りやり遂げてきたんだ」
「俺だけダメだったじゃ俺が納得いかない!!!」 - 原作第69話より。浩一に隠し事をされていた、と思い込む理沙子の誤解を解きたい矢島。しかし浩一からは「…あ……そう?」と返されてしまう。
- 「オレは昔から、一人で思いつめやすいタイプだと言われていた…」
「不安だ…みんなの将来があまりにも不安だ…」
「だから!オレがみんなの代わりに思い悩むしかないんだ!」 - アニメ版第18話予告より。昔から気苦労が絶えないらしいが、城崎に何故か「あなた、最低です!」と言われてしまう。
スパロボシリーズの名台詞
- 「俺達地球人同士で戦ってる場合じゃないだろ!」
- 対沢渡用戦闘台詞。浩一との確執を乗り越え、今成すべきことに気付く。
- 「力を手に入れて思い上がっていたのは俺の方だったのかもしれない…!」
「けど、世界や理沙子を守りたい気持ちに嘘偽りは無い…!」
「だから俺は浩一達と一緒に戦う!これが俺が出した結論だ!」 - 第29話にて。過ちに気付いた彼もまた、自分自身の正義を掲げる。
- 一鷹「正義の味方ってのは、どんな逆境も跳ね除けてチャンスに変えるんだろ!」
「そうだ、立ち上がれ浩一!もうこれぐらいで負けるお前じゃないはずだ!」 - ラインバレル対ヴァーダントにて。実際に浩一の成長を見た友人達の激励。
余談
原作では当初、矢島という苗字のみで下の名前は明かされていなかったが、テレビアニメ版の放送に合わせ、公式に名前が明かされた。この名前は同作者の短編漫画『3年B組 Rock'n Roll is DEAD』の主人公と同名でもある。
序盤で退場し中盤はほとんど出番が無いためか、JUDA側のファクターでありながらも公式ファンブックでの扱いが小さかったり、ドラマCDに出演できなかったりと可哀想な扱いを受けている。
スナイパータイプの機体に乗っているとそれだけで死亡フラグ(更に主人公の兄貴分、敵組織に回る、理沙子に想いを告げる等)だが彼の場合乗る前に死んでいるので乗った後は死亡しない。ファイナルフェイズ後も健在。ただし浩一との殴り合いの前に理沙子と「昔みたいに3人でお弁当を食べる」という死亡フラグを立てており、その後立証するかのように一度死亡している。
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